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第1章
第1話 卒業、親友との別れ
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レイは、しがない子爵家の長男として生を受けた。
優秀な姉が婿をとり家を継ぐことは幼少の頃から決まっている。寧ろ、そのことが決まり神殿に誓いを立てた後に産まれてしまったイレギュラーな男児。
凡庸だったことが救いだった。いつか何処かの家と繋がりを得るために婿として恥ずかしくないよう最低限の教育こそ受けたけれど、後継者としての教育からは遠ざけられた。
下手に知識をつけて、どんなことでも姉を追い越さないように。
今日はレイが学園を卒業した記念すべき日だ。そして、これからは王宮で下級官吏として働くことが決まっている。
卒業パーティーに両親はやってこない。レイが友人達のことを伝えていなかったこともあるが、何より明日に迫る姉の見合いのための準備の方が優先されているから。
この国の貴族は、結婚するか学園を卒業した時点で成人として認められる。先日18になったばかりのレイもまた今日をもって成人とされた。
成人したばかりのいずれ婿入りさせる息子より、跡取りとなるそろそろ行き遅れの娘。両親があちらを優先するのも当然だ。
「レイ、此処にいたんだ」
キラキラした笑顔を貼り付けた親友がシャンパンを片手にやって来た。
後ろに控えるご令嬢方の睨みはいつものこと。レイは片手をひらりと振り親友を迎えると、自身も持っていたグラスを傾けて軽く合わせ、小さく音を鳴らした。
「お疲れ」
「まあ、今日限りだから」
レイの親友であるエディはふっと少しだけ疲れた表情を見せた。とはいえ、他の人には伝わらないだろう程度の違い。ご令嬢方だって気付いていない。
仕方ない。この中には婿入り候補の令嬢はいないし、嫌われ役を買って出るか。
レイはひらりとご令嬢方を追い払うように手を振った。
「エディと男同士の話があるから、散った散った」
「まあ、なんですのその態度!」
「"ヴァンダムの種馬"が偉そうに……」
「おーおー、そのあだ名を口にするなんてなんとも品がないことで」
卒業後、レイが何処かの家に婿入りするのは有名な話だ。姉が有名人だったから、その余波で。
婿に入り、子供を作るために腰を振るしかないヴァンダム家の長男。だから種馬。
なんともわかりやすい、そして低俗なあだ名だ。
レイが令嬢と一触即発の雰囲気を醸し出していると、隣のエディがレイの前に立つ。
「国王陛下も出席なさる祝いの場で争いは良くない。私はこれからレイと予定がありますので、また時間がある時にでもゆっくりとお話しましょう」
「ですが、ヘンドリックス様……」
「またいずれ。その際はカードをお送りしますので」
男から女へカードを送るのは、一般的にはデートの誘いが多いと言われている。
ご令嬢方もそれを期待したのだろう。きゃあきゃあと盛り上がりながら大人しく離れていった。
これがいつものこと。同世代の女性陣とはこれで仲が悪い。
本当は婿入りをしたくもなく、家を出て一人で身を立てたいレイにとってこの嫌われ役というのは存外悪いものではなかった。
それに、将来有望なエディの株を上げてやることもできる。レイは自分の前に立ち守ってくれたエディの背中をぽんと軽く叩いた。
「有難うな、色男。ほら、テラス行こうぜ」
口と態度が悪く、大した才能もない婿入り前提の男なんて女達からすれば価値がない。
それに引き換えエディは卒業後、聖騎士となる誓いを立てている玉の輿待ったなしの色男。頭も良く、性格も良い彼は在学中もずっと隣の座を狙う女子達に囲まれ続けていた。
そんな親友をテラスに連れ出し、レイは生まれて初めての金箔入りシャンパンを一口だけ呷る。
エディは先程までの柔らかい笑みを消し、疲れ切った顔で会場に背を向け呟いた。
「……レイ、いつもすまない」
「気にすんなって。んで、デートすんの?」
「デート? どうして」
「カード送るんだろ?」
「ああ……しないよ。するわけない」
ずっと隣にいても女関係の噂を聞いたこともないから、しないとは思っていたが。
期待するだけさせて何もしないなんてひどい男。まあ、直接的な表現はしていないからセーフか?
レイは小さく笑い、手摺に寄りかかりエディを見上げた。
「聖騎士様は清廉潔白じゃないといけないもんなー?」
「……本当にそうなら、俺はなれないけどね」
「なんで? 完全無欠のエディ=ヘンドリックス様が聖騎士になれないなんて有り得ないだろ」
「内緒。……レイは、卒業したら一度家に帰るんだよね」
エディはふいと顔を逸らし、夕暮れに差し掛かる空を見上げた。オレンジ色の光がエディの白金色の髪を照らし、睫毛を輝かせる。
本当に顔がいい男だ、俺の親友は。レイはそんなことを思いながらへらりと笑った。
「そうそう、まだ入庁まで時間はあるからさ。姉貴の見合いの都合とかもあって何日かは実家でのんびりかな」
「お姉さんは元気?」
「多分? 暫く会ってないからなぁ」
この学園に入るにあたり、レイは寮生活を選んだ。近くに実家があるけれど成長と共に暴君に育った姉と共に暮らすのは苦行でしかない。
姉にかかった莫大な教育費と比べると入寮にかかる金額は微々たるもの。そこを逆手に取り、レイは五年間学園の寮で見もしない両親や暴君の手から逃れ悠々自適に暮らしていた。
だが、今日の卒業パーティーが終われば実家に帰らなければいけない。少ししかない荷物は既に今朝方実家へと送ったが、帰らなければいけないと思うと気が引ける。
姉がどのように成長しているのか。興味半分、恐怖半分。
「あー、帰りたくない……」
「……俺も、帰りたくないな」
エディがそんなことを言うなんて珍しい。
侯爵家の次男である彼は家族との関係も良好だったはずだ。今回聖騎士になるにあたり侯爵家から籍を抜くとなった時、いの一番に兄である長男が反対した程には仲が良かったはずだ。
レイが驚いていると、エディはふっと微笑む。
「帰ったら、もうレイとは話ができなくなっちゃうだろ」
「……な、なんだよー、寂しがり屋かー?」
夕陽に照らされた、少しだけ寂しそうな微笑みに思わずどきりとしてしまった。
危なかった。男も落とす色男具合は勘弁してほしいものだ。
レイは誤魔化すように笑いながらエディの頭を撫でて敢えて子供扱いをしてやる。そんなレイの手に、エディはすりと頬を擦り寄らせじっと見下ろしてきた。
「うん、寂しい。まだまだレイと一緒にいたいのに」
「可愛い奴だな、もう」
こんなに自分と離れることを惜しんでくれるなんて、いい親友をもったものだ。
レイは会場内から射るように刺さるご令嬢方の視線を感じながら、エディのことを撫でまわしてやった。
優秀な姉が婿をとり家を継ぐことは幼少の頃から決まっている。寧ろ、そのことが決まり神殿に誓いを立てた後に産まれてしまったイレギュラーな男児。
凡庸だったことが救いだった。いつか何処かの家と繋がりを得るために婿として恥ずかしくないよう最低限の教育こそ受けたけれど、後継者としての教育からは遠ざけられた。
下手に知識をつけて、どんなことでも姉を追い越さないように。
今日はレイが学園を卒業した記念すべき日だ。そして、これからは王宮で下級官吏として働くことが決まっている。
卒業パーティーに両親はやってこない。レイが友人達のことを伝えていなかったこともあるが、何より明日に迫る姉の見合いのための準備の方が優先されているから。
この国の貴族は、結婚するか学園を卒業した時点で成人として認められる。先日18になったばかりのレイもまた今日をもって成人とされた。
成人したばかりのいずれ婿入りさせる息子より、跡取りとなるそろそろ行き遅れの娘。両親があちらを優先するのも当然だ。
「レイ、此処にいたんだ」
キラキラした笑顔を貼り付けた親友がシャンパンを片手にやって来た。
後ろに控えるご令嬢方の睨みはいつものこと。レイは片手をひらりと振り親友を迎えると、自身も持っていたグラスを傾けて軽く合わせ、小さく音を鳴らした。
「お疲れ」
「まあ、今日限りだから」
レイの親友であるエディはふっと少しだけ疲れた表情を見せた。とはいえ、他の人には伝わらないだろう程度の違い。ご令嬢方だって気付いていない。
仕方ない。この中には婿入り候補の令嬢はいないし、嫌われ役を買って出るか。
レイはひらりとご令嬢方を追い払うように手を振った。
「エディと男同士の話があるから、散った散った」
「まあ、なんですのその態度!」
「"ヴァンダムの種馬"が偉そうに……」
「おーおー、そのあだ名を口にするなんてなんとも品がないことで」
卒業後、レイが何処かの家に婿入りするのは有名な話だ。姉が有名人だったから、その余波で。
婿に入り、子供を作るために腰を振るしかないヴァンダム家の長男。だから種馬。
なんともわかりやすい、そして低俗なあだ名だ。
レイが令嬢と一触即発の雰囲気を醸し出していると、隣のエディがレイの前に立つ。
「国王陛下も出席なさる祝いの場で争いは良くない。私はこれからレイと予定がありますので、また時間がある時にでもゆっくりとお話しましょう」
「ですが、ヘンドリックス様……」
「またいずれ。その際はカードをお送りしますので」
男から女へカードを送るのは、一般的にはデートの誘いが多いと言われている。
ご令嬢方もそれを期待したのだろう。きゃあきゃあと盛り上がりながら大人しく離れていった。
これがいつものこと。同世代の女性陣とはこれで仲が悪い。
本当は婿入りをしたくもなく、家を出て一人で身を立てたいレイにとってこの嫌われ役というのは存外悪いものではなかった。
それに、将来有望なエディの株を上げてやることもできる。レイは自分の前に立ち守ってくれたエディの背中をぽんと軽く叩いた。
「有難うな、色男。ほら、テラス行こうぜ」
口と態度が悪く、大した才能もない婿入り前提の男なんて女達からすれば価値がない。
それに引き換えエディは卒業後、聖騎士となる誓いを立てている玉の輿待ったなしの色男。頭も良く、性格も良い彼は在学中もずっと隣の座を狙う女子達に囲まれ続けていた。
そんな親友をテラスに連れ出し、レイは生まれて初めての金箔入りシャンパンを一口だけ呷る。
エディは先程までの柔らかい笑みを消し、疲れ切った顔で会場に背を向け呟いた。
「……レイ、いつもすまない」
「気にすんなって。んで、デートすんの?」
「デート? どうして」
「カード送るんだろ?」
「ああ……しないよ。するわけない」
ずっと隣にいても女関係の噂を聞いたこともないから、しないとは思っていたが。
期待するだけさせて何もしないなんてひどい男。まあ、直接的な表現はしていないからセーフか?
レイは小さく笑い、手摺に寄りかかりエディを見上げた。
「聖騎士様は清廉潔白じゃないといけないもんなー?」
「……本当にそうなら、俺はなれないけどね」
「なんで? 完全無欠のエディ=ヘンドリックス様が聖騎士になれないなんて有り得ないだろ」
「内緒。……レイは、卒業したら一度家に帰るんだよね」
エディはふいと顔を逸らし、夕暮れに差し掛かる空を見上げた。オレンジ色の光がエディの白金色の髪を照らし、睫毛を輝かせる。
本当に顔がいい男だ、俺の親友は。レイはそんなことを思いながらへらりと笑った。
「そうそう、まだ入庁まで時間はあるからさ。姉貴の見合いの都合とかもあって何日かは実家でのんびりかな」
「お姉さんは元気?」
「多分? 暫く会ってないからなぁ」
この学園に入るにあたり、レイは寮生活を選んだ。近くに実家があるけれど成長と共に暴君に育った姉と共に暮らすのは苦行でしかない。
姉にかかった莫大な教育費と比べると入寮にかかる金額は微々たるもの。そこを逆手に取り、レイは五年間学園の寮で見もしない両親や暴君の手から逃れ悠々自適に暮らしていた。
だが、今日の卒業パーティーが終われば実家に帰らなければいけない。少ししかない荷物は既に今朝方実家へと送ったが、帰らなければいけないと思うと気が引ける。
姉がどのように成長しているのか。興味半分、恐怖半分。
「あー、帰りたくない……」
「……俺も、帰りたくないな」
エディがそんなことを言うなんて珍しい。
侯爵家の次男である彼は家族との関係も良好だったはずだ。今回聖騎士になるにあたり侯爵家から籍を抜くとなった時、いの一番に兄である長男が反対した程には仲が良かったはずだ。
レイが驚いていると、エディはふっと微笑む。
「帰ったら、もうレイとは話ができなくなっちゃうだろ」
「……な、なんだよー、寂しがり屋かー?」
夕陽に照らされた、少しだけ寂しそうな微笑みに思わずどきりとしてしまった。
危なかった。男も落とす色男具合は勘弁してほしいものだ。
レイは誤魔化すように笑いながらエディの頭を撫でて敢えて子供扱いをしてやる。そんなレイの手に、エディはすりと頬を擦り寄らせじっと見下ろしてきた。
「うん、寂しい。まだまだレイと一緒にいたいのに」
「可愛い奴だな、もう」
こんなに自分と離れることを惜しんでくれるなんて、いい親友をもったものだ。
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