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第1章
第70話 俺とお前は?
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――夕暮れの図書館は好きだ。
レイはクレス女史とともに終業時間後にも関わらず返本作業をしながら、時が経つのを待っていた。
あれから、レイは何事もなかったかのように図書課へと配属を戻された。自分直属の文官にしたいとごねる王太子殿下に、エディと婚約者、それと王妃殿下の怒りが飛んだらしい。
詳しいことは知らないし、あの人とはもうあまり関わりたくない。けれど空気が読めないのか何なのか、しょっちゅう家にやって来るからもう慣れてしまって許すだとか許さないだとか、そういう話じゃなくなってしまった。
本人からは許さなくていいと言われた。エディからは一生こき使ってやれと言われている。流石に雲の上の存在である王太子殿下をこき使うわけにはいかないが、時折は無茶なお願いを聞いてもらう形で決着をつけた。
図書課の面々はレイを疎むどころか、あまりにも様々なことに巻き込まれることを心配して方々でおまじないだのお守りだのを見つけてはそれをレイに渡してくるようになった。不幸体質かもなんて笑われたが、正直それは否定できない。多分エディと一緒にいる限り何かしらあると思う。女性に呪われるとか、そういうことが。
デプレは知らない。あれから顔を合わせていない。
コルネリス伯爵家に関しても知らない。エディが知らなくていいと言って情報を遮断してしまった。
レイの他国への婿入りの提案がまさか国家機密を狙ってだと知らなかった姉は、激昂しながら婚約者と別れた。その際王族の方からも少しくらいは他国に関する法律も調べろとお叱りは受けたらしいが、これからは姉が一人で何とかするだろう。あの暴君、強いし。学べと言われればどんなことでも吸収する。男が学ぶものだとしてさわり程度しか学んでいなかった法律を知ったら多分もっと強くなる。修行の旅に出るなんて言い出した父がいなくなっても暫くは何とかなるだろう。問題は、行き遅れ寸前というだけで。
クレス女史がまさか女公爵様で、その恋人がまさかの王女様なんてのはあまりにも驚いた。自分も同性であるエディに惚れておいてなんだが、女性同士で付き合うこともあるのかと改めて驚いてしまった。
あと、年が王太子殿下とそう変わらないのも驚いた。落ち着いているからもっと上だとばかり思っていた。女性の年齢についてなんて絶対口には出さないが。
ちなみに、久しぶりに会ったメルテンには頭を強く殴られ、心配させるなと怒られた。
あの人を心配させたくはない。エディよりも優先しなければと改めて決意を固めれば、それはやめてくれと真顔で止められてしまった。
「そろそろ時間では?」
「あ、でもまだもうちょっとあるんで」
「いえ、私一人で大丈夫です。あの男が乗り込んできても面倒ですから、早く行ってください」
「はぁい……お疲れ様でした」
クレス女史は、あの一ヶ月と少しの間で余程エディのことが苦手になったらしい。今では顔を合わせる度にものすごい顔になっている。
レイは大人しくクレス女史に頭を下げ、表の扉から外に出た。
少し時間を過ぎていたのか、既にエディがやって来て柱に寄りかかり待っていた。何処まで見ても絵になる男だ。少しむかつく。
「レイ、お仕事終わった?」
「おー。やめろ触んな」
外だというのに頬を撫でようとしてきた手を振り払い、あしらいながら帰路につく。エディはふふと笑い、レイの隣をゆっくりと歩き始めた。
「今日の夕飯何かな」
「昨日手紙でシチュー食いたいって言っといたから多分シチュー」
「えぇ、最近暑くなってきたのに」
「いいだろ、俺が好きなんだし」
「知ってるけどさ。……俺とシチューどっちが好き?」
「シチュー」
何故食べ物と張り合うんだ、この男。
意味が解らない。レイが訝し気に見上げると、エディはあからさまに落ち込んでいた。
「おかしい、俺昨日も好きって言われたのに」
「うるせえよ、外でそういう話すんな」
二人の関係は大きくは変わっていない。男同士は結婚できないし、恋人だと大手を振って言えるわけでもない。
あの日舞踏会で王太子殿下にエスコートを受け、エディに連れ出されたのは妖精の類だなんて言われるようになったのは笑った。あの女をいくら探しても見つけられないと嘆く貴族が何人もいるらしい。当たり前だ、あの『女』は実在していないんだから。
だから、人から見れば自分達は親友のまま。ルームシェアをしている、気のいい友人関係のままだ。
レイは呆れながらエディを見上げていたが、家まで辿り着くと玄関を開け、一足先に中へと入る。
そして続いて入ってきたエディに抱きつき、そっと背中に腕を回して顔を見上げた。
「家の中じゃないと嫌って、何回も言わせんな」
「……この可愛さを世界中に宣伝」
「すんな。……エディ」
「ん?」
早く。レイが唇を尖らせて拗ねれば、エディはすぐにふっと笑い、日課のキスをしてくる。
どちらかが先に仕事を終えれば互いの働く神殿か図書館に迎えに行き、共に帰り、こうして二人きりになったタイミングでハグをしてキスをする。それが、二人がきちんと結ばれてからの日課になった。
レイはエディの唇が名残惜しそうに離れると、その胸に頬を押し付け呟いた。
「誰に何言ったって、親友扱いは変わんないんだからアピールなんてしなくていいんだよ」
「まだお姉さんのこと気にしてる?」
「あの馬鹿姉貴なんて知らねえ」
「大丈夫。王族の皆は理解してくれてるし、図書館の人達ももう知ってる。神殿の方でも言いふらしていい?」
「馬鹿、絶対やめろ」
「えぇ、でもほら、レイには恋人ですって俺の職場の人達に自己紹介してほしいし」
「なんでだよ、絶対しないからな」
何を言っているんだ、こいつは馬鹿か?
姉という身内でも理解してくれなかったから諦めた、ただそれだけの話。自分達がわかっていればそれでいいというだけだ。
それなのにこいつは、レイが自分の恋人なのだと逐一人に伝えたがっている。別に、知られたっていいことがあるとは限らないのに。
「……だから、お互いにわかってたら俺はそれでいいんだって」
「俺とレイが、大親友で恋人だって?」
「そうだよ、ばぁか」
だから、わざわざ誰かに言うなんてしなくていい。
自分達の関係は、自分達で理解していればいい。レイはエディの左耳に手を伸ばし、マラカイトのピアスを指で触れ笑った。
「察しの良い奴はこれつけてたら通じるだろ?」
そう笑うレイの右耳には、真っ青なターコイズのフープピアスがつけられている。あれからエディが贈った、エディの瞳の色をしたリングだ。
レイの左手首にはあの腕輪。エディの右手にも同じように。これだけ色を交わしていれば、察しの良い人なら気付くからそれでいい。
それで茶々を入れてくるようならまた話は別だけれど、その時はその時また対処すればいい話だ。
「恋人ですなんて、他の奴等だってわざわざ言いふらさないだろ。いいんだよ、お互いがわかってたらそれで」
「じゃあ、俺の恋人はレイだってわかってるからレイからもキスしてほしいな」
「それは嫌。……夜に、ならいいけど」
いつもの日課は、エディからレイにキスをする。レイからはしてもハグだけ。
身体が密着するのは甘えていた日々で抵抗はなくなったけれど、まだキスは緊張してしまう。
だから、夜なら。
呟くようにして零した言葉に、エディはただ笑っていた。
レイはクレス女史とともに終業時間後にも関わらず返本作業をしながら、時が経つのを待っていた。
あれから、レイは何事もなかったかのように図書課へと配属を戻された。自分直属の文官にしたいとごねる王太子殿下に、エディと婚約者、それと王妃殿下の怒りが飛んだらしい。
詳しいことは知らないし、あの人とはもうあまり関わりたくない。けれど空気が読めないのか何なのか、しょっちゅう家にやって来るからもう慣れてしまって許すだとか許さないだとか、そういう話じゃなくなってしまった。
本人からは許さなくていいと言われた。エディからは一生こき使ってやれと言われている。流石に雲の上の存在である王太子殿下をこき使うわけにはいかないが、時折は無茶なお願いを聞いてもらう形で決着をつけた。
図書課の面々はレイを疎むどころか、あまりにも様々なことに巻き込まれることを心配して方々でおまじないだのお守りだのを見つけてはそれをレイに渡してくるようになった。不幸体質かもなんて笑われたが、正直それは否定できない。多分エディと一緒にいる限り何かしらあると思う。女性に呪われるとか、そういうことが。
デプレは知らない。あれから顔を合わせていない。
コルネリス伯爵家に関しても知らない。エディが知らなくていいと言って情報を遮断してしまった。
レイの他国への婿入りの提案がまさか国家機密を狙ってだと知らなかった姉は、激昂しながら婚約者と別れた。その際王族の方からも少しくらいは他国に関する法律も調べろとお叱りは受けたらしいが、これからは姉が一人で何とかするだろう。あの暴君、強いし。学べと言われればどんなことでも吸収する。男が学ぶものだとしてさわり程度しか学んでいなかった法律を知ったら多分もっと強くなる。修行の旅に出るなんて言い出した父がいなくなっても暫くは何とかなるだろう。問題は、行き遅れ寸前というだけで。
クレス女史がまさか女公爵様で、その恋人がまさかの王女様なんてのはあまりにも驚いた。自分も同性であるエディに惚れておいてなんだが、女性同士で付き合うこともあるのかと改めて驚いてしまった。
あと、年が王太子殿下とそう変わらないのも驚いた。落ち着いているからもっと上だとばかり思っていた。女性の年齢についてなんて絶対口には出さないが。
ちなみに、久しぶりに会ったメルテンには頭を強く殴られ、心配させるなと怒られた。
あの人を心配させたくはない。エディよりも優先しなければと改めて決意を固めれば、それはやめてくれと真顔で止められてしまった。
「そろそろ時間では?」
「あ、でもまだもうちょっとあるんで」
「いえ、私一人で大丈夫です。あの男が乗り込んできても面倒ですから、早く行ってください」
「はぁい……お疲れ様でした」
クレス女史は、あの一ヶ月と少しの間で余程エディのことが苦手になったらしい。今では顔を合わせる度にものすごい顔になっている。
レイは大人しくクレス女史に頭を下げ、表の扉から外に出た。
少し時間を過ぎていたのか、既にエディがやって来て柱に寄りかかり待っていた。何処まで見ても絵になる男だ。少しむかつく。
「レイ、お仕事終わった?」
「おー。やめろ触んな」
外だというのに頬を撫でようとしてきた手を振り払い、あしらいながら帰路につく。エディはふふと笑い、レイの隣をゆっくりと歩き始めた。
「今日の夕飯何かな」
「昨日手紙でシチュー食いたいって言っといたから多分シチュー」
「えぇ、最近暑くなってきたのに」
「いいだろ、俺が好きなんだし」
「知ってるけどさ。……俺とシチューどっちが好き?」
「シチュー」
何故食べ物と張り合うんだ、この男。
意味が解らない。レイが訝し気に見上げると、エディはあからさまに落ち込んでいた。
「おかしい、俺昨日も好きって言われたのに」
「うるせえよ、外でそういう話すんな」
二人の関係は大きくは変わっていない。男同士は結婚できないし、恋人だと大手を振って言えるわけでもない。
あの日舞踏会で王太子殿下にエスコートを受け、エディに連れ出されたのは妖精の類だなんて言われるようになったのは笑った。あの女をいくら探しても見つけられないと嘆く貴族が何人もいるらしい。当たり前だ、あの『女』は実在していないんだから。
だから、人から見れば自分達は親友のまま。ルームシェアをしている、気のいい友人関係のままだ。
レイは呆れながらエディを見上げていたが、家まで辿り着くと玄関を開け、一足先に中へと入る。
そして続いて入ってきたエディに抱きつき、そっと背中に腕を回して顔を見上げた。
「家の中じゃないと嫌って、何回も言わせんな」
「……この可愛さを世界中に宣伝」
「すんな。……エディ」
「ん?」
早く。レイが唇を尖らせて拗ねれば、エディはすぐにふっと笑い、日課のキスをしてくる。
どちらかが先に仕事を終えれば互いの働く神殿か図書館に迎えに行き、共に帰り、こうして二人きりになったタイミングでハグをしてキスをする。それが、二人がきちんと結ばれてからの日課になった。
レイはエディの唇が名残惜しそうに離れると、その胸に頬を押し付け呟いた。
「誰に何言ったって、親友扱いは変わんないんだからアピールなんてしなくていいんだよ」
「まだお姉さんのこと気にしてる?」
「あの馬鹿姉貴なんて知らねえ」
「大丈夫。王族の皆は理解してくれてるし、図書館の人達ももう知ってる。神殿の方でも言いふらしていい?」
「馬鹿、絶対やめろ」
「えぇ、でもほら、レイには恋人ですって俺の職場の人達に自己紹介してほしいし」
「なんでだよ、絶対しないからな」
何を言っているんだ、こいつは馬鹿か?
姉という身内でも理解してくれなかったから諦めた、ただそれだけの話。自分達がわかっていればそれでいいというだけだ。
それなのにこいつは、レイが自分の恋人なのだと逐一人に伝えたがっている。別に、知られたっていいことがあるとは限らないのに。
「……だから、お互いにわかってたら俺はそれでいいんだって」
「俺とレイが、大親友で恋人だって?」
「そうだよ、ばぁか」
だから、わざわざ誰かに言うなんてしなくていい。
自分達の関係は、自分達で理解していればいい。レイはエディの左耳に手を伸ばし、マラカイトのピアスを指で触れ笑った。
「察しの良い奴はこれつけてたら通じるだろ?」
そう笑うレイの右耳には、真っ青なターコイズのフープピアスがつけられている。あれからエディが贈った、エディの瞳の色をしたリングだ。
レイの左手首にはあの腕輪。エディの右手にも同じように。これだけ色を交わしていれば、察しの良い人なら気付くからそれでいい。
それで茶々を入れてくるようならまた話は別だけれど、その時はその時また対処すればいい話だ。
「恋人ですなんて、他の奴等だってわざわざ言いふらさないだろ。いいんだよ、お互いがわかってたらそれで」
「じゃあ、俺の恋人はレイだってわかってるからレイからもキスしてほしいな」
「それは嫌。……夜に、ならいいけど」
いつもの日課は、エディからレイにキスをする。レイからはしてもハグだけ。
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