78 / 78
第2章
第2話 もうひとりのエディ
しおりを挟む
ドリス王太子から告げられた通り、レイはヘンドリックス侯爵領地に新しく建てられる国立図書館の責任者として抜擢される形で栄転、ということになった。
王都にある国立図書館からは離れる。つまりは、知り合いや友人達ともお別れになると言うわけで。
「騎士様に何も言ってないって大丈夫なんですか?」
「いや、大丈夫じゃないと思うけど」
エディには連絡をとろうにも手紙が届いているかすらわからない。家を無断で空けるなんてできないから、一応アンジーには自分が暫く他所の土地に出向することになったことは伝えてくれと頼みはしたが、それについての返事はまだ届いていないようだ。
アンジーはエディの家の使用人ではあるが、平民。まだ貴族籍から結局抜けることができず、聖騎士としても将校となった彼に手紙を届けるには幾重にも検閲を通さなくてはならないから時間がかかっているのだろう。
もしかしたら、まだ届いていないのかも。届いていたら飛んで帰ってくるだろうし。
レイが引き継ぎのために自分の担当していた仕事についての書類をまとめながら同僚と話をしていると、クレス女史がやってきた。
「期間限定とはいえ、ヴァンダムさんは王都を離れるなんて初めてでしょう。旅支度の方は?」
「わからないんでばあちゃんにお願いしました。クレスさん、また苗字呼びに戻ってる」
クレス女史と出会った当初、彼女は姉と知り合いでややこしいという理由からレイを名前で呼んでいた。だがエディにいらぬ牽制を受け面倒だということでいつの間にやら苗字呼びになり、少し距離を取られたようで物悲しい気持ちになってしまったのだ。
2年前にあった春の舞踏会での一件でクレス女史の素性を知ってからは多少ぎくしゃくしていたが、関係性が元に戻るとともにレイから名前で呼んでくれと願ったのだ。どうせ貴族籍から抜ければヴァンダムの姓もいずれ使わなくなるのだからと。
ただ、クレス女史はレイの指摘に面白くなさそうに眉を顰める。
「なら、貴方も私をきちんと呼びなさいな」
「……や、それはちょっと」
「お義姉様と呼ばれるまで、私が貴方をレイと呼ぶことはありませんよ」
クレス女史との関係性はレイにとって複雑怪奇なものとなってしまった。
シンディ殿下はエディにとって縁戚のうちの1人。母方の従兄はドリス王太子ただ1人だが、王族とヘンドリックス侯爵家自体が血縁関係にあたるため血の繋がりもある。
結婚できないのに結婚しようと宣うエディの話を愚痴として溢したところ、レイがエディに娶られ、自分がシンディ殿下を娶ればつまりは親戚になるのだと世迷言を言い出してから義姉と呼べと逐一訂正される羽目になっていた。
可愛がられているのはわかる。あの春の舞踏会の件以降、エディと同じくらいに過保護に構われているのは理解している。だが、義姉はないだろう義姉は。エディとシンディ殿下は一応遠縁のようなものであり、結婚もできない自分達とクレス女史達が親戚になんてこともなりようがない。
それに姉なんて、実の姉1人で手一杯だ。口が裂けても言えないが、こんな強烈な姉がもう1人なんて絶対にいらない。
とは、いうものの。
「いいですか、貴方は私と共に責任者としてヘンドリックス侯爵領地に赴くのです。男女の仲だなんて噂を立てられてみなさい、すぐあの重い男や私の恋人の耳に入ることになりますよ。その先に待っているのが何かくらい、貴方にもわかるでしょうに」
「わかりましたお義姉様」
あの重すぎる愛を向けてくる男がクレス女史と自分の有り得ない噂を聞いたらどうなるかなんて火を見るよりも明らか。そうなってしまうのならいっそ、義姉と呼んだ方が精神衛生上良いのは間違いない。
レイがそんな脅しに屈してしまい義姉と呼べば、漸くクレス女史は満足したように頷いた。
「ではレイさん、本日分の引継ぎ業務が終わったら王宮まで向かってください」
「へ?」
また一体何故王宮まで。別にドリス王太子から呼ばれているわけでもなし、行く理由がわからない。
レイが首を傾げていると、クレス女史ははあと溜め息をひとつ吐いた。
「出向中貴方がお世話になる家の方との顔合わせがあるそうですが、……その分だとまた聞かされていないようですね」
「……俺、一人暮らしすると思ってたんですけど」
「それを『彼』が許すはずがないでしょう。顔合わせをされる方とは王太子殿下も交えて話し合いをされるそうですので、粗相のないように」
「うげえ……」
「こら、不敬ですよ」
そんなこと窘められても今更だろうに。クレス女史の言葉にレイはがくりと肩を落とす。
――そうしてやって来た王宮内で、初めて顔を合わせることとなったヘンドリックス侯爵領地の人間。
それは、エディの父方の従兄だった。
「君か、うちの従弟と共に暮らしている傾国の美男子というのは」
「けいこく……? なんですか、その誇張されすぎた話」
「王太子殿下をも篭絡した絶佳と聞いたが、確かに誇張だな」
開口一番そんな意味の分からない呼び名に面食らう。レイ自身そんな呼ばれ方をされたことはないし、美男子でも絶佳でもなんでもない。囲われた上に女装して舞踏会に出たという話は誰にも知られることなく秘匿されているが、エディと共によくドリス殿下に呼び出されることが多いからそんな変な噂を立てられるようになってしまったのだろうか。
レイが言葉に迷っていると、二人を引き合わせたドリス殿下が大きな口を開け笑い出す。
「まさか田舎でそんな噂になっているとはな! 少なくとも俺は篭絡なぞされていないぞ、俺が惚れたのは今も昔もナズだけだ」
「その妃候補のご令嬢に浮気疑惑で捨てられかけてうちにまで泣き言を漏らして助けを求めてきたのは何処の誰でしたかな」
「ぐ……いや、それはだな」
「殿下には男色趣味があるのだとうちの領地ではよく話題に上がっておりますが」
「否定してくれ、頼むから」
珍しい。ドリス殿下がエディとナズ殿下以外に弱い相手がいるとは思わなかった。
自分の父である国王陛下にも物怖じするようなこともなかったのに、彼にもまた弱味を握られでもしているのだろうか。
「嗚呼、すまない。エディは俺の学友でな、つい話が弾んでしまう」
「君の姉君とは同じ学年だった。エドモンド=ティメルマンスだ」
「……れ、レイ=ヴァンダムです。あの、エディって」
エドモンドなら、同じ愛称になるのはわかる。
けれど自分にとってエディは自分の親友であり恋人であるエドガー=ヘンドリックスただひとりであり、ふたりをよく知るドリス殿下の口から別人の愛称として出たその名前に動揺してしまう。
レイの動揺に、エドモンドはふっと笑った。
「やはりと思ったが、エドガーは君にそう呼ばせていたのか。俺の真似をして呼ばれたがったその愛称を」
「……へ?」
「改めて、王太子殿下の要請により君を暫くティメルマンス伯爵家にて預かることとなった。クレスウェル公爵はヘンドリックス本家の方で歓待することとなるが、君に関しては狭いとは思うがうちで我慢してもらう」
「あ、いや、お構いなく?」
「構わないわけにいかないだろう、王太子殿下直々に頼まれたんだ」
王族からの命令でレイを預かることとなる。
取り繕いもしない少しだけ嫌そうなその言い方に、レイは様々な要因で混乱しきってしまった頭を縦に振り小さく頷いた。
嫌なのは、当然だろう。従弟を誑かしたかもしれない男をドリス殿下の命令で世話しなければいけないなんて。
愛称を真似したいと思う程エディが慕っている。そんなことを微笑ましく思っているのであろうエドモンドを見上げ、レイは見知らぬ土地でこの人の機嫌も気にしなければいけないのかと内心既に折れそうになり始めていた。
王都にある国立図書館からは離れる。つまりは、知り合いや友人達ともお別れになると言うわけで。
「騎士様に何も言ってないって大丈夫なんですか?」
「いや、大丈夫じゃないと思うけど」
エディには連絡をとろうにも手紙が届いているかすらわからない。家を無断で空けるなんてできないから、一応アンジーには自分が暫く他所の土地に出向することになったことは伝えてくれと頼みはしたが、それについての返事はまだ届いていないようだ。
アンジーはエディの家の使用人ではあるが、平民。まだ貴族籍から結局抜けることができず、聖騎士としても将校となった彼に手紙を届けるには幾重にも検閲を通さなくてはならないから時間がかかっているのだろう。
もしかしたら、まだ届いていないのかも。届いていたら飛んで帰ってくるだろうし。
レイが引き継ぎのために自分の担当していた仕事についての書類をまとめながら同僚と話をしていると、クレス女史がやってきた。
「期間限定とはいえ、ヴァンダムさんは王都を離れるなんて初めてでしょう。旅支度の方は?」
「わからないんでばあちゃんにお願いしました。クレスさん、また苗字呼びに戻ってる」
クレス女史と出会った当初、彼女は姉と知り合いでややこしいという理由からレイを名前で呼んでいた。だがエディにいらぬ牽制を受け面倒だということでいつの間にやら苗字呼びになり、少し距離を取られたようで物悲しい気持ちになってしまったのだ。
2年前にあった春の舞踏会での一件でクレス女史の素性を知ってからは多少ぎくしゃくしていたが、関係性が元に戻るとともにレイから名前で呼んでくれと願ったのだ。どうせ貴族籍から抜ければヴァンダムの姓もいずれ使わなくなるのだからと。
ただ、クレス女史はレイの指摘に面白くなさそうに眉を顰める。
「なら、貴方も私をきちんと呼びなさいな」
「……や、それはちょっと」
「お義姉様と呼ばれるまで、私が貴方をレイと呼ぶことはありませんよ」
クレス女史との関係性はレイにとって複雑怪奇なものとなってしまった。
シンディ殿下はエディにとって縁戚のうちの1人。母方の従兄はドリス王太子ただ1人だが、王族とヘンドリックス侯爵家自体が血縁関係にあたるため血の繋がりもある。
結婚できないのに結婚しようと宣うエディの話を愚痴として溢したところ、レイがエディに娶られ、自分がシンディ殿下を娶ればつまりは親戚になるのだと世迷言を言い出してから義姉と呼べと逐一訂正される羽目になっていた。
可愛がられているのはわかる。あの春の舞踏会の件以降、エディと同じくらいに過保護に構われているのは理解している。だが、義姉はないだろう義姉は。エディとシンディ殿下は一応遠縁のようなものであり、結婚もできない自分達とクレス女史達が親戚になんてこともなりようがない。
それに姉なんて、実の姉1人で手一杯だ。口が裂けても言えないが、こんな強烈な姉がもう1人なんて絶対にいらない。
とは、いうものの。
「いいですか、貴方は私と共に責任者としてヘンドリックス侯爵領地に赴くのです。男女の仲だなんて噂を立てられてみなさい、すぐあの重い男や私の恋人の耳に入ることになりますよ。その先に待っているのが何かくらい、貴方にもわかるでしょうに」
「わかりましたお義姉様」
あの重すぎる愛を向けてくる男がクレス女史と自分の有り得ない噂を聞いたらどうなるかなんて火を見るよりも明らか。そうなってしまうのならいっそ、義姉と呼んだ方が精神衛生上良いのは間違いない。
レイがそんな脅しに屈してしまい義姉と呼べば、漸くクレス女史は満足したように頷いた。
「ではレイさん、本日分の引継ぎ業務が終わったら王宮まで向かってください」
「へ?」
また一体何故王宮まで。別にドリス王太子から呼ばれているわけでもなし、行く理由がわからない。
レイが首を傾げていると、クレス女史ははあと溜め息をひとつ吐いた。
「出向中貴方がお世話になる家の方との顔合わせがあるそうですが、……その分だとまた聞かされていないようですね」
「……俺、一人暮らしすると思ってたんですけど」
「それを『彼』が許すはずがないでしょう。顔合わせをされる方とは王太子殿下も交えて話し合いをされるそうですので、粗相のないように」
「うげえ……」
「こら、不敬ですよ」
そんなこと窘められても今更だろうに。クレス女史の言葉にレイはがくりと肩を落とす。
――そうしてやって来た王宮内で、初めて顔を合わせることとなったヘンドリックス侯爵領地の人間。
それは、エディの父方の従兄だった。
「君か、うちの従弟と共に暮らしている傾国の美男子というのは」
「けいこく……? なんですか、その誇張されすぎた話」
「王太子殿下をも篭絡した絶佳と聞いたが、確かに誇張だな」
開口一番そんな意味の分からない呼び名に面食らう。レイ自身そんな呼ばれ方をされたことはないし、美男子でも絶佳でもなんでもない。囲われた上に女装して舞踏会に出たという話は誰にも知られることなく秘匿されているが、エディと共によくドリス殿下に呼び出されることが多いからそんな変な噂を立てられるようになってしまったのだろうか。
レイが言葉に迷っていると、二人を引き合わせたドリス殿下が大きな口を開け笑い出す。
「まさか田舎でそんな噂になっているとはな! 少なくとも俺は篭絡なぞされていないぞ、俺が惚れたのは今も昔もナズだけだ」
「その妃候補のご令嬢に浮気疑惑で捨てられかけてうちにまで泣き言を漏らして助けを求めてきたのは何処の誰でしたかな」
「ぐ……いや、それはだな」
「殿下には男色趣味があるのだとうちの領地ではよく話題に上がっておりますが」
「否定してくれ、頼むから」
珍しい。ドリス殿下がエディとナズ殿下以外に弱い相手がいるとは思わなかった。
自分の父である国王陛下にも物怖じするようなこともなかったのに、彼にもまた弱味を握られでもしているのだろうか。
「嗚呼、すまない。エディは俺の学友でな、つい話が弾んでしまう」
「君の姉君とは同じ学年だった。エドモンド=ティメルマンスだ」
「……れ、レイ=ヴァンダムです。あの、エディって」
エドモンドなら、同じ愛称になるのはわかる。
けれど自分にとってエディは自分の親友であり恋人であるエドガー=ヘンドリックスただひとりであり、ふたりをよく知るドリス殿下の口から別人の愛称として出たその名前に動揺してしまう。
レイの動揺に、エドモンドはふっと笑った。
「やはりと思ったが、エドガーは君にそう呼ばせていたのか。俺の真似をして呼ばれたがったその愛称を」
「……へ?」
「改めて、王太子殿下の要請により君を暫くティメルマンス伯爵家にて預かることとなった。クレスウェル公爵はヘンドリックス本家の方で歓待することとなるが、君に関しては狭いとは思うがうちで我慢してもらう」
「あ、いや、お構いなく?」
「構わないわけにいかないだろう、王太子殿下直々に頼まれたんだ」
王族からの命令でレイを預かることとなる。
取り繕いもしない少しだけ嫌そうなその言い方に、レイは様々な要因で混乱しきってしまった頭を縦に振り小さく頷いた。
嫌なのは、当然だろう。従弟を誑かしたかもしれない男をドリス殿下の命令で世話しなければいけないなんて。
愛称を真似したいと思う程エディが慕っている。そんなことを微笑ましく思っているのであろうエドモンドを見上げ、レイは見知らぬ土地でこの人の機嫌も気にしなければいけないのかと内心既に折れそうになり始めていた。
17
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(8件)
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
番外編嬉しいです!
またの番外編期待しております。