いつかの箱庭

田中@SALL4477

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意識

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その後、仕事の話は一旦離れ、海人かいと君も元々の陽気さにお酒の力もプラスされ、二人とかなり距離を縮めていた。
「お二人ってお付き合いされてるんですか?」
「うん、まあ」

そういえば二人の薬指には同じ指輪がはめられていた。
「これは形だけでも、二人の誓いみたいな物が欲しくてね。」
僕の視線に気がついた佐伯さえき先生が教えてくれた。

「人目を気にして我々にとって大事なことをやらずに後悔したくない、それだけだよ」
海人君も言っていた。
僕に対してやらなかったことを後悔したくない、と。ならば、僕は海人君に対して…何がしたい?

「いいなぁー、憧れちゃいます、そういう関係」
そう言いながらこっそり、海人君がテーブル下で僕の手を握った。
絡められた指に熱を感じる。

結局、閉店間際まで沢山お話ししてしまった。

「海人君、大丈夫かい?」
「へーきっすよぉ!いつきお兄ちゃんは無事に連れて帰ります!」
小椋こぐれ、ホントに大丈夫?海人君」
「うん、立って歩けるから大丈夫。今日はありがとう」

陽気な酔っぱらいの海人君は二人に心配されていたが、ホテルも近いし大丈夫だろう。
若干、千鳥足で危なっかしい海人君の腕を肩にかけ、一緒に歩くことにした。昔と違ってだいぶ重くなったなぁ…などと最初は呑気なことを考えながら歩いていたが、部屋に着く頃には重さに限界に達し、ベッドになだれ込んでしまった。

「水、持ってくるから…ちょっといい?」
上に乗っかった海人君を動かそうにも動く気配もなく、僕の力では動かせず困ってしまった。
「海人くーん?聞こえてますかー?」
すると少し上体を起こしたので、その隙に抜け出ようとしたら両腕を掴まれた。

「樹お兄ちゃん、キスしていい?」
熱を帯びた目でそう言われ、戸惑った。聞き間違いだろうと思ったが海人君の…下の方も何だか硬くなっているし、意図してあてられている気がする。

「わからない…僕、…したことないし」
「僕と同じようにすればいいから」本気だろうか。
「酔ってて正気じゃないだけだよ…」
「本気だよ」

どうしよう、どうしよう…やっぱり酔ってるだけなんじゃ

「じゃあ…、体重50kg、飲水量1200mL/日、食事からの水分摂取量1000mL/日、尿量1000mL/日、不感蒸泄15mL/kg/日、代謝水5mL/kg/日、便中水分量100mL/日、輸液なしの患者さんのイン・アウトバランスは!?」
「えー!えーっと、ん!?待って、100!」
「ブー、時間切れ!しかも違う!酔ってなければすぐ答えられるでしょ!」
「なにぃー!ひどいー!…ん?いや、待てよ」
「??」
「酔ってなければいいってこと?」

そういうことでもなかったのだけど…でも、自分がどうしたいのかよく分からない…海人君にそう言われると…多分嫌じゃないけど、経験値的に、こういう時どうしたらいいのか訳が分からなくて悲しくなってきた。

「…わからない」
「わぁ、ごめん、泣かないで!」
「やだ、わからないよ」
「…ごめん、僕が悪かった、ごめんね」
「かいとくんの…ばか」
「うん、ごめん」

いつもと違う海人君の姿に、僕にはその欲を受け入れられる自信が無かった。いつもの海人君が優しく頭を撫でてくれて、ほっとする反面、海人君の気持ちに応えられない自分が不甲斐なく思えた。



樹お兄ちゃんは僕のことが怖くなってしまったのか、それとも気まずいのか隣でこちらに背を向けて体を丸めて枕を抱いて寝ている。
僕も触れたらまた暴走してしまいそうで、少し離れて寝ていた。
元々華奢な体が、丸まって余計に小さくなっているのが小動物みたいで可愛い。
ついつい頭を撫でてしまったが、触れることすら嫌がられるのではないか…と思って手を離そうとしたが、

「おはよう」
起きてたのかな?素早い反応だ。
「お、おはよう、その…昨日はごめん」
「僕の方こそごめん、動揺しちゃって」
「動揺してたらあの問題出せないよ、答えは600。酔いが覚めたら分かった。」
「うん、正解」

しばらく沈黙が流れた。酔ってなければキスしてもいいのか…その答えはわからないままだ。だけど、早急に答えを求めるのは樹お兄ちゃんには合わない。違う話をしよう。

「海人君、キスってどうやってするの?」
「はい?!えっ、ちょ、ちょっと待って、急に何?!」
「昨日海人君がしたいって言ったじゃん」
「いや、言ったけど、樹お兄ちゃんに無理して欲しくない」
「無理じゃないよ、仕方が分からないだけで」
「初めて…ってことだよね?相手が僕でいいの?」
「うん」
目の前で正座して待機する樹お兄ちゃん。
だけと、まるで切腹前の武士のようだ。まさか、キスするってどういう事か分かってない?


「後悔しない?」
「それは僕が海人君に聞きたい」
「するわけないじゃん、僕は樹お兄ちゃんと恋人になれなくてもずっと一緒にいる覚悟だからね」「やはり、キスをしたら恋人になるのか」
「そりゃそうでしょ、恋人になったらそれ以上のこともするよ、いいの?」
「…それ以上?」しばらく考えて顔が真っ赤になった樹お兄ちゃん、流石に分かったようだ。


「我慢出来る自信は無いけど、急かしたりしないし、痛い思いもさせない。樹お兄ちゃん自身がしたいと思うまで待つつもりだよ。」
「海人君は…僕が恋人でもいいの?」
「僕は樹お兄ちゃんと恋人になりたい。」
「男だけど?」
「うん、知ってる。関係ない」


「僕も考えてみたんだ。海人君は何で僕と一緒にいてくれるのかって。家族とも友達ともつかない曖昧な関係なのに。」
「うん、そうだね」
「海人君にとっての僕は何者かということにばかりとらわれてたけど、じゃあ、僕にとって海人君は何者なのか考えてみたらすごく単純なことだった。」
段々涙目になってくる樹お兄ちゃん。
冷静に話しているが勇気を振り絞って話してくれてるのが分かる。

「なぁに、言ってごらん?」
「僕にとって海人君は…ずっと笑顔でいて欲しい人。」

すごく控えめだけど、その言葉は僕の事を理解してくれている言葉だ。

「あの日…二人きりになっちゃった時の事を思い出したら…」
僕の腕の中で話して欲しくて樹お兄ちゃんを抱きしめた。
「あの時から海人君の笑顔に…救われてたって、思い出した。この笑顔のためなら、何でも出来るって思ってた。」
良かった、そう思ってくれてたんだ。

「…僕も、正直に言うよ」
「?」
「あの日から…、樹お兄ちゃんには隣で笑ってる人間が必要なんじゃないかと思ってた。子供ながらに感覚的にだけど。」
「僕が笑ってないと、僕より大人で現実が見える樹お兄ちゃんは悲しみで潰れちゃうかもしれないって思って怖かった」

ああ、なんでだろう。今更…手が震える。
しっかり、樹お兄ちゃんを抱きしめたいのに。

「ごめんね、海人君…僕も、海人君がそう思って陽気で居てくれてること、何となくわかってたんだ。甘えてた、ごめん」
僕が抱きしめたい分の力を込めて、樹お兄ちゃんが抱きしめ返してくれる。

そして、不器用にそっと唇を重ねてくれた。


「樹…お兄ちゃん?!」
「これで合ってる?」
樹お兄ちゃんの濡れた瞳と、紅潮した頬が愛おしくて、無我夢中で抱きしめて、唇を重ね返した。

「ん、苦しい…」
「あ、ごめん!」

「一つ、お願いしてい?」
「なに?」

「これからは…、樹って呼んで」

「ほぇ…、何で?」
「対等でいたい。年上とか年下とか、医者として先輩か後輩かは関係なく、一緒がいい。隣にいて欲しい」
「じゃあ、僕のことも海人って呼んで」
「うん」

その後、しばらく時間も忘れて唇を重ね合った。
お互いの熱を感じながら。
この熱が僕達の生きる証。



7月も半ば。
バイトのお二人との調整や引き継ぎが終わり、いよいよ明日土曜日から仕事をすることになった。当初3ヶ月の休養の予定だったが、ODの件でプラス1ヶ月半が指示され、その後半2週間は仕事の調整をしていた。

「樹先生!おはよう!」
「わぁー!樹先生、戻ってよかった~!」

父の代から働いてくれているベテラン看護師の岩城いわきさんと後藤ごとうさん。
お二人は僕が休んでいる間も待っていてくれた。

「長い間、本当にご迷惑をおかけしました。明日からもよろしくお願いします!」
「やーねぇ、たった4ヶ月半よぉ!」
「そうそう、樹先生が体壊したら私達も患者さんもみんな困るわよ!」
相変わらず優しくて頼もしいお二人にほっとした。

「でも、元気そうになって良かったわ…」
「…ホントに」
お二人とも何だかしんみりしてしまい、ご心配をかけていたんだと改めて気付かされる。

「ありがとうございます」

突然、医院のドアからノックが聞こえた。
「開院は明日からだけど、患者さんなら診察しましょう。」

鍵を開けて外を見ると、沢山の見覚えのある顔が並んでいた。

「みなさん!一斉にどうしたのですか?大変だ!集団食中毒とかか…」

「違う違う、樹先生帰ってきたっていうからみんなで遊びにきたんじゃ!」
「いつきせんせー!おかえりなさい!」
「うちの子ずっと待ってたんですよ、よかった~!」
「わしも大学病院にも1回行ったけど、やっぱり坊っちゃん先生がええわ」

「ふふ、病院なのに…みなさん、遊びに来ちゃダメですよ」

久しぶりの仕事、4ヶ月休んで患者さんも来るだろうか…と心配していたのだが、待っていてくれる人達がいた。つい涙が出てしまった。

「あー!いつきせんせーないちゃだめぇ」
わらわらと子ども達が集まり、みんなに慰められた。
「そうだね、ありがとう」


みんなが帰った後、明日に向けて備品整理や発注していると、LINEが来た。

『やったー!今日は早く出られた!今からそっちに向かいます!』
『うん、待ってる』
『何か食べるもの買って行った方が良い?』
『今日は沢山頂き物をしちゃったから大丈夫』
『頂き物?』
『そう、後で話すね』

海人からのLINEに自分でも分かるくらい顔が緩んでしまった。

恋人…っていまいちまだよくわからないのだけど、お互いにずっと一緒にいたい、その気持ちだけは絶対なのだと分かったら、一番当てはまる関係は恋人なのかもしれない。

「ただいま~」
「おかえり~、わぁ!」

靴を脱ぐより荷物を置くよりも先に、急に力強く抱き寄せられ驚いた。

「ん!」
目をつむり、こちらに顔を向けている海人。
何かと思ったが、そうか…
「おかえり」
そっとキスをすると
「うん、ただいま」
優しく返してくれた。

「お疲れ様、暑かったでしょ、お風呂先に入るなら入っておいで」
「一緒に入る?」
「二人じゃ狭いよ?うちのお風呂。」
「樹の体が見たいだけ」
「ん?わぁぁ~」

何の事かと思ったが、考えてみたらとても恥ずかしくなってきた。
「だはは、可愛い反応」と言いながら一人でお風呂に入っていった。

きっと、海人の体は逞しくて引き締まっているのだろうが…僕のなんか見せられた物じゃ無い

「出たよ、樹もお風呂済ませちゃえば?」
と聞こえてきたので、行ってみると
「う、うん!わ、わぁー!下着は履いてから呼んでよ!」
「あー、ごめん」
のろのろとボクサーパンツを履く海人。やっぱり、いや、予想以上に逞しい体をしている。

「何見てるの?樹のエッチ」
「いや違う、海人って着痩せするタイプなんだなぁと思って」
「見てるじゃん」
「違う、考察してるの」
「触ってもいいよ、ほら」
動く大胸筋に触れると、海人が誇らしげで、そちらの方が僕の心を癒した。

「へぇ、かわい」
「えぇ!格好いい!じゃないの?」
「ふふ、ビール冷やしてあるから先飲んでていいよ」


鏡の前の僕の体はやはり貧弱で、だからと言って女性のような柔らかさもない。
「こんなの見たいかな…」
今後、付き合っていたらいつかは見せなきゃならないのだろうけど、幻滅しないかな…
「はぁ…」
恋人として付き合ったら付き合ったで、不安になることが沢山あると分かった。


お風呂から上がると、海人はまだビールにも手をつけてなかった。
「あれ、飲んでてよかったのに」
「まだ薬飲んでない?」
「うん、今日は飲むつもりだったけど」
「今日の樹の安眠は僕が守るから、少しだけ一緒に」
と言って、僕の飲めるサイズのコップを出してきた。
「乾杯」
「ありがとう」
「明日からまた新しい一歩だね」
「うん、ちょっと緊張してる」
「明日、僕も医院にいて手伝っていい?」
「嬉しいけど、それじゃ海人の折角の休みなのに、休めないじゃない。それに初期研修医のバイトは禁じられてるから手伝うのは無理だよ」
「見学だけ、自己研鑽なら許されるはず。」
「近くに立ってたら岩城さんと後藤さんに容赦なく使われちゃうよ…」
「確かに、突っ立ってないでアレやって!コレやって!って言われそう」
「ふふ、そうだね、説明しておくよ」
「それにしても、今日はごはんやお酒が沢山あるね、台所も冷蔵庫もいっぱいだったし」
「あ、これね、今日患者さん達が来てくれたんだ。明日から開院なの知ってくれたみたいで」

「…よかったね、樹」

僕の不安も全て分かった上で言ってくれてる、優しい瞳。

「ありがとう、海人のおかげだよ」

そっと後ろからハグしてくれる、互いのお風呂上がりの体温と海人の優しさが心地良かった。



待合室には席が無くなるほど患者さんが待っている。内科の研修の経験から、これだけの人数、お昼休みは無いなと覚悟した。樹もつい先日までは患者だったのだが、大丈夫だろうか。
それでもやっぱり、白衣を着た樹は格好いい。

「それでは今日もよろしくお願いします」
「「はーい」」

呼び込みから次の準備、岩城さんと後藤さんのコンビネーションが機能していて、とても早く無駄がないのもあるが
「前回のHbA1cの値は8.5でしたね、これまで体調はどうでした?」
「値が徐々に悪くなってますね…以前お話ししたLDLアフェレーシスを検討しなくてはなりません」

どうやら樹…先生(仕事の時は呼び捨てに出来ない気がしてきた)は患者さん一人一人の過去の値も話した内容も、もっといったら家族構成やIDから覚えているようだ。
ずっと担当してる患者さん相手でもカルテを見ながら、記憶を引っ張り出して診察する先生も多いけど、自分の事を覚えていてくれている、というのは患者さんと信頼関係を築くには大事なことだ。

「海人先生、LDLアフェレーシスの保険適応疾患は?」
さっきの患者さんが退室したあと、樹先生に問われた。
「家族性高コレステロール血症(FH)、閉塞性動脈硬化症、巣状糸球体硬化症、SLE…だったような」
「今の患者さんはどの疾患を考える?」
「えっと、会話から考えるとFH」
「うん、じゃあ、今の患者さんはホモ接合性の症状が重いFH。特徴的な症候が出ていたのだけど、気がついた?」
「うーん…あ!まさか、黄色腫?」
「そう。会話やデータも大事だけど、全てを診る事を意識するといいよ」
「全てを診る…」


お昼の時間になり
「はーい、樹先生も海人先生も一旦休憩!」

岩城さんがおいしそうなおにぎりを持ってきてくれた。

「お二人と海人先生は先にどうぞ、僕はまだ大丈夫ですよ」
という樹先生に
「「「だぁめ!ちゃんと休まなきゃ!」」」
僕と岩城さんと後藤さんで同じ事を言って、ついつい3人で笑ってしまった。

「午前の患者さんは全員終わりましたから、少しは休んでください」

あの人数、全員診察終わったんだ…早い。早いけど、丁寧で無駄がない診察だった。
樹は元々お腹の減らないタイプだし、集中すると尚更。お二人には相当心配をかけていたのだろう。
以前もお二人の休む時間は確保していたが、その間にも一人で考え事や記録の整理をしている時間が多かったらしい。

「海人先生はコレじゃ足りないだろうから、おかずも用意してきたわ!」
目の前には唐揚げや卵焼き、フライや煮物、僕の大好きなおかずが沢山並べられた。
「わーい!いただきます!」

岩城さんと後藤さんが楽しくおしゃべりをしている中、樹は小さなおにぎりを食べながら、専門書を開いて考え事をしている。
お二人は全然気にしてない(そのくらいが樹にとっても気楽なのだろう)が、僕には集中していて、とても話しかけられる雰囲気ではない。普段とは違う、ぴりっとした空気の樹。
付き合っていると、ふんわりしていて、ちょっと天然だし、結構泣き虫だし、守ってあげないと、と思うのだが。仕事に関しては勿論だが、まだまだ僕達の距離は遠いと実感する。

「さ、そろそろ…午後もお願いします」
「「はーい」」


保管庫から大きなディスポーザブルガウンの箱を取り出そうとしている後藤さんが大変そうで、ついつい手伝ってしまう。
「あら、海人先生ありがとう」
「いえ、このくらいしか出来なくて、もどかしいですが…」
「そんなことない、樹先生、分かりにくいかもしれないけど、すごーく楽しそうよ」
「やっぱり久しぶりの仕事だからですかねぇ」
「それだけじゃないわ、私達にはよーくわかる」

何だか嬉しそうな後藤さんに、とにかく樹が戻ってよかったなぁと思うと同時に、僕も距離を感じている場合ではない!
僕は研修医、まずは樹みたいに一人で診察出来る医師にならなきゃ!
埋まらない溝かもしれないけど、僕は出来ることをする。それだけだ。

「よーし!午後も気合い入れていくぞー!」

目の前がクリアになって、やるべき事に集中出来る。そういう時が一番、楽しい。


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