悪役令嬢はヒロインを溺愛することにした。

はならら

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あなたは光の下に居て。

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一通り、私が知りうるゲームの情報は整理した。
あとは私がどう動くかだ。

窓から庭園を見ると、ミモザが楽しそうに花を選んでいる。
私に似合う花を毎日毎日選んで運んでくれる。

その代わりに私は今まで一切手を掛けなかったミモザの淑女としての教育を請け負うことにした。



ミモザの入学届けは無事受理された。途中で紛失したと申請すれば、侯爵家の娘が入れぬ道理はない。

ゲームでは、ミモザの入学届けのみ出されなかった事を気づいた父親に改めて出され、事なきを得る。
…それをよしとしないリリーナは、親の目がさらに届かなくなる学園でミモザを虐めぬこうと決意するのだが。



『ふん、お前がミモザを構うとは何が起こった。また良からぬ事を考えているのではなかろうな』
『…いいえお父様。私は本当に心から悔いているのです。これからはミモザを妹として愛することを誓います』

ーー父からは、疑いと侮蔑の視線しか、得られなかった。


「ーーさま…。お姉さま?」
「っ、あ、ごめんなさいミモザ。ボーッとしていたみたい」
「私が出来が悪いから、お姉さまに無理をさせているのでは?」

不安げに揺れる翠の瞳。

ああ、違うの。あなたのそんな悲しい顔は見たくない。

「違うのよ。本当に少し考え事をしていただけ」

出来るだけ穏やかに微笑みたいのに、今までの自分の笑いの表情筋は、嫌みったらしい歪んだ口許にしかついていないらしい。私の方こそ淑女にふさわしくない。

「ミモザはとても飲みこみが早いと先生もおっしゃったいたわ。大丈夫。入学まであと半年もあるのだもの…私こそ、今まで意地悪であなたに何もしていなかった。ごめんなさいね」
「そんなことを言わないて。私はうれしいの。ずっとお姉さまとこうやってお話したかったの。だから今とても幸せだわ」
「私も…。学園に入っても、あなたのことは私が守るから」


入学してしまえば、ミモザは嫌でも争いに巻き込まれる事になる。そう、それはリリーナわたしとは関係ない所でも起こりうることだけに、私が改心したからといって全てが上手くいくわけではないだろう。


ミモザはこの国の未来を決める『花の乙女』なのだから。

どうか、全ての辛いことは私が引き受けるから。

あなたは光の下に居て。
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