24 / 36
番外編
番外編「散る日、照る日」二
しおりを挟む
松太郎には、小さな頃から父に言われ続けていたことがある。
この旅籠『盛元』は、この板橋宿の中でも指折りの繁盛している宿だ。この勢いを決して殺してはいけない。旅人が宿代を落としていってくれる宿でなければならない。
無情だと、言いたいやつには言わせておけ。銭がすべてを物語る。
それ以上の真実など、この世にはない。
「――そう、あの『つばくろ屋』のような宿にだけはなるな。宿場町の旅籠として、あのやり方ではいずれ潰れる。そう、いずれ、必ずだ」
そう言いきる父の顔を見上げるのが、あまり好きではなかった。いつも以上に厳しい、鬼気迫る面持ちでいたからだ。
松太郎は父がつばくろ屋の話をする時は決まってうつむき、そうして聞いていた。それでも幼い耳は素直なもので、父の言葉を疑うことはしなかった。つばくろ屋は駄目な宿。それだけはよくわかった。
だから松太郎はちゃんと返事をし、うなずいた。父はそんな松太郎をどんな顔で見ていたのかはよくわからない。
それから、松太郎が成長し、十五になった時、なんとなくそのつばくろ屋を冷やかしに行こうかと思い立ったのだった。
今まで行こうと思えば行けた。けれど、特に見てみたい気持ちもなく、わざわざ仲宿にまで足を運ぶことはなかったのだ。
けれど、この日は何故だかそれをしようと思った。十五になり、いつかは自分も父の跡を継いで楼主になると感じたせいかもしれない。
そして、それが心の中で重たくのしかかっているせいだ。あの父のように非情になることが楼主としての務めであるとして、松太郎にそれができるだろうかと。
心の甘さは自分でも感じている。小さなことで落ち込み、引きずる。そして、それを覚られないように伝法に振る舞ってみせる。器の小さな自分なのだ。
だからこそ、見下せる相手は多い方がよかった。多分、そんな理由でつばくろ屋に行こうと思ったのだ。
それは冬と春との境。朝晩はまだ冷え込む。朝はゆっくりと、昼を越してから出かけた。この時季の街道は少しばかり落ち着いている方だろうか。時刻のせいもあるだろう。
金のある家に生まれた松太郎にはあたたかな羽織り物があり、薄っぺらな着物で過ごす貧乏人の気持ちはわからない。綿のたくさん入った羽織りの襟を合わせ、松太郎は街道を歩く。
通り過ぎる旅人たちに目を向けることもなかった。ただぼんやりと単身歩くだけである。
仲宿には旅籠が軒を連ねていた。その一軒一軒をつぶさに見る。
旅籠とひと口に言っても、大小様々だった。少しばかり壁板を蹴り飛ばしただけで潰れそうなもの、綺麗に行き届いているけれど小さなもの――松太郎には我が家が一番立派に見えた。
大きく、それでいて活気があるのだから、立派な旅籠だ。傍目にもそう映っていることだろう。
家業が嫌いなくせに誇らしさも感じつつ、松太郎は歩き続ける。まだつばくろ屋の暖簾には行きあたらない。
仲宿の中ほどに来て、ようやくあったのだ。その、つばくろ屋は。
正月に一新したのだろう、『つ』と染め抜いた真新しい暖簾の二階建て。看板には『講』の文字。
生半可な宿には許されない、宿帳に記載される安心安全な宿の証。
けれど、そんなにも素晴らしい宿であるのなら、父は何故嫌うのだろう。あのやり方はいけないと、何度も何度も繰り返すのかがわからない。
だから、宿講などと言っても、所詮は伝手や横繋がりのコネによるところが大きいのではないだろうか。賄賂のひとつでもあれば加盟できるのかもしれない。
そんなくだらない組合だったら、ありがたがる必要も何もないのだ。
松太郎はじぃっとつばくろ屋の外観を眺めていた。ただ、旅装でない松太郎は旅籠の客には見えなかっただろう。ふと出てきた女中が松太郎を見て、不躾に顔をしかめた。どっしりと太った大年増の女中だった。
いい気がするはずもない。いくら客ではないとはいえ、いきなりあんな目つきで人様を見るとは、女中の躾がまるでなっていない。
やはりこの旅籠はろくでもない。松太郎は客引きにか去っていく女中の背中を見送りながらそう独りごちた。
そう、それですっきりと心が晴れたのである。
父が言った言葉は本当だ。あんな宿はいずれ潰れるだろう。
松太郎は、父の言葉の裏に何かが潜むような、そんな気が僅かながらにしていたのかもしれない。その何かの正体がわからなかったから、足を運んでみた。こんな寒い時に歩くのは嫌いだというのに、足が向いたのだ。
けれど、これでよかったのだ。もう蟠ることもなく、父の言葉を受け入れられそうだ。
ほっとひとつ息をつき、そしてつばくろ屋に背を向けた。そうして平尾宿に戻ろうと数歩歩み出した。その時であった――
「さあさ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ。今宵のお宿はぜひこのつばくろ屋へ。美味しい料理に心尽くしのおもてなしをさせて頂きます」
それは軽やかな、乾いた空の下で瑞々しくよく通る娘の声。
思わず足を止め、振り向いた松太郎の目に、暖簾を背にした小柄な娘の姿が飛び込む。
その花は、盛りを待つばかりの蕾であった。
――まだ、ガキじゃねぇか。
そう思う心も嘘ではなかった。粉を塗し、婀娜に微笑む遊女たちと日々を過ごす松太郎である。つばくろ屋の前で呼び込みをする娘は、そんな遊女たちに比べれば子供であった。
けれど、娘が溌溂と輝いているのも本当だ。桃割れの似合う幼さが可愛らしく、無理のない自然な美しさというのだろうか、少なくとも松太郎の周囲にはいないような娘なのである。
遊女たちは幼かろうと、どこかに悲壮感を抱えている。それがあの娘にはないのだ。元気を振りまき、楽しげに呼び込みをしている。
それは不思議な存在であった。
あれは奉公人ではなく主の娘だろう。
松太郎はなんとなく、つばくろ屋の前をさりげなさを装いながら通り過ぎる。
呼び込みを続ける娘にとって、松太郎は客ではない。ひと目でそれがわかるだろう。あの女中みたいに胡散臭いと顔に書いてこちらを見るか、気にも留めないかのどちらかだ。
そう思いながら歩く。娘とすれ違いざま、ふと目が合った。
だからなんだというほどの僅かな瞬間であったけれど、その時、娘は黒目がちな目を細め、人懐っこく笑ったのであった。
特に挨拶をするでもない。けれど、笑顔であった。松太郎は思わず目を瞬かせ、顔をそらしてしまった。
跡取り息子である松太郎に微笑みかける女は多い。だから、女に笑みを向けられたくらいで浮かれるような自分ではない。
けれど、遊女たちの打算尽くの笑みや秋波、媚び――そうしたものとあの娘はまるで無縁であった。まるで子犬が尻尾を振って寄ってきたような、そんな気持ちがした。
その娘が荒くれも通る街道で客引きをしている。なんとも危なっかしい――
松太郎はそんなことを考えつつぼうっと歩き、気づけば仲宿を通り越して、用もないのに上宿に辿り着いていた。
折り返して戻った時、つばくろ屋の前にあの娘の姿はなかった。そのことに少しがっかりした自分を感じた。
この旅籠『盛元』は、この板橋宿の中でも指折りの繁盛している宿だ。この勢いを決して殺してはいけない。旅人が宿代を落としていってくれる宿でなければならない。
無情だと、言いたいやつには言わせておけ。銭がすべてを物語る。
それ以上の真実など、この世にはない。
「――そう、あの『つばくろ屋』のような宿にだけはなるな。宿場町の旅籠として、あのやり方ではいずれ潰れる。そう、いずれ、必ずだ」
そう言いきる父の顔を見上げるのが、あまり好きではなかった。いつも以上に厳しい、鬼気迫る面持ちでいたからだ。
松太郎は父がつばくろ屋の話をする時は決まってうつむき、そうして聞いていた。それでも幼い耳は素直なもので、父の言葉を疑うことはしなかった。つばくろ屋は駄目な宿。それだけはよくわかった。
だから松太郎はちゃんと返事をし、うなずいた。父はそんな松太郎をどんな顔で見ていたのかはよくわからない。
それから、松太郎が成長し、十五になった時、なんとなくそのつばくろ屋を冷やかしに行こうかと思い立ったのだった。
今まで行こうと思えば行けた。けれど、特に見てみたい気持ちもなく、わざわざ仲宿にまで足を運ぶことはなかったのだ。
けれど、この日は何故だかそれをしようと思った。十五になり、いつかは自分も父の跡を継いで楼主になると感じたせいかもしれない。
そして、それが心の中で重たくのしかかっているせいだ。あの父のように非情になることが楼主としての務めであるとして、松太郎にそれができるだろうかと。
心の甘さは自分でも感じている。小さなことで落ち込み、引きずる。そして、それを覚られないように伝法に振る舞ってみせる。器の小さな自分なのだ。
だからこそ、見下せる相手は多い方がよかった。多分、そんな理由でつばくろ屋に行こうと思ったのだ。
それは冬と春との境。朝晩はまだ冷え込む。朝はゆっくりと、昼を越してから出かけた。この時季の街道は少しばかり落ち着いている方だろうか。時刻のせいもあるだろう。
金のある家に生まれた松太郎にはあたたかな羽織り物があり、薄っぺらな着物で過ごす貧乏人の気持ちはわからない。綿のたくさん入った羽織りの襟を合わせ、松太郎は街道を歩く。
通り過ぎる旅人たちに目を向けることもなかった。ただぼんやりと単身歩くだけである。
仲宿には旅籠が軒を連ねていた。その一軒一軒をつぶさに見る。
旅籠とひと口に言っても、大小様々だった。少しばかり壁板を蹴り飛ばしただけで潰れそうなもの、綺麗に行き届いているけれど小さなもの――松太郎には我が家が一番立派に見えた。
大きく、それでいて活気があるのだから、立派な旅籠だ。傍目にもそう映っていることだろう。
家業が嫌いなくせに誇らしさも感じつつ、松太郎は歩き続ける。まだつばくろ屋の暖簾には行きあたらない。
仲宿の中ほどに来て、ようやくあったのだ。その、つばくろ屋は。
正月に一新したのだろう、『つ』と染め抜いた真新しい暖簾の二階建て。看板には『講』の文字。
生半可な宿には許されない、宿帳に記載される安心安全な宿の証。
けれど、そんなにも素晴らしい宿であるのなら、父は何故嫌うのだろう。あのやり方はいけないと、何度も何度も繰り返すのかがわからない。
だから、宿講などと言っても、所詮は伝手や横繋がりのコネによるところが大きいのではないだろうか。賄賂のひとつでもあれば加盟できるのかもしれない。
そんなくだらない組合だったら、ありがたがる必要も何もないのだ。
松太郎はじぃっとつばくろ屋の外観を眺めていた。ただ、旅装でない松太郎は旅籠の客には見えなかっただろう。ふと出てきた女中が松太郎を見て、不躾に顔をしかめた。どっしりと太った大年増の女中だった。
いい気がするはずもない。いくら客ではないとはいえ、いきなりあんな目つきで人様を見るとは、女中の躾がまるでなっていない。
やはりこの旅籠はろくでもない。松太郎は客引きにか去っていく女中の背中を見送りながらそう独りごちた。
そう、それですっきりと心が晴れたのである。
父が言った言葉は本当だ。あんな宿はいずれ潰れるだろう。
松太郎は、父の言葉の裏に何かが潜むような、そんな気が僅かながらにしていたのかもしれない。その何かの正体がわからなかったから、足を運んでみた。こんな寒い時に歩くのは嫌いだというのに、足が向いたのだ。
けれど、これでよかったのだ。もう蟠ることもなく、父の言葉を受け入れられそうだ。
ほっとひとつ息をつき、そしてつばくろ屋に背を向けた。そうして平尾宿に戻ろうと数歩歩み出した。その時であった――
「さあさ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ。今宵のお宿はぜひこのつばくろ屋へ。美味しい料理に心尽くしのおもてなしをさせて頂きます」
それは軽やかな、乾いた空の下で瑞々しくよく通る娘の声。
思わず足を止め、振り向いた松太郎の目に、暖簾を背にした小柄な娘の姿が飛び込む。
その花は、盛りを待つばかりの蕾であった。
――まだ、ガキじゃねぇか。
そう思う心も嘘ではなかった。粉を塗し、婀娜に微笑む遊女たちと日々を過ごす松太郎である。つばくろ屋の前で呼び込みをする娘は、そんな遊女たちに比べれば子供であった。
けれど、娘が溌溂と輝いているのも本当だ。桃割れの似合う幼さが可愛らしく、無理のない自然な美しさというのだろうか、少なくとも松太郎の周囲にはいないような娘なのである。
遊女たちは幼かろうと、どこかに悲壮感を抱えている。それがあの娘にはないのだ。元気を振りまき、楽しげに呼び込みをしている。
それは不思議な存在であった。
あれは奉公人ではなく主の娘だろう。
松太郎はなんとなく、つばくろ屋の前をさりげなさを装いながら通り過ぎる。
呼び込みを続ける娘にとって、松太郎は客ではない。ひと目でそれがわかるだろう。あの女中みたいに胡散臭いと顔に書いてこちらを見るか、気にも留めないかのどちらかだ。
そう思いながら歩く。娘とすれ違いざま、ふと目が合った。
だからなんだというほどの僅かな瞬間であったけれど、その時、娘は黒目がちな目を細め、人懐っこく笑ったのであった。
特に挨拶をするでもない。けれど、笑顔であった。松太郎は思わず目を瞬かせ、顔をそらしてしまった。
跡取り息子である松太郎に微笑みかける女は多い。だから、女に笑みを向けられたくらいで浮かれるような自分ではない。
けれど、遊女たちの打算尽くの笑みや秋波、媚び――そうしたものとあの娘はまるで無縁であった。まるで子犬が尻尾を振って寄ってきたような、そんな気持ちがした。
その娘が荒くれも通る街道で客引きをしている。なんとも危なっかしい――
松太郎はそんなことを考えつつぼうっと歩き、気づけば仲宿を通り越して、用もないのに上宿に辿り着いていた。
折り返して戻った時、つばくろ屋の前にあの娘の姿はなかった。そのことに少しがっかりした自分を感じた。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。