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①
おまけ佐土原絵夢の呟き
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話がメタな自己満足+本編には関係ないので、嫌いな方は飛ばしてくれて構いません。
某日、昼休みの現代文化研究部、部室にて。
「ねぇ……ヌッキー。私の出番何だか少なくない?」
「そうか? 別にそれなりにあったと思うが。それに、それ言ったら利莉花のほうが少なかったと思うぞ」
「違うんだよ。確かに私の台詞はそれなりにあったと思うけど、私の言っているのは、記憶に残っているかどうか……インパクトがあったかどうかなんだよ!」
「インパクトはあるだろ。いきなり『ああ……それいい! もっと私を蹴って!』とか言ったキャラだし」
「でもね、それって序盤でしょ? それ以降は自分のキャラである『SM』を生かせてない気がするんだ」
「そうか?」
「そうだよ! だって考えても見てよ。完熟やとおるんは何度も性癖について出てきているんだよ? 唯愛さんやリリーなんて言わずもがな」
「じゃあ伊久留とかほうがインパクトはないんじゃないのか? あいつあんまり喋ってないし」
「そんなことない! 逆にあのキャラが喋ったことによって、とてつもないインパクトがあったんだよ! しかも作者、リリーの妄想を書いていた時に『ふ……これはもう、伊久留ちゃんをメインヒロインにするしかないな』と心の中で呟いていたらしいし!」
「え~っと……あ! ほら! 大輝がいるよ! あいつは出番も一番少なくて、キャラとしては一番立ってないと……」
「あまい! あまいよ、ヌッキー! それも作者が『やっべー……メインで使うキャラ多いな。減らしたほうがいいか? とりあえず減らすとして……関羽か佐土原だな』と、その名前は一度も上がらなかったほどなんだよ! 作者のお気に入りなんだよ!」
「あの大輝が? 作者の考えがわからんな」
「というかどうなの? ライトノベルのくせに女性キャラ減らそうっていう、その考えは! もう、そこまできたら完熟一択でしょ! そうじゃなくても比率が4:4なんだからさ」
「まぁいいじゃないか。消えなかったんだしさ」
「というか、なんで作者は私のこと苗字呼びなの!?」
「そこに食いつく!? いや、つーか作者、作者言うのもやめろよ。本当は俺たちが知っていたらおかしいだろ」
「おかしくないよ! 私のことを生かせていないあんな作者は消えるべきだね」
「消えたら俺らも消えるんだけど!?」
「とにかく、私は一番目立ってないと思うんだよ、ヌッキー!」
「でも今思い出したんだけど『アイアン・メイデン』とか出てきたじゃん?」
「あれはSM関係ないよ! まったく、作者は私を何だと思ってるのか……」
「う~ん。でも他にも、主人公たる俺と同じ中学だったって設定とか、アイコンタクトで会話できるとか、結構俺との繋がりで目立ってたと思うぞ?」
「そんなのどっちも、その場で思いついた後付け設定じゃん!」
「いや、まぁそうなんだけど……あ、全員にあだ名つけて呼んでるのもお前くらいだろ」
「あれは、作者がキャラの書き分けができなくてやったことだから、私のキャラとは関係ないよ」
「……なぁ絵夢、流石にそろそろ、そのメタ発言はやめようぜ」
「ヌッキー……私はもうここで語るしかないんだよ。ここで語るしか出番はないんだ……」
「そりゃ、物語終わってるしな」
「では、話すよ。『SM』についてね!
まずは、サディズム……Sと言ってもたくさんの種類があるんだよ。少し意地が悪い程度のS。SMプレイとか言われるような、S。そして、そういうのに該当せず、関係ないS。
元々、サディズムはフランスの『マルキ・ド・サド』という貴族の、小説家の作品からきた言葉で、本来の意味は自分以外の誰かが苦しんでいるさまを見て、性的興奮を得ている人のことをいうんだ。それこそエッチなことに限定しないでね。例えば、極端な例でいくと、相手を殴ったりけったり、血を流しているさまを見て性的興奮を覚えたらそう。だから、得ていなければ、それは本来の意味とは違うってこと。まぁ、現代では違う意味でも使われているし、私の場合は、さっき言った最初の二つが該当するね。
そして説明した通り、相手の苦しむさまで興奮を覚えているから、それがエスカレートしすぎると、最悪の場合は相手を殺すことになる。これが快楽殺人ってことなんだ。
次にマゾヒズム……Mについて。これにも種類があってね……」
「いや、もう長いからいいって」
「そんな! まだ三分の一しか語り終えてないよ! ここからMについて語り、その先でSとMの関係性について話さないといけないのに……」
「大丈夫だって。そこまで話したら、流石にみんなの心の中に残ってると思うぞ」
「そ……そうかな?」
「ああ……まず、お前にこんなコーナーができたこと自体すごいじゃないか。それこそ作者に愛されていたってことだと思うぞ?」
「……そうだね。私、何だか元気が出たよ! ありがとうヌッキー!」
「おう。じゃあ教室に戻るとするか」
「うん!」
そうして二人は、部室から出て行った。……佐土原は使い勝手の良さは一番だな。
某日、昼休みの現代文化研究部、部室にて。
「ねぇ……ヌッキー。私の出番何だか少なくない?」
「そうか? 別にそれなりにあったと思うが。それに、それ言ったら利莉花のほうが少なかったと思うぞ」
「違うんだよ。確かに私の台詞はそれなりにあったと思うけど、私の言っているのは、記憶に残っているかどうか……インパクトがあったかどうかなんだよ!」
「インパクトはあるだろ。いきなり『ああ……それいい! もっと私を蹴って!』とか言ったキャラだし」
「でもね、それって序盤でしょ? それ以降は自分のキャラである『SM』を生かせてない気がするんだ」
「そうか?」
「そうだよ! だって考えても見てよ。完熟やとおるんは何度も性癖について出てきているんだよ? 唯愛さんやリリーなんて言わずもがな」
「じゃあ伊久留とかほうがインパクトはないんじゃないのか? あいつあんまり喋ってないし」
「そんなことない! 逆にあのキャラが喋ったことによって、とてつもないインパクトがあったんだよ! しかも作者、リリーの妄想を書いていた時に『ふ……これはもう、伊久留ちゃんをメインヒロインにするしかないな』と心の中で呟いていたらしいし!」
「え~っと……あ! ほら! 大輝がいるよ! あいつは出番も一番少なくて、キャラとしては一番立ってないと……」
「あまい! あまいよ、ヌッキー! それも作者が『やっべー……メインで使うキャラ多いな。減らしたほうがいいか? とりあえず減らすとして……関羽か佐土原だな』と、その名前は一度も上がらなかったほどなんだよ! 作者のお気に入りなんだよ!」
「あの大輝が? 作者の考えがわからんな」
「というかどうなの? ライトノベルのくせに女性キャラ減らそうっていう、その考えは! もう、そこまできたら完熟一択でしょ! そうじゃなくても比率が4:4なんだからさ」
「まぁいいじゃないか。消えなかったんだしさ」
「というか、なんで作者は私のこと苗字呼びなの!?」
「そこに食いつく!? いや、つーか作者、作者言うのもやめろよ。本当は俺たちが知っていたらおかしいだろ」
「おかしくないよ! 私のことを生かせていないあんな作者は消えるべきだね」
「消えたら俺らも消えるんだけど!?」
「とにかく、私は一番目立ってないと思うんだよ、ヌッキー!」
「でも今思い出したんだけど『アイアン・メイデン』とか出てきたじゃん?」
「あれはSM関係ないよ! まったく、作者は私を何だと思ってるのか……」
「う~ん。でも他にも、主人公たる俺と同じ中学だったって設定とか、アイコンタクトで会話できるとか、結構俺との繋がりで目立ってたと思うぞ?」
「そんなのどっちも、その場で思いついた後付け設定じゃん!」
「いや、まぁそうなんだけど……あ、全員にあだ名つけて呼んでるのもお前くらいだろ」
「あれは、作者がキャラの書き分けができなくてやったことだから、私のキャラとは関係ないよ」
「……なぁ絵夢、流石にそろそろ、そのメタ発言はやめようぜ」
「ヌッキー……私はもうここで語るしかないんだよ。ここで語るしか出番はないんだ……」
「そりゃ、物語終わってるしな」
「では、話すよ。『SM』についてね!
まずは、サディズム……Sと言ってもたくさんの種類があるんだよ。少し意地が悪い程度のS。SMプレイとか言われるような、S。そして、そういうのに該当せず、関係ないS。
元々、サディズムはフランスの『マルキ・ド・サド』という貴族の、小説家の作品からきた言葉で、本来の意味は自分以外の誰かが苦しんでいるさまを見て、性的興奮を得ている人のことをいうんだ。それこそエッチなことに限定しないでね。例えば、極端な例でいくと、相手を殴ったりけったり、血を流しているさまを見て性的興奮を覚えたらそう。だから、得ていなければ、それは本来の意味とは違うってこと。まぁ、現代では違う意味でも使われているし、私の場合は、さっき言った最初の二つが該当するね。
そして説明した通り、相手の苦しむさまで興奮を覚えているから、それがエスカレートしすぎると、最悪の場合は相手を殺すことになる。これが快楽殺人ってことなんだ。
次にマゾヒズム……Mについて。これにも種類があってね……」
「いや、もう長いからいいって」
「そんな! まだ三分の一しか語り終えてないよ! ここからMについて語り、その先でSとMの関係性について話さないといけないのに……」
「大丈夫だって。そこまで話したら、流石にみんなの心の中に残ってると思うぞ」
「そ……そうかな?」
「ああ……まず、お前にこんなコーナーができたこと自体すごいじゃないか。それこそ作者に愛されていたってことだと思うぞ?」
「……そうだね。私、何だか元気が出たよ! ありがとうヌッキー!」
「おう。じゃあ教室に戻るとするか」
「うん!」
そうして二人は、部室から出て行った。……佐土原は使い勝手の良さは一番だな。
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