ロリコンだった俺がある日突然何の脈絡もなくロリコンじゃなくなったから再びロリコンに戻りたい!

発酵物体A

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おまけ佐土原絵夢の呟き

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話がメタな自己満足+本編には関係ないので、嫌いな方は飛ばしてくれて構いません。

 某日、昼休みの現代文化研究部、部室にて。

「ねぇ……ヌッキー。私の出番何だか少なくない?」
「そうか? 別にそれなりにあったと思うが。それに、それ言ったら利莉花のほうが少なかったと思うぞ」
「違うんだよ。確かに私の台詞はそれなりにあったと思うけど、私の言っているのは、記憶に残っているかどうか……インパクトがあったかどうかなんだよ!」
「インパクトはあるだろ。いきなり『ああ……それいい! もっと私を蹴って!』とか言ったキャラだし」
「でもね、それって序盤でしょ? それ以降は自分のキャラである『SM』を生かせてない気がするんだ」
「そうか?」
「そうだよ! だって考えても見てよ。完熟やとおるんは何度も性癖について出てきているんだよ? 唯愛さんやリリーなんて言わずもがな」
「じゃあ伊久留とかほうがインパクトはないんじゃないのか? あいつあんまり喋ってないし」
「そんなことない! 逆にあのキャラが喋ったことによって、とてつもないインパクトがあったんだよ! しかも作者、リリーの妄想を書いていた時に『ふ……これはもう、伊久留ちゃんをメインヒロインにするしかないな』と心の中で呟いていたらしいし!」
「え~っと……あ! ほら! 大輝がいるよ! あいつは出番も一番少なくて、キャラとしては一番立ってないと……」
「あまい! あまいよ、ヌッキー! それも作者が『やっべー……メインで使うキャラ多いな。減らしたほうがいいか? とりあえず減らすとして……関羽か佐土原だな』と、その名前は一度も上がらなかったほどなんだよ! 作者のお気に入りなんだよ!」
「あの大輝が? 作者の考えがわからんな」
「というかどうなの? ライトノベルのくせに女性キャラ減らそうっていう、その考えは! もう、そこまできたら完熟一択でしょ! そうじゃなくても比率が4:4なんだからさ」
「まぁいいじゃないか。消えなかったんだしさ」
「というか、なんで作者は私のこと苗字呼びなの!?」
「そこに食いつく!? いや、つーか作者、作者言うのもやめろよ。本当は俺たちが知っていたらおかしいだろ」
「おかしくないよ! 私のことを生かせていないあんな作者は消えるべきだね」
「消えたら俺らも消えるんだけど!?」
「とにかく、私は一番目立ってないと思うんだよ、ヌッキー!」
「でも今思い出したんだけど『アイアン・メイデン』とか出てきたじゃん?」
「あれはSM関係ないよ! まったく、作者は私を何だと思ってるのか……」
「う~ん。でも他にも、主人公たる俺と同じ中学だったって設定とか、アイコンタクトで会話できるとか、結構俺との繋がりで目立ってたと思うぞ?」
「そんなのどっちも、その場で思いついた後付け設定じゃん!」
「いや、まぁそうなんだけど……あ、全員にあだ名つけて呼んでるのもお前くらいだろ」
「あれは、作者がキャラの書き分けができなくてやったことだから、私のキャラとは関係ないよ」
「……なぁ絵夢、流石にそろそろ、そのメタ発言はやめようぜ」
「ヌッキー……私はもうここで語るしかないんだよ。ここで語るしか出番はないんだ……」
「そりゃ、物語終わってるしな」

「では、話すよ。『SM』についてね!
 まずは、サディズム……Sと言ってもたくさんの種類があるんだよ。少し意地が悪い程度のS。SMプレイとか言われるような、S。そして、そういうのに該当せず、関係ないS。
 元々、サディズムはフランスの『マルキ・ド・サド』という貴族の、小説家の作品からきた言葉で、本来の意味は自分以外の誰かが苦しんでいるさまを見て、性的興奮を得ている人のことをいうんだ。それこそエッチなことに限定しないでね。例えば、極端な例でいくと、相手を殴ったりけったり、血を流しているさまを見て性的興奮を覚えたらそう。だから、得ていなければ、それは本来の意味とは違うってこと。まぁ、現代では違う意味でも使われているし、私の場合は、さっき言った最初の二つが該当するね。
 そして説明した通り、相手の苦しむさまで興奮を覚えているから、それがエスカレートしすぎると、最悪の場合は相手を殺すことになる。これが快楽殺人ってことなんだ。
 次にマゾヒズム……Mについて。これにも種類があってね……」

「いや、もう長いからいいって」
「そんな! まだ三分の一しか語り終えてないよ! ここからMについて語り、その先でSとMの関係性について話さないといけないのに……」
「大丈夫だって。そこまで話したら、流石にみんなの心の中に残ってると思うぞ」
「そ……そうかな?」
「ああ……まず、お前にこんなコーナーができたこと自体すごいじゃないか。それこそ作者に愛されていたってことだと思うぞ?」
「……そうだね。私、何だか元気が出たよ! ありがとうヌッキー!」
「おう。じゃあ教室に戻るとするか」
「うん!」

 そうして二人は、部室から出て行った。……佐土原は使い勝手の良さは一番だな。
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