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第24話 脳筋でよかったですの
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ダンジョンの攻略に成功し、無事に地上へと戻ってきたルイス一行。
「今回はイレギュラーな事態が発生しましたので、恐らく試験は無効となりますわ。後日、再試験を実施することになるかと思いますの」
「え、マジっすか? こんな怖い目に遭った挙句、再試験なんて……まぁでも、ほとんど何もしてないから仕方ないっすか……」
エリザの言葉に、リオが嘆く。
「再試験、か」
ルイスもまた肩を落としていると、
「いえ、あなただけは例外ですわ。今回のことを報告して、試験を免除していただけるようあたくしから掛け合ってみますの」
「本当か?」
エリザは力強く頷いた。
「あなたほどの戦士に、再試験なんてどう考えても無駄ですわ。あたくしが必ず説得してみせますの」
「それは助かる」
「そ、それで、上手くいったら……その……お祝いに、お食事でもいきませんの?」
なぜか急に頬を赤く染め、そんな提案をしてくるエリザ。
「え? 別に構わないが……」
「本当ですのっ?(しゃあああっ! この方は間違いなく冒険者として大成しますの! 今のうちにしっかり唾を付けておきますわああああああっ!)」
「必ずルイスさんの試験免除を確定させてみせますわ……そうすれば……ふふふふ……」
その後、領都の冒険者ギルドに戻ったエリザが、強い決意を胸にすぐさま今回の一件を報告しようとすると、
「あ、サブギルドマスターも話を聞きたいとのことですので」
「サブマスが?」
担当のギルド職員に、サブギルドマスターの執務室へと連れていかれることになった。
詳しい話を聞いてみると、当初の予定になかったルイスの受験は、どうやらサブギルドマスターの一存だったようだ。
それで直接、報告を受けたいらしい。
「ふふふ、これは大チャンスですわ……サブマスを認めさせれば、もはや勝利したも同然……」
「エリザさん?」
不敵に笑うエリザに、訝しそうにする職員。
部屋にはサブギルドマスターのバルクと、その専属秘書のミレアがいた。
エリザは意気揚々と、自らの目で見たすべてを語った。
「……は? 地下一階のトラップで、最下層まで落とされた……?」
「巨大な白菜とシイタケのお陰で助かった……?」
「ルイスがダンジョン内で畑を作って、その畑を要塞にすることでパーティメンバーたちを守りながら、農具の鍬で下層の魔物を瞬殺してその畑の養分にしつつ、ボスモンスターもあっさり鍬で討伐して、無事に戻ってくることができた……?」
「(って、あまりにも荒唐無稽すぎるせいで、どう考えても信じてもらえないですのおおおおおおおおおおおっ!)」
話してみてからそのことに気づき、思わず頭を抱えるエリザだった。
自分が逆の立場なら絶対に信じないだろう。
「い、いやいや、エリザさん、揶揄わないでくださいよ? 一応、サブギルドマスターもいらっしゃるんですから……」
職員が苦笑しながらツッコんでくる。
だがそのときだった。
「がっはっはっはっはっはっ! マジかよ! すげぇじゃねぇか! こいつは想像以上だ! さすがミハイルだ! とんでもねぇ掘り出し物を寄越してくれたぜ!」
どうやらバルクはあっさり信じたらしい。
「(の、脳筋でよかったですの……)」
安堵の息を吐くエリザだが、問題は隣にいる秘書のミレアだ。
優秀な秘書でありながらバルクにも容赦のない彼女の意見は、時にバルクの意見よりも優先されることがある。
実質的にサブギルドマスターは彼女の方だという者もいるほどだ。
そのミレアの意見は、エリザが予想していないものだった。
「そうですね……エリザ氏が嘘を吐く理由もありませんし、恐らく真実なのでしょう。ミハイル氏の手紙とも矛盾しません」
「えっ……本当ですか……?」
職員が「マジか……?」という顔をしている。
「さすがにこの内容をそのまま報告書にすると大きな騒ぎになるかと思いますので、上手く書く必要はありますが……試験官を務めたエリザ氏が認めている以上、ルイス氏を合格として問題ないでしょう」
「今回はイレギュラーな事態が発生しましたので、恐らく試験は無効となりますわ。後日、再試験を実施することになるかと思いますの」
「え、マジっすか? こんな怖い目に遭った挙句、再試験なんて……まぁでも、ほとんど何もしてないから仕方ないっすか……」
エリザの言葉に、リオが嘆く。
「再試験、か」
ルイスもまた肩を落としていると、
「いえ、あなただけは例外ですわ。今回のことを報告して、試験を免除していただけるようあたくしから掛け合ってみますの」
「本当か?」
エリザは力強く頷いた。
「あなたほどの戦士に、再試験なんてどう考えても無駄ですわ。あたくしが必ず説得してみせますの」
「それは助かる」
「そ、それで、上手くいったら……その……お祝いに、お食事でもいきませんの?」
なぜか急に頬を赤く染め、そんな提案をしてくるエリザ。
「え? 別に構わないが……」
「本当ですのっ?(しゃあああっ! この方は間違いなく冒険者として大成しますの! 今のうちにしっかり唾を付けておきますわああああああっ!)」
「必ずルイスさんの試験免除を確定させてみせますわ……そうすれば……ふふふふ……」
その後、領都の冒険者ギルドに戻ったエリザが、強い決意を胸にすぐさま今回の一件を報告しようとすると、
「あ、サブギルドマスターも話を聞きたいとのことですので」
「サブマスが?」
担当のギルド職員に、サブギルドマスターの執務室へと連れていかれることになった。
詳しい話を聞いてみると、当初の予定になかったルイスの受験は、どうやらサブギルドマスターの一存だったようだ。
それで直接、報告を受けたいらしい。
「ふふふ、これは大チャンスですわ……サブマスを認めさせれば、もはや勝利したも同然……」
「エリザさん?」
不敵に笑うエリザに、訝しそうにする職員。
部屋にはサブギルドマスターのバルクと、その専属秘書のミレアがいた。
エリザは意気揚々と、自らの目で見たすべてを語った。
「……は? 地下一階のトラップで、最下層まで落とされた……?」
「巨大な白菜とシイタケのお陰で助かった……?」
「ルイスがダンジョン内で畑を作って、その畑を要塞にすることでパーティメンバーたちを守りながら、農具の鍬で下層の魔物を瞬殺してその畑の養分にしつつ、ボスモンスターもあっさり鍬で討伐して、無事に戻ってくることができた……?」
「(って、あまりにも荒唐無稽すぎるせいで、どう考えても信じてもらえないですのおおおおおおおおおおおっ!)」
話してみてからそのことに気づき、思わず頭を抱えるエリザだった。
自分が逆の立場なら絶対に信じないだろう。
「い、いやいや、エリザさん、揶揄わないでくださいよ? 一応、サブギルドマスターもいらっしゃるんですから……」
職員が苦笑しながらツッコんでくる。
だがそのときだった。
「がっはっはっはっはっはっ! マジかよ! すげぇじゃねぇか! こいつは想像以上だ! さすがミハイルだ! とんでもねぇ掘り出し物を寄越してくれたぜ!」
どうやらバルクはあっさり信じたらしい。
「(の、脳筋でよかったですの……)」
安堵の息を吐くエリザだが、問題は隣にいる秘書のミレアだ。
優秀な秘書でありながらバルクにも容赦のない彼女の意見は、時にバルクの意見よりも優先されることがある。
実質的にサブギルドマスターは彼女の方だという者もいるほどだ。
そのミレアの意見は、エリザが予想していないものだった。
「そうですね……エリザ氏が嘘を吐く理由もありませんし、恐らく真実なのでしょう。ミハイル氏の手紙とも矛盾しません」
「えっ……本当ですか……?」
職員が「マジか……?」という顔をしている。
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