農民レベル99 天候と大地を操り世界最強

九頭七尾

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第41話 だからどういうことだってば

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 ルイスのサツマイモに誘き寄せられ、次々と現れるグレートボアたち。

「おお~、良い感じに集まってきたなぁ。やっぱサツマイモが好物なんだな。餌釣り作戦成功だ」
「なに暢気なこと言ってやがるんだよ!?」

 喜ぶルイスとは対照的に、沼地で遭遇した冒険者グループはもはや絶望のどん底だ。
 なにせ全員で力を合わせ、どうにか一体目のグレートボアを仕留めたばかりなのだ。

「って、ちょっと待て? 今、餌とか言わなかったか? まさか……」
「ああ。なかなか遭遇できなかったから、餌を置いてみたんだ。ほら、あれ」
「「「何やってんだよ!?」」」

 正気とは思えないルイスの行動を、全力で非難する冒険者たち。

「「「しかも何だ、あのデカいサツマイモ!?」」」

 そして例のごとく巨大サツマイモに絶叫する。

「てか、変だぞ? やつら、こっちに近づいてこない……?」
「全力で走ってるように見えるが……」

 そこで彼らは気づく。
 近くまで来たグレートボアたちが、そこからまったく動いていないことに。

「泥で前に進めないようにしたんだ」
「「「どういうことだ?」」」
「後ろにも進めないから、逃げる心配もない」
「「「だからどういうことだってば」」」

 実はルイスが土を操作することで、グレートボアの足が滑って前進できないようにしているのである。

「これで一体ずつゆっくり仕留めていけるぞ」

 一方まったく泥に足を取られることもなく、ルイスはグレートボアに近づいていくと、巨大カボチャをその頭に叩きつけた。

「~~~~ッ!?」

 泥の中に倒れ込むグレートボア。
 そうしてルイスは一体ずつ順番にグレートボアを倒していった。

「これで全部だな。一気に六体も討伐できたぞ」

 冒険者ギルドに持ち帰れば、税抜き前で300万ゴールドだ。

「な、なぁ……俺たち、夢でも見ているのか……?」
「その可能性はある……」
「……でも頬を抓ったら痛いぞ?」

 目の前の異常な光景に、冒険者たちは呆然と立ち尽くしている。
 ちなみに彼らは全身泥だらけで、一方のルイスはほとんど泥を浴びてない。

「じゃあ、俺はこの辺で。さすがに持ち帰るのも大変そうだし」

 そう言って、六体のグレートボアを、頑丈に作ったキウイフルーツのツルで縛って纏めていくと、

 ズゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!

 土を操作し、領都に向かって運搬を開始した。

「「「うん、これは夢だな……」」」






 領都までは土を動かして運んできた六体のグレートボアだったが、さすがに街中でそれは難しい。

 というわけで、ルイスは船の形に切った巨大スイカの皮に、グレートボアを載せることに。
 スイカの皮の表面は滑りやすく、何かを載せて運ぶのに便利なのだ。

「Cランク冒険者です。グレートボアを倒したので、ギルドまで運びます」
「お、おう……」

 城門で検問官に唖然とされたが、街中でも当然のごとく人々が目を丸くし、夢でも見ているのかという顔になった。

 冒険者ギルドに向かう途中、知っている顔に遭遇する。

「ルイスではありませんの! 久しぶりですわね! どうですの、冒険者として……って、何ですのそれええええええええっ!?」

 試験官を務めてくれたエリザだ。
 彼女のパーティメンバーと思われる者たちもいる。

「このグレートボアを、一人で……? あ、相変わらず出鱈目ですわね……」
「まさか、エリザの話は本当だったのか……」
「てっきり嘘かとばかり……」

 どうやらルイスのことを仲間に話していたらしいが、信じてもらえていなかったようだ。

「ふふん、あたくしは嘘なんて吐きませんのよ! そ、それより、ルイス、よかったら今度、その、お食事とか……ごにょごにょ」
「? すまん、こいつを運ばないと」
「えっ、そ、そうですわよね!?(うぅ~、なかなかお誘いできませんのっ!)」

 なぜか悔しそうにしているエリザを余所に、ルイスはグレートボアを引っ張っていく。
 そして冒険者ギルドに辿り着くと。

「これは通常の窓口じゃ無理だ!? 裏の解体場の方に直接持ってってくれ!」

 職員にそう言われ、建物の裏に回った。
 そこには魔物の素材を解体するための施設があるのだ。

「ルイスさんっ、今度は一体何なんですかっ!? って、グレートボアっ!?」

 すぐに呼び出されたフィネがやってきて、仰天のあまりその場でひっくり返りそうになる。

「こ、これっ、まさかルイスさん一人で倒したんですか!?」
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