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第9章 派生流派と天乱四柱
戦場混戦
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「降りるぞソフィ」
戦場から少し離れた場所でソフィを下ろすと咲良は黒竜化を解く。すると少し遅れてクロがパタパタと飛んできた。
「お、速かったなクロ。かなり速く飛んだつもりだったんだが」
「キュイキュイ!」
「成長の証だな」
咲良がクロの確かな成長に喜んでいるとソフィが話しかけてくる。
「なんで直接行かないの?」
「黒竜の姿で行けば味方も混乱してしまうだろ。それに…あまり黒竜化は見せびらかしたくないからな」
「それもそっか。確かに皆ビックリするね」
「そういう事だ。よし、行くぞ」
3人は戦場に向かって走り出した。向かう先からは離れているにも拘らず凄まじい戦闘音が耳に入ってくる。
「気を引き締めろよソフィ。この先は常に死と隣り合わせだからな」
「う、うん」
ソフィは少し怯えた様子を見せるが咲良にはソフィを置いていくという選択肢は端から無かった。ソフィには少し酷かもしれないが今後の事を考えると様々な事を経験させておく必要があるからだ。
しばらく走ると直ぐに戦場に辿り着いた。そこで咲良は2人に指示を出す。
「常に見えざる者を発動した状態で俺から離れるな。クロはソフィを守れ。出来るな?」
「うん、分かった」
「キュイ!」
クロは任せろと胸を張るような仕草を見せる。
ソフィの見えざる者は気配を完全に断つ魔法だが、特定の人物には気配を感知させるようにする事が出来る。
「まずはこの戦場を仕切っている奴の元に向かう」
咲良は村正を抜くと目の前の魔物の群れに切り込んだ。魔物は様々な種の群れでは無く巨大な蛇ばかりで、少し不自然に感じた咲良だったがそれは後回しだ。
「ふっ!はっ!……ちっ…数が多すぎる」
次々と襲い掛かって来る巨大な蛇の魔物を片っ端から切り伏せる咲良だが、数が減るどころか増えている様にも感じる。
「これじゃ前に進めん。少しギアを上げるか」
後ろをチラリと見るとソフィとクロが必死に付いて来る姿が目に入るが、いくら倒してもすぐに囲まれてしまうのでこのままではジリ貧だ。
「クロ!ソフィ!ここは一気に切り抜ける!暁流弐ノ型 飛翔!」
咲良は魔装を発動し、全力の飛翔を前に放つ。
ドドドドドドドドッ!
巨大な飛翔が無数の蛇を吹き飛ばしていく。まるで地平線の彼方まで飛んでいくかの様で飛翔の威力が衰える事は無かった。
「開けたな。行くぞ!」
「うん!」
「キュイ!」
3人は目の前に出来た道を急いで駆けていく。ここでモタモタしていては折角出来た道が直ぐに魔物の群れで埋め尽くされてしまう。
その後も道が無くなると飛翔を放つという工程を何度も繰り返して漸く防衛ラインを築く冒険者たちの元に辿り着いた。
「誰だお前たちは!どこから来た!」
咲良達に気付いた1人の冒険者が声を荒げる。いきなり魔物の群れを掻き分けて現れた謎の一行を不審に思うのは当然の事だろう。
「トーレリアスから援軍に来た。ここの責任者に会いたい」
「う…」
話をしている咲良の後ろでソフィは口を押さえて蹲っている。その原因は目の前に広がる光景であちこちに冒険者の死体が転がっていた。戦場では当たり前の光景だが戦いとは無縁の地球人にとってはキツイものがある。
「援軍か…助かる。責任者なら門前の本部にいる」
「分かった。ソフィ…大丈夫か?」
咲良は蹲るソフィの背中を氣を送りながら撫でると楽になったのか顔色が良くなった。
「ありがとう。ごめんね」
「気にするな。少しずつ慣れていけばいい」
「おい、本部に行くなら現状の連絡を頼む。ここはもうダメだ。防衛ラインを下げないといけない」
冒険者が苦虫を噛み潰したような顔で咲良に話しかける。防衛ラインを下げなければいけない事が悔しいのだろう。
「まだ下げる必要はない」
「は?それはどういう意味だ…」
冒険者の疑問をよそに咲良は防衛ラインの端まで歩いていくと村正を鞘に仕舞い構えた。
「こういう意味だ……暁流抜刀術 破常!」
鞘の中で極限まで威力を高められた村正の一刀は防衛ライン辺りの魔物を全て真っ二つに切り裂く。その威力は凄まじく空間すら断ち切っていた。
「よし…初めてにしては上手くいったな」
なるべく多くの魔物を倒すために咲良は破常の一撃を扇状に広げたのだ。従来の破常は奥に斬撃が伸びていく。しかしそれでは防衛ラインを守る事は出来ないので横に広げた。それによって奥行は短くなるが範囲は広がる為この状況では最も適した形といえる。
「こ、これは…」
「す、すげぇ…」
「あいつは何者だ」
周りにいた冒険者は目の前で起こった出来事に驚きを隠せないでいる。
「これで一先ずここは大丈夫だろう。行くぞソフィ、クロ」
「あ、うん!」
「キュイ!」
咲良は2人を連れて本部に向かうがその間誰も話しかける者はいなかった。その場にいた全員が咲良という人物に興味はあったものの同時に恐怖も感じていたので話しかけることが出来なかったのだ。
アルカナの門前につくとそこには無数の簡易テントが建てられていた。その中でもひときわ大きいテントに近づくと直前で冒険者に止められた。
「何の用だ。ここは作戦本部だぞ」
「責任者に会いたい。トーレリアスから援軍に来た」
「トーレリアスから?早すぎないか?」
「かなり急いで来たからな。本陣が来るのはまだまだ先だろう」
「で?会ってどうするんだ?」
「情報交換と作戦会議だな」
「お前がそれをする必要はない。上に任せておけばいい」
「面倒だ。そこを通せ」
咲良は最近よく使うなと思いつつも指に嵌めてある指輪を冒険者に示す。
「これは…」
この反応も最近よく見ると思いつつも咲良は話を続ける。
「通っていいか?」
「特級冒険者なら問題ない。通りな」
中に入ると咲良の見知った人物が椅子に腰かけていた。
「よく来たのぅ。お主がここに来るとは知らなかったがの」
「やっぱりレオだったか」
そこにいたのはギルド本部のグランドマスター、レオナルド・ローレンスだった。
戦場から少し離れた場所でソフィを下ろすと咲良は黒竜化を解く。すると少し遅れてクロがパタパタと飛んできた。
「お、速かったなクロ。かなり速く飛んだつもりだったんだが」
「キュイキュイ!」
「成長の証だな」
咲良がクロの確かな成長に喜んでいるとソフィが話しかけてくる。
「なんで直接行かないの?」
「黒竜の姿で行けば味方も混乱してしまうだろ。それに…あまり黒竜化は見せびらかしたくないからな」
「それもそっか。確かに皆ビックリするね」
「そういう事だ。よし、行くぞ」
3人は戦場に向かって走り出した。向かう先からは離れているにも拘らず凄まじい戦闘音が耳に入ってくる。
「気を引き締めろよソフィ。この先は常に死と隣り合わせだからな」
「う、うん」
ソフィは少し怯えた様子を見せるが咲良にはソフィを置いていくという選択肢は端から無かった。ソフィには少し酷かもしれないが今後の事を考えると様々な事を経験させておく必要があるからだ。
しばらく走ると直ぐに戦場に辿り着いた。そこで咲良は2人に指示を出す。
「常に見えざる者を発動した状態で俺から離れるな。クロはソフィを守れ。出来るな?」
「うん、分かった」
「キュイ!」
クロは任せろと胸を張るような仕草を見せる。
ソフィの見えざる者は気配を完全に断つ魔法だが、特定の人物には気配を感知させるようにする事が出来る。
「まずはこの戦場を仕切っている奴の元に向かう」
咲良は村正を抜くと目の前の魔物の群れに切り込んだ。魔物は様々な種の群れでは無く巨大な蛇ばかりで、少し不自然に感じた咲良だったがそれは後回しだ。
「ふっ!はっ!……ちっ…数が多すぎる」
次々と襲い掛かって来る巨大な蛇の魔物を片っ端から切り伏せる咲良だが、数が減るどころか増えている様にも感じる。
「これじゃ前に進めん。少しギアを上げるか」
後ろをチラリと見るとソフィとクロが必死に付いて来る姿が目に入るが、いくら倒してもすぐに囲まれてしまうのでこのままではジリ貧だ。
「クロ!ソフィ!ここは一気に切り抜ける!暁流弐ノ型 飛翔!」
咲良は魔装を発動し、全力の飛翔を前に放つ。
ドドドドドドドドッ!
巨大な飛翔が無数の蛇を吹き飛ばしていく。まるで地平線の彼方まで飛んでいくかの様で飛翔の威力が衰える事は無かった。
「開けたな。行くぞ!」
「うん!」
「キュイ!」
3人は目の前に出来た道を急いで駆けていく。ここでモタモタしていては折角出来た道が直ぐに魔物の群れで埋め尽くされてしまう。
その後も道が無くなると飛翔を放つという工程を何度も繰り返して漸く防衛ラインを築く冒険者たちの元に辿り着いた。
「誰だお前たちは!どこから来た!」
咲良達に気付いた1人の冒険者が声を荒げる。いきなり魔物の群れを掻き分けて現れた謎の一行を不審に思うのは当然の事だろう。
「トーレリアスから援軍に来た。ここの責任者に会いたい」
「う…」
話をしている咲良の後ろでソフィは口を押さえて蹲っている。その原因は目の前に広がる光景であちこちに冒険者の死体が転がっていた。戦場では当たり前の光景だが戦いとは無縁の地球人にとってはキツイものがある。
「援軍か…助かる。責任者なら門前の本部にいる」
「分かった。ソフィ…大丈夫か?」
咲良は蹲るソフィの背中を氣を送りながら撫でると楽になったのか顔色が良くなった。
「ありがとう。ごめんね」
「気にするな。少しずつ慣れていけばいい」
「おい、本部に行くなら現状の連絡を頼む。ここはもうダメだ。防衛ラインを下げないといけない」
冒険者が苦虫を噛み潰したような顔で咲良に話しかける。防衛ラインを下げなければいけない事が悔しいのだろう。
「まだ下げる必要はない」
「は?それはどういう意味だ…」
冒険者の疑問をよそに咲良は防衛ラインの端まで歩いていくと村正を鞘に仕舞い構えた。
「こういう意味だ……暁流抜刀術 破常!」
鞘の中で極限まで威力を高められた村正の一刀は防衛ライン辺りの魔物を全て真っ二つに切り裂く。その威力は凄まじく空間すら断ち切っていた。
「よし…初めてにしては上手くいったな」
なるべく多くの魔物を倒すために咲良は破常の一撃を扇状に広げたのだ。従来の破常は奥に斬撃が伸びていく。しかしそれでは防衛ラインを守る事は出来ないので横に広げた。それによって奥行は短くなるが範囲は広がる為この状況では最も適した形といえる。
「こ、これは…」
「す、すげぇ…」
「あいつは何者だ」
周りにいた冒険者は目の前で起こった出来事に驚きを隠せないでいる。
「これで一先ずここは大丈夫だろう。行くぞソフィ、クロ」
「あ、うん!」
「キュイ!」
咲良は2人を連れて本部に向かうがその間誰も話しかける者はいなかった。その場にいた全員が咲良という人物に興味はあったものの同時に恐怖も感じていたので話しかけることが出来なかったのだ。
アルカナの門前につくとそこには無数の簡易テントが建てられていた。その中でもひときわ大きいテントに近づくと直前で冒険者に止められた。
「何の用だ。ここは作戦本部だぞ」
「責任者に会いたい。トーレリアスから援軍に来た」
「トーレリアスから?早すぎないか?」
「かなり急いで来たからな。本陣が来るのはまだまだ先だろう」
「で?会ってどうするんだ?」
「情報交換と作戦会議だな」
「お前がそれをする必要はない。上に任せておけばいい」
「面倒だ。そこを通せ」
咲良は最近よく使うなと思いつつも指に嵌めてある指輪を冒険者に示す。
「これは…」
この反応も最近よく見ると思いつつも咲良は話を続ける。
「通っていいか?」
「特級冒険者なら問題ない。通りな」
中に入ると咲良の見知った人物が椅子に腰かけていた。
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そこにいたのはギルド本部のグランドマスター、レオナルド・ローレンスだった。
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