神の盤上〜異世界漫遊〜

バン

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第1章 終わりと始まり

異質ノ光

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大学にたまに行くようになってから半年が経過した。
大学はもうすぐ冬季休暇に入る時期だ。

相変わらず授業は出ていないが友人と話すことは少なからず有意義な時間だった。何か刺激があったというわけではないが、会話には記憶力や身体能力は必要ない。ただの学生として普通を味わえる事は素直に嬉しかった。



---------委員会の会議にて---------

今日は冬季休暇前最後の会議が行われる。
亮太はあの日以来会議に行っていなかったが辞めることを伝えるために出席する。

香織に大学で会うたびに「いつになったら来るんですか?良い加減自覚を持ってください」と言われるのだ。それが面倒になった亮太はさっさと辞めることにしたのだ。

「ってことで委員長……辞めます。殆ど参加してませんがお世話になりました」

「ずいぶんと急ですね……」

「前から決めていた事なので」

「そうでしたか。ですが薄々分かってはいましたし…これ以上無断欠席するようなら辞めてもらうつもりでしたから良い機会ですね」

(俺から離れるのにあたかも自分で切り捨てた様な言い方かよ…プライド高いな…)

内心ではそう思うがやはり亮太は口には出さない。

「…そうですか。ではこれで」

「お待ちください佐伯さん」

「……なにか?」

「ひとつだけ聞かせて下さい。何故来なかったのですか?」

「…ただ、面白くないからですよ」

亮太は意味深な表情で答える。

「!!!……お、面白くない…ですか……」

香織は少なからず衝撃を受けた。
自分の方針や活動に絶対の自信があり、委員会のメンバーに自身の成長とその面白さを伝える事は得意だと思っていただけに衝撃だったのだ。

「えぇ…そうです」

亮太は少し優越に感じながら淡白に言う。

「…何処が…面白くないというのですか?」

その言葉には少し怒気が含まれている。

「全部…ですね。俺にとって委員会に限らず殆どの事で面白味を感じれませんが…」

「…全部…ですか。あなたには私達の努力というものが分からないのですね…悲しい人ですね…」

(…悲しいか…あながち間違いじゃないが…こいつに言われると腹がたつな…)

「悲しいと思った事はない。人のことを悲しいなどと考える前に委員会をもっと良くすることを考えるべきでは?」

亮太は香織の意見を真っ向から否定する。

「…そうですか…わかりました……では…お疲れ様でした」

香織は少し気を落として会議が行われる教室の席に戻っていった。

「結局やめるんだな」

近くで話を聞いていた陸が残念だと言わんばかりの表情をしている。

「まぁな…でも大学は顔出すからよ」

「そうか!ならよかった!」

表情が明るくなった陸は委員会を辞めるという事は大学もやめるのではないかと心配していたらしい。

「辞めるならなんで入ったのよ?」

美久が呆れた顔をしている。

「成り行きだよ…暇つぶしって感じだな」

「ふふっ!亮太らしいね」

裕也は亮太の事がわかって来た様だ。

「ほんとみんなは佐伯に甘いわね!」

「まぁいいじゃねえかよ…亮太の好きにやらせてやろうぜ」

秀樹が美久をなだめながらいった。

「で?このあとはどうするんだ?」

「今日は辞めると言いに来ただけだから帰るわ…じゃぁな」

「おぅ!また明日な」

亮太は陸の周りにいた秀樹、裕也、美久、穂花と少し離れた所にいる紗月とその後輩たちに声をかけて教室を出ようとした。

その時…







教室が光で包まれた。
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