神の盤上〜異世界漫遊〜

バン

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第2章 異界と異形

鉱石採掘

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ザァァァァァー

洞窟に雨の音が響き渡る。

「……う……」

亮太は静かに目を覚ました。
眠ってから実に3日が経っていた。

「……雨……か。……あの日と…同じだな………もう3ヶ月は…経ってるんだよな……」

少し感傷に浸る。


それからは傷を治すことに専念したが傷はかなり深いらしく中々治らなかった。
薬草も有限なため、まだ回復しきっていない身体を無理矢理動かして薬草を集めてすり潰し、傷口に塗ると言う作業が2週間ほど続いた。

そしてようやく生活に支障が出ない程度に回復することが出来た。
とは言ってもまだまだ完治には程遠い。
傷口も塞がってはいるが、激しい運動をすれば直ぐにでも開いてしまうだろう。
なので完治するまでは今まで集めた素材を使った武器の精製に専念することにした。

すると新たな発見があった。
集めた素材をステータスプレートにかざすと、その素材や魔物の詳細が浮かび上がったのだ。
どうやらこの世界では化け物のことを魔物と呼称しているようだ。
さらにはずっと武器を作っていたからか、職業が旅人から初級鍛治師に変わっていた。

新たな職業をステータスプレートで確認する。


初級鍛治師
少し粗末な武器や防具を作ることができる。筋力と器用に補正がかかり、武具の扱いも多少上手くなる。



恐らくこの世界では何かの分野をし続ければ職業としてステータスプレートに記載されるのだろう。

初級鍛治師になってからはゴブリン程度ならなんとか壊れずに形を保ってくれそうな武器が作れる様になった。
また、偶然見つけた洞窟裏側の岩場に火炎石と呼ばれる鉱石を大量に見つけ、洞窟の側に見よう見まねで溶鉱炉を作ってからはナイフなどの刃物も作れる様になった。


火炎石
常に熱を帯びた鉱石。火炎石同士を重ね合わせることで温度が火を生み出す。溶かして冷ますと耐火性のある鉱石になるため溶鉱炉にも使用される。


ナイフなどを作れる様になったとはいえあのドラゴンを倒すには程遠いため、亮太は武具の精製を一度やめて、鉱石採取を重点的に行った。

幸い、この森は様々な鉱石が至る所に存在し、素材には困らなかった。

この数日で集めた鉱石は以下の通りだ。


砥石
刃物の切れ味をよくすることができる鉱石。純度が上がるほどより硬い刃物を研ぐことができる。

鉄鉱石
一般的な鉄になる鉱石。不純物がないほど硬くなる。

氷結晶
常にマイナス5℃を保った冷たい結晶。

光石
ほんのりと光っている鉱石。太陽の光を吸収して光る。

翡翠晶
魔力伝導率を高める透き通った鉱石。透き通ったものほど効果は高い。

発燃石
暖かく、非常に脆い鉱石。一度熱した後衝撃を与えると爆発する。火薬としても用いられる。

粘着石
溶かすととても粘着性の高い液体に変わる。主に違う鉱石同士を接合するときに用いられる。3つの段階があり、ランクが低いと不純物が多いのでうまく接合しない。

ウーツ鋼
非常に加工しやすく、弾力性が高い鉱石。ウーツ鋼で作られた武器は折れにくい。

玉鋼
非常に硬く加工しにくい鉱石。純度の高いものは大変希少。主に東の国の刀の素材に使われる。

もう何日もずっと生活しているこの洞窟の奥の壁全てがが高純度の玉鋼であるとわかった時はとても驚いた。
この玉鋼を使えばかなりの業物ができるだろうが、今の亮太には加工する技術がないため、鉄鉱石を使って武器を作り続けた。

作れば作るほど、どんどん鍛治師としての腕が上がっていくのを感じていた。


何度も失敗を繰り返し、すぐに素材がなくなってしまうがこの森は鉱石の宝庫のようだ。

至る所に鉱石がある。
それもどれも純度の高い鉱石だ。

もし一流の鍛治師がこの場所にいれば卒倒するかもしれない。



この洞窟を出る時は玉鋼で刀を作れた時だと亮太は決めていた。

なぜ刀かというと、日本人ゆえの憧れもあるだろうが、一番しっくりきたからだ。さらに言えば、なぜか、他の斧や槍などを作るより適性があったからだ。

また玉鋼で作れるということはそれなりの技術が身についたという証だ。仮に外に出たとしても上手くやっていけるだろうと踏んでいた。
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