21 / 163
第3章 黒竜と歴史
老人驚愕
しおりを挟む
『……ということがあったんじゃよ』
「…そうか…中々面白い話だった」
『それはなによりじゃ』
「ところでクロノス。これについて何か知っているか?」
亮太はステータスプレートを掲げてクロノスに見せる。
『ほぅ。やはりもっておったか』
「やはりってことはこの世界の住人は全員持ってるのか?」
『うむ。簡易版で性能は段違いじゃがの』
「どう違うんだ?」
『そうじゃのう。大きな違いはこの世界の住人のステータスプレートは自身のステータスしか表示できなかったはずじゃ』
「そうなのか。なぜだか分かるか?」
『それなら知っておる。異世界人がこの世界に迷い込むことは昔から稀にあっての。その誰もがそのプレートをもっておった。』
「昔からなのか…」
『うむ。それでの、当時はプレートを持つ者は異世界人以外おらなんだ。そこでそのプレートの利便性に目を付けた技師が複製出来ないかと試行錯誤して生まれたのがステータスのみを表示するプレートじゃ』
「性能を全て再現出来なかったってことか?」
『その通りじゃ。ステータスのみを表示するのが限界じゃった。じゃが、これは身分を示すのには最適じゃからの。今では普及して誰もがもっておるはずじゃ』
「なるほど。よく知ってたな」
『これは先代の黒竜の知識じゃ』
「そうか、知れて良かった」
『それはなによりじゃ。……そういえば異世界人のプレートには偽装の技能も付いておったはず』
「偽装?そんな機能あったのか…」
『簡易版のプレートはステータスを未表示にすることは出来ても数値を変えることは出来ん。じゃがお主のプレートなら数値すら変えることが出来たはずじゃ。とはいっても実際にステータスが変わるわけではないがの』
「そんな機能必要あるのか?」
『自身のステータスを隠すためじゃ』
「隠す必要性がこの世界ではあるということか」
『そうじゃ。異世界人はこの世界の住人よりもステータスがかなり高いとされておるからの。プレートを見せればそのものの全てが分かってしまう』
「なるほど…強い力は時として畏怖の対象にもなるというからな」
『悲しいことじゃがの…お主も人里に行くときは偽装した方が良いじゃろう』
「それはわかったけど…今の俺がどれほどの強さなのかはイマイチ掴めていない」
亮太はステータスプレートに触れながら数値が変わるように念じると本当に変わった事に少し驚きながら疑問を投げかける。
『ふむ。お主のステータスを見てもいいかの?』
「あぁ。もちろん」
亮太は変化した数値を元に戻してクロノスにプレートを渡す。
名前 佐伯亮太
年齢 22
職業 上級鍛治師
レベル 56
体力 B
魔力 F
筋力 A
耐久 C
敏捷 C
器用 A
精神 A
技能
生存本能、超記憶、異常状態耐性、自然治癒、隠密、鑑定
称号
異世界人、麒麟児、幸運、大物喰い、???
『ほぅ、どれどれ…………………………なぬっ!?』
まじまじとプレートを見つめていたクロノスが目を丸くして叫び声をあげる。
老人が驚き目を丸くする姿は絵的に少しマズイ気がする。
「どうかしたのか?」
しかしクロノスからの返事は返ってこない。それどころか先程とは打って変わって真剣な表情で何かを考えているように見て取れる。
「おい!クロノス!」
亮太が少し声を張ると、はっとしたのかクロノスがこちらに向き直る。
『おぉ、すまぬな。少し驚いた』
「どこがだ?」
『お主の雰囲気からしてレベル80はあると思っとったんじゃが……まだ56とはの。それにこの技能や称号も珍しいものばかりじゃ』
「異世界人だからじゃないのか?さっきクロノスも言ってただろ?異世界人はステータスが高いと」
『これは高すぎじゃ。この世界の住人がレベル56ならステータスはおそらくDがひとつ、異世界人でもBが1つあればいい方じゃと記憶しておる。じゃがお主はすでにAのステータスが3つもある』
「まぁ低いよりはいいんじゃないか?」
『まぁそうじゃがのぅ。お主はすごい才能を秘めておるようじゃ』
「それは嬉しい限りだな。けどずっと謎だったんだがなぜ魔力だけ低いんだ?」
『お主は魔法を使えるのか?』
「いや全く。俺の世界じゃ魔法なんてなかったしな」
『それが原因じゃろう。魔力は他のステータスと同じように使えば使うほど、鍛えれば鍛えるほど伸びる。お主がいずれ魔法を使うようになれば自然と上がるじゃろう』
このクロノスの言葉に亮太は柄にもなく興奮した。
魔力が上がることに対してではなくいずれ自分は魔法が使えるようになると、クロノスの言葉で確信したからだ。
地球の人間ならば誰しも一度は魔法に憧れを持ったことだろう。
亮太もそのうちの一人だったようだ。
「…そうか…中々面白い話だった」
『それはなによりじゃ』
「ところでクロノス。これについて何か知っているか?」
亮太はステータスプレートを掲げてクロノスに見せる。
『ほぅ。やはりもっておったか』
「やはりってことはこの世界の住人は全員持ってるのか?」
『うむ。簡易版で性能は段違いじゃがの』
「どう違うんだ?」
『そうじゃのう。大きな違いはこの世界の住人のステータスプレートは自身のステータスしか表示できなかったはずじゃ』
「そうなのか。なぜだか分かるか?」
『それなら知っておる。異世界人がこの世界に迷い込むことは昔から稀にあっての。その誰もがそのプレートをもっておった。』
「昔からなのか…」
『うむ。それでの、当時はプレートを持つ者は異世界人以外おらなんだ。そこでそのプレートの利便性に目を付けた技師が複製出来ないかと試行錯誤して生まれたのがステータスのみを表示するプレートじゃ』
「性能を全て再現出来なかったってことか?」
『その通りじゃ。ステータスのみを表示するのが限界じゃった。じゃが、これは身分を示すのには最適じゃからの。今では普及して誰もがもっておるはずじゃ』
「なるほど。よく知ってたな」
『これは先代の黒竜の知識じゃ』
「そうか、知れて良かった」
『それはなによりじゃ。……そういえば異世界人のプレートには偽装の技能も付いておったはず』
「偽装?そんな機能あったのか…」
『簡易版のプレートはステータスを未表示にすることは出来ても数値を変えることは出来ん。じゃがお主のプレートなら数値すら変えることが出来たはずじゃ。とはいっても実際にステータスが変わるわけではないがの』
「そんな機能必要あるのか?」
『自身のステータスを隠すためじゃ』
「隠す必要性がこの世界ではあるということか」
『そうじゃ。異世界人はこの世界の住人よりもステータスがかなり高いとされておるからの。プレートを見せればそのものの全てが分かってしまう』
「なるほど…強い力は時として畏怖の対象にもなるというからな」
『悲しいことじゃがの…お主も人里に行くときは偽装した方が良いじゃろう』
「それはわかったけど…今の俺がどれほどの強さなのかはイマイチ掴めていない」
亮太はステータスプレートに触れながら数値が変わるように念じると本当に変わった事に少し驚きながら疑問を投げかける。
『ふむ。お主のステータスを見てもいいかの?』
「あぁ。もちろん」
亮太は変化した数値を元に戻してクロノスにプレートを渡す。
名前 佐伯亮太
年齢 22
職業 上級鍛治師
レベル 56
体力 B
魔力 F
筋力 A
耐久 C
敏捷 C
器用 A
精神 A
技能
生存本能、超記憶、異常状態耐性、自然治癒、隠密、鑑定
称号
異世界人、麒麟児、幸運、大物喰い、???
『ほぅ、どれどれ…………………………なぬっ!?』
まじまじとプレートを見つめていたクロノスが目を丸くして叫び声をあげる。
老人が驚き目を丸くする姿は絵的に少しマズイ気がする。
「どうかしたのか?」
しかしクロノスからの返事は返ってこない。それどころか先程とは打って変わって真剣な表情で何かを考えているように見て取れる。
「おい!クロノス!」
亮太が少し声を張ると、はっとしたのかクロノスがこちらに向き直る。
『おぉ、すまぬな。少し驚いた』
「どこがだ?」
『お主の雰囲気からしてレベル80はあると思っとったんじゃが……まだ56とはの。それにこの技能や称号も珍しいものばかりじゃ』
「異世界人だからじゃないのか?さっきクロノスも言ってただろ?異世界人はステータスが高いと」
『これは高すぎじゃ。この世界の住人がレベル56ならステータスはおそらくDがひとつ、異世界人でもBが1つあればいい方じゃと記憶しておる。じゃがお主はすでにAのステータスが3つもある』
「まぁ低いよりはいいんじゃないか?」
『まぁそうじゃがのぅ。お主はすごい才能を秘めておるようじゃ』
「それは嬉しい限りだな。けどずっと謎だったんだがなぜ魔力だけ低いんだ?」
『お主は魔法を使えるのか?』
「いや全く。俺の世界じゃ魔法なんてなかったしな」
『それが原因じゃろう。魔力は他のステータスと同じように使えば使うほど、鍛えれば鍛えるほど伸びる。お主がいずれ魔法を使うようになれば自然と上がるじゃろう』
このクロノスの言葉に亮太は柄にもなく興奮した。
魔力が上がることに対してではなくいずれ自分は魔法が使えるようになると、クロノスの言葉で確信したからだ。
地球の人間ならば誰しも一度は魔法に憧れを持ったことだろう。
亮太もそのうちの一人だったようだ。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。
【あらすじ】
異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。
それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。
家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。
十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。
だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。
最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。
この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。
そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。
そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。
旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。
☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。
☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。
さようなら竜生、こんにちは人生
永島ひろあき
ファンタジー
最強最古の竜が、あまりにも長く生き過ぎた為に生きる事に飽き、自分を討伐しに来た勇者たちに討たれて死んだ。
竜はそのまま冥府で永劫の眠りにつくはずであったが、気づいた時、人間の赤子へと生まれ変わっていた。
竜から人間に生まれ変わり、生きる事への活力を取り戻した竜は、人間として生きてゆくことを選ぶ。
辺境の農民の子供として生を受けた竜は、魂の有する莫大な力を隠して生きてきたが、のちにラミアの少女、黒薔薇の妖精との出会いを経て魔法の力を見いだされて魔法学院へと入学する。
かつて竜であったその人間は、魔法学院で過ごす日々の中、美しく強い学友達やかつての友である大地母神や吸血鬼の女王、龍の女皇達との出会いを経て生きる事の喜びと幸福を知ってゆく。
※お陰様をもちまして2015年3月に書籍化いたしました。書籍化該当箇所はダイジェストと差し替えております。
このダイジェスト化は書籍の出版をしてくださっているアルファポリスさんとの契約に基づくものです。ご容赦のほど、よろしくお願い申し上げます。
※2016年9月より、ハーメルン様でも合わせて投稿させていただいております。
※2019年10月28日、完結いたしました。ありがとうございました!
クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる