神の盤上〜異世界漫遊〜

バン

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第4章 鍛錬と鍛冶

暁流ノ型

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外に出たクロノスに追いつくとクロノスは刀を構えていた。

『見るのじゃ…これが暁流壱ノ型じゃ』

そういうとクロノスは前方に直径4m程の魔力の塊を作り出すと、その魔力に向かって走り出す。

『壱ノ型 魔断!』

そのまま刀を振るうと魔力の塊は半分に切れた。

「!!!…魔力を……切った……」

『そうじゃ…魔力を斬る。それが壱ノ型 魔断じゃ』

「魔力って斬れたのか」

『普通は無理じゃ。じゃが武器に魔力と氣を纏わせれば可能になる。これで相手の魔法を無効化出来る』

「なるほど…そりゃすげぇな」

『これを応用すれば………ふっ!』

クロノスは刀を振るった。
すると刀から半透明な斬撃が飛んで行った。

『こうして飛ばす事も可能じゃ。飛ぶ斬撃じゃな…そしてこれは暁流弐ノ型 飛翔という』

地球では決して見ることのできない、また、アスガルドに来てからもまだ見た事のなかった技に亮太は心踊った。

「便利だか危険な型だな…刀だから当然だろうが」

『この暁流はかつて無敵とまで称された程の流派じゃ…じゃがその習得の難しさ故に、中々習得できる者が居らなんだ。お主が習得出来ればこの流派を使う者は儂とお主だけかもしれん』

「古流剣術ってところか」

『まぁ習得できなかった者が見よう見まねで使う事もあったからの…世界を旅すれば偽物に会えるかもしれんがの』

「それはそれで興味があるな…」

『そんなことより…まずは壱ノ型をやってみるんじゃ…』

「壱ノ型ねぇ…」

『儂が本来の姿となり炎を吹く…それを切って見せよ』

「炎を吹くって…それも魔力なのか?」

『そうじゃ…ではいくぞ!!』

「お…おい!」

『…解放』

クロノスが黒竜へと変わっていく。
久々に見るその姿はやはり威圧感が凄まじい。

『さて…準備は良いか?』

(やっぱ黒竜の姿は存在感がすげぇな)

そう思いながら亮太は魔装を発動する。
魔装をした方が技の威力も防御力も格段に上がるからだ。
いやそもそも、まだ亮太は知らないが魔装を発動して初めて暁流は完成の姿となるのだ。

『失敗すれば怪我では済まんぞ…集中するのじゃ』

(ふぅーーー)

大きく息を吐き脱力し、刀をかまえる。

『ではいくぞ!!…グアァァァァァァ』

クロノスの口から全てを灰にする灼熱の炎が亮太に向かってくる。
その熱波が亮太に当たり額から汗が出るが集中は切らさない。

そして炎の塊が目の前に来る…

「暁流…壱ノ型………魔断!!」

炎の塊は真っ二つとなり消滅した。

「ふぅ」

成功し、安堵の表情をする。

『無事のようじゃな…ではこの調子で型をどんどん覚えてもらうぞい』

やっぱりクロノスはスパルタだった。

「なぁクロノス…ひとつ聞いて良いか?」

型を覚えている時に気になった事をクロノスに尋ねる。

『なんじゃ?』

「暁流の型はいくつあるんだ?」

『基本は肆ノ型までじゃが…その他にも少しと儂の考案した型が2つほどあるのぅ』

「多くはないが戦いの時に瞬時に使い分けるのが難しそうだ」

『この流派はどんな状況に陥っても刀一本で切り抜けられるようにと生み出された一対多数と一撃必殺を基本とした流派じゃからな。まぁ応用もあるが』

「臨機応変にってことか…奥が深い流派だな」

『歴史は古いからの』

「やりがいがある事に変わりは無い…」

『それに暁流は魔力と氣の操作の応用が全てじゃ…剣技と魔力、氣の融合じゃからな』

「それはなんとなく気付いてる…」

『ならば今は特訓あるのみじゃ』



初めはただ闇雲に刀を振るうよりはマシだと言う理由でのみ教わっていたが、知れば知るほどこの流派を使いたいと思うようになった亮太であった。
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