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第6章 新天地と冒険者
覚醒条件
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「終わったぞ…」
盗賊の討伐を終えた咲良は、罪悪感からか少し暗い表情を浮かべながらカゼルの元へと向かうが、カゼルにはその変化を読み取る事はなかった。
この些細な変化に気付けるのは親友の陸くらいだろう。
「お…おう…助かったんだな」
「こいつらの死体は火葬するんだったな」
「そうだな…情報が無かったことからしてこいつらは新手の盗賊だろうから懸賞金はかかってないと思う」
「なら埋めるのはダメなのか?」
火葬する事に疑問はないが、先程盗賊の対処方法を聞いた時、埋葬が選択肢にない事に引っかかり、カゼルに答えを求めた。
「いや、それはダメだ。アンデッドとして蘇ることがあるからな」
「やっぱアンデッドとかいるのか」
「もちろんだ」
「魔物図鑑では見たが…向こうではアンデッドなんて御伽話だからな」
「むこう?…あぁ咲良がいた世界か」
「そうだ」
アンデッドは魔物や人間の死体がある条件によって蘇った魔物だ。階級はその元となった死体によって様々だが一般的にはE級とされており、強い者が元の場合は階級はB級にまで跳ね上がる。さらに上の階級のアンデッドもいるが今は置いておく。
「必ずアンデッドになるわけじゃないがな」
「そうなのか。条件はなんた?」
「俺も詳しくは知らん…怨念とかじゃねぇか」
「あり得そうだな。とりあえず火葬するか」
その後肉片となった盗賊の死体を一つ一つに火をつけて火葬した。肉塊を一箇所に纏めて火葬した方が手っ取り早いのは当然だが、流石の咲良も触れるのは遠慮したかったのでその手段は取らなかった。
火葬も無事終わり、街に向けて再出発するとすぐにカゼルが先程起こったことを話す。
「それにしても、咲良は魔力のあんな使い方初めて見たぜ」
「一度もか?」
「当たり前だ。そもそも教えてくれる人がいない」
やはり暁流の魔力の操作方法は珍しいようだ。
確かに誰にも教わらずに暁流の魔力操作を覚えるのは無謀だ。アスガルドの住人にとって魔力とは魔法と魔道具、魔武器を使う際のエネルギーでしかない。その固定概念があるため、魔力を攻撃や防御に使おうとする考えは思い浮かばない。
「ふーん…あんま人前では使えねぇな」
「まぁそうだな…目立つのは間違いない。いや…そうでもないか」
「どうしてだ?」
カゼルは何かに気付いたようで考えを改める。
「さっきの魔力は意識しないと見えない。って事はだ。人前で魔力をつかってもバレないかも知れん」
「それはそうだが、魔力の感知はされるんじゃないか?」
「その可能性はゼロではないが、多分大丈夫だと思うぞ。感知できる奴なんてそうそういない」
(これは用実験だな)
「街で一度試してみるか」
「それがいいな。魔力を操れるってことは魔法も使えるんだろ?どんな魔法なんだ?」
「いや…まだ魔法は使えない」
咲良は未だ自分専用の魔法に覚醒していない。使えなくても充分過ぎるほど強く、また魔力操作で事足りるが、やはり魔法は一度は使って見たいと思うことは当然だろう。
しかし、クロノスと様々な事を経験したにも関わらず覚醒しなかったので諦めかけている。
「まじかよ……魔法の方が使える人多いだろうに…咲良は順序がデタラメだな」
「うるせぇな…仕方ねぇだろ。覚醒方法は人それぞれっていうしよ」
「まぁな。誰しもが使える魔法だが…覚醒できなきゃ一生使えんからな」
覚醒しなければ一生使えない魔法だが、アスガルドの住人で未覚醒者はそれほど多くない。
「どうせなら早く覚醒して欲しいんだがな」
「まぁ確かに早い方が熟練度も上がるからなぁ」
「色々試してはいるんだがな…」
「溺れて水を操る魔法を使えるようになった奴までいると聞くからな…もしかするとひょんな事から使えるようになるかも知れねぇぞ」
「それは過酷だな」
溺れて覚醒というのは想像するだけで嫌な気分になる。
「似た魔法でも覚醒方法が違ったりするからな…」
「ま…楽しみは後に取っとくのも悪くないって思っとくよ」
「だな。咲良ならすごい魔法が使えそうな感じがするぜ。使えるようになったら俺にも見せてくれよ」
「あぁ…カゼルは魔法使えるのか?」
未だ魔法を見たことのない咲良はカゼルが使えるなら見て見たいと思った。
クロノスも魔法は使えるようだったが、危険だからといって魔法を見せてはくれなかった。
「まぁな…けど俺のは戦闘向きじゃないんだよ」
「どんな魔法なんだ?」
「精到鑑定っていう魔法だよ。つってもまだ練度がそこまで高くないから、良いのか悪いのかぐらいしかわかんねぇけどな」
(精到鑑定、俺の技能にある鑑定の上位版ってところか?もしそうなら鑑定も魔法ということになる。いや、ステータスプレートでは魔法じゃなかった。ならまだ覚醒していないと見るべきか)
もしかすると鑑定は咲良の魔法かとも思ったが、ステータスプレートによると鑑定は魔法とは書かれていない。恐らく鍛治師としての付属能力だろう。
「精到鑑定か。だから俺の外套と刀の価値がわかったのか」
「どれだけ良いのかまではわかんねぇけどな」
「けど商人にはぴったりだな」
「運の良いことにな」
商人が鑑定魔法を覚醒するとは、まさに棚からぼたもちだ。
「なぁカゼル」
「なんだ?」
「カゼルはどうやって覚醒したんだ?」
咲良は少しでも覚醒するためのヒントを得ようとカゼルに尋ねた。
「商人になってから色んな品と触れ合うことが多くなってな。初めて自分の店を持った時によ、物の価値が簡単に分かればなぁと思ったら急に頭の中に精到鑑定の使い方が浮かんできたんだよ」
「へぇー、魔法の使い方が浮かぶのか」
「あぁ、覚醒方法も魔法の種類も人それぞれだが、その部分だけは共通してるんだよ」
「なるほど、それは助かるな。覚醒しても使い方が分からないのは結構めんどいからな」
「めんどくさいって…楽したいだけかよ」
「そりゃそうだろ…戦いの最中にいきなり覚醒でもしてみろ…混乱するだけだ」
「ははっ!それは言えてるな!」
その後もたわいもない会話を続け、少しずつ王都に近づいて行った。
盗賊の討伐を終えた咲良は、罪悪感からか少し暗い表情を浮かべながらカゼルの元へと向かうが、カゼルにはその変化を読み取る事はなかった。
この些細な変化に気付けるのは親友の陸くらいだろう。
「お…おう…助かったんだな」
「こいつらの死体は火葬するんだったな」
「そうだな…情報が無かったことからしてこいつらは新手の盗賊だろうから懸賞金はかかってないと思う」
「なら埋めるのはダメなのか?」
火葬する事に疑問はないが、先程盗賊の対処方法を聞いた時、埋葬が選択肢にない事に引っかかり、カゼルに答えを求めた。
「いや、それはダメだ。アンデッドとして蘇ることがあるからな」
「やっぱアンデッドとかいるのか」
「もちろんだ」
「魔物図鑑では見たが…向こうではアンデッドなんて御伽話だからな」
「むこう?…あぁ咲良がいた世界か」
「そうだ」
アンデッドは魔物や人間の死体がある条件によって蘇った魔物だ。階級はその元となった死体によって様々だが一般的にはE級とされており、強い者が元の場合は階級はB級にまで跳ね上がる。さらに上の階級のアンデッドもいるが今は置いておく。
「必ずアンデッドになるわけじゃないがな」
「そうなのか。条件はなんた?」
「俺も詳しくは知らん…怨念とかじゃねぇか」
「あり得そうだな。とりあえず火葬するか」
その後肉片となった盗賊の死体を一つ一つに火をつけて火葬した。肉塊を一箇所に纏めて火葬した方が手っ取り早いのは当然だが、流石の咲良も触れるのは遠慮したかったのでその手段は取らなかった。
火葬も無事終わり、街に向けて再出発するとすぐにカゼルが先程起こったことを話す。
「それにしても、咲良は魔力のあんな使い方初めて見たぜ」
「一度もか?」
「当たり前だ。そもそも教えてくれる人がいない」
やはり暁流の魔力の操作方法は珍しいようだ。
確かに誰にも教わらずに暁流の魔力操作を覚えるのは無謀だ。アスガルドの住人にとって魔力とは魔法と魔道具、魔武器を使う際のエネルギーでしかない。その固定概念があるため、魔力を攻撃や防御に使おうとする考えは思い浮かばない。
「ふーん…あんま人前では使えねぇな」
「まぁそうだな…目立つのは間違いない。いや…そうでもないか」
「どうしてだ?」
カゼルは何かに気付いたようで考えを改める。
「さっきの魔力は意識しないと見えない。って事はだ。人前で魔力をつかってもバレないかも知れん」
「それはそうだが、魔力の感知はされるんじゃないか?」
「その可能性はゼロではないが、多分大丈夫だと思うぞ。感知できる奴なんてそうそういない」
(これは用実験だな)
「街で一度試してみるか」
「それがいいな。魔力を操れるってことは魔法も使えるんだろ?どんな魔法なんだ?」
「いや…まだ魔法は使えない」
咲良は未だ自分専用の魔法に覚醒していない。使えなくても充分過ぎるほど強く、また魔力操作で事足りるが、やはり魔法は一度は使って見たいと思うことは当然だろう。
しかし、クロノスと様々な事を経験したにも関わらず覚醒しなかったので諦めかけている。
「まじかよ……魔法の方が使える人多いだろうに…咲良は順序がデタラメだな」
「うるせぇな…仕方ねぇだろ。覚醒方法は人それぞれっていうしよ」
「まぁな。誰しもが使える魔法だが…覚醒できなきゃ一生使えんからな」
覚醒しなければ一生使えない魔法だが、アスガルドの住人で未覚醒者はそれほど多くない。
「どうせなら早く覚醒して欲しいんだがな」
「まぁ確かに早い方が熟練度も上がるからなぁ」
「色々試してはいるんだがな…」
「溺れて水を操る魔法を使えるようになった奴までいると聞くからな…もしかするとひょんな事から使えるようになるかも知れねぇぞ」
「それは過酷だな」
溺れて覚醒というのは想像するだけで嫌な気分になる。
「似た魔法でも覚醒方法が違ったりするからな…」
「ま…楽しみは後に取っとくのも悪くないって思っとくよ」
「だな。咲良ならすごい魔法が使えそうな感じがするぜ。使えるようになったら俺にも見せてくれよ」
「あぁ…カゼルは魔法使えるのか?」
未だ魔法を見たことのない咲良はカゼルが使えるなら見て見たいと思った。
クロノスも魔法は使えるようだったが、危険だからといって魔法を見せてはくれなかった。
「まぁな…けど俺のは戦闘向きじゃないんだよ」
「どんな魔法なんだ?」
「精到鑑定っていう魔法だよ。つってもまだ練度がそこまで高くないから、良いのか悪いのかぐらいしかわかんねぇけどな」
(精到鑑定、俺の技能にある鑑定の上位版ってところか?もしそうなら鑑定も魔法ということになる。いや、ステータスプレートでは魔法じゃなかった。ならまだ覚醒していないと見るべきか)
もしかすると鑑定は咲良の魔法かとも思ったが、ステータスプレートによると鑑定は魔法とは書かれていない。恐らく鍛治師としての付属能力だろう。
「精到鑑定か。だから俺の外套と刀の価値がわかったのか」
「どれだけ良いのかまではわかんねぇけどな」
「けど商人にはぴったりだな」
「運の良いことにな」
商人が鑑定魔法を覚醒するとは、まさに棚からぼたもちだ。
「なぁカゼル」
「なんだ?」
「カゼルはどうやって覚醒したんだ?」
咲良は少しでも覚醒するためのヒントを得ようとカゼルに尋ねた。
「商人になってから色んな品と触れ合うことが多くなってな。初めて自分の店を持った時によ、物の価値が簡単に分かればなぁと思ったら急に頭の中に精到鑑定の使い方が浮かんできたんだよ」
「へぇー、魔法の使い方が浮かぶのか」
「あぁ、覚醒方法も魔法の種類も人それぞれだが、その部分だけは共通してるんだよ」
「なるほど、それは助かるな。覚醒しても使い方が分からないのは結構めんどいからな」
「めんどくさいって…楽したいだけかよ」
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