思い出処方箋

みしぁ

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1錠 「症状にあったお薬を・・・」

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「着いた~。
今回はどんな依頼なのかな。どうせつまらないんだろうけどね。
ていうか、警察でもない僕が解決できることをなんでここの人はこんなに時間がかかるんだろうね。これを仕事にご飯食べてるのにさ~。」

そんなことを言いながら警察署に入っていく。
周りの警察官が冷たい目線で見ているのを感じながらも、言った当の本人はそんなことは気にせず呼び出したやつの元へ向かう。

・・・分かってて言ってるな、こいつ。

まじ、性格がだいぶ歪んでるな。
腹ん中真っ黒なんだよ。
依頼してきただけなのになんの恨みがあるんだよ。

何も気にしないこいつは早いでもなく遅くでもなく、いつものマイペースな感じで進んでいく。

廊下の角を曲がったところで、電話をしてきた奴が左手のドアから出てきた。
そして、俺たちを見て驚いて慌てた素振りをした。

「すみません!わたしがお迎えに上がろうと思っていたのですが・・・。
思ったよりお早いご到着で・・・。」

と、ハンカチで額をおさえながら謝ってきた。

いや、そこまでかしこまることか?役職的には上だったよな?

冬夜は松森と一言二言してから、どこかに移動した。
この後別の部屋で依頼の内容について話し合うのだろう。
それに当たり前のようについていくと、松森は冬夜に見えないようにこっちをゴミを見るような目で見てきた。

・・・こいつ、絶対裏と表があるだろ。
そりゃー正義のために働いてる奴からしたら、俺みたいなヤクザなんて大嫌いだろう。

「こちらです。」

松森は部屋に案内し、早速話し始めた。

・・・つまんねぇな~。肩苦しい話しは苦手なんだよな。内容はあとから冬夜に聞けばいいし、タバコでも吸ってくるか。

しばらくしてから席を立とうとすると、

「内容は理解した。ものすごく気が乗らないんだけど、一応僕にきた依頼だからね。
その子の話しは聞くことにするよ。」

話しはある程度終わってた。
聞いていなかったとこはあとで冬夜に聞こう。

冬夜は疲れたようにふぅ~と息を吐くと、

「ちょっと、御手洗に行ってくるよ。」

おいおい、こいつと2人にするなよ。
俺は喫煙所に行こうと席を立ち上がると、

「ふぅ。あなたはなぜに毎回桜音先生に付きまとっているんですかぁ?」

と、気だるそうに言ってきた。
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