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第一章 乙女ゲームに転生した転性者は純潔を守るためバッドエンドを目指す
12.晩餐会イベント1
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ゲームでは晩餐会の席は好感度の高いキャラの隣になる。当然、俺の席はデボラ様の隣のはず...
しかし、席順表ではデボラ様の席は離れていた。
あ、そうか、女性同士は隣合わないんだった(汗)。ん? ん~!? 何だ!? この席順は??
アンジェリカの席は、国王夫妻や宰相閣下夫妻、騎士長夫妻が座る席に囲まれており、右隣には本日の主役と言ってもいい勇者様ブレイデン・ブラックが座っている。
俺のパパンやママンはもちろん、デボラ様は遥か遠くの席である。
ブレイデン
「またお会いしましたね」
ブレイデンがお辞儀するので、アンジェリカも慌ててお辞儀した。
アンジェリカ
「せ、せ、先日は失礼致しました!」
慌ててお辞儀したものだから、デボラ様にお借りしたショールが肩からずり落ちた。
俺がショールを拾おうとすると、目にも止まらぬ速さで仮面君がショールを拾い上げ、俺をショールでグルグル巻きにしてくる。
アンジェリカ
「おわ! あ、有難う!?」
仮面君の顔は真っ赤で、その視線は明後日の方向にそらされていた。
ブレイデン
「今後はサイズの合っていない服は着ない方が宜しいかと...」
アンジェリカ
「はい? ...でも...社交用のドレスはこれしか持っておりませんので...」
ブレイデン
「そ、そうですか...ですが...その...」
何だ? この男!? しつこいぞ! そりゃ、サイズ合ってない服はみっともないのかもしれないが、仮にも女の服をけなすなんて礼儀がなってない! 確かに、デボラ様にも注意されたけど! デボラ様は俺の事を心配してだな!
アンジェリカ
「ご助言有難うございます。善処致します」
アンジェリカは満面の笑みで言い切ると、会話を断ち切るように着席した。
くそ~、今日はコイツの隣の席か...気不味いにも程がある!
間も無く、国王夫妻が会場入りしアンジェリカの向かいの席に着席した。
はぁ~、何でよりによって陛下の真前なんだよ!? ここってVIP席じゃないの? めっちゃ、圧が凄いんだけど!
食事は始まったが、せっかく久しぶりのご馳走なのに緊張で全然味が分からないぞ!?
国王
「アンジェリカ嬢、式典などで遠くから挨拶することはあったが、会話するのは初めてだね」
アンジェリカ
「はわわ、は、はい!」
何故か、国王陛下が俺を値踏みするような鋭い視線で見つめてくる。圧に耐えられず、視線をそらしてみたら、王妃様も、宰相様も、騎士長様までが、自分に鋭い視線を送ってきている!? な、何故だ!?
王妃
「素敵なドレスを着ていらっしゃるのね? どうして、今日はそのドレスを選ばれたのかしら?」
お! 王妃様! 安物のドレスなのに御世辞でも褒めて下さるなんて、何て優しいんだ!
アンジェリカ
「あ、有難うございます! このドレスはワタクシの一張羅なのです! 褒めて下さって嬉しいです! えへへ...」
王妃
「そ、そう...。そんなに高価なドレスを着ていらっしゃらなくても、もう少し体系にあったドレスでもよろしかったかもしれませんわね」
アンジェリカ
「そうですよね。この日のために懸命にダイエットをしたらサイズが合わなくなってしまいまして...それに、他のドレスはないのです。あとは全部、仕事着ですので。」
王妃
「他のドレスがない? 伯爵令嬢なのに!?」
アンジェリカ
「はい。皆様、ご存知かもしれませんが、我が伯爵家は大変貧乏でして...申し訳ありません。高貴な皆様が集まる晩餐会を軽んじているわけではないのです」
ブルー侯爵(宰相)
「ドレス1枚の予算を組めない程、ホワイト領は困窮しているのですか!? 財政破綻しているという報告は受けておりませんが? 何故、もっと早く破綻申請をして補助を受けなかったのです! そこまでして爵位の返還を拒むとは情け無い! 領民の事を少しはお考えになったらどうです!?」
わ、わぁ~! めっちゃ責められてる! え? 俺が悪いの? 生まれた時から貧乏だったよ? 今まで頑張ってきたつもりだけど? 爵位を返還しろって言われてる?
しかし、席順表ではデボラ様の席は離れていた。
あ、そうか、女性同士は隣合わないんだった(汗)。ん? ん~!? 何だ!? この席順は??
アンジェリカの席は、国王夫妻や宰相閣下夫妻、騎士長夫妻が座る席に囲まれており、右隣には本日の主役と言ってもいい勇者様ブレイデン・ブラックが座っている。
俺のパパンやママンはもちろん、デボラ様は遥か遠くの席である。
ブレイデン
「またお会いしましたね」
ブレイデンがお辞儀するので、アンジェリカも慌ててお辞儀した。
アンジェリカ
「せ、せ、先日は失礼致しました!」
慌ててお辞儀したものだから、デボラ様にお借りしたショールが肩からずり落ちた。
俺がショールを拾おうとすると、目にも止まらぬ速さで仮面君がショールを拾い上げ、俺をショールでグルグル巻きにしてくる。
アンジェリカ
「おわ! あ、有難う!?」
仮面君の顔は真っ赤で、その視線は明後日の方向にそらされていた。
ブレイデン
「今後はサイズの合っていない服は着ない方が宜しいかと...」
アンジェリカ
「はい? ...でも...社交用のドレスはこれしか持っておりませんので...」
ブレイデン
「そ、そうですか...ですが...その...」
何だ? この男!? しつこいぞ! そりゃ、サイズ合ってない服はみっともないのかもしれないが、仮にも女の服をけなすなんて礼儀がなってない! 確かに、デボラ様にも注意されたけど! デボラ様は俺の事を心配してだな!
アンジェリカ
「ご助言有難うございます。善処致します」
アンジェリカは満面の笑みで言い切ると、会話を断ち切るように着席した。
くそ~、今日はコイツの隣の席か...気不味いにも程がある!
間も無く、国王夫妻が会場入りしアンジェリカの向かいの席に着席した。
はぁ~、何でよりによって陛下の真前なんだよ!? ここってVIP席じゃないの? めっちゃ、圧が凄いんだけど!
食事は始まったが、せっかく久しぶりのご馳走なのに緊張で全然味が分からないぞ!?
国王
「アンジェリカ嬢、式典などで遠くから挨拶することはあったが、会話するのは初めてだね」
アンジェリカ
「はわわ、は、はい!」
何故か、国王陛下が俺を値踏みするような鋭い視線で見つめてくる。圧に耐えられず、視線をそらしてみたら、王妃様も、宰相様も、騎士長様までが、自分に鋭い視線を送ってきている!? な、何故だ!?
王妃
「素敵なドレスを着ていらっしゃるのね? どうして、今日はそのドレスを選ばれたのかしら?」
お! 王妃様! 安物のドレスなのに御世辞でも褒めて下さるなんて、何て優しいんだ!
アンジェリカ
「あ、有難うございます! このドレスはワタクシの一張羅なのです! 褒めて下さって嬉しいです! えへへ...」
王妃
「そ、そう...。そんなに高価なドレスを着ていらっしゃらなくても、もう少し体系にあったドレスでもよろしかったかもしれませんわね」
アンジェリカ
「そうですよね。この日のために懸命にダイエットをしたらサイズが合わなくなってしまいまして...それに、他のドレスはないのです。あとは全部、仕事着ですので。」
王妃
「他のドレスがない? 伯爵令嬢なのに!?」
アンジェリカ
「はい。皆様、ご存知かもしれませんが、我が伯爵家は大変貧乏でして...申し訳ありません。高貴な皆様が集まる晩餐会を軽んじているわけではないのです」
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わ、わぁ~! めっちゃ責められてる! え? 俺が悪いの? 生まれた時から貧乏だったよ? 今まで頑張ってきたつもりだけど? 爵位を返還しろって言われてる?
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