【完結】乙女ゲームに転生した転性者(♂→♀)は純潔を守るためバッドエンドを目指す

狸田 真 (たぬきだ まこと)

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第一章 乙女ゲームに転生した転性者は純潔を守るためバッドエンドを目指す

15.王宮の陰謀

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 晩餐会がお開きになり、招待客達が帰った後、国王夫妻と宰相、騎士長は別室に移動して、酒を片手に談笑していた。

王妃
「今時、あんな純粋な方もいらっしゃるのね。私が嫌味でドレスを褒めたり、男性と親しくしていると揶揄したのに、満面の笑みで喜んでいたわ!」

国王
「リチャード(王子)やミカエル(宰相の息子)、ジョージ(騎士長の息子)までが誑(たぶら)かされて手玉にとられているのかと思ったが、いやぁ~良かった! これで安心して寝られる!」

ブルー侯爵(宰相)
「まだ油断は出来ませんよ? 全部演技かもしれません」

王妃
「まぁ、そうね。ショールを拾おうとして前屈みになった時は、ブラック様(勇者)を誘惑しているようにも見えたし... ブカブカなドレスを着ていらしたから、恐らくブラック様には下着が丸見えだったはず...」

レッド侯爵(騎士長)
「私には、あれは演技には見えませんでしたがね? 私はあの娘が自分の息子と結婚することになっても良いと思いましたよ」

ブルー侯爵(宰相)
「人の悪意を全て善意に変え、一切の贅沢をせずに領民のために働く...もしも、アンジェリカ嬢が噂通りの天使なら、ミカエルの言う通り、未来の王妃にふさわしいレディだということになる」

国王
「心配せずとも、渡した資金の運用の仕方で分かることだ」

ブルー侯爵(宰相)
「そうですな! 素晴らしい手腕で伯爵領を立て直したら、ミカエルの言うように未来の王妃に推薦し、そこそこならジョージ殿との結婚。資金を贅沢に使い込むようなら、息子達との縁を切らせ伯爵領を没収すればよいでしょう!」

国王
「ブルー殿は本当に策士だな!」

 笑い声がこだまし、王宮の夜は更けていった。
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