【完結】乙女ゲームに転生した転性者(♂→♀)は純潔を守るためバッドエンドを目指す

狸田 真 (たぬきだ まこと)

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第一章 乙女ゲームに転生した転性者は純潔を守るためバッドエンドを目指す

14.晩餐会イベント3

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アンジェリカ
「えぇ!? と、とんでもないです! カッコイイとお話していたのです! 大空を舞う白鳥のようだと! 御子息様に聞いて頂ければ誤解は解けるはずです!」

ブルー侯爵(宰相)
「生憎、息子とはあまり話せていないのでな」

アンジェリカ
「も、も、申し訳ありません! ...無粋な事を、失礼致しました! では、いつも一緒にいらっしゃる王子殿下に確認して頂ければと思います!」

ブルー侯爵(宰相)
「案ずるな、別にそういう事を疑っている訳ではない」

アンジェリカ
「良かった! 有難う御座います。安心致しました」

レッド侯爵(騎士長)
「うちの倅(せがれ)とはどんなやり取りを?」

アンジェリカ
「騎士長様の御子息様とは、先日のパーティーで初めてお話させて頂きました。庭でワタクシがボーッとしていましたら声を掛けて下さって、『相手が金持ちだからといって知らない男についていかないように!』と、婚活に対するアドバイスを下さいました」

国王
「そういえば、結婚相手を探していたのだったな」

王妃
「お相手はもう見つかったのですか?」

アンジェリカ
「あ、いえ...まだ...ですが、もう、諦めようと思いまして!」

ブルー侯爵(宰相)
「諦める!? 失礼ですが、アンジェリカ嬢は貧しい伯爵領を立て直すのに、財のある男性との結婚が必要なのでは?」

アンジェリカ
「そのつもりだったのですが、最近、デボラ・シルバー様と仲良しになりまして、結婚は愛がないとしてはいけないと諭されまして...ほら、このショールもデボラ様がお貸し下さったのです!」

王妃
「まぁ!? デボラ嬢が!?」

アンジェリカ
「そうなのです! ですからデボラ様のお気持ちに応えるためにも、ホワイト領の財政は、別の事で立て直したいと考えております」

ブルー侯爵(宰相)
「ほう、どんな方法で?」

アンジェリカ
「あ、いえ、まだ良い方法は思いついていないのですが...」

ブルー侯爵(宰相)
「ならば私が事業を行う資金を貸し付けよう」

アンジェリカ
「そ、そこまでして頂く訳には...」

ブルー侯爵(宰相)
「そうすれば愛のない結婚はしなくて済むのであろう?」

王妃
「そういう事でしたら、ワタクシ達も協力しますわ。ね、陛下?」

国王
「もちろんだ」

レッド侯爵(騎士長)
「私も1枚かみましょう! 実は、倅(せがれ)からも頼まれていたのです! 貧しくて身売り同然で結婚相手を探しているご婦人がいるから、助けてあげて欲しいと」

 マジで!? え!? マジで助けてくれるの!? デボラ様攻略ルート最高じゃん! 皆、優し過ぎる!

アンジェリカ
「あ、アリガドウ...ゴザイ...マズ!!」

 くっ、涙が出て、止まらない! 涙で前が見えない! 仮面君から借りたハンカチがびしょびしょだ!
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