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21.転移魔法は使えません
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辺りが暗くなり始める。
二人はあれから何度かモンスターを倒し、それなりの石が溜まっていた。
「もうそろそろ帰るか。俺は夜目が効かないから真っ暗になったら何も見えないし。てか、今もわりと見えにくい」
シュビルが慌てて最後に倒した石を拾うと、奏人はふと気が付いた。
「ねぇ、僕全然見えるよ」
「おいおいおい~、まさかの夜目もきいちゃう感じ?チートにもほどがあるぜ~」
「好きでチートになったわけじゃないよ」
奏人も自分の倒した分の石を拾いながら言うと、シュビルはあ、と思い出したように言った。
「なぁ、もしかして転移魔法とか使えちゃったりするわけ?」
「転移魔法って?」
「瞬間移動って言うのかな。テレポート?的な」
「行きたいとこをイメージすればそこに行ける、的な?」
「そうそう。チートだしやれんじゃね?」
歩いて帰るの面倒だし、と言いながらシュビルは奏人の服の裾を掴んだ。
「え、何で掴んでるの」
「転移魔法は発動者のどこかしらを掴んでないと自分も飛ばされないからな」
「そうなんだ。じゃ、やってみるよ」
奏人は、自分たちの泊まっている宿を強くイメージした。
そして、帰りたいと強く願いながら目を閉じる。
きっと次に目を開けたときには、宿に・・・・・・
「・・・あれ」
「ん、やった?」
「イメージしたんだけど・・・」
「転移魔法は使えねぇのか」
シュビルは転移魔法が使えないことに気づくと、すぐに出口に向かって歩き出した。
「僕、飛んで帰る気満々だったのに~」
「練習したらできるかもな~」
泣き言をいう奏人を軽くあしらい、シュビルは奏人の底知れぬ能力のすごさにワクワクした。
二人はあれから何度かモンスターを倒し、それなりの石が溜まっていた。
「もうそろそろ帰るか。俺は夜目が効かないから真っ暗になったら何も見えないし。てか、今もわりと見えにくい」
シュビルが慌てて最後に倒した石を拾うと、奏人はふと気が付いた。
「ねぇ、僕全然見えるよ」
「おいおいおい~、まさかの夜目もきいちゃう感じ?チートにもほどがあるぜ~」
「好きでチートになったわけじゃないよ」
奏人も自分の倒した分の石を拾いながら言うと、シュビルはあ、と思い出したように言った。
「なぁ、もしかして転移魔法とか使えちゃったりするわけ?」
「転移魔法って?」
「瞬間移動って言うのかな。テレポート?的な」
「行きたいとこをイメージすればそこに行ける、的な?」
「そうそう。チートだしやれんじゃね?」
歩いて帰るの面倒だし、と言いながらシュビルは奏人の服の裾を掴んだ。
「え、何で掴んでるの」
「転移魔法は発動者のどこかしらを掴んでないと自分も飛ばされないからな」
「そうなんだ。じゃ、やってみるよ」
奏人は、自分たちの泊まっている宿を強くイメージした。
そして、帰りたいと強く願いながら目を閉じる。
きっと次に目を開けたときには、宿に・・・・・・
「・・・あれ」
「ん、やった?」
「イメージしたんだけど・・・」
「転移魔法は使えねぇのか」
シュビルは転移魔法が使えないことに気づくと、すぐに出口に向かって歩き出した。
「僕、飛んで帰る気満々だったのに~」
「練習したらできるかもな~」
泣き言をいう奏人を軽くあしらい、シュビルは奏人の底知れぬ能力のすごさにワクワクした。
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