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秋 3/3
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秋は実る。
というので、僕は今、梨を持って歩いてる。
行き先は、片桐家。
別に夕夏さんだって優一朗だって梨くらいは食べると思うんだ。
店で剥いたのを買えば。
片桐家ってのは、炊事をしない家で、どっかの大女優みたいに『お料理は、いただくものでしょう』ってのを地でいっている。
片桐家の台所ほど、この日本に無駄な面積はないんじゃないか、と僕は常日頃思っている。
ので、僕は梨の運搬人兼剥き係として、片桐家へ向かっている。
夕夏さんの雰囲気から、高級タワマンに住んでいると思われがちだけど、片桐家は一戸建て住宅だ。
3人住まいのウチよりおっきいけど。
「いらっしゃい、さわちゃん」
玄関で出迎えてくれる優一朗は、きょうもイケメンだ。
すぐに梨を持ってくれるところも、イケメンだ。
僕を幸せにしてくれる。
居間には夕夏さんがいた。
できたら、夕夏に梨の剥き方を教えてあげて、と母に言われてきたけど、無理だった。
「さわちゃ~ん。昼酒サイコー」
刃物を持たせちゃだめな大人が出上がってた。
「母さん……」
優一朗が眉間にしわ寄せで、ソファにだらしなく寝そべってビール缶掲げてる夕夏さん見てるけど、使えないレベルは同じだからね?
「母さんが夕夏さんに食べさせてあげてっていったので、持ってきました。剥いてラップして冷蔵庫に入れておくので、早めに食べてください」
僕は優一朗が持っている袋から梨をひとつ取り出すと、夕夏さんに見せた。
「うわぁ~。由良やさしい~。食べる~。ぜんぶたべる~」
今日はホントに駄目な酔っぱらいらしい。
ローテーブルの上と下にある空き缶の数は、数えないことにする。
「ごめんね、さわちゃん。なんか今日はストレス発散デーなんだって」
いいながら優一朗は、とても片付いてる片桐家の対面型キッチンカウンターに梨をおろした。
ちょっと困ったように眉尻を下げた顔も、僕より背が高いくせに、なんだか頼られてるみたいで、僕の気分が上がるのが、なんだかちょっと悔しい。
「そうなのだよ~。大人は、というか、私が癒やしがほしいのだよ~。さわちゃん、こっちにおいで。モフモフさせて?」
そういって夕夏さんは僕を手招きする。
いや。
男子高校生をモフっても、癒やしにはならないから。
「いーや。なるよ。なるったらなるっ。優一朗もそうでしょっ」
酔っぱらいに断言されましても。
否定の言葉が欲しくて、優一朗を見上げた。
僕を見ていた優一朗と目が合った。
抱きしめられた。
梨持ったまま。
……は?
腕の中にすっぽり囲われてるのは、好きとは別に、高校生男子として忸怩たるものがあるけど。
と思考を迂回路に回してみたけど、現状は変わらずで。
え~と。優一朗クン?
頭にすりすりされているのは、アナタのほっぺたですか?
「うん。確かになるね。癒やし」
「でしよー? でも、さわちゃん離さないと、由良からもらった梨が食べられないじゃん。速やかに離して」
「え? 梨なんて丸かじりしたら?」
「えー、息子が可愛くないー」
「俺に可愛さを求めないでよ。可愛いはさわちゃんの担当だから」
「はぁっ? 由良の担当に決まってるじゃないっ」
……実は、お前も酔ってるのか? 優一朗。
頭上で始まった片桐家の親子の会話。
とりあえず、胸に回された腕をぽんぽん、と叩いて、意志があることを表明してみたりする。
「梨剥かないと、来た意味ないから」
「さわちゃんは、さわちゃんなだけで意味があるから大丈夫だよ」
いや、にっこり笑われても。
イケメンのくせに可愛いを上乗せしてくるなんて、どんだけのスペックなんだ、片桐優一朗。
「うわっ。騙されちゃだめよ、さわちゃん。そのスマイルは0円じゃないやつ」
「なにそれ」
優一朗が素で突っ込む。うん。僕も都市伝説でしか知らないやつだ。
「うわーっ。ジェネレーションギャップーっ。助けて由良ーっ」
酔っ払いがソファから転げ落ちて、床を転げまわってる。
缶をなぎ倒してるんだけど、中身、残ってないよね?
「優一朗、僕たちはちゃんとした大人になろうな」
「そうだね。さわちゃん」
勝手知ったる片桐家の台所。梨を洗って剥き始める。
優一朗がシンクにゴミ用のネットと、盛り付け用の皿を出してくれる。(片桐家のシンクには、ゴミの水切りネットも常設してない。展示場並みのきれいさだ。)
「ところでさー、優一朗は付属の大学いく気じゃないんでしょー。どうするのー」
夕夏さんが仰向けのまんま、声をかけてきた。
お願いだから、そのまま手に持ってる缶を飲もうとはしないで欲しい。
「大学はいくけど」
「どこー?」
「T大」
さらりと最高学府の名前を出してきてるけど、模試でA判定なの知ってるから、スル―。
僕の幼馴染、どんだけなんだ?
「えー? 海外行くかと思ってた。スキップできるし」
「行かないよ。さわちゃん留学する?」
なんで、僕の予定?
「どうかな? いまのところ考えてないけど」
「だから」
「そっかー」
しゃりしゃりと梨を剥く僕を間に挟んで交わされる、片桐母子の会話。
いや、優一朗。
お前、俺の後ろにいる必要ないでしょ。
別に腰に腕回されてなくても、倒れやしないよ?
「えー、なにー? 官僚にでもなって、政治家にジョブチェンして、法律とか変えちゃうわけー?」
ジョブチェンって、平成? 昭和?
「法律変えるのに、わざわざ政治家になる必要ないでしょ」
「そのココロは」
「政治家になっても、ひとり一票だし、徒党を組むにも時間かかるでしょ。なら、必要な人数に金を渡して変えさせた方が早いし」
……えっと。
政治家の人は、お小遣いあげればお手伝いしてくれる子どもじゃないんじゃないかな?
それとも、してくれたりするわけ?
それ以前に、なんで法律変える前提?
僕が見上げると、優一朗がにっこりと目を合わせてきた。
「今のままだと、養子縁組しない限り、いろいろと面倒でしょ? 部屋を借りたり、家を買ったり、手術の承認とか。将来的には相続とか」
あー。うん。
片桐家には、なんか面倒な事情とかあるのかな? よくわからないけど。
「えー、それなら、マゴとか欲しい。マゴとか」
いや、夕夏さん。たぶん『孫』のこといってるんだろうけど、その辺から持ってこられるもんじゃないですから、孫って。
「経済力的には問題ないけど」
はいはい。
名義は夕夏さんだけど、優一朗がお金をゴロゴロ転がしているのは、知らされている。
『お小遣い』で買ったという僕への誕生日プレゼントのグレードが、年々上がってきてるし。
『似合うと思って』と差し出されたシャツ1枚の値段を聞いたとき、『布でしょっ』と驚かされたのは、数年前から。
夕夏さんが、手足をバタバタさせてごね始めた。厳然たる酔っ払いだ。
年上の女の人なんだけど、なんだか可愛いと思ってしまうのは、優一朗と同じ系統だからかもしれない。
「えー。マゴ欲しい、マゴっ。『ばぁば』とか『おばあちゃま』とか呼ばれてみたいっ」
えー。
夕夏さんてば、意外。年齢を気にしないタイプの女性だったんだ。
「それで、由良と一緒に『おばあちゃまたち』って、おそろいで呼ばれたいっ」
…………ぶれないな、この人。
でも、『孫』が欲しいってことは、将来的に、ものすごく先のこととは思いたいけど、18歳になったら結婚もできるわけで。
もちろん、結婚しなくても子供はできるわけだけど。
でも、僕と優一朗との間では、今のところ絶対に持ちえないものなわけで。
優一朗は、なんの気負いもないように答えた。
「まぁ、考えておくよ」
ーーーーーー冬は到来する。
というので、僕は今、梨を持って歩いてる。
行き先は、片桐家。
別に夕夏さんだって優一朗だって梨くらいは食べると思うんだ。
店で剥いたのを買えば。
片桐家ってのは、炊事をしない家で、どっかの大女優みたいに『お料理は、いただくものでしょう』ってのを地でいっている。
片桐家の台所ほど、この日本に無駄な面積はないんじゃないか、と僕は常日頃思っている。
ので、僕は梨の運搬人兼剥き係として、片桐家へ向かっている。
夕夏さんの雰囲気から、高級タワマンに住んでいると思われがちだけど、片桐家は一戸建て住宅だ。
3人住まいのウチよりおっきいけど。
「いらっしゃい、さわちゃん」
玄関で出迎えてくれる優一朗は、きょうもイケメンだ。
すぐに梨を持ってくれるところも、イケメンだ。
僕を幸せにしてくれる。
居間には夕夏さんがいた。
できたら、夕夏に梨の剥き方を教えてあげて、と母に言われてきたけど、無理だった。
「さわちゃ~ん。昼酒サイコー」
刃物を持たせちゃだめな大人が出上がってた。
「母さん……」
優一朗が眉間にしわ寄せで、ソファにだらしなく寝そべってビール缶掲げてる夕夏さん見てるけど、使えないレベルは同じだからね?
「母さんが夕夏さんに食べさせてあげてっていったので、持ってきました。剥いてラップして冷蔵庫に入れておくので、早めに食べてください」
僕は優一朗が持っている袋から梨をひとつ取り出すと、夕夏さんに見せた。
「うわぁ~。由良やさしい~。食べる~。ぜんぶたべる~」
今日はホントに駄目な酔っぱらいらしい。
ローテーブルの上と下にある空き缶の数は、数えないことにする。
「ごめんね、さわちゃん。なんか今日はストレス発散デーなんだって」
いいながら優一朗は、とても片付いてる片桐家の対面型キッチンカウンターに梨をおろした。
ちょっと困ったように眉尻を下げた顔も、僕より背が高いくせに、なんだか頼られてるみたいで、僕の気分が上がるのが、なんだかちょっと悔しい。
「そうなのだよ~。大人は、というか、私が癒やしがほしいのだよ~。さわちゃん、こっちにおいで。モフモフさせて?」
そういって夕夏さんは僕を手招きする。
いや。
男子高校生をモフっても、癒やしにはならないから。
「いーや。なるよ。なるったらなるっ。優一朗もそうでしょっ」
酔っぱらいに断言されましても。
否定の言葉が欲しくて、優一朗を見上げた。
僕を見ていた優一朗と目が合った。
抱きしめられた。
梨持ったまま。
……は?
腕の中にすっぽり囲われてるのは、好きとは別に、高校生男子として忸怩たるものがあるけど。
と思考を迂回路に回してみたけど、現状は変わらずで。
え~と。優一朗クン?
頭にすりすりされているのは、アナタのほっぺたですか?
「うん。確かになるね。癒やし」
「でしよー? でも、さわちゃん離さないと、由良からもらった梨が食べられないじゃん。速やかに離して」
「え? 梨なんて丸かじりしたら?」
「えー、息子が可愛くないー」
「俺に可愛さを求めないでよ。可愛いはさわちゃんの担当だから」
「はぁっ? 由良の担当に決まってるじゃないっ」
……実は、お前も酔ってるのか? 優一朗。
頭上で始まった片桐家の親子の会話。
とりあえず、胸に回された腕をぽんぽん、と叩いて、意志があることを表明してみたりする。
「梨剥かないと、来た意味ないから」
「さわちゃんは、さわちゃんなだけで意味があるから大丈夫だよ」
いや、にっこり笑われても。
イケメンのくせに可愛いを上乗せしてくるなんて、どんだけのスペックなんだ、片桐優一朗。
「うわっ。騙されちゃだめよ、さわちゃん。そのスマイルは0円じゃないやつ」
「なにそれ」
優一朗が素で突っ込む。うん。僕も都市伝説でしか知らないやつだ。
「うわーっ。ジェネレーションギャップーっ。助けて由良ーっ」
酔っ払いがソファから転げ落ちて、床を転げまわってる。
缶をなぎ倒してるんだけど、中身、残ってないよね?
「優一朗、僕たちはちゃんとした大人になろうな」
「そうだね。さわちゃん」
勝手知ったる片桐家の台所。梨を洗って剥き始める。
優一朗がシンクにゴミ用のネットと、盛り付け用の皿を出してくれる。(片桐家のシンクには、ゴミの水切りネットも常設してない。展示場並みのきれいさだ。)
「ところでさー、優一朗は付属の大学いく気じゃないんでしょー。どうするのー」
夕夏さんが仰向けのまんま、声をかけてきた。
お願いだから、そのまま手に持ってる缶を飲もうとはしないで欲しい。
「大学はいくけど」
「どこー?」
「T大」
さらりと最高学府の名前を出してきてるけど、模試でA判定なの知ってるから、スル―。
僕の幼馴染、どんだけなんだ?
「えー? 海外行くかと思ってた。スキップできるし」
「行かないよ。さわちゃん留学する?」
なんで、僕の予定?
「どうかな? いまのところ考えてないけど」
「だから」
「そっかー」
しゃりしゃりと梨を剥く僕を間に挟んで交わされる、片桐母子の会話。
いや、優一朗。
お前、俺の後ろにいる必要ないでしょ。
別に腰に腕回されてなくても、倒れやしないよ?
「えー、なにー? 官僚にでもなって、政治家にジョブチェンして、法律とか変えちゃうわけー?」
ジョブチェンって、平成? 昭和?
「法律変えるのに、わざわざ政治家になる必要ないでしょ」
「そのココロは」
「政治家になっても、ひとり一票だし、徒党を組むにも時間かかるでしょ。なら、必要な人数に金を渡して変えさせた方が早いし」
……えっと。
政治家の人は、お小遣いあげればお手伝いしてくれる子どもじゃないんじゃないかな?
それとも、してくれたりするわけ?
それ以前に、なんで法律変える前提?
僕が見上げると、優一朗がにっこりと目を合わせてきた。
「今のままだと、養子縁組しない限り、いろいろと面倒でしょ? 部屋を借りたり、家を買ったり、手術の承認とか。将来的には相続とか」
あー。うん。
片桐家には、なんか面倒な事情とかあるのかな? よくわからないけど。
「えー、それなら、マゴとか欲しい。マゴとか」
いや、夕夏さん。たぶん『孫』のこといってるんだろうけど、その辺から持ってこられるもんじゃないですから、孫って。
「経済力的には問題ないけど」
はいはい。
名義は夕夏さんだけど、優一朗がお金をゴロゴロ転がしているのは、知らされている。
『お小遣い』で買ったという僕への誕生日プレゼントのグレードが、年々上がってきてるし。
『似合うと思って』と差し出されたシャツ1枚の値段を聞いたとき、『布でしょっ』と驚かされたのは、数年前から。
夕夏さんが、手足をバタバタさせてごね始めた。厳然たる酔っ払いだ。
年上の女の人なんだけど、なんだか可愛いと思ってしまうのは、優一朗と同じ系統だからかもしれない。
「えー。マゴ欲しい、マゴっ。『ばぁば』とか『おばあちゃま』とか呼ばれてみたいっ」
えー。
夕夏さんてば、意外。年齢を気にしないタイプの女性だったんだ。
「それで、由良と一緒に『おばあちゃまたち』って、おそろいで呼ばれたいっ」
…………ぶれないな、この人。
でも、『孫』が欲しいってことは、将来的に、ものすごく先のこととは思いたいけど、18歳になったら結婚もできるわけで。
もちろん、結婚しなくても子供はできるわけだけど。
でも、僕と優一朗との間では、今のところ絶対に持ちえないものなわけで。
優一朗は、なんの気負いもないように答えた。
「まぁ、考えておくよ」
ーーーーーー冬は到来する。
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