失ったモノと手に入れたモノ

ハーマ

文字の大きさ
2 / 8
2人の関係

銀雅と怜皇

しおりを挟む
怜皇視点

銀雅「久し振りだな  お前とこうして酒飲むの」

怜皇「銀雅さんが無理やり飲ませているんでしょうが……俺は一端(いっぱし)の未成年です」

銀雅「行ける口だろ?」

怜皇「だからって普通日本酒でしょ……何で海外の酒で果実酒なんですか……しかも度数96っておかしいでしょ」

怜皇  昔っから銀雅さんは酒を飲んでいるがどうやったら96の酒を飲めるのか……

銀雅「お前と出会ったのはお前が前と比較してみたら軽い拷問を受けていた頃だったっけ?確か俺その時17だった」

怜皇「……って事は今銀雅さん三十路ですか!!??」

銀雅「正確には32な」

怜皇「…………」

怜皇  確か仁は銀雅さんの7つ差の弟……つまり計算すると……25!!??

仁「兄さん  明日は大事な軍議があると申したはずですが」

銀雅「酔う前に辞める  お前もどうだ?」

不意にやってきた仁が「明日は軍議が有るから酒を飲むのを辞めろ」とオブラートに包んで言う

仁「結構です  俺は軍議の控えている日は飲みません」

銀雅「お固いなぁ……」

仁「ほっといて下さい……すいません怜皇さん……兄の酒飲みに付き合わせてしまって」

怜皇「いや良いけど……仁って俺と水南より年上だろ?何で敬語なんだ?」

怜皇の疑問に仁は……

仁「我ら越前家の者は自らが「上」と認識した者には例え年下であっても敬語を使うルールです  例外もある事にはあるんですが基本それです」

怜皇「成程」

銀雅「で  昨日の夜はお楽しみだったのか?怜皇」

怜皇「ブフォっ!!」

怜皇  俺  能力で声は水南にしか聞こえてなかった筈なのに!!??

銀雅「首」

銀雅が「ここだ」と指で示す

怜皇「……水南は?」

仁「……今バイクで逃げました」

仁が水南の使うバイク音で察知

怜皇「殺す」

偶々持っていた手鏡を見ると怜皇の首には昨夜の行為を示す跡が……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

銀雅「面白いなぁ……(*`艸´)ウシシシ」

殺気全開の怜皇が去り銀雅がそう零す

仁「片想いしてる癖に何からかってんですか」

銀雅「……良いんだよ…………別に片想いでも怜皇が幸せならそれで……(´・×・`)」

仁の言葉に銀雅は少し寂しげに言う

仁「……純粋ですね」

銀雅「お前が言いたかったのは「悲恋」だろ?一方的に片想いして……傷付くぐらいなら相手の幸せを願った方が気持ち的に楽だ」

仁「…………」

少し悲しげに言う銀雅を見て仁は銀雅の前に座り酒を呑む

銀雅「飲まないんじゃなかったのか?」

仁「酔わない程度に」

銀雅「……ありがとう」

仁  ……似ているんですよ……貴方は……

兄弟だからか……2人は似ていた……片想いをして決して叶わない想いを胸に秘めているのだ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

怜皇「いねぇ……」

怜皇  水南の居そうな場所は全部行ったんだが

中々見つからない

怜皇「みーなと♪」

水南「げっ……」

怜皇「ちょっとこっち来ようか(*^^*)」

漸く見つけた水南に対して満面の笑みで殺気を溢れさせながら怜皇は水南を拉致

水南「……死ぬかと思った」

数時間後半殺しにされた水南が怜皇と越前家に帰宅

仁「良かったですね  死ねなくて」

水南「お前が言うとシャレにならねぇからやめて」

銀雅「なんだ  生きてたのか」

水南「( ´ : ω : ` )」

2人して水南を攻撃して水南が泣く

怜皇「ざまぁないな水南  で  銀雅さん仁  来て」

怜皇はそう言って2人を呼ぶ

怜皇「すいません  性的拷問を受けていたからか体が熱くなりやすいんです……何かいい処置法ありません?」

銀雅、仁「あー……」

怜皇「困ってるんです」

銀雅、仁「……複数で抱かれてみれば……」

怜皇  何故そうなるんだ……

銀雅、仁「水南(さん)  来て」

話しを終え今度は銀雅と仁が水南を呼ぶ

水南「……怜皇」

怜皇「えっ……ちょっ!!??」

怜皇  あ……ヤバイ……体が……

水南が怜皇を押し倒したからか性的拷問を受けていたせいでどんどん熱くなっていく

怜皇「っ……」

水南「……体が熱いのか?」

怜皇「誰のせいだと思って……」

水南「銀雅さんと仁が人払いをしてくれたから安心しろ?」

怜皇  あーヤバイ……思考回路が……

体が熱くなると1人では足りない……それどころか声が枯れるまでヤらないと体が落ち着かない

水南「銀雅さんと仁の2人曰く「複数でやったらどうだ?」って言ってたが」

怜皇「……複数の方が俺の体は落ち着く」

水南「……分かった  銀雅さん仁」

少し間の空いた水南はそのまま複数の仁の部下と複数でヤる

怜皇「っ……」

水南「声  出なくなってるな」

複数でヤッているからか激しさも増し既に声が出ていない

怜皇「…………」

水南「分からないって」

口を微かに動かしているが声が出ていないので分からない

~翌日~

水南「……大丈夫か?」

怜皇「…………」

水南「ごめん」

怜皇は自分の声が出ないと知っているので能力で「大丈夫な訳けねぇだろうが阿呆」と言う

怜皇「…………」

水南「…………」

怜皇は水南に「若いのは分かるが俺だって今一応思春期だぞ  女に興味は無いがあそこまで鳴かされれば銀雅さんたちにも聞こえる」と言い、水南が2人の存在を忘れていた事を思い出す

怜皇「っ……ぁ……」

水南「やっと声が出るようになってきたな」

怜皇「お陰様でかなり時間がかかったが?」

漸く声が出るようになった怜皇は新しく用意された和服を着る

仁「……配分的にスナイパーが少ないな……スナイパーを5人補充する  ファグアいるか」

ファグア「此処に」

仁「作戦本拠地に行き此方(こちら)が有利に動けるように動け」

ファグア「はっ」

怜皇  流石12で当主になっただけある……確かな力量と実力を兼ね備えた上で郡を率いて生まれ付き持っている天性のリーダーシップ……部下が付き仲間を持つのも普通か

怜皇「…………」

仁「怜皇さん  何か言いたい事があるならどうぞ」

怜皇「その作戦で行くと確実に20人は減るぞ……やるとしたらスナイパーや狙撃手を増やした方がいいな  それと素手のヤツにはその戦場は不利だから武器を持っている者に変えた方がいい」

仁「成程……配分を変更する  スナイパーや狙撃手を増やす形の形態にし素手の者は下がれ
変わりに武器を持っている者に変更  今日は禁酒を解禁するから全員生きて戻れ」

???「流石銀雅様と当主が屋敷に入る事を許した方ですね……」

仁「颯斗(かざと)……怪我はどうだ?」

颯斗「大分良くなりました」

怜皇  仁の側近の1人か……怪我をして今回の作戦には不参加

仁「お前は傷が癒えてないが……成るべく治る前に家族の元に一度は行け」

颯斗「有り難きお言葉……ですが私はこの家で生涯を過ごすと言ってあります  私が家族に会うのは私が死に家族が迎えに来た時だけです」

怜皇  片想い中か……顔に出てはいないが仁は分かりやすい

何となく仁から銀雅と同じ感覚がして怜皇は察す

怜皇  知ってるのに……銀雅さんの事……俺は答えられない

怜皇は銀雅が自分に惚れている事は前から知っている……だが怜皇には「恋」と言う物が理解不能

怜皇  俺は銀雅さんの事を昔何があったかを知っているからこそ……理解しているからこそ俺は答えられない……きっと……俺は恐れているんだ……銀雅さんの気持ちに答えることを……

知っているのに答えられない想い

そして……時が経つ
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

偽物勇者は愛を乞う

きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。 六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。 偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

絶対に追放されたいオレと絶対に追放したくない男の攻防

藤掛ヒメノ@Pro-ZELO
BL
世は、追放ブームである。 追放の波がついに我がパーティーにもやって来た。 きっと追放されるのはオレだろう。 ついにパーティーのリーダーであるゼルドに呼び出された。 仲が良かったわけじゃないが、悪くないパーティーだった。残念だ……。 って、アレ? なんか雲行きが怪しいんですけど……? 短編BLラブコメ。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

俺の彼氏は俺の親友の事が好きらしい

15
BL
「だから、もういいよ」 俺とお前の約束。

処理中です...