血塗られし青春

ハーマ

文字の大きさ
上 下
3 / 4
部下の証

部下の入墨と香水

しおりを挟む
羚凰視点

ガルガード「ん?この匂い……」

羚凰「アバクロ  フィアースだ  ブランド物の香水で俺の部下に渡して付けさせた」

ジルウェーゼ「まさか羚凰様より高いのを渡されると言うのは予想外でしたが」

ガルガード「蛇入れか?」

久々のsexから暫く経った日の翌朝  嗅ぎなれない匂いでガルガードが気がつく

(因みにまだ入れてない)

羚凰「鷹と蛇のコンビネーションだ」

4ヶ月振りのsexをした次の日にジルウェーゼが征竜の隊員になり、また次の日にには羚凰の直属の部下として働くようになったが、元々の能力値が高いので羚凰のお気に入りなり、(まだ入れてないが)他の部下とは違う入墨を入れる予定

ガルガード「2人目だよな?その入墨いれるの」

1通りの準備が終わり本格的に入墨を入れ出す

羚凰「2人目  最初はウィンラー・ヴィギン・ゼーバでジルウェーゼの兄貴」

ガルガード「そう言えばウィンラー元気か?」

羚凰「首領命令の単独任務に出ていて連絡がつかないんだ……時折留守電で「元気です」って言ってるけど本当かどうかは……」

羚凰  本当に元気なのか……?ウィン……

羚凰はウィンラーとの一切の連絡が遮断されており、昔から一緒に戦ってきたウィンラーが本当に元気なのかが心配

羚凰「痛かったら言え」

ジルウェーゼ「はい」

羚凰  最初は銅の部分を入れていって次は頭……その次は手足……

必ずしも順番があるので羚凰は間違えないように慎重に入れていく

~2時間後~

羚凰「OK  出来た……兄貴と一緒の方がいいかと思ったから背中に入れたぞ?」

ジルウェーゼ「有難う御座います」

羚凰「おう  入れてすぐは服を着ても良いが余り動かないようにな」

ジルウェーゼ「はい」

羚凰  この後は大学か……面倒くさいな……今日はガルの選択科目は全部休みだし……

羚凰「大学だりぃ……」

ガルガード「金払ってんだからちゃんと行けよ?」

羚凰「ガルガード居ねぇとこ行っても楽しさのクソもない」

ガルガード「/////」

羚凰  何故照れた?

ガルガードが何故照れたのかが分からない羚凰

羚凰「そろそろガルガードも入墨が薄くなってきたから帰ってきたら入れるぞ」

ガルガード「了解  バイクで送ってやるよ」

羚凰「頼む」

と言う事でガルガードが羚凰を送って帰宅

~羚凰が大学で勉強中~

ガルガード「にしても良かったな  普通の蛇じゃなくて」

ジルウェーゼ「え?」

ガルガード「羚凰の部下には「犬」と呼ばれる羚凰に絶対服従の部下が居るんだ  その部下は基本的に蛇の入墨を身体の何処かに入れられる」

ジルウェーゼ「でも私と兄貴の時は蛇と鷹のコンビネーションですよね?」

かなり珍しいコンビネーションの組み合わせ

ガルガード「それは己の意志を持つことが許されてるんだ……「犬」とは違い絶対服従では無いし名前呼び……更には自分よりも高い香水を与えられる」

ジルウェーゼ「そうなんですか?」

ガルガード「ああ  何れ「ジルウェーゼ」じゃなくてウィンラーみたいに「ジル」と呼ばれる様になる」

ジルウェーゼ  そう言えば兄貴が羚凰様に「ウィン」って呼ばれてるっ言ってたな……

♪♪♪

ガルガード「ジルウェーゼ  電話鳴ってるぞ」

ふとジルウェーゼの電話が鳴りジルウェーゼがそれを取る

???『HOW YOU DOING? Jiruweze(元気か?ジルウェーゼ)』

ジルウェーゼ「Big brother!!(兄貴!!)」

ジルウェーゼの電話の相手は兄  ウィンラー

ウィンラー『Wondering what in touch with entered the Conqueror dragon are doing fine, such there(征竜に入ったと連絡があってな  元気にやっているかと思って)』

ジルウェーゼ「It's fine is big brother?(元気だよ  兄貴は?)」

ウィンラー『I also now'm fine probably level of everyone has been trained and formed a pair ability's only organization in the top-secret instructions of leader is come back even me if the MAX(俺も元気だ  今は首領の極秘命令で対能力者専用組織を結成して訓練している  恐らく全員のレベルがMAXになれば俺も戻ってくる)』

ジルウェーゼ  秘密組織か……

ジルウェーゼ「Do not come back with the free time? I Leon like are worried about(暇を使って戻っては来ないのか?羚凰様が心配しているんだ)」

↑少し悩んだジルウェーゼの出した結論

ウィンラー『All is naught and would have been known in the top secret mission of do's Leon like(極秘任務だからな  羚凰様に知られてしまうと全てが水の泡になる)』

ジルウェーゼ「Why do not you at least send something? Well I'm sure Leon like also peace of mind(せめて何か送ったらどうだ?それならきっと羚凰様も安心する)」

ウィンラー『Indeed do me pass because send the weapon along with the letter there was a their hands?(成程その手があったか  手紙と一緒に武器を送るから渡してくれるか?)』

ジルウェーゼ「Keep passing was found(分かった  渡しておく)」

と言う話をして通信が切れる

~その頃羚凰~

羚凰「ここはX5条の……」

絶賛勉強中

羚凰  面倒くさい……

ガルガード不足の羚凰は凄く機嫌が悪い

~昼~

ガルガード『もしもし?羚凰?』

羚凰「今終わった  仕事中か?」

ガルガード『この前の件で仕事謹慎中なんだ  しかも無期限だから武器の合成中』

先日  ガルガードの部下5名が裏切りを行い羚凰が粛清したがガルガードは謹慎処分

羚凰「……悪い  武器と防具を転送する」

ガルガード『え?……ちょっ……羚凰!?』

羚凰  このタイミングで敵か……

敵の気配を察した羚凰が近くにあったトイレに入り服と武器を転送して力を使って隠れる

羚凰  この匂いは……ジャンヌ・アルテス CO2 プールオムの……

微かに感じた匂いは羚凰の部下に渡した香水の匂いだった……つまり羚凰の部下が裏切りを行ったと言う事……

羚凰  ジャンヌ・アルテス CO2 プールオムと一緒にブラックギルティオムの香りもするな……洗脳されてそっちに付いたか……

普段フリーで仕事をしている組織故にそう言う事が多い

羚凰  敵は恐らく獄炎(ごくえん)……一番征竜に喧嘩を売る上にトップを争っている組織……首領は確か獄炎を消せば楽になるとは言っていたが……まさか大学に来るとは思わなかったな……

能力で隠れつつも敵の人数を確認し全員が集められた場所へ

敵「羚凰  と言う男がここにいると聞いたが」

大学生「…………」

敵「…………」

恐怖に怯えて何も言えない大学生に敵が銃口を向け羚凰が能力で消えつつもナイフを投げる

敵「……姿は見えないが居るようだな」

羚凰  成程……ハメられたな……

敵はわざと大学生に銃口を向けたのだ……優しい羚凰はほぼ無意識にナイフを投げていたので敵の隙を見て投げたナイフをナイフ入れへ

羚凰  !?

いきなり発砲され避けはしたが銃弾がかすりかけて驚く

敵「お前ら  出入口を固めろ」

羚凰  しまった……出入口を固められたら出られない……

窓際は完全に敵が固めているので羚凰は袋のネズミな上無関係な人も多い

羚凰  なんとか隙をつかないと……ここでは連絡が来ても取れない可能性が高いし……

敵「リーダー!!」

敵「どうした?」

敵「外の仲間が倒れています!!」

羚凰  あいつ……敵の味方じゃない……ブラックギルティオムの香りがしない……するのはジャンヌ・アルテス CO2 プールオムの香りだけ……

敵のリーダーは他の仲間も連れて言ってしまい姿を見せた羚凰は無関係な人を脱出させる

???「羚凰様  ご無事ですか?」

羚凰「……ルァーザ・ノウウェン・ファーグ……お前どうやって……?」

ルァーザ「羚凰様の護衛として常に影から警備しておりました……2年前は申し訳ありません」

羚凰「……生きてたんだな」

ルァーザは2年前……「死んだ」と伝えられていたのだ……故に羚凰は最初の言葉に詰まった

ルァーザ「他の者も生きております  合流しましょう……恐らく敵が来ます」

羚凰「分かった」

ルァーザの案内で羚凰は「死んだ」と言われていた仲間達と合流して真面目に号泣

ルァーザ「羚凰様!?」

羚凰「っ……く……」

羚凰  涙……止まらねぇ……

羚凰「生きてたのかよ……ずっと……死んだのかと思ってて……」

羚凰の涙は部下や仲間を想っているからこその涙で部下達は泣いている羚凰をなだめる

ルァーザ「昔貴方に与えられた武器や防具を強化し合成して今を生きています  ずっと貴方がくれたジャンヌ・アルテス CO2 プールオムをずっと使っているんです……裏切りを行う気も毛頭ありません……本当に申し訳ありませんでした」

そう言ってルァーザが羚凰に土下座して羚凰がオドオド

羚凰「取り敢えず今はガルガード達との連絡手段を手に入れねぇと……延々とここに居たら下手をしなくても死ぬ」

なんとかルァーザに頭を上げさせて羚凰は言う

羚凰  どうする?中に入ったら敵が多いし……

羚凰「……何とか敵のいない場所か警備の薄い場所に滞在するか」

ルァーザ「でしたらこちらへ」

ルァーザはこうなる事を予想して既に案をねっていた……しかもルァーザは「犬」乍に己の意志を持つことが許され羚凰に信頼されている

羚凰「成程……ここだったら手薄になる」

ルァーザが案内したのは大学の生徒でさえ近寄らない地下室……(そもそも地下を知っている者が少ない)

羚凰「ここで滞在して上がどうなるかだな」

ルァーザ「今は待ちましょう」

羚凰は仲間達と上の生徒達を心配しつつも時が満ちるのを待った……

~2週間後~

羚凰「ルァーザ  これ持っとけ」

ルァーザ「これ……アバクロ  フィアースじゃ……」

羚凰「次に城に帰った時に「犬」では無く「仲間」として入墨を入れ直す  生きて帰れ」

ルァーザ「はい……はい!!」

嬉しそうに返事をしたルァーザに「散れ」と言って羚凰は征竜に電話

仲間『羚凰様ですか!!??』

羚凰「ああ  ガルガードかジルウェーゼは?」

仲間『丁度今出払っておりまして……』

羚凰「首領に代われ」

羚凰  早く……

首領『羚凰か?』

羚凰「ガルガードかジルウェーゼはいつ戻りますか」

首領『早くても後3時間かかる』

羚凰「3時間!!??」

羚凰  その間もこの学校を護るのか!!??数少ない武器で!!??

首領『連絡をしておく  ガルガードかジルウェーゼ以外の他の仲間も送れるが……』

羚凰「ガルガードとその仲間かジルウェーゼでないと俺が殺してしまう」

首領『分かった  どうにか耐えてくれ』

そう言い残されて電話は遮断されたが……

羚凰「間に合わなかったか……」

敵「…………」

羚凰の背後で銃口を構える敵数名……

羚凰「甘い!!!!!」

敵「くっ……」

だが羚凰もそう言う事は経験済み故に足蹴で一時的な其の場しのぎ

羚凰「お前……その顔……」

羚凰の部下「……敵に彫られた物です  もう……組織を裏切る他なくなってしまった」

目の前に立った羚凰の部下の顔には獄炎の象徴たるライオンのトライバル……組織を裏切る他方法のない状況下でも羚凰の部下は決して引き金を引かない

羚凰の部下「羚凰様  俺の命を終わらせて下さい」

羚凰「お前の望みか?」

羚凰の部下「命を救われた身で言うのはおかしい事ですが……俺は貴方に殺されるのならば本望です」

羚凰「……分かった」

銃を締まった部下に羚凰は身体に傷を付けるのは1箇所に絞りたい一新で一瞬で首の動脈を切断

羚凰「……初めてだよ……部下に「殺してくれ」って頼まれたのは……」

敵が大勢いる中で羚凰の悲しげな声が響く……

羚凰の鼻に最後に残ったのは……血の匂いと「部下」の証たるジャンヌ・アルテス CO2 プールオムの香りだった……
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

短編集

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

【完結】寡黙な服飾職人と天真爛漫な花屋の恋

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:43

異世界無双してきたモブ娘に学園モノはハードルが高い

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:120

転生しても無双します

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:6

勇者と婚約破棄をした大聖女、魔王の嫁になって溺愛されています

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:11

たたかうお姫様

児童書・童話 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

追いつく先に追いついて

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

ヒーローは楽じゃねぇぞ、畜生!

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:4

処理中です...