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第一夜『星巡りの夜』
其之五:サムライ、お預かりします①
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『電子組織機巧人形』──それはAIを搭載し人間そっくりの姿をした、自律型のカラクリ人形のこと。
かつて世界の公用語だった英語の『Cybernetic Organized Doll』の略で、一般的には単に『ドール』と呼ばれている。
つまりは人型ロボットなんだけど、その中でも特に人間の姿や動きを精巧に再現したものがそう呼ばれている。
アンドロイドとかヒューマノイドとはどう違うのか?と聞かれると、正直よく分からない。専門業界では多分ちゃんとした定義があるんだろうとは思う。
取り合えずあたしから見れば、メカメカしくても人の形をしたものをアンドロイド、そのアンドロイドの中でも特に見た目がリアルなものがドールと呼ばれている…そんな感覚だ。
40年前の『ジパング大破壊』で人口が激減してしまったこの国では、人間に代わる労働力としてこうしたロボットの研究が盛んに進められてきた。
特にこの新東京は大破壊から目覚ましく発展した都市だ。街中のシステムがデジタル化されており、ありとあらゆる業界でありとあらゆるロボット達が活躍している。彼らの存在は、あたし達にとってその辺にいて当たり前の、すっかり風景に馴染んでいるものなのだ。
中でもドールは、その姿を生かし主に接客や介護といった直接人と関わる仕事に従事している。ただやはり愛玩用としての需要が最も高いらしく、目にするドールはほとんどが家族や恋人役として人間に付き従い、可愛がられている。
テレビをつければ芸能人が愛らしい小さな女の子のドールを膝に乗せてほくほくと愛娘自慢をしているし、先日も長者番付の常連である某若手実業家が金髪巨乳のドールの恋人と腕を組みながら、今年の夏は宇宙ホテルでいかにラグジュアリーな休暇を過ごすつもりか意気揚々と話す姿が話題になったばかりだ。
とはいえ平民が日常生活でドールと接する機会は、まず無いと言っていい。
社会にその存在は浸透しているものの、ドールはまだまだ高価で手の届かない最新技術であり贅沢品だ。個人で手に入れられるのはほんの一部のお金持ちに過ぎず、ドールを所持することはまさにセレブのステータスと言える。
当然、我ら平民にとっては憧れの存在、夢のまた夢。雲の上の天上人、もとい天上人形。それがドールというものなのだ。
…なので、そんなドールが突然目の前に現れたものだから、しがない下々の身ゆえについつい興奮してしまった次第です。
確かにはしゃぎ過ぎたと反省しています。長々と言い訳を聞いて頂き、どうもありがとうございました。
「…さて」
さっきの大騒ぎと打って変わって、現在。あたしと蒼太は狭い荷置き場の畳の上に正座させられ、猛省を促されていた。
目の前には、四角い黒縁眼鏡を光らせた大男が聳え立つように仁王立ちしている。にっこりと人の好さそうな笑顔ではあるが、その顔面にぴきっと浮かんだ青筋もまた同居しているのを見逃してはならない。
彼こそはこの桃園谷駅前店の若き店長にして日加賀見家の大黒柱、つまりはうちの絶対的権力者。もう一人の兄・黒羽兄さんだ。
「まずは落ち着こうか、二人とも!お客様からお預かりした大事な荷物を壊したりしたら、どう責任取るつもりだい?ん?」
「「ごめんなさい」」
優しく言い聞かせるような口調だが、有無を言わさぬ圧がある。厨二用語で言うところの暗黒微笑とは、現実に見たらきっとこんな感じなのだろう。
そんなあたし達を尻目に、ハク兄さんは一人飄々としたものだった。
「よー黒羽!やっと戻ったか。待ってたぜぇ~」
「ああ、兄貴。今日はお疲れ様。でもお金はもうビタ一文渡せないからね」
「え~マジか…帰ってこなきゃよかったわ。手伝わされるは消印ぶつけられるはでもう散々…」
「うん、もう帰っていいよ♪」
「いやいやいや、だから帰って来たんだっつーの」
ちなみに、ハク兄さんとクロ兄さんは二卵性の双子だ。顔立ちだけなら一卵性と間違われるほどそっくりだけど、それ以外は真逆と言っていいほど対照的だったりする。
アルビノのハク兄さんに対して、クロ兄さんは髪も目も真っ黒で肌も地黒だ。190㎝近くある長身は同じだけれど、ヒョロガリなハク兄さんに対してクロ兄さんは筋肉質でガッチリと鍛えている。『飛脚って今でも自分で走ってんの?』と突っ込みたくなるほどだ。
何より、クロ兄さんは立派に社会人をしている。しかもこの若さで店長を任されるだけあって、真面目で優秀で仕事が早いと飛脚の間でも評判だ。仕事には厳しいけれどあたしと蒼太の自慢の兄なのだ。
ハク兄さんからはしょっちゅうタカられてはいるものの、もちろん気が弱いわけではなく、曰くハク兄さんを『犯罪に走らない程度に管理している』とのことらしい。その証拠に締めるところはちゃんと締めるし、ハク兄さんに対する態度は時にうちの誰より辛辣だったりする。
クロ兄さんは一つ小さな溜息を吐くとようやく腕組みを解き、つかつかと件のお人形に歩み寄ると、その前に片膝をついて品定めするようにしげしげと眺めた。
「ま、兄貴はこのままほっとくとして…なるほど、ドールを剥き出しのままでとは随分変わった荷物だね。小紅、伝票は?」
「あ、うん。えっと…確か首にかかってた筈だけど」
「えっ伝票ついてたの!?」
「そーよ。だから苦労して持ってきたんじゃない」
驚く蒼太に、あたしはさも当然とばかりに胸を張った。
ポストの裏で見つけた時、このお人形はちゃんと小包伝票を胸元に下げていたのだ。つまり、これは飛脚問屋への依頼品。ポストに入らないなら窓口持ち込みか集荷サービスを利用してほしかったけれど、伝票が付いている以上飛脚として回収しないわけにはいかない。
人一人の重さはあるだろうお人形をカーゴPMに積み込むのは骨が折れたけれど、近くにいたロボットに手伝ってもらってなんとか持ち帰ってきたのだった。いつもより帰りが遅れ、結果さっきのような大混雑を招いてしまったのはこういった次第である。
「…おっ、あったあった。うん、間違いなく飛脚問屋の伝票だね。着払いか」
クロ兄さんはお人形の懐をごそごそ探ると、荷札の形をしたカード型の小包伝票を取り出した。昔使われていた「〒」とカタカナの「ヒ」を組み合わせた飛脚問屋のマークと、専用コード、それにお問い合わせ番号のみが表示されている一般的な伝票だ。
飛脚問屋の小包伝票は、昔ながらの手書きで紙製のものも健在ではあるものの、今は防犯やプライバシー保護の観点からこういった専用コードで管理される匿名のものが主流になっている。表記する情報が極限まで削減された結果、今や伝票そのもののデザインも豊富に揃っており、好きな形や柄のものを選べるのは勿論、お客様が自分で自由にカスタマイズできるサービスまである。
でも、お人形の首にかかっていたのは最も基本的な、いわゆる針金荷札のデザインの伝票だった。裏がシールになっているので普通は荷物に直接貼り付けるのだが、この伝票はパンチ穴に立派で丈夫そうな平組の飾り紐が通され、ペンダントのようにお人形の首にかけてある。
これまで数えきれないほどの凝った伝票を見てきたけれど、こういう洒落心の出し方をした伝票は珍しい。ドールの配送を依頼するくらいなのだから依頼人は富裕層なのだろうけど、やはりセレブはお金をかけるところが違う。
「…なんだこりゃ。『品名:家臣』?……うーん、正直に書きにくいのは分かるけど、何だかな…」
専用のコードリーダーをかざし、配送情報をチェックしていたクロ兄さんが、苦笑交じりに呟いた。
「…?何、書きにくいってどういうこと?」
「いやぁ、だってこのドール見た目からして、多分……いわゆるアレだろ?」
「………?」
「男の子ってのがまたマニアックというか、通好みというべきか…。しかもサムライの格好させるなんて実にイイご趣味だよ。大らかな時代になったもんだなぁ…おっと、客の荷物に対して詮索はご法度だな」
「……………」
言葉を濁すクロ兄さんの様子に、じわじわと嫌な予感が胸の奥からせり上がってきた。何やら気まずくなって逸らした視線の先では、頭の上に疑問符を浮かべて全く意味の分からない様子の蒼太と、何やらニヤニヤしているハク兄さんが並んでこっちを見ている。
あたしは何か、いかがわしいものを拾ってきてしまったのかもしれない。
かつて世界の公用語だった英語の『Cybernetic Organized Doll』の略で、一般的には単に『ドール』と呼ばれている。
つまりは人型ロボットなんだけど、その中でも特に人間の姿や動きを精巧に再現したものがそう呼ばれている。
アンドロイドとかヒューマノイドとはどう違うのか?と聞かれると、正直よく分からない。専門業界では多分ちゃんとした定義があるんだろうとは思う。
取り合えずあたしから見れば、メカメカしくても人の形をしたものをアンドロイド、そのアンドロイドの中でも特に見た目がリアルなものがドールと呼ばれている…そんな感覚だ。
40年前の『ジパング大破壊』で人口が激減してしまったこの国では、人間に代わる労働力としてこうしたロボットの研究が盛んに進められてきた。
特にこの新東京は大破壊から目覚ましく発展した都市だ。街中のシステムがデジタル化されており、ありとあらゆる業界でありとあらゆるロボット達が活躍している。彼らの存在は、あたし達にとってその辺にいて当たり前の、すっかり風景に馴染んでいるものなのだ。
中でもドールは、その姿を生かし主に接客や介護といった直接人と関わる仕事に従事している。ただやはり愛玩用としての需要が最も高いらしく、目にするドールはほとんどが家族や恋人役として人間に付き従い、可愛がられている。
テレビをつければ芸能人が愛らしい小さな女の子のドールを膝に乗せてほくほくと愛娘自慢をしているし、先日も長者番付の常連である某若手実業家が金髪巨乳のドールの恋人と腕を組みながら、今年の夏は宇宙ホテルでいかにラグジュアリーな休暇を過ごすつもりか意気揚々と話す姿が話題になったばかりだ。
とはいえ平民が日常生活でドールと接する機会は、まず無いと言っていい。
社会にその存在は浸透しているものの、ドールはまだまだ高価で手の届かない最新技術であり贅沢品だ。個人で手に入れられるのはほんの一部のお金持ちに過ぎず、ドールを所持することはまさにセレブのステータスと言える。
当然、我ら平民にとっては憧れの存在、夢のまた夢。雲の上の天上人、もとい天上人形。それがドールというものなのだ。
…なので、そんなドールが突然目の前に現れたものだから、しがない下々の身ゆえについつい興奮してしまった次第です。
確かにはしゃぎ過ぎたと反省しています。長々と言い訳を聞いて頂き、どうもありがとうございました。
「…さて」
さっきの大騒ぎと打って変わって、現在。あたしと蒼太は狭い荷置き場の畳の上に正座させられ、猛省を促されていた。
目の前には、四角い黒縁眼鏡を光らせた大男が聳え立つように仁王立ちしている。にっこりと人の好さそうな笑顔ではあるが、その顔面にぴきっと浮かんだ青筋もまた同居しているのを見逃してはならない。
彼こそはこの桃園谷駅前店の若き店長にして日加賀見家の大黒柱、つまりはうちの絶対的権力者。もう一人の兄・黒羽兄さんだ。
「まずは落ち着こうか、二人とも!お客様からお預かりした大事な荷物を壊したりしたら、どう責任取るつもりだい?ん?」
「「ごめんなさい」」
優しく言い聞かせるような口調だが、有無を言わさぬ圧がある。厨二用語で言うところの暗黒微笑とは、現実に見たらきっとこんな感じなのだろう。
そんなあたし達を尻目に、ハク兄さんは一人飄々としたものだった。
「よー黒羽!やっと戻ったか。待ってたぜぇ~」
「ああ、兄貴。今日はお疲れ様。でもお金はもうビタ一文渡せないからね」
「え~マジか…帰ってこなきゃよかったわ。手伝わされるは消印ぶつけられるはでもう散々…」
「うん、もう帰っていいよ♪」
「いやいやいや、だから帰って来たんだっつーの」
ちなみに、ハク兄さんとクロ兄さんは二卵性の双子だ。顔立ちだけなら一卵性と間違われるほどそっくりだけど、それ以外は真逆と言っていいほど対照的だったりする。
アルビノのハク兄さんに対して、クロ兄さんは髪も目も真っ黒で肌も地黒だ。190㎝近くある長身は同じだけれど、ヒョロガリなハク兄さんに対してクロ兄さんは筋肉質でガッチリと鍛えている。『飛脚って今でも自分で走ってんの?』と突っ込みたくなるほどだ。
何より、クロ兄さんは立派に社会人をしている。しかもこの若さで店長を任されるだけあって、真面目で優秀で仕事が早いと飛脚の間でも評判だ。仕事には厳しいけれどあたしと蒼太の自慢の兄なのだ。
ハク兄さんからはしょっちゅうタカられてはいるものの、もちろん気が弱いわけではなく、曰くハク兄さんを『犯罪に走らない程度に管理している』とのことらしい。その証拠に締めるところはちゃんと締めるし、ハク兄さんに対する態度は時にうちの誰より辛辣だったりする。
クロ兄さんは一つ小さな溜息を吐くとようやく腕組みを解き、つかつかと件のお人形に歩み寄ると、その前に片膝をついて品定めするようにしげしげと眺めた。
「ま、兄貴はこのままほっとくとして…なるほど、ドールを剥き出しのままでとは随分変わった荷物だね。小紅、伝票は?」
「あ、うん。えっと…確か首にかかってた筈だけど」
「えっ伝票ついてたの!?」
「そーよ。だから苦労して持ってきたんじゃない」
驚く蒼太に、あたしはさも当然とばかりに胸を張った。
ポストの裏で見つけた時、このお人形はちゃんと小包伝票を胸元に下げていたのだ。つまり、これは飛脚問屋への依頼品。ポストに入らないなら窓口持ち込みか集荷サービスを利用してほしかったけれど、伝票が付いている以上飛脚として回収しないわけにはいかない。
人一人の重さはあるだろうお人形をカーゴPMに積み込むのは骨が折れたけれど、近くにいたロボットに手伝ってもらってなんとか持ち帰ってきたのだった。いつもより帰りが遅れ、結果さっきのような大混雑を招いてしまったのはこういった次第である。
「…おっ、あったあった。うん、間違いなく飛脚問屋の伝票だね。着払いか」
クロ兄さんはお人形の懐をごそごそ探ると、荷札の形をしたカード型の小包伝票を取り出した。昔使われていた「〒」とカタカナの「ヒ」を組み合わせた飛脚問屋のマークと、専用コード、それにお問い合わせ番号のみが表示されている一般的な伝票だ。
飛脚問屋の小包伝票は、昔ながらの手書きで紙製のものも健在ではあるものの、今は防犯やプライバシー保護の観点からこういった専用コードで管理される匿名のものが主流になっている。表記する情報が極限まで削減された結果、今や伝票そのもののデザインも豊富に揃っており、好きな形や柄のものを選べるのは勿論、お客様が自分で自由にカスタマイズできるサービスまである。
でも、お人形の首にかかっていたのは最も基本的な、いわゆる針金荷札のデザインの伝票だった。裏がシールになっているので普通は荷物に直接貼り付けるのだが、この伝票はパンチ穴に立派で丈夫そうな平組の飾り紐が通され、ペンダントのようにお人形の首にかけてある。
これまで数えきれないほどの凝った伝票を見てきたけれど、こういう洒落心の出し方をした伝票は珍しい。ドールの配送を依頼するくらいなのだから依頼人は富裕層なのだろうけど、やはりセレブはお金をかけるところが違う。
「…なんだこりゃ。『品名:家臣』?……うーん、正直に書きにくいのは分かるけど、何だかな…」
専用のコードリーダーをかざし、配送情報をチェックしていたクロ兄さんが、苦笑交じりに呟いた。
「…?何、書きにくいってどういうこと?」
「いやぁ、だってこのドール見た目からして、多分……いわゆるアレだろ?」
「………?」
「男の子ってのがまたマニアックというか、通好みというべきか…。しかもサムライの格好させるなんて実にイイご趣味だよ。大らかな時代になったもんだなぁ…おっと、客の荷物に対して詮索はご法度だな」
「……………」
言葉を濁すクロ兄さんの様子に、じわじわと嫌な予感が胸の奥からせり上がってきた。何やら気まずくなって逸らした視線の先では、頭の上に疑問符を浮かべて全く意味の分からない様子の蒼太と、何やらニヤニヤしているハク兄さんが並んでこっちを見ている。
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