51 / 55
闇オークション1
僕とシフォンとリジュ様は、闇オークションに出品される予定になったらしい。
指名手配書を見た時から、シフォンやリジュ様は狙われているのは分かっていた。
二人は僕と違って、美貌で国が一つくらい簡単に傾きそうだ。怖い、美しいって。
さて、手配は全てリックがしてくれるようになっているが、僕は何処まで信じていいのか困っていた。僕以外の人は、味方が増えて喜んでいる。そんな簡単な話ならいい、だけどイモータルの敵というのは本当だろう。過去の話をしている時のリックは深い闇の様な瞳をしていて怒りが出ていた。過去の話も本当と嘘が混じっていると思っている。さて、何処まで信用していいのか? だが、今決まった闇オークションに商品として入って、イモータルを一網打尽にしてやる予定なんだ。商品の僕たちに危害はないはずだ。特に、シフォンとリジュ様は何処いても神々しい! 流石、姫と王子! 僕と全然違う!
今、僕達は牢屋の中に入れられている。
平然と持っていた水を飲みだすリジュ様や、眠そうにしているシフォン。
この二人を見ていると、計画を遂行できるのか、心配になる。
リックは馬二頭を馬車で引くのが上手い、向かうのは闇オークションが開催される場所だ。檻越しでも分かる、鳥の鳴き声で樹のせせらぎの音。森に居るんじゃないかと思った。
森を通過したら、リックが言った。
「もう少しで着く、あの崖の上の城が今回の闇オークションの開催場所」
リックに言われて、後ろを振り向き、崖の上を見たら白と黒を基調とした城が見えた。
「言っておくが、お前等三人とも、目玉商品になっているぞ」
「え、リジュ様はお姫様で、シフォンは王子様だから分かるけど、僕はなんで?」
「魔法が複数使えると知れ渡っているみたいだ。魔法の複数持ちは珍しい。だからだろう」
「その情報を流したのはイモータルなのが確立が高い。何かを不思議に思ったのかもしれない、それかただの商品価値をあげるためか、自分の奴隷が凄いと自慢するためになんてな……なんにしても、きっちりやり返す。いいか、リジュ様、シフォン様、アル君。今回を逃すともうなかなかチャンスはこない。そう思ってくれ、頼むぞ三人!」
「お任せください。この二人が僕が守ります」
僕は真剣な顔でリックを見た。
「俺も二人を守りますけど。婚約者もお姫様も守るのが王子様ですから」
シフォンは優しい微笑みで笑って言った。流石、王子! 言う事が違う!
「私も国を取り戻す第一歩としてがんばります!」
リジュ様、カッコいい! 手伝わせて頂きます!
「よし、アル君にシフォン様にリジュ様。本当に頼んだぜ」
「「「了解」」」
乗っていた馬車が音をたてて停止した。
どうやら、遠目で見ていた城についたのだろう。
僕たち三人は目隠しをされていて、目が見えないので他の耳で聞き取りや手で触ったりしてなんとか他でカバーしていた。
「リック、お疲れ~」
のんきな声が聞こえてきた。
「あれれ、シュライが門番?」
リックは門番の男を見て、平然を装っているが言葉の端々に緊張しているのが分かった。
「お前の商品が目玉商品らしいじゃん。出世間違いなしだな!」
そう言って、優しい声で話しているが、なんだか棘がある言い方をするのが気になる。
「まぁ、どんなのかはお楽しみに、通るぞ」
「あぁ……」
馬車がまた進んだ。
城に入るのは成功した。
指名手配書を見た時から、シフォンやリジュ様は狙われているのは分かっていた。
二人は僕と違って、美貌で国が一つくらい簡単に傾きそうだ。怖い、美しいって。
さて、手配は全てリックがしてくれるようになっているが、僕は何処まで信じていいのか困っていた。僕以外の人は、味方が増えて喜んでいる。そんな簡単な話ならいい、だけどイモータルの敵というのは本当だろう。過去の話をしている時のリックは深い闇の様な瞳をしていて怒りが出ていた。過去の話も本当と嘘が混じっていると思っている。さて、何処まで信用していいのか? だが、今決まった闇オークションに商品として入って、イモータルを一網打尽にしてやる予定なんだ。商品の僕たちに危害はないはずだ。特に、シフォンとリジュ様は何処いても神々しい! 流石、姫と王子! 僕と全然違う!
今、僕達は牢屋の中に入れられている。
平然と持っていた水を飲みだすリジュ様や、眠そうにしているシフォン。
この二人を見ていると、計画を遂行できるのか、心配になる。
リックは馬二頭を馬車で引くのが上手い、向かうのは闇オークションが開催される場所だ。檻越しでも分かる、鳥の鳴き声で樹のせせらぎの音。森に居るんじゃないかと思った。
森を通過したら、リックが言った。
「もう少しで着く、あの崖の上の城が今回の闇オークションの開催場所」
リックに言われて、後ろを振り向き、崖の上を見たら白と黒を基調とした城が見えた。
「言っておくが、お前等三人とも、目玉商品になっているぞ」
「え、リジュ様はお姫様で、シフォンは王子様だから分かるけど、僕はなんで?」
「魔法が複数使えると知れ渡っているみたいだ。魔法の複数持ちは珍しい。だからだろう」
「その情報を流したのはイモータルなのが確立が高い。何かを不思議に思ったのかもしれない、それかただの商品価値をあげるためか、自分の奴隷が凄いと自慢するためになんてな……なんにしても、きっちりやり返す。いいか、リジュ様、シフォン様、アル君。今回を逃すともうなかなかチャンスはこない。そう思ってくれ、頼むぞ三人!」
「お任せください。この二人が僕が守ります」
僕は真剣な顔でリックを見た。
「俺も二人を守りますけど。婚約者もお姫様も守るのが王子様ですから」
シフォンは優しい微笑みで笑って言った。流石、王子! 言う事が違う!
「私も国を取り戻す第一歩としてがんばります!」
リジュ様、カッコいい! 手伝わせて頂きます!
「よし、アル君にシフォン様にリジュ様。本当に頼んだぜ」
「「「了解」」」
乗っていた馬車が音をたてて停止した。
どうやら、遠目で見ていた城についたのだろう。
僕たち三人は目隠しをされていて、目が見えないので他の耳で聞き取りや手で触ったりしてなんとか他でカバーしていた。
「リック、お疲れ~」
のんきな声が聞こえてきた。
「あれれ、シュライが門番?」
リックは門番の男を見て、平然を装っているが言葉の端々に緊張しているのが分かった。
「お前の商品が目玉商品らしいじゃん。出世間違いなしだな!」
そう言って、優しい声で話しているが、なんだか棘がある言い方をするのが気になる。
「まぁ、どんなのかはお楽しみに、通るぞ」
「あぁ……」
馬車がまた進んだ。
城に入るのは成功した。
あなたにおすすめの小説
最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。
はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。
2023.04.03
閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m
お待たせしています。
お待ちくださると幸いです。
2023.04.15
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
更新頻度が遅く、申し訳ないです。
今月中には完結できたらと思っています。
2023.04.17
完結しました。
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます!
すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
召喚された聖女の俺は生真面目な護衛騎士に愛されたい
緑虫
BL
バイト帰りにコンビニを出た瞬間、西洋風な服装のおじさんたちに囲まれた片桐隼人(かたぎり はやと)。
「聖女様が御姿を現されたぞ!」
「え、あ、あの」
だが、隼人を聖女と呼ぶ赤毛の王子は隼人が男と知ると態度を豹変。金髪碧眼の美貌の騎士レオが「――ここにもうひとりおります!」と言ったことで、聖女召喚に巻き込まれただけの一般人としてレオと共に城を追い出されてしまう。
てっきりこれはドッキリの類だと思い込む隼人は、「早く家に帰ってインスタント焼きそば(辛子マヨネーズ味)を食べたい!」と願うが、事はそううまくは運ばない。
「我レオ・フェネオン、騎士の名誉に誓い、真の聖女様に揺るぎなき忠誠を捧げる」
あまつさえ、レオにそんなことを言われてしまう。
レオに連れられて異世界を移動するうちに、魔物に襲われてしまう二人。
光り輝く剣で敵を倒すレオは格好いいけど、隼人は最早リバース寸前だった。
――ここまできたら、いい加減認めざるを得ない。俺がいる場所が施設の中とかプロジェクションマッピングとかじゃなくて、本物の異世界だってことを!
だが、元の世界に帰る為には、別の召喚陣がある場所まで行かなければならない。そんな訳でレオと二人、隣国に向けて逃亡を始めた。
レオ以外に頼る相手のいない隼人は、ひとりになった瞬間恐怖に襲われる。
するとレオが「では、私の祖国に到着し王家に保護されるまでの間、私とハヤトは結婚を間近に控えた恋人同士の設定でいきましょう」と何故か言い出し――?
オメガバースは独自設定です。ご了承下さい。
秘密多き生真面目イケメン騎士攻めx明るい勤労大学生受け
ハピエン、完結保証。ムーンライトノベルズにも掲載中。
聖女(男)・騎士・追放・後宮・溺愛・執着・王子・異世界・召喚・敵国・偽装・オメガバース(α、Ω)
正義の味方にストーカーされてます。〜俺はただの雑魚モブです〜
ゆず
BL
俺は、敵組織ディヴァイアンに所属する、ただの雑魚モブ。
毎回出撃しては正義の戦隊ゼットレンジャーに吹き飛ばされる、ただのバイト戦闘員。
……の、はずだった。
「こんにちは。今日もお元気そうで安心しました」
「そのマスク、新しくされましたね。とてもお似合いです」
……なぜか、ヒーロー側の“グリーン”だけが、俺のことを毎回即座に識別してくる。
どんなマスクをかぶっても。
どんな戦場でも。
俺がいると、あいつは絶対に見つけ出して、にこやかに近づいてくる。
――なんでわかんの?
バイト辞めたい。え、なんで辞めさせてもらえないの?
――――――――――――――――――
執着溺愛系ヒーロー × モブ
ただのバイトでゆるーく働くつもりだったモブがヒーローに執着され敵幹部にも何故か愛されてるお話。
最強騎士団長の養子になったエルフ。遊び相手の王子は、僕にだけ重すぎる愛を注ぐ
えの
BL
突然知らない森に飛ばされたエルフの少年リュカ。
驚くことも無く「まぁ、森だし」で片付けてしまう。
そんなマイペースなリュカが傷心した獣人女性に出会ったことから物語が動き出す。
攻めが出てくるの少し遅いです。
執着王子×マイペースエルフ
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼不定期連載となりました。
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
贖罪公爵長男とのんきな俺
侑希
BL
異世界転生したら子爵家に生まれたけれど自分以外一家全滅という惨事に見舞われたレオン。
貴族生活に恐れ慄いたレオンは自分を死んだことにして平民のリオとして生きることにした。
一方公爵家の長男であるフレドリックは当時流行っていた児童小説の影響で、公爵家に身を寄せていたレオンにひどい言葉をぶつけてしまう。その後すぐにレオンが死んだと知らされたフレドリックは、以降十年、ひたすらそのことを悔いて生活していた。
そして十年後、二人はフレドリックとリオとして再会することになる。
・フレドリック視点は重め、レオン及びリオ視点は軽め
・異世界転生がちょいちょい発生する世界。色々な世界の色々な時代からの転生者の影響で文明が若干ちぐはぐ。
・世界観ふんわり 細かいことは気にしないで読んでください。
・CP固定・ご都合主義・ハピエン
・他サイト掲載予定あり