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王の間
目の前には高く黄金に輝く扉がある。
「いいか、父上の前だ。必要最低限の対応でいい」
「はい、何かありましたらシフォン王子がどうにかしてください」
「分かった、まかせておけ」
僕は今、王の間に入ろうとしている。
今夜の夜会でシフォン王子の婚約者としてのデビューの前に挨拶する予定だ。緊張する。この国の王様はとても厳しいと聞いている。もし、少しでも駄目だこいつと思われたら次に婚約者に狙われるのは姉様か兄様かもしれない。まぁ、他の人間ならいいが、可能性がゼロでない限り、僕は立ち向かう! そう、それが国の王様でもだ! 兄様、姉様、もし僕が駄目だったら他の手を考えて、必ず守ってみせます! だから神様、この挨拶で僕が失態をしませんように! 滅茶苦茶、お願いします!
「シフォン王子とガゼン様の到着!」
「中に通せ」
低い声が扉の奥から聞こえてきた。
黄金の扉が開かれた。ギィイーと低い低音の音が響き渡る。
王の間に足を一歩踏み入れて、真ん中のちょっと前位までで立ち止まり、頭を下げる。
「アルフォン・ガゼンでございます」
「そなたが、あの有名なガゼン君か頭をあげてくれ」
思ったよりも優しい声が響き渡る。
「はい」
僕は顔を上げて王様を見上げた。
美の暴力だった。美しすぎる、金髪碧眼にシミ一つない白い肌、金の絹や装飾品に負けない美しさ。これが、どの国も美で黙らすと噂になっている王様。本当に綺麗だった。
「ガゼン君、今後からうちのシフォンを頼む」
「はい、全力でお支えしたいと思います」
「うむ、いい返事だ。シフォン、良かったな」
「はい、こんな優秀な彼を僕の婚約者に出来てとても嬉しいです」
おいおい、二人とも外見には触れてこないな。
まさか、二人とも綺麗すぎて美醜の差が無くなったとかか?
いやいや、そんな事はないか。
それだけ、僕の事をかってくれるのは、噂が一端だろう。
天才の申し子と言われているからな、噂では。
僕にだって出来ない事がたくさんあるんですがね。
「ガゼン君」
「はい、いかがいたしましたか王様?」
「シフォンは腹黒い」
「は?」
「シフォンは噂と違うだろう? この狐は人にいい印象しかもたせんのだ」
「はぁ?」
「そうしたら、婚約者になりたいと言う人間が多くてな、けれどこの腹黒狐の本性を見ても好いてくれる人間は限られてくる。皆、シフォンに良い印象しか持ってないからだ」
「そうですね、噂では美しくて聡明で老若男女に優しい完璧王子だと聞いていましたが、全然違うからビックリしました」
「ガゼン君ならば、シフォンの本性を見ても大丈夫だと思ったんだ」
「と、いいますと」
「君はその年で野獣達とも戦っていると聞いている。そんな強い信念を持った子ならば、シフォンの腹黒さなど気にしないと思ってね、婚約者にさせて貰った」
なるほど、僕はいろんな意味で最適な人間だったという訳ですね。
「今夜の夜会からガゼン君、君がシフォンの婚約者で頼んだぞ」
「はい、かしこまりました!」
「いいか、父上の前だ。必要最低限の対応でいい」
「はい、何かありましたらシフォン王子がどうにかしてください」
「分かった、まかせておけ」
僕は今、王の間に入ろうとしている。
今夜の夜会でシフォン王子の婚約者としてのデビューの前に挨拶する予定だ。緊張する。この国の王様はとても厳しいと聞いている。もし、少しでも駄目だこいつと思われたら次に婚約者に狙われるのは姉様か兄様かもしれない。まぁ、他の人間ならいいが、可能性がゼロでない限り、僕は立ち向かう! そう、それが国の王様でもだ! 兄様、姉様、もし僕が駄目だったら他の手を考えて、必ず守ってみせます! だから神様、この挨拶で僕が失態をしませんように! 滅茶苦茶、お願いします!
「シフォン王子とガゼン様の到着!」
「中に通せ」
低い声が扉の奥から聞こえてきた。
黄金の扉が開かれた。ギィイーと低い低音の音が響き渡る。
王の間に足を一歩踏み入れて、真ん中のちょっと前位までで立ち止まり、頭を下げる。
「アルフォン・ガゼンでございます」
「そなたが、あの有名なガゼン君か頭をあげてくれ」
思ったよりも優しい声が響き渡る。
「はい」
僕は顔を上げて王様を見上げた。
美の暴力だった。美しすぎる、金髪碧眼にシミ一つない白い肌、金の絹や装飾品に負けない美しさ。これが、どの国も美で黙らすと噂になっている王様。本当に綺麗だった。
「ガゼン君、今後からうちのシフォンを頼む」
「はい、全力でお支えしたいと思います」
「うむ、いい返事だ。シフォン、良かったな」
「はい、こんな優秀な彼を僕の婚約者に出来てとても嬉しいです」
おいおい、二人とも外見には触れてこないな。
まさか、二人とも綺麗すぎて美醜の差が無くなったとかか?
いやいや、そんな事はないか。
それだけ、僕の事をかってくれるのは、噂が一端だろう。
天才の申し子と言われているからな、噂では。
僕にだって出来ない事がたくさんあるんですがね。
「ガゼン君」
「はい、いかがいたしましたか王様?」
「シフォンは腹黒い」
「は?」
「シフォンは噂と違うだろう? この狐は人にいい印象しかもたせんのだ」
「はぁ?」
「そうしたら、婚約者になりたいと言う人間が多くてな、けれどこの腹黒狐の本性を見ても好いてくれる人間は限られてくる。皆、シフォンに良い印象しか持ってないからだ」
「そうですね、噂では美しくて聡明で老若男女に優しい完璧王子だと聞いていましたが、全然違うからビックリしました」
「ガゼン君ならば、シフォンの本性を見ても大丈夫だと思ったんだ」
「と、いいますと」
「君はその年で野獣達とも戦っていると聞いている。そんな強い信念を持った子ならば、シフォンの腹黒さなど気にしないと思ってね、婚約者にさせて貰った」
なるほど、僕はいろんな意味で最適な人間だったという訳ですね。
「今夜の夜会からガゼン君、君がシフォンの婚約者で頼んだぞ」
「はい、かしこまりました!」
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