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占い対決
リジュ様は何処へ連れていかれた?
俺だったら、俺と言う追っ手を振り払いたいから、何処かに閉じ込めるだろう。
しかも、近くて見つかりにくい所だ。
隠し通路や扉などが存在するだろうか?
「アル、どうした?」
「ここの城の地図を持っているか?」
「一応、あるが? どうしたんだ?」
俺はシフォンから地図を奪い、紙を広げた。
ざっと見て、普通のつくりの城だ。だが、王族専用の逃げ道は用意されているはず。
何処かに、この近くで隠れる場所は。
何処か見落としている。何処だ、焦るな。俺は一度目を閉じて、深呼吸をして息を吐いた。
そうして、地図を見るために目を開く。
違和感を感じる。よく見ると、壁だけで出入り口がない部屋があった。
「シフォン、此処の部屋には出入り口がない」
「書き間違えたか、失敗作の地図を掴まされたか?」
「いや、違う。きっと、この地図は正しい。何処かに、入り口になる所があるはずだ。この地図からして、扉はなく、床に扉がついているようだ」
「なら、この部屋にリジュ様が監禁されている?」
「そうだと思う。だが、入り口は何処にあるのか。検討がつかない」
「なら、今からする事を内緒にしてほしい」
「シフォン?」
今からする事って?
シフォンは目を閉じて、呪文を唱えると首飾りのロザリオがある一定の方向をさした。
シフォンは目を開けて、俺に「内緒だからな」と苦笑してきた。
知られたくない魔法の一種なのだろう。
分かる、姉様の魔法を利用しようとしてくる輩はいた。全員、身体的に精神的にボコボコにしてやった。俺の大事な人を大事に出来ない人は必要ないからな。
「分かった、男の約束だ」
「あぁ、ありがとう。こっちから、リジュ様の魔力が探知されている」
「便利だな」
「魔力の消費も酷いからあまり使いたくはないが、今は非常事態だからな」
俺はシフォンに前を歩いて貰った。すると、数十歩ほど歩いた壁の方を向くロザリオ。
シフォンは壁に手をあてると、ロザリオはある一つのレンガをさし示していた。
そのレンガを押してみた。
ドガガガッ! と大きな音をたてて、廊下の床下から通路があらわれた。
下が真っ暗な階段が見える。
基本魔法のファイアで下に続く階段を照らす。結構、深いようだ。
だが、この先にリジュ様が居る気がした。
シフォンを見ると、ロザリオはただの首飾りに戻っていた。
「便利な魔法だな」
「そうでもない、体力と魔力消費が大きいからな。一日、三度までが限度だ」
「そうか、それじゃ姫様の奪還行きますか!」
俺はそう言って、階段を降りていった。
階段を降り終わると、扉が開いていた。
おいおい、なんか怪しいぞ。
けど、進む道はこの目の前の扉だけ。
俺は緊張している心臓を息を吐いて、落ち着かせた。
扉を開ける、ファイアの光で中が見えた。
リジュ様が気を失っているのか、柱に縄で括られて、目を瞑って座り込んでいた。
「イモータル! 何処だ! 出てこい!」
俺は此処にイモータルがいると確信している。
リジュ様だけ一人にするわけがないからだ。折角捕まえた人質を一人になんてしない。
「おやおや、分かりますか」
「イモータルっ!」
二階にある部屋からガラス越しにイモータルがこちらを見下ろしていた。
「お待ちしておりました。だが、本当に見つけてくるなんて、驚いています。どうですか、俺と手を組みませんか?」
「悪いな、女子供に優しくない人間とは関係を持ちたくないんだよ」
「おやおや、そうですか。ならば、リジュ様には死んで頂きましょうか」
「おい、イモータル」
「なんですか?」
「この国は占いの国だよな?」
「そうですが?」
「なら占いで決めようぜ。リジュ様の運命を」
「ほう、面白い」
イモータルの声色が軽やかになった。
これはいい、のってこい! 俺の用意した舞台で道化の様に踊るために。
「それで、どんな占いですか?」
「あまり知られていない、二人で対決してする占いだ」
「ほう」
「太陽と月という占いだ。どちらかが太陽と月になって、1~10あるカード一枚ずつを交互に三回まで引く。太陽は光の象徴、月は闇の象徴。それぞれ、特別な効果があるので使うも使わないも好きにしていい。ただし効果は一度しか発動できない。効果は三枚のカードから一枚選ぶ。決着はカードを引いた数が大きい方のカードの一番上の数で決まる。1~10の数字で奇数は不幸を意味し、偶数は幸運を意味する。だから大きい数が9なら不幸。10なら幸運だ」
「奇数だと殺す事になるのを見過ごすと?」
「あぁ、もちろん。占いで決めるのがこの国のルールだろ? ただし、偶数ならあの縄をといて貰うからな」
「いいね、いいね!」
よし、のってきた!
「さぁ、占い対決をしようじゃないか! イモータル!」
この占いなんてない、今先ほど俺が考えたものだ。
イモータルは占い異常者の様だ。知らない占いをしたくて仕方ない様だ。
俺達のもとまで階段で降りてくる時に鼻歌を歌っていた。
さぁ、イモータル勝負だ!
俺だったら、俺と言う追っ手を振り払いたいから、何処かに閉じ込めるだろう。
しかも、近くて見つかりにくい所だ。
隠し通路や扉などが存在するだろうか?
「アル、どうした?」
「ここの城の地図を持っているか?」
「一応、あるが? どうしたんだ?」
俺はシフォンから地図を奪い、紙を広げた。
ざっと見て、普通のつくりの城だ。だが、王族専用の逃げ道は用意されているはず。
何処かに、この近くで隠れる場所は。
何処か見落としている。何処だ、焦るな。俺は一度目を閉じて、深呼吸をして息を吐いた。
そうして、地図を見るために目を開く。
違和感を感じる。よく見ると、壁だけで出入り口がない部屋があった。
「シフォン、此処の部屋には出入り口がない」
「書き間違えたか、失敗作の地図を掴まされたか?」
「いや、違う。きっと、この地図は正しい。何処かに、入り口になる所があるはずだ。この地図からして、扉はなく、床に扉がついているようだ」
「なら、この部屋にリジュ様が監禁されている?」
「そうだと思う。だが、入り口は何処にあるのか。検討がつかない」
「なら、今からする事を内緒にしてほしい」
「シフォン?」
今からする事って?
シフォンは目を閉じて、呪文を唱えると首飾りのロザリオがある一定の方向をさした。
シフォンは目を開けて、俺に「内緒だからな」と苦笑してきた。
知られたくない魔法の一種なのだろう。
分かる、姉様の魔法を利用しようとしてくる輩はいた。全員、身体的に精神的にボコボコにしてやった。俺の大事な人を大事に出来ない人は必要ないからな。
「分かった、男の約束だ」
「あぁ、ありがとう。こっちから、リジュ様の魔力が探知されている」
「便利だな」
「魔力の消費も酷いからあまり使いたくはないが、今は非常事態だからな」
俺はシフォンに前を歩いて貰った。すると、数十歩ほど歩いた壁の方を向くロザリオ。
シフォンは壁に手をあてると、ロザリオはある一つのレンガをさし示していた。
そのレンガを押してみた。
ドガガガッ! と大きな音をたてて、廊下の床下から通路があらわれた。
下が真っ暗な階段が見える。
基本魔法のファイアで下に続く階段を照らす。結構、深いようだ。
だが、この先にリジュ様が居る気がした。
シフォンを見ると、ロザリオはただの首飾りに戻っていた。
「便利な魔法だな」
「そうでもない、体力と魔力消費が大きいからな。一日、三度までが限度だ」
「そうか、それじゃ姫様の奪還行きますか!」
俺はそう言って、階段を降りていった。
階段を降り終わると、扉が開いていた。
おいおい、なんか怪しいぞ。
けど、進む道はこの目の前の扉だけ。
俺は緊張している心臓を息を吐いて、落ち着かせた。
扉を開ける、ファイアの光で中が見えた。
リジュ様が気を失っているのか、柱に縄で括られて、目を瞑って座り込んでいた。
「イモータル! 何処だ! 出てこい!」
俺は此処にイモータルがいると確信している。
リジュ様だけ一人にするわけがないからだ。折角捕まえた人質を一人になんてしない。
「おやおや、分かりますか」
「イモータルっ!」
二階にある部屋からガラス越しにイモータルがこちらを見下ろしていた。
「お待ちしておりました。だが、本当に見つけてくるなんて、驚いています。どうですか、俺と手を組みませんか?」
「悪いな、女子供に優しくない人間とは関係を持ちたくないんだよ」
「おやおや、そうですか。ならば、リジュ様には死んで頂きましょうか」
「おい、イモータル」
「なんですか?」
「この国は占いの国だよな?」
「そうですが?」
「なら占いで決めようぜ。リジュ様の運命を」
「ほう、面白い」
イモータルの声色が軽やかになった。
これはいい、のってこい! 俺の用意した舞台で道化の様に踊るために。
「それで、どんな占いですか?」
「あまり知られていない、二人で対決してする占いだ」
「ほう」
「太陽と月という占いだ。どちらかが太陽と月になって、1~10あるカード一枚ずつを交互に三回まで引く。太陽は光の象徴、月は闇の象徴。それぞれ、特別な効果があるので使うも使わないも好きにしていい。ただし効果は一度しか発動できない。効果は三枚のカードから一枚選ぶ。決着はカードを引いた数が大きい方のカードの一番上の数で決まる。1~10の数字で奇数は不幸を意味し、偶数は幸運を意味する。だから大きい数が9なら不幸。10なら幸運だ」
「奇数だと殺す事になるのを見過ごすと?」
「あぁ、もちろん。占いで決めるのがこの国のルールだろ? ただし、偶数ならあの縄をといて貰うからな」
「いいね、いいね!」
よし、のってきた!
「さぁ、占い対決をしようじゃないか! イモータル!」
この占いなんてない、今先ほど俺が考えたものだ。
イモータルは占い異常者の様だ。知らない占いをしたくて仕方ない様だ。
俺達のもとまで階段で降りてくる時に鼻歌を歌っていた。
さぁ、イモータル勝負だ!
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