王族の花嫁

いずみ

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記憶のカケラ

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 目を閉じていたらコツンコツンと何か窓の方から音が聞こえた。俺は静かにベッドから起きて、窓に近付いてみると外では小石を窓に投げている黒樹がいた。どうやら、迎えに来てくれたようだ。俺は静かに窓を開けて、用意していた靴をベッドの下から取り履くと、ベッドには俺の身代わり抱き枕を布団に忍び込ませて、窓から静かに外に出た。
「蒼ってば寝ていたでしょ?」
「ごめん、つい本気で寝ていた」
「起きてくれたから良かったけど、これで鏡に見つかって紅玉にまで情報いったらどうしようかと思っていたんだからね」
 黒樹はため息を吐きながら俺の隣を歩ている。
「なんか、気のせいかと思っていたんですけど」
「なにが?」
「なんか、皆。紅玉を怖がっていませんか?」
「もしかして、知らない?」
「何をですか?」
 俺が疑問を声にすると「マジですか」と言って黒樹が苦笑してくる。
「確かに、記憶喪失だったもんね。記憶ないから仕方ないのかな? あのね、紅玉は次の王様にって言う声が一番強い王族なんだよ。だから、紅玉の怒りに触れようとしようものならこの王宮では生きにくくなるの」
「え、黒樹は俺のためとはいえ、紅玉にこれは歯向かっているのでは?」
「そう、知られたら最悪な事が待っているとしか言えない」
「その時は俺が黒樹を守ります!」
「いや、それは火に油を注ぐ行為だからやめてね」
 俺の宣言は綺麗な黒樹の笑顔でかき消されたのだった。
「けど、マイナス面もあるけどプラス面もあるから手伝っているんだけどね」
「そうなんですか、しかし紅玉が次の王様って……似合っていますね」
「そうなんだよね。紅玉はあまり乗り気ではないけど、蒼が帰って来たから張り切っているみたいだな。婚約者である蒼と結婚出来たら王様になるって言っていたし」
「うわー、俺は紅玉と結婚しないとヤバいみたいな感じだけど、結婚は違う相手としたいな」
「え! それって鳥居の神様じゃないよね!」
 黒樹は目を細めて睨んでくる。俺は慌てて訂正する。
「違う、違うって! 俺が前まで住んでいた村の女の子だよ!」
「あ、そうなんだ。勘違いで良かった」
「とんだ勘違いだよ!」
「ごめんごめん、でも紅玉は蒼との結婚の準備を着々としていると思うから、何か相当な理由がない限りは紅玉と結婚になると思うけど?」
「俺は平凡なんで、紅玉とはちょっとな、無理な感じしかしない」
「そう、だけど紅玉が蒼との結婚を望んでいるから紅玉が別の人との結婚はないかな。もちろん、蒼も紅玉以外の人との結婚も難しいだろうね」
「なんてこった」
 俺と黒樹は廊下を歩いている。提灯の明かりだけが頼りだ。
 前は真っ暗闇、俺の人生に明るい光をさしてくれるのは、今は鳥居の神様からの過去の俺の話を聞く事だろうと思った。
 歩き続けていると、いつの間にか鳥居の神様が目の前で立っていた。
【黒樹、ありがとう。迎えに行ってくれて】
「いや、大丈夫だよ。紅玉にバレないかハラハラしたけど、鏡にバレなかったから大丈夫だと思う」
【そうか】
 黒樹と鳥居の神様は手を繋いで鳥居をくぐると神社の中に入っていった。
 黒樹と鳥居の神様が神社の中から手でおいでと呼んでくれたので、俺も鳥居をくぐり神社の中に入った。
 蝋燭がたくさんあり、全てに火がついていて中は明るかった。
「たくさん、蝋燭がありますね」
「蒼、蝋燭の火を消さない様に気を付けてね」
「あ、はい」
 真剣な眼差しの黒樹に言われて、火を消さないように静かに動いて、床に座った。
【さて、何から話そうかな】
「蒼は紅玉の事、本当に全て忘れているよ、鳥居の神様」
【そうなのか? 黒樹】
 俺は苦笑しながら「そうなんです」と鳥居の神様に言った。
【ふむ、紅玉は蒼に自分の良い部分だけ教えているのかもしれないな】
「え?」
【紅玉は蒼の記憶が戻っては困ると思っているから。私からみての事だが】
「紅玉が俺の記憶が戻らない方が良いって思っているって事?」
【そうなるな、私からみての事だが】
 確かに、過去の事は紅玉から教えて貰ったのは本当に些細な事だ。他の人間からも聞けるレベルの情報だった。だが、鳥居の神様からの情報だけは拒否した。なんで、俺の記憶がない方がいいんだ?
【蒼が記憶がある頃は、ツンツンした難しい本を一人で読んでいる子供だった。今みたいな単純な子ではなかったので、今の蒼との方がコミュニケーションがとりやすいと言う、王族も出てきている。昔の蒼は平凡な外見が嫌いで、一人っきりが好きで、だけど寂しがり屋な子だった。だから、私の神の子として選ばれていた。優しい神様と一緒なら寂しくないと思っての王様からの優しさからだった。蒼は私に懐いていてくれた。だが、ある日に事件がおきたんだ。王宮に初めて他国の王族を招いた事が事の発端だった。他国の王族はあまりにも美しい王族の子供に目を輝かせていたと聞いている。その他国の王族をAという名前にしよう。Aは我が国との契約をして仲良くしていた国の一つの王族で、前に国に呼ばれて遊びに行った王族がとても世話になったので、Aを国の代表として王宮に呼ばれたのだ。だが、Aは恐ろしい事を考えていたんだ】
 俺はその恐ろしい事と言う言葉に頭がツキリと痛んだ。
 そう、恐ろしい事があったのだ。そう、それは……。
「この国の王族の子供を攫って育てようと計画をたてていた」
 俺がそう言うと、黒樹と鳥居の神様が驚いた顔をしていた。
【そっ、そうだ、Aは最初から契約など無効になっても良かった。王族の子供が一人でもいいから攫ってAの国で育てようと計画していたんだ。そして、狙われたのが美しく頭が良く性格の大人しかった紅玉だった】
「紅玉は昔は人見知りの凄い人間だったんだ。会って初めての人間には挨拶すら返せないほどに。まぁ、それを蒼は「挨拶ぐらいしろよ、ガキかよ」と言って返して紅玉が泣いたらしいがね」
「え、俺って鬼だったんですか?」
 昔の記憶があってもなくても、こうやって聞いていると過去の俺は最悪な性格だったのだろう。ごめんよ、幼い紅玉。
【Aは夜になって王族達が宴に夢中になっている間を狙っていた。酔いつぶれて大人の王族が使えなくなるのを待っていたんだ。紅玉はたまたま、その宴の席の部屋から近い部屋で一人で本を読んでいたらしい。静かに部屋に入ったAの配下は紅玉を布に染み込ませた睡眠薬で寝かせてから部屋から出ようとしていた。だが、部屋をノックがする者がいた。それが蒼だった。蒼は紅玉を泣かせたと親に叱られて、誰もいない時間帯に部屋を訪れて紅玉に謝ろうと思って部屋にやってきたのだ。だが、部屋を開けると紅玉を抱きかかえている大人の男がいた。蒼は叫んだ。「皆、起きろ! 人攫いだ!」とね】
「紅玉は外見の美しさに魅入られたAは紅玉を勝手に気に入って、Aの愛人にしてやろうと思っていたらしい」
 黒樹は侮蔑の表情をしていた。俺も顔をしかめた。
「最悪な王族ですね」
 俺は微かに見えそうで見えない過去映像を思い出しながら話を聞いていた。
【そう、本当に最悪な奴だったんだAは。紅玉は蒼の言葉によって意識が戻ってAの配下の男の腕などを思いっきり噛み、蒼の後ろに隠れた。蒼は紅玉を守るように立ったらしい。Aの配下の男は起きていた櫻の民たちに捕らえられた。だが、Aは紅玉がどうしても欲しかったようで、最後の最後まで紅玉を諦めなかった。だがそれを阻止したのが蒼だった。紅玉が狙われている事を察して上着を紅玉と交換していたのだ。そうして、Aが馬に乗りながら赤い羽織の子供を攫って王宮から逃げていったんだ。だが、それは紅玉ではなく、蒼だった。気付いたAは怒り狂ったんだとさ。攫った蒼は凡人の外見をしていたので近くに住む自分の国の民に引き取らせたと言っていた。そして、蒼は山から発見されずに時間だけが経っていた。なんとか捕まえたAとその配下は処刑されて、その国は滅ぼされた。王族に楯突いたのだから当たり前だろうな。特に怒り狂っていたのは紅玉だった。蒼が謝りに来てくれていなかったら、もし上着を交換していなかったら、考えただけでもゾッとしたと話していたらしい。そして、その時間の分だけ紅玉は蒼への想いが膨れ上がったとも聞いている】
「そうだったんですか……、あれでもAは攫った俺を近くに住む自分の国の民に預けたって……へ?」
【そうだ、お前の育ての親はAの国のものだった。幸いだったのは、その者たちは常識を持っていた一般人だったという事だ。蒼を王族だと知られてはいけないと王族に命令をきいてしまっていたのは、痛かったな。その所為で、蒼を見つけるのに時間がかかりすぎてしまったからな】
 俺の育ての親がAの国の民だったなんて。そんな、知りたくなかったかもしれない。墓参りに行きたかった、さっきまでは。今はどうだろう? なんだか、胸の奥が痛い。
「蒼、大丈夫か?」
「黒樹、うん、ありがとう。ちょっと、情報量が多くて頭がついていってなくてな」
「そうか……」
「この事は紅玉や他の王族は知って?」
【あぁ、紅玉が過去の内容を他の王族に伏せてほしいとお願いして回っていたらしい】
「紅玉が……」
【辛いか?】
「混乱しています」
 紅玉は知っていたから俺が知らない様に伏せてくれていたんだな。
 あの村に居たのは育ての親だが、Aの国の者だ。紅玉にとっては憎むべき相手の国の民。
 その生き残り。
「…っ! 頭が痛い……っ!」
【蒼!】
「大丈夫か、蒼!」
 鳥居の神様と黒樹が俺の肩を支えてくる。
 俺が頭を床にこすりつけて、手を強く握り、頭の痛みに耐える。
 映像が、莫大な映像が入ってくる。
 怒っていた父と母、泣いている紅玉、俺に苦笑している他の王族。
 他に読んでいた本の知識や情報が頭を巡っていき、痛みが増していく。
 すぅー……っと、頭の痛みが引いていく。

「A様、どうか私たちが王族だとバレないよう育てるので、この子の命だけは!」
「ならぬ、この子供は此処で殺す! 私の処罰が軽減するようにな!」
「ですが、まだ子供です! 絶対にバレないようします! だから!」
 なんだ、この声は?
 周りは木々があり広い森? だけど、この森は見覚えがある。そう俺が育っていた森!
 ならば、この声の人達は?
「ならば、バレた時はその命はないと思え!」
「「はっ!」」
 森の中を馬に乗った男が去っていく。
 こいつ等はあの人攫いの王族の国の民。なんで俺を生かした?
「あぁ、良かった。子供は世の宝だ。どんな子にも罪はない」
「えぇ、そうだわ。良かったわね、えっと……名前は」
「おやっ、眠いのかな? 眠っておしまい。疲れただろう、おやすみ」
 そうだ、俺はこの二人の勇気ある行動のおかげで生きられた。本当はここで、あの人攫いの王族に殺されていただろうに。身を挺して守ってくれた。たまたま、森を散策していて遅くなった所で国の王族と俺に出くわして、俺をなんとか助けようとしてくれたのだ。
 あぁ、この人達と一緒に居たい。どうか、俺の命が助かった分だけでもこの人達に幸せに出来たら、けれど俺が王族だとバレてはこの人達の命がない。あぁ、確か本に書いてあったな、記憶を一部分だけ消す方法が。俺の魔法で何処まで押さえられるか分からないが、この人達に感謝を伝えたい。ありがとう、そして、幸せにしたい。紅玉は心配しているだろうが、今は、ひと時の記憶を魔法で押さえよう。きっと、この魔法が解けるときが来るだろう、だが、それまでは、この二人を両親だと思い大事にしたい。忘れよう、一時だけ。忘れよう。今までの過去の事を、忘れよう忘れよう忘れよう……。

 布団で寝ていた俺は見知らぬ屋根を見つめていた。明るい室内にいた。
 何かいい食べ物の匂いがする。
「あら、起きたの?」
 女の人が俺の見て微笑んでくれている。
「起きて大丈夫かい?」
 男の人が優しい笑顔を向けてくれていた。
 この人達は一体? 
そして……。
「あの、すみません。俺って誰ですか?」



【蒼、大丈夫か?】
「顔が青白くなっている」
 俺は冷や汗をかきながら、鳥居の神様と黒樹に頭をあげてみつめた。
「鳥居の神様、黒樹、俺は自分の魔法の力のすべてを使って記憶を封印していたようだ」
【蒼、やはり。いくらなんでも小さな魔法も使えなくなっているのは不思議だったんだ。いくら、神である兄の祝福を受けてなくても、王族なら使える力が使えていなかったからな】
「あぁ、俺は王族だったみたいだな。ただ、忘れないと俺の育ての両親が処刑されると思っての事だが、その国も王族も滅ぼされていないなら、なんて意味がなかった魔法だったみたいだ。だけど、俺は育ての両親が俺を庇って人攫いの王族のAから救ってくれた。今の俺があるのは、その勇気をある行動をしてくれた両親のおかげなんだよ。Aは紅玉じゃないと分かったら殺そうとした。それを制してくれたのが両親だった。俺は幸せものだ」
【蒼は記憶を取り戻したのか?】
「あぁ、まだ本調子じゃないけどね。ありがとう、鳥居の神様。イヤな役をやって貰って。きっと、仲間の王族達は俺を哀れに思って言えなかったし、紅玉も知らないでいた方がいい悲しい情報だと思っていたから教えなかったんだろうな。ははっ、なんか、すっきりした」
 神社の外を見ると、話し込んでいたので気づかなかったが、朝日が昇ってくる。
 俺は床から立ち上がって、二人に頭を下げた。
「俺に過去を教えてくれてありがとう。黒樹に鳥居の神様」
【いや、思い出したのなら良かった】
「うん、収穫があってなによりだよ。けど、もう部屋に戻らないとバレるかもね」
「そうだな、俺は一人で戻るから。二人はのんびりしていて」
 俺は靴を履きながらそう言った。
【蒼】
「何?」
【お前はまだ思い出していない事が沢山あると思う。夢の中の声とかな、だけどいつか分かる時が来るから、ゆっくり思い出せばいい。大丈夫、この世界はお前にも優しいだろう】
「あぁ、ありがとう」
 鳥居の神様が俺の夢を知っているのは驚いた。だが、意味のない事ではないようだ。
 俺は、ゆっくり廊下を歩いて部屋に戻ろうとしている所で前から声をかけられた。
「何処に行っていた?」
「紅玉、探してくれたのか?」
「っ!」
 紅玉は俺の手を取ると、冷たい手に紅玉は哀しい顔をしていた。
「誰かほかの者と居たのか?」
「俺の記憶についての話をして貰った」
 俺は包み隠さずに話そうと思った。だって、紅玉の顔は困惑している表情をしていたからだ。紅玉は冷たい俺の身体を優しく抱きしめた。
「思い出したのか?」
「うん、ちょっとだけだけどね」
「大丈夫か? 哀しくないか? 怖くないか? 不安じゃないか?」
 俺は紅玉の背にゆっくりと手を添えた。
「紅玉が頑張ってくれたんだろう? あの、俺を攫って殺そうとした他国の王族を処刑まで持っていって、俺の場所吐かせたのは」
「あぁ、アイツは許せなかった。だから、厳罰を処したまでだ。だが、蒼を今まで見つけられなくてすまなかった。記憶喪失までなって、さぞ苦労しただろう」
 俺の右の耳元で紅玉がゆっくりと殺意をみせる。俺はそれを聞いているだけだった。
「いや、俺を助けてくれた育ての両親のおかげで俺は生きてこれたんだ。紅玉は知らないだろうが、あの人攫いの王族に対して俺の育ての両親は身を挺して守ってくれたんだ。俺に罪はないと言ってくれて、優しい両親だった。だから、墓参りに行かせてほしい」
「これだけは譲れない事がある」
「なに?」
 俺と紅玉は抱きしめていた腕を離して、じっとお互いの顔を見詰めていた。
 紅玉の赤い瞳が炎の様に燃えている様に見える。
 俺はそれを受け止めて紅玉の言葉を待った。
「村に戻って墓参りをして王宮に帰ってきたら、俺と結婚してほしい」
「それは……」
「もちろん、蒼が嫌なら延期する」
「延期かよ」
 俺は苦笑した。諦めるという言葉は紅玉の中ではないようだ。
「考えておくよ。だけど、俺は神様の祝福受けてないんだけど? それでも結婚するの?」
「それは、手配を始めているが。神様の力や月が関係するから、すぐには出来ない」
「そうなんだ」
「蒼」
「なに?」

「あの獣の他国の王族から守ってくれてありがとう、ずっと言いたかったんだ、礼を。ありがとう、蒼」
「ふふっ、うん、どういたしまして」
 俺と紅玉は笑いあいながら、俺の部屋まで一緒に向かった。
 部屋に戻ると鏡に説教をくらったが、記憶が戻ったと言ったら喜んでくれた。
「後で、蒼のお父様とお母様に会いに行こう。二人に会わせられなかった俺の弱さを怒ってくれてもいい」
 父親と母親にあったら記憶が戻るとおもって会わせなかったのだろう。紅玉は優しいな。
「紅玉の優しさは分かっているから。朝ご飯を食べたら会いに行こう」
「あぁ」
 俺と紅玉は朝ご飯を一緒に俺の部屋でとった。
 そして、父上と母上に会うために服を選んだりして準備をしたのだった。
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