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【side浅見】大物弟との対面
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近くの喫茶店に入る事にした俺達三人。
急遽適当に入ったが、お客さんは少なくこぢんまりとした個人経営の和やかな雰囲気の店だった。こんなにも暖かみのある空間だというのに俺達の席だけは気温が五度くらい低い気がする。
俺と優志は隣に座り合って、彼の目の前に…無駄に顔立ちの良い男。優志の弟である雄大さんが座っていた。
「………。」
「………。」
「………それで、その子は誰なの?」
い、いきなりぶっ込んできたな。
雄大さんはカチャ、と若干強めにカップを置いたのだった。イラついて…いるのだろうか。先ほどからずっと不機嫌そうなオーラを醸し出している。
「…生徒だよ。僕が受け持つ教室の子だよ。」
「今の時代、生徒と先生って手を繋いだりしちゃうんだね。」
「それは…。」
「立場的にどうなの、これって。兄さん先生なんでしょ?」
「それは、そうなんだけど。」
「俺の言う事間違ってる?」
「いや、そういうわけじゃ…。」
雄大さんからの問い掛けに徐々に声色が小さくなっていく優志。
間違いなく弟さんの言う事が正しいのだが…俺達の間ではもう既に解決した内容だ。立場的に優志の方が悪いかもしれないけれど、だからといってこうして彼が一方的に責められるものでもない。
というよりも、お互いに好き合っているのだから良い悪いとかじゃないし。
…なんというか、一方的に非難されるのが面白くない。
「…別に、弟さんに認められなくてもいい。俺達は俺達で付き合ってるんだ。雄大さんに許可をもらう必要はない。」
ほぼ喧嘩を売る様な口上となってしまったのは、申し訳ないと思うけれど。
だが、何も知らない人から頭からあーだこーだと言われるのは何か違うと思ってしまったのだ。
その俺の発言に対して、キッ!!と睨まれてしまった。中々に見た目以上に感情が表に出やすい人らしい。もっと澄ました人かと思っていたが違うようだ。
「……やっぱり兄さんは人を見る目が無いよ。今までの彼女さん達もそうだ。兄さんの事をおかしくさせる人ばっかり。」
「……雄大?」
……空気が変わった。
雄大さんはそっとテーブルの上に置いてあった優志の手をそっと掬い上げ、指同士を絡めあったのだった。
え、兄弟でここまでするものなのか?
一人っ子の俺はよく分からないのだけど。ここまでするのか!?
目の前の事に軽くパニックになってしまった俺を放置させて、雄大さんは僅かに熱の籠った瞳で俺の彼氏先生を見つめていたのだった。
声色も、俺に対してのものとは大分違って甘い。好きな人に向けて囁くような…それである。
「兄さんには俺がいれば良いって何度も言ってるでしょ。他の人なんかいらない。…ね、また戻ってきてよ。今度こそ俺と一緒に住もうよ。」
「え゛っ。」
発言の内容に思わず驚いてしまい、声を発してしまった。そりゃ…そうだろ。なんだよ一緒に住もうって。
と言うよりも…大分この人…ヤバいんじゃ。
隣に座る優志は思ったよりも冷静だったらしい。先程の雄大さんからの問い掛けには怯んでいたように見受けられたが、案外ダメージは少なかったようである。ここ最近よく思うが、結構優志ってメンタル強いよな。
そんな事を考えている間に彼は大きく溜息を一つ吐き出して、繋がれた手のひらを振り払っていたのだった。
「……雄大。今までお付き合いしてくれた彼女達の事も、この子の事も悪くいうのは許さないよ。あと何度も言われようとも一緒には住まない。必要性が感じられないからだ。」
「………やだ。」
んん??
更に空気感が変わった気がする。
そして何よりも、優志が苦笑いをしながら…。
「………………絢斗くん、耳塞いで。」
「はぇ…?」
と、そんな事を言ってきたのだった。
「やだ!!!!やだやだやだやだやだやだ!!!俺は兄さんと一緒にいるんだ!!!そう決めたんだよ!!!」
!?!?!?
え、えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!
ど、どういう事だ!!!
見た目明らかにエリートリーマンみたいな感じの癖に。いきなりお顔を真っ赤にさせて、お目目に涙を溜めながら地団駄を踏んでは叫び始めたのですが!!!
こ、これが…大人のする事なのか…。
正直言って……ドン引きである。
「で、出たな最終奥義駄々っ子…。」
「……え、えぇ…。」
何だその最悪な必殺技名。
慣れてんな…。
いや、慣れてしまうのか。
「昔からこうなんだよ。基本的には良い子なんだけど、いい子故に限界値まで感情というかストレスを溜めちゃうと爆発するタイプみたいで…。ひ、一先ず店を出ようか。すっっごい注目されてる。ごめん絢斗くん、僕達先に外でてるから僕の財布使ってお支払いしといて。」
「う、うん…。」
そう言って投げ渡された彼の財布。
確かに…これだけの騒ぎだ。こぢんまりとした店内だ。店員さんも含めて全員がこちらの方に視線を向けてきていた。
迷惑そうな…そんな目線。
そうだよな…そうなるよな。俺も他の逆の立場であったら同じような眼差しを向けてしまう。
二人はすでに退出済みであるらしく、俺もテーブルに置かれていた伝票を急いで手に取りレジへと向かったのだった。
会計時に店員さんに軽く頭を下げて外に出てみたら…ベンチに腰掛ける優志に抱っこされてる雄大がそこに居たのだった。
兄弟だからこういう事は無くはないのだろうが…。やはり自分からしたら他人の男が恋人にベタベタされているのを目の当たりにするのは…モヤモヤする。
けど、今はそれどころではない。
「…あ、ごめんね絢斗くん。大丈夫だった?」
「まぁ、うん。弟さんは?」
「駄目だね。…普段は僕のことを下げるような言動をしてくる割に…僕がいないとだめ…みたいなところがあるんだよね。」
「下げる?」
「俺の方が兄さんよりすごいよーみたいな?」
どういう事だ?
一般的な兄弟関係というのはそれが普通なのか。一方が一方を蔑む…みたいなのが。
俺からしたら…優志にとってはもうそれが昔からだからか慣れ親しんだやり取りのひとつなのだろう。けれど、酷く歪に見えてしまった。自分よりも明らかに下の立場の者をみて、まだ自分はそいつよりもマシなのだと優越感を満たす…みたいな。
雄大さんはそれをしたかったのだろうけれども…。
「……なんだそれ。だから兄さんは僕がいないと…って言ってたのか。実際は…逆みたいな。」
「あはは…。」
「……うるさい。俺はもう今日は兄さん居ないとダメだから、泊まるから!」
「…やぁだよ…。」
「やだ!!!兄さんと一緒に寝るの!!この間のお盆の時も一泊しかしなかったし…。あ!!!そうか、この子に会うために早目に帰ったんでしょ!?そうなんでしょ!?」
「……そーだけどさぁ。いいでしょ、僕が何をしてもさ。」
なんだか、彼氏彼女の別れる別れない論争を見ているような気分になってきた。それも、彼女側がヒステリックになってしまっているパターンのもの。
雄大さんは、それくらいのある種手強そうなメンヘラ気質を持ち合わせている気がしたのだった。
未だに涙はこぼれっぱなしだし、目元を赤くさせているし。よりその雰囲気が漂っているのである。
「駄目だよ…兄さんと最低でも三泊は一緒に寝るつもりだったのに…。」
「…え?もしかして…一晩は一緒に寝たのか?なんなら昔から一緒に…?」
「寝てますね。」
「……あらら。」
いやもう…何も言うまいよ。
というよりも呆れてしまって何も言えなくなってしまったというか。
俺も中々に面倒な性格をしていると自負している所があるが…。
上には上がいるのだなぁって思えてしまったのだった。
とりあえず、優志からいい加減離れてほしい。それだけである。
「とにかく、今日はもう帰るから僕。また話そう?ね?」
「そんなに、その子が大切なの?」
「……そうだよ。絢斗くんも言ってたけど雄大に認められたいとかはないから。そこは気にしなくていいからね。」
「…………うぅぅぅ…。」
大好きな兄が優しく言ってはくれるものの、不服なのだろう。一番が自分ではないから。
最終的に俺達が車に乗るまで優志は引っ張られていた。
けれど、それを無理矢理振り払うように、帰ることができたのだった。
帰宅後どっと疲れてしまった俺たち。
ただ気軽に買い物をしただけだったのだけれどなぁ…。
まだ明日一日休みがあって良かった。
……ほんと、嵐のような人だったなって、そう思ってしまった俺である。
俺以上に疲れた顔をしていた優志の頭を撫でてあげたのだった。
急遽適当に入ったが、お客さんは少なくこぢんまりとした個人経営の和やかな雰囲気の店だった。こんなにも暖かみのある空間だというのに俺達の席だけは気温が五度くらい低い気がする。
俺と優志は隣に座り合って、彼の目の前に…無駄に顔立ちの良い男。優志の弟である雄大さんが座っていた。
「………。」
「………。」
「………それで、その子は誰なの?」
い、いきなりぶっ込んできたな。
雄大さんはカチャ、と若干強めにカップを置いたのだった。イラついて…いるのだろうか。先ほどからずっと不機嫌そうなオーラを醸し出している。
「…生徒だよ。僕が受け持つ教室の子だよ。」
「今の時代、生徒と先生って手を繋いだりしちゃうんだね。」
「それは…。」
「立場的にどうなの、これって。兄さん先生なんでしょ?」
「それは、そうなんだけど。」
「俺の言う事間違ってる?」
「いや、そういうわけじゃ…。」
雄大さんからの問い掛けに徐々に声色が小さくなっていく優志。
間違いなく弟さんの言う事が正しいのだが…俺達の間ではもう既に解決した内容だ。立場的に優志の方が悪いかもしれないけれど、だからといってこうして彼が一方的に責められるものでもない。
というよりも、お互いに好き合っているのだから良い悪いとかじゃないし。
…なんというか、一方的に非難されるのが面白くない。
「…別に、弟さんに認められなくてもいい。俺達は俺達で付き合ってるんだ。雄大さんに許可をもらう必要はない。」
ほぼ喧嘩を売る様な口上となってしまったのは、申し訳ないと思うけれど。
だが、何も知らない人から頭からあーだこーだと言われるのは何か違うと思ってしまったのだ。
その俺の発言に対して、キッ!!と睨まれてしまった。中々に見た目以上に感情が表に出やすい人らしい。もっと澄ました人かと思っていたが違うようだ。
「……やっぱり兄さんは人を見る目が無いよ。今までの彼女さん達もそうだ。兄さんの事をおかしくさせる人ばっかり。」
「……雄大?」
……空気が変わった。
雄大さんはそっとテーブルの上に置いてあった優志の手をそっと掬い上げ、指同士を絡めあったのだった。
え、兄弟でここまでするものなのか?
一人っ子の俺はよく分からないのだけど。ここまでするのか!?
目の前の事に軽くパニックになってしまった俺を放置させて、雄大さんは僅かに熱の籠った瞳で俺の彼氏先生を見つめていたのだった。
声色も、俺に対してのものとは大分違って甘い。好きな人に向けて囁くような…それである。
「兄さんには俺がいれば良いって何度も言ってるでしょ。他の人なんかいらない。…ね、また戻ってきてよ。今度こそ俺と一緒に住もうよ。」
「え゛っ。」
発言の内容に思わず驚いてしまい、声を発してしまった。そりゃ…そうだろ。なんだよ一緒に住もうって。
と言うよりも…大分この人…ヤバいんじゃ。
隣に座る優志は思ったよりも冷静だったらしい。先程の雄大さんからの問い掛けには怯んでいたように見受けられたが、案外ダメージは少なかったようである。ここ最近よく思うが、結構優志ってメンタル強いよな。
そんな事を考えている間に彼は大きく溜息を一つ吐き出して、繋がれた手のひらを振り払っていたのだった。
「……雄大。今までお付き合いしてくれた彼女達の事も、この子の事も悪くいうのは許さないよ。あと何度も言われようとも一緒には住まない。必要性が感じられないからだ。」
「………やだ。」
んん??
更に空気感が変わった気がする。
そして何よりも、優志が苦笑いをしながら…。
「………………絢斗くん、耳塞いで。」
「はぇ…?」
と、そんな事を言ってきたのだった。
「やだ!!!!やだやだやだやだやだやだ!!!俺は兄さんと一緒にいるんだ!!!そう決めたんだよ!!!」
!?!?!?
え、えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!
ど、どういう事だ!!!
見た目明らかにエリートリーマンみたいな感じの癖に。いきなりお顔を真っ赤にさせて、お目目に涙を溜めながら地団駄を踏んでは叫び始めたのですが!!!
こ、これが…大人のする事なのか…。
正直言って……ドン引きである。
「で、出たな最終奥義駄々っ子…。」
「……え、えぇ…。」
何だその最悪な必殺技名。
慣れてんな…。
いや、慣れてしまうのか。
「昔からこうなんだよ。基本的には良い子なんだけど、いい子故に限界値まで感情というかストレスを溜めちゃうと爆発するタイプみたいで…。ひ、一先ず店を出ようか。すっっごい注目されてる。ごめん絢斗くん、僕達先に外でてるから僕の財布使ってお支払いしといて。」
「う、うん…。」
そう言って投げ渡された彼の財布。
確かに…これだけの騒ぎだ。こぢんまりとした店内だ。店員さんも含めて全員がこちらの方に視線を向けてきていた。
迷惑そうな…そんな目線。
そうだよな…そうなるよな。俺も他の逆の立場であったら同じような眼差しを向けてしまう。
二人はすでに退出済みであるらしく、俺もテーブルに置かれていた伝票を急いで手に取りレジへと向かったのだった。
会計時に店員さんに軽く頭を下げて外に出てみたら…ベンチに腰掛ける優志に抱っこされてる雄大がそこに居たのだった。
兄弟だからこういう事は無くはないのだろうが…。やはり自分からしたら他人の男が恋人にベタベタされているのを目の当たりにするのは…モヤモヤする。
けど、今はそれどころではない。
「…あ、ごめんね絢斗くん。大丈夫だった?」
「まぁ、うん。弟さんは?」
「駄目だね。…普段は僕のことを下げるような言動をしてくる割に…僕がいないとだめ…みたいなところがあるんだよね。」
「下げる?」
「俺の方が兄さんよりすごいよーみたいな?」
どういう事だ?
一般的な兄弟関係というのはそれが普通なのか。一方が一方を蔑む…みたいなのが。
俺からしたら…優志にとってはもうそれが昔からだからか慣れ親しんだやり取りのひとつなのだろう。けれど、酷く歪に見えてしまった。自分よりも明らかに下の立場の者をみて、まだ自分はそいつよりもマシなのだと優越感を満たす…みたいな。
雄大さんはそれをしたかったのだろうけれども…。
「……なんだそれ。だから兄さんは僕がいないと…って言ってたのか。実際は…逆みたいな。」
「あはは…。」
「……うるさい。俺はもう今日は兄さん居ないとダメだから、泊まるから!」
「…やぁだよ…。」
「やだ!!!兄さんと一緒に寝るの!!この間のお盆の時も一泊しかしなかったし…。あ!!!そうか、この子に会うために早目に帰ったんでしょ!?そうなんでしょ!?」
「……そーだけどさぁ。いいでしょ、僕が何をしてもさ。」
なんだか、彼氏彼女の別れる別れない論争を見ているような気分になってきた。それも、彼女側がヒステリックになってしまっているパターンのもの。
雄大さんは、それくらいのある種手強そうなメンヘラ気質を持ち合わせている気がしたのだった。
未だに涙はこぼれっぱなしだし、目元を赤くさせているし。よりその雰囲気が漂っているのである。
「駄目だよ…兄さんと最低でも三泊は一緒に寝るつもりだったのに…。」
「…え?もしかして…一晩は一緒に寝たのか?なんなら昔から一緒に…?」
「寝てますね。」
「……あらら。」
いやもう…何も言うまいよ。
というよりも呆れてしまって何も言えなくなってしまったというか。
俺も中々に面倒な性格をしていると自負している所があるが…。
上には上がいるのだなぁって思えてしまったのだった。
とりあえず、優志からいい加減離れてほしい。それだけである。
「とにかく、今日はもう帰るから僕。また話そう?ね?」
「そんなに、その子が大切なの?」
「……そうだよ。絢斗くんも言ってたけど雄大に認められたいとかはないから。そこは気にしなくていいからね。」
「…………うぅぅぅ…。」
大好きな兄が優しく言ってはくれるものの、不服なのだろう。一番が自分ではないから。
最終的に俺達が車に乗るまで優志は引っ張られていた。
けれど、それを無理矢理振り払うように、帰ることができたのだった。
帰宅後どっと疲れてしまった俺たち。
ただ気軽に買い物をしただけだったのだけれどなぁ…。
まだ明日一日休みがあって良かった。
……ほんと、嵐のような人だったなって、そう思ってしまった俺である。
俺以上に疲れた顔をしていた優志の頭を撫でてあげたのだった。
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