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本編
6:北の魔法士 3
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「時に――」
先に口火を切ったのはダリアンのほうだった。
「……リラは、息災であろうか」
――初っぱなからその話題か。
それだけこの男の頭の中で、リュウとリラがイコールで結ばれているということだ。
リュウは小さくため息をつき、
「元気だ。つい昨日、東の宝珠を完成させた。さっき東に渡してきたばかりだ」
「そうか」
そしてまた沈黙。
どうにもやりにくい。背中がむずがゆいのに手が届かないような感覚に似ている。
――昔はもう少し付き合いやすかった気がするのだが。
リラの伽役が決まってから、二人の間には決定的な溝ができている。
「北の宝珠は無事なのか。魔物が増えていると聞いたが」
リュウはこちらから攻めてみることにした。このままでは埒があかない。
ダリアンはのっそりとまばたきして、
「……少し、危険だ。そろそろ取り替えの時期かと……思っておる」
「そうか。じゃあそれを中央に伝えたほうがいいな。西と南はまだ無事なはずだから」
「……うむ」
だんだん苛々してきた。リュウは円座の上で足を動かし、「だからだな、北の――」と口を開ける。
「リラに何の遠慮をしているんだ。リラの仕事だ、頼めばいい」
「……宝珠に力を注ぐのとて楽な仕事ではあるまい。我はリラに負担をかけたくない」
「結界のほうが大事だろうが」
声を大にして言うと、ダリアンはうつむいて「うむ」と言った。
「……分かっておるつもりだ。リラがどれほど力を使おうとも、お主さえおれば問題ないことも」
「―――」
そこか。リュウは内心舌打ちする。
ダリアンが懸念しているのは結局そのことなのだ。リラの魔法力回復はすなわち精神力の回復でもある。リュウはそのどちらも担っている。
結局ダリアンは、リラがリュウに抱かれることを気にしているだけなのだ。
「言わせてもらうがな、北の」
リュウは努めて冷静に言葉を紡いだ。
「お前の魔力制御……リラの伽役が決まってからいっそう悪くなったと聞いた。お前、リラに心を奪われすぎなのだろう」
「―――」
「もしもリラの伽に選ばれていたとしたら、魔力制御がうまくいっていたと思うか? 俺はそうは思わん。逆に悪化していたように思う――リラとてそれくらい分かっていただろう。だからお前を伽に選ばなかったんじゃないのか?」
「駄目なのだ」
ダリアンは目を上げた。
性格に似合わない、澄んだ黄色――光が当たると金色に見える瞳だ。おそらくリラも愛したに違いない瞳の色。
「我は昔からリラに囚われている……伽になれなかったことを悔やんでいるわけではないのだ。我には過ぎた荷だ。お主で良かったと思っている――」
「……なら、どうして」
「駄目なのだ」
ダリアンはもう一度繰り返した。首をゆっくりと横に振りながら。
「どうしても、頭からリラの顔が離れん。あの美しい顔……笑うときに前髪を直すささいな癖。細く白い腕、しなやかな肢体――長い間一緒にいたのだ。忘れられるものか」
――笑うときに前髪を直す癖?
リュウは眉間にしわを寄せる。そんな癖、自分は気づかなかった。リラはいつも笑っているのに。
この男は本当にリラのすべてを知っているのではないか。そう思った。
「頭から雑念が消えんのだ」
ダリアンはうなだれた。「そうである以上、魔法など使えるものか……」
魔法を使うときの第一条件は“集中”だ。たしかに今のダリアンでは、とうてい魔法は扱えまい。
だから滝行などしているのか。リラを頭から追い出す、そのためだけに。
だから自分で魔物討伐に出るのを諦め、部下の魔法使いを増やそうとしているのか……
「……北の宝珠は、取り替えろ」
何度も何度も言葉を選んだあげく、リュウはそれだけを言った。
「俺がリラに頼んでもいい。必ず取り替えろ」
「……頼めるか」
「ああ」
「すまぬ」
深く下がる頭を、リュウは得体の知れないもののように見た。
なぜ頭を下げられるのだ。ダリアンを狂わせている原因は、リュウに相違ないのに。
いや――この男はあくまでリラを愛しているだけで、リュウに嫉妬するつもりはないということか。
もしもそうなら……やっぱり理解が追いつかない。
人を愛することを知らないリュウには、永遠に分からないことなのかもしれなかった。
リュウは立ち上がる。もう用はなかった。
しかしダリアンに呼び止められた。「待たれよ――」ダリアンは重い声でリュウを呼ぶ。
「お主、昔この北の山にいたと聞いたが本当か」
「……ああ。悪いことをしたな」
「いや、それは構わん。しかしなぜ北の山にいたのだ。お主の生まれは西だと聞いた」
「色々あってな」
言葉を濁す。今ここで説明する気はさらさらなかった。
ダリアンが何かを言いたそうにしている。それに気づかないふりをして、リュウは身をひるがえす。
「邪魔したな。北の宝珠のことは今日にでもリラに伝えておこう」
――それはとりもなおさずリュウがリラに会いに行くということ。
ダリアンのまとまらぬ心にひっかき傷を作るような気分で、リュウは屋敷を後にした。
*
中央神殿までは飛べば半時で着く。
幸い満潮の時間ではない。神殿には容易に入ることができた。
「おや、リュウ殿――」
世話役でもっとも年かさの女・ファンが、リュウの顔を意外そうに見る。
「このようなお時間にいらっしゃるとはお珍しい。リラ様のことが恋しくおなりですか」
――この婆は口が悪戯なのが忌々しい。リュウはふんと鼻を鳴らした。
「北の宝珠が力尽きようとしている。リラに北の宝珠を作るように連絡に来ただけだ」
「おやそれは残念」
ほっほと口元を袖で隠しながら笑い、「リラ様、リラ様」とファンは主を呼びに行く。
ややあって、リラが姿を現した。昨日の儀式の衣装ではない、平服だ。
「リュウ様……! 今日もお会いできて、リラは嬉しゅうございます」
リラはリュウの前で跪拝する。なぜかリラは、リュウを崇めるように扱う癖があった。
「リラ、それはやめろ。……ファンから聞いたか」
「はい。北の宝珠でございますね」
リラの薄橙の瞳が懐かしげに微笑む。「ダリアン兄様はお元気でしょうか。山の皆も息災ならばよいのですが」
「……ダリアンは元気だ。山の連中も、問題ない」
少しだけの嘘。今のダリアンの様子をリラに教えるわけにはいかない。
しかし……『兄様』か。
その呼び名が、ダリアンを深く傷つけるであろうことは想像にかたくない。リラは無邪気にダリアンを拒絶している。
「今すぐ北の宝珠を生み出す準備に入りまする」
「石はあるか。足りなければ俺が取ってくるぞ」
「十分でございます。あと三つは作れます」
宝珠の元となる石は中央から少し南にいった小さな山からしか採れないのだ。しかも採り出した時点ではただの岩石であるそれを、丸く切り出す職人に預けなくてはならないから、かなり余裕を持って用意しておくのが望ましい。
「それで、あの……リュウ様」
リラは急にもじもじし始めた。頬を桃色に染め、視線を恥ずかしげに揺らしながら。
「本日は……お泊まりにはなられないのでしょうか」
その言葉の裏の意味を読み取り、リュウは呆れた。昨日したばかりだというのに。
「そんなに魔法力が足りないか」
――そんなに体がうずくか。それを婉曲に伝えると、リラの顔が真っ赤に染まる。
代わりにずっと傍らに控えていたファンがほっほと笑い、
「リラ様はリュウ殿と一緒に眠りたいだけでございますよ。そうでございましょうリラ様」
「は、はい。リラは、リュウ様とご一緒に眠りにつきたい」
何だそれは。リュウは意味が分からず眉をひそめる。
眠るときなど一人で十分じゃないか。魔物に襲われる危険があるわけでもあるまいし。
いや――しかし中央に魔物がまったく出ないわけではないのだ。もっとも結界力の強いこの場所といえども。
「魔物の気配があるのか?」
リュウがそう尋ねると、リラは困った顔をした。まるで予想外の言葉を聞いたとでもいうように。
「はいはい、そうでございますよリュウ殿。実は近くに、灰色熊が出ると今朝女たちが騒ぎまして」
ファンがのんびりとそんなことを言う。リュウはますます眉間を寄せて、
「ならなぜ早く言わない。今すぐ俺が討伐に行ってくる――」
先に口火を切ったのはダリアンのほうだった。
「……リラは、息災であろうか」
――初っぱなからその話題か。
それだけこの男の頭の中で、リュウとリラがイコールで結ばれているということだ。
リュウは小さくため息をつき、
「元気だ。つい昨日、東の宝珠を完成させた。さっき東に渡してきたばかりだ」
「そうか」
そしてまた沈黙。
どうにもやりにくい。背中がむずがゆいのに手が届かないような感覚に似ている。
――昔はもう少し付き合いやすかった気がするのだが。
リラの伽役が決まってから、二人の間には決定的な溝ができている。
「北の宝珠は無事なのか。魔物が増えていると聞いたが」
リュウはこちらから攻めてみることにした。このままでは埒があかない。
ダリアンはのっそりとまばたきして、
「……少し、危険だ。そろそろ取り替えの時期かと……思っておる」
「そうか。じゃあそれを中央に伝えたほうがいいな。西と南はまだ無事なはずだから」
「……うむ」
だんだん苛々してきた。リュウは円座の上で足を動かし、「だからだな、北の――」と口を開ける。
「リラに何の遠慮をしているんだ。リラの仕事だ、頼めばいい」
「……宝珠に力を注ぐのとて楽な仕事ではあるまい。我はリラに負担をかけたくない」
「結界のほうが大事だろうが」
声を大にして言うと、ダリアンはうつむいて「うむ」と言った。
「……分かっておるつもりだ。リラがどれほど力を使おうとも、お主さえおれば問題ないことも」
「―――」
そこか。リュウは内心舌打ちする。
ダリアンが懸念しているのは結局そのことなのだ。リラの魔法力回復はすなわち精神力の回復でもある。リュウはそのどちらも担っている。
結局ダリアンは、リラがリュウに抱かれることを気にしているだけなのだ。
「言わせてもらうがな、北の」
リュウは努めて冷静に言葉を紡いだ。
「お前の魔力制御……リラの伽役が決まってからいっそう悪くなったと聞いた。お前、リラに心を奪われすぎなのだろう」
「―――」
「もしもリラの伽に選ばれていたとしたら、魔力制御がうまくいっていたと思うか? 俺はそうは思わん。逆に悪化していたように思う――リラとてそれくらい分かっていただろう。だからお前を伽に選ばなかったんじゃないのか?」
「駄目なのだ」
ダリアンは目を上げた。
性格に似合わない、澄んだ黄色――光が当たると金色に見える瞳だ。おそらくリラも愛したに違いない瞳の色。
「我は昔からリラに囚われている……伽になれなかったことを悔やんでいるわけではないのだ。我には過ぎた荷だ。お主で良かったと思っている――」
「……なら、どうして」
「駄目なのだ」
ダリアンはもう一度繰り返した。首をゆっくりと横に振りながら。
「どうしても、頭からリラの顔が離れん。あの美しい顔……笑うときに前髪を直すささいな癖。細く白い腕、しなやかな肢体――長い間一緒にいたのだ。忘れられるものか」
――笑うときに前髪を直す癖?
リュウは眉間にしわを寄せる。そんな癖、自分は気づかなかった。リラはいつも笑っているのに。
この男は本当にリラのすべてを知っているのではないか。そう思った。
「頭から雑念が消えんのだ」
ダリアンはうなだれた。「そうである以上、魔法など使えるものか……」
魔法を使うときの第一条件は“集中”だ。たしかに今のダリアンでは、とうてい魔法は扱えまい。
だから滝行などしているのか。リラを頭から追い出す、そのためだけに。
だから自分で魔物討伐に出るのを諦め、部下の魔法使いを増やそうとしているのか……
「……北の宝珠は、取り替えろ」
何度も何度も言葉を選んだあげく、リュウはそれだけを言った。
「俺がリラに頼んでもいい。必ず取り替えろ」
「……頼めるか」
「ああ」
「すまぬ」
深く下がる頭を、リュウは得体の知れないもののように見た。
なぜ頭を下げられるのだ。ダリアンを狂わせている原因は、リュウに相違ないのに。
いや――この男はあくまでリラを愛しているだけで、リュウに嫉妬するつもりはないということか。
もしもそうなら……やっぱり理解が追いつかない。
人を愛することを知らないリュウには、永遠に分からないことなのかもしれなかった。
リュウは立ち上がる。もう用はなかった。
しかしダリアンに呼び止められた。「待たれよ――」ダリアンは重い声でリュウを呼ぶ。
「お主、昔この北の山にいたと聞いたが本当か」
「……ああ。悪いことをしたな」
「いや、それは構わん。しかしなぜ北の山にいたのだ。お主の生まれは西だと聞いた」
「色々あってな」
言葉を濁す。今ここで説明する気はさらさらなかった。
ダリアンが何かを言いたそうにしている。それに気づかないふりをして、リュウは身をひるがえす。
「邪魔したな。北の宝珠のことは今日にでもリラに伝えておこう」
――それはとりもなおさずリュウがリラに会いに行くということ。
ダリアンのまとまらぬ心にひっかき傷を作るような気分で、リュウは屋敷を後にした。
*
中央神殿までは飛べば半時で着く。
幸い満潮の時間ではない。神殿には容易に入ることができた。
「おや、リュウ殿――」
世話役でもっとも年かさの女・ファンが、リュウの顔を意外そうに見る。
「このようなお時間にいらっしゃるとはお珍しい。リラ様のことが恋しくおなりですか」
――この婆は口が悪戯なのが忌々しい。リュウはふんと鼻を鳴らした。
「北の宝珠が力尽きようとしている。リラに北の宝珠を作るように連絡に来ただけだ」
「おやそれは残念」
ほっほと口元を袖で隠しながら笑い、「リラ様、リラ様」とファンは主を呼びに行く。
ややあって、リラが姿を現した。昨日の儀式の衣装ではない、平服だ。
「リュウ様……! 今日もお会いできて、リラは嬉しゅうございます」
リラはリュウの前で跪拝する。なぜかリラは、リュウを崇めるように扱う癖があった。
「リラ、それはやめろ。……ファンから聞いたか」
「はい。北の宝珠でございますね」
リラの薄橙の瞳が懐かしげに微笑む。「ダリアン兄様はお元気でしょうか。山の皆も息災ならばよいのですが」
「……ダリアンは元気だ。山の連中も、問題ない」
少しだけの嘘。今のダリアンの様子をリラに教えるわけにはいかない。
しかし……『兄様』か。
その呼び名が、ダリアンを深く傷つけるであろうことは想像にかたくない。リラは無邪気にダリアンを拒絶している。
「今すぐ北の宝珠を生み出す準備に入りまする」
「石はあるか。足りなければ俺が取ってくるぞ」
「十分でございます。あと三つは作れます」
宝珠の元となる石は中央から少し南にいった小さな山からしか採れないのだ。しかも採り出した時点ではただの岩石であるそれを、丸く切り出す職人に預けなくてはならないから、かなり余裕を持って用意しておくのが望ましい。
「それで、あの……リュウ様」
リラは急にもじもじし始めた。頬を桃色に染め、視線を恥ずかしげに揺らしながら。
「本日は……お泊まりにはなられないのでしょうか」
その言葉の裏の意味を読み取り、リュウは呆れた。昨日したばかりだというのに。
「そんなに魔法力が足りないか」
――そんなに体がうずくか。それを婉曲に伝えると、リラの顔が真っ赤に染まる。
代わりにずっと傍らに控えていたファンがほっほと笑い、
「リラ様はリュウ殿と一緒に眠りたいだけでございますよ。そうでございましょうリラ様」
「は、はい。リラは、リュウ様とご一緒に眠りにつきたい」
何だそれは。リュウは意味が分からず眉をひそめる。
眠るときなど一人で十分じゃないか。魔物に襲われる危険があるわけでもあるまいし。
いや――しかし中央に魔物がまったく出ないわけではないのだ。もっとも結界力の強いこの場所といえども。
「魔物の気配があるのか?」
リュウがそう尋ねると、リラは困った顔をした。まるで予想外の言葉を聞いたとでもいうように。
「はいはい、そうでございますよリュウ殿。実は近くに、灰色熊が出ると今朝女たちが騒ぎまして」
ファンがのんびりとそんなことを言う。リュウはますます眉間を寄せて、
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