机二つ、椅子二つの少女

立花 シュシュ

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小学生編

登校

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登校初日、重たいランドセルを背負いながら、歩いていた。はまなす学級では、国語と算数だけ勉強して、他の勉強はみんなと一緒だと聞いた。なんでだろう?なんで、みんなと勉強しないんだろう?私は疑問を持ちながら、小学校に着いた。

靴箱で外靴と上靴を変えて、教室に向かった。私の住んでいる所は田舎だ。なので、小学校もクラスが一つしかない。教室はすぐなので、迷子にならない。教室の扉を開ける。
菅井先生に「文香さん、おはよう」と挨拶された。どうしよう、緊張する。
恥ずかしい・・・・・・
「おはようございます・・・・・・」
私は小さな声で、挨拶をした。
一番最初の授業は、学校見学だった。
迷子にならないか、心配になった。
それからは、国語の授業があった。
みんなは教室に戻る。
私は、はまなす学級の教室に行く。
先生と一対一で、勉強する。
はまなす学級の教室に向かっているとき、私は石田先生に聞いた。
「なんで私は、はまなす学級なんですか?」
「文香ちゃんは、特別だからだよ」
特別・・・・・・そうか、特別なのか。
私は選ばれた人間なんだ。私は凄いんだ!
特別という言葉を聞いて、私の不安は吹き飛んだ。

それからというもの、私は楽しく過ごした。
相変わらず、挨拶は苦手だけど・・・・・・
でも、はまなす学級の授業はとても、楽しかった。たまに、ぬいぐるみで遊んだりしていた。学校は楽しかった。
そう、楽しかったんだ。
2年生の途中までは・・・・・・

2年生になり、仲が良かった松永 心ちゃんと一緒に帰っていた。色々、話をしていたら、同級生の女の子達が走って、私たちを追い抜いて行った。私もあの中に混ざりまたいなぁ
すると、「文香も走っていきなよ」心ちゃんがそう言ってくれて、私の背中を押した。
心ちゃんは私のことを思って、背中を押してくれたのかもしれない。けど、私は産まれた頃から、筋力が少ししかなかった。
背中を押された私は転んでしまった。
痛い・・・・・・おでこを怪我した。
「文香・・・・・・」
松永 心ちゃんは、私の苦手な人になってしまった。

3年生になってからは、クラスのみんなが怖くなりはじめた。3年生のはまなす学級の先生は
杉山由紀先生という、先生になった。
けど、石田先生は私とずっと一緒にいてくれたけど、杉山先生は私より、手のかかる子に付いてしまって、私が困っていても、すぐには助けてくれなかった。

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