【完結】乙女ゲームのモブの私は気ままに過ごします。

里音

文字の大きさ
7 / 13

7 どうして婚約者さえ見つけられないの…

しおりを挟む
新入生の歓迎会も大きな問題もなく終わった。
翌日以降周りにはハートが飛び交う。
そう、歓迎会で婚約者のいない男女が何組も交際に発展しているのだ。

ああ、このままでは私は売れ残り決定ね。家はシュナイザーが継ぐから爵位目当ての求婚もないし、父様は私に興味がないようで未だ婚約者がいないのに…。このままいけば家に居座り続ける私に困った父様かシュナイザーに嫁入り先を見つけてもらうようになるだろう。
その頃には若さという満開の時期もとっくに過ぎ花も萎れて…いや枯れきっている私には性格悪すぎて嫁の来てがない人か死にかけとかのどこぞの後妻とかしか残っていないだろう。それなりの相手に花の盛りに嫁に行きたい。と思うのは贅沢なのかしら?

そんな現実逃避をしているとシュナイザーが

「フローリア?心ここにあらずって感じだけど何かあったの?」

うん?心配してる内容なのに何故か義兄の背後にブリザードが見えるような…。
あれ?この世界って魔法使えたかしら?

「…リア、フローリア?」

はっ、また意識飛ばしてた。
と、目の前に麗しいシュナイザーのドアップが。鼻がくっつきそうなほど近い。

「っ…。ご、ごめんなさい。また考え事してて。それよりお義兄様、近いです。」

シュナイザーはそれはそれはいい笑顔で周りに宣言する。

「フローリアは体調が良くないみたいだから今日はもう解散だ。フローリア帰るよ。安心して。俺がしっかりと看病取調べしてあげるから。」

なぜかシュナイザーの言葉に副音声が聞こえる。
とても安心なんてできない。
シュナイザーは生徒会長でもないのになぜ解散を宣言するの。それに誰も意を唱えないのはなぜ?
周りにいる生徒会メンバーに助けを求めるように視線を巡らせる。
バルト、ガブリエル、エリオット。みんな可哀想な子を見るような目をしながら視線を逸らす。誰も助け舟を出してくれない。涙目になりながら、こうなったらルルシュでも…。

「よそ見はしなくて良いよ。」

その言葉と共にシュナイザーに抱き上げられた。

「きゃー。素敵。私もされてみたいわ。」

周りから女子生徒の黄色い声が上がる。
私の顔はシュナイダーの胸にくっついているので声だけでしかわからない。
周りを見ることを禁止するかのようにきつく抱きしめられている。なので反論もできない。
そのままスタスタと歩き車まで連れて行かれた。

で、座席に座りたいのにシュナイダーは何故か自分の膝から私を下ろすことなく横抱きし、尚且つしっかりと腰に手をまわして拘束している。

一体私が何をしたの??
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

あなたを忘れる魔法があれば

美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。 ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。 私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――? これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような?? R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます

鈍感令嬢は分からない

yukiya
恋愛
 彼が好きな人と結婚したいようだから、私から別れを切り出したのに…どうしてこうなったんだっけ?

嘘つきな婚約者を愛する方法

キムラましゅろう
恋愛
わたしの婚約者は嘘つきです。 本当はわたしの事を愛していないのに愛していると囁きます。 でもわたしは平気。だってそんな彼を愛する方法を知っているから。 それはね、わたしが彼の分まで愛して愛して愛しまくる事!! だって昔から大好きなんだもん! 諦めていた初恋をなんとか叶えようとするヒロインが奮闘する物語です。 いつもながらの完全ご都合主義。 ノーリアリティノークオリティなお話です。 誤字脱字も大変多く、ご自身の脳内で「多分こうだろう」と変換して頂きながら読む事になると神のお告げが出ている作品です。 菩薩の如く広いお心でお読みくださいませ。 作者はモトサヤハピエン至上主義者です。 何がなんでもモトサヤハピエンに持って行く作風となります。 あ、合わないなと思われた方は回れ右をお勧めいたします。 ※性別に関わるセンシティブな内容があります。地雷の方は全力で回れ右をお願い申し上げます。 小説家になろうさんでも投稿します。

良くある事でしょう。

r_1373
恋愛
テンプレートの様に良くある悪役令嬢に生まれ変っていた。 若い頃に死んだ記憶があれば早々に次の道を探したのか流行りのざまぁをしたのかもしれない。 けれど酸いも甘いも苦いも経験して産まれ変わっていた私に出来る事は・・。

恋心を封印したら、なぜか幼馴染みがヤンデレになりました?

夕立悠理
恋愛
 ずっと、幼馴染みのマカリのことが好きだったヴィオラ。  けれど、マカリはちっとも振り向いてくれない。  このまま勝手に好きで居続けるのも迷惑だろうと、ヴィオラは育った町をでる。  なんとか、王都での仕事も見つけ、新しい生活は順風満帆──かと思いきや。  なんと、王都だけは死んでもいかないといっていたマカリが、ヴィオラを追ってきて……。

【完結】サポートキャラって勝手に決めないで!

里音
恋愛
私、リリアナ・モントン。伯爵令嬢やってます。で、私はサポートキャラ?らしい。 幼馴染で自称親友でヒロインのアデリーナ・トリカエッティ伯爵令嬢がいうには… この世界はアデリーナの前世での乙女ゲームとやらの世界と同じで、その世界ではアデリーナはヒロイン。彼女の親友の私リリアナはサポートキャラ。そして悪役令嬢にはこの国の第二王子のサリントン王子の婚約者のマリエッタ・マキナイル侯爵令嬢。 攻略対象は第二王子のサリントン・エンペスト、側近候補のマイケル・ラライバス伯爵家三男、親友のジュード・マキナイル侯爵家嫡男、護衛のカイル・パラサリス伯爵家次男。 ハーレムエンドを目指すと言う自称ヒロインに振り回されるリリアナの日常。 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 多人数の視点があり、くどく感じるかもしれません。 文字数もばらつきが多いです。

不機嫌な侯爵様に、その献身は届かない

翠月 瑠々奈
恋愛
サルコベリア侯爵夫人は、夫の言動に違和感を覚え始める。 始めは夜会での振る舞いからだった。 それがさらに明らかになっていく。 機嫌が悪ければ、それを周りに隠さず察して動いてもらおうとし、愚痴を言ったら同調してもらおうとするのは、まるで子どものよう。 おまけに自分より格下だと思えば強気に出る。 そんな夫から、とある仕事を押し付けられたところ──?

身代わりーダイヤモンドのように

Rj
恋愛
恋人のライアンには想い人がいる。その想い人に似ているから私を恋人にした。身代わりは本物にはなれない。 恋人のミッシェルが身代わりではいられないと自分のもとを去っていった。彼女の心に好きという言葉がとどかない。 お互い好きあっていたが破れた恋の話。 一話完結でしたが二話を加え全三話になりました。(6/24変更)

処理中です...