【完結】乙女ゲームのモブの私は気ままに過ごします。

里音

文字の大きさ
10 / 13

10 卒業パーティー。ざまぁ展開?

しおりを挟む
卒業式も滞りなく終わり、卒業後のパーティー。パーティーには家族も参加できるのだ。断罪されるかもしれないから行きたくはないのに、父デオドルドのエスコートで参加することになった。
しかも知らない間にドレスも新調されていた。エステスペシャリスト侍女集団に磨きに磨き上げられて会場に着いた。
主役はシュナイザー達卒業生なのにこの力の入りようは勘違い感が激しいよね。
父はなんだか嬉しそうだ。私をエスコートしているからではなく優秀な跡取りのシュナイザーが自慢なんだろう。

あ、向こうにルルシュがいた。流石ルルシュ。天使のような愛らしさだ。エリオットがエスコートしている。あの2人はブレないなぁ。
やはりルルシュの断罪はない。
じゃあ、アイリス?

探すと会場の隅の方にアイリスがいた。
シルリーザが攻略したのはバルトか?と探すと次期生徒会メンバーに囲まれていた。
何やら式の進行について聞かれているようだ。でも、バルトは時折アイリスに気遣うように視線を向けている。
更にはバルトの胸元を飾るチーフとアイリスの髪に巻かれているリボンが同じだ。
これはないな。じゃあ、ガブリエルルート?

あ、ガブリエルは生徒会メンバーだから来ているが、マリエッタは卒業生ではないからこの場には来ていない。なら、マリエッタの断罪はない。
ということは……私?

えっ、私何もしていないよ。
今私は父にエスコートされてシュナイザーは側にいない。
この場にシュナイザーがシルリーザを連れてきたら断罪コースだ。
どうしよう。はっきりと私がターゲットだとは決まってないが逃げ出したい。

今朝バタバタしている時に父からシュナイザーが家を継ぐ為の書類にサインを求められてサインしてしまった。
なので、シュナイザーが正式にジュトール伯爵家の跡取りだ。断罪されて家を追放なんて簡単にできてしまう。ど、どうしよう。
それにシュナイザーが朝から顔を見せなかったのも気になる。


逃げ出せずにパーティーが始まった。
卒業生は1度中央に集まるため、エリオットもルルシュから離れ、バルトと共に生徒会メンバーと中央に歩いて行った。
シュナイザーは結局私たちの元へは1度も来なかったし、次期生徒会メンバー達のそばにもいなかった。この会場にはいるのだろうか?
さっきは見つけられなかったが、次期生徒会メンバーにヒロインであるシルリーザが入っているのだ。この会場に来ることは決まっている。さっきは見つけられなかったけれど。

そうか、姿が見えなかったシュナイザーはシルリーザと今後を話しているのだろう。


そうなれば断罪されるのは私?
ルルシュが近寄ってきて父に挨拶しているが、私の頭の中は逃亡計画でいっぱいだ。

まず、この場から逃げて邸に帰り、家を出る。
前世の記憶があるから庶民としてやっていけるだろう。
でも、その庶民としてやっていくには住む場所が必要ね。どこで家を借りるのだろう?今世は伯爵令嬢として上げ膳据え膳だったから、お洗濯にお料理、お掃除、日々のお買い物。できるかしら?

はっ、こんな時に悠長に考え込んでいる場合じゃないわ。先に逃げないと。生活は後でどうにでもなる。
ようやく正気に戻った私に今日は1度も顔を合わせなかったシュナイザーの声が聞こえた。

「フローリア。こちらへ」
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

あなたを忘れる魔法があれば

美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。 ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。 私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――? これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような?? R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます

鈍感令嬢は分からない

yukiya
恋愛
 彼が好きな人と結婚したいようだから、私から別れを切り出したのに…どうしてこうなったんだっけ?

嘘つきな婚約者を愛する方法

キムラましゅろう
恋愛
わたしの婚約者は嘘つきです。 本当はわたしの事を愛していないのに愛していると囁きます。 でもわたしは平気。だってそんな彼を愛する方法を知っているから。 それはね、わたしが彼の分まで愛して愛して愛しまくる事!! だって昔から大好きなんだもん! 諦めていた初恋をなんとか叶えようとするヒロインが奮闘する物語です。 いつもながらの完全ご都合主義。 ノーリアリティノークオリティなお話です。 誤字脱字も大変多く、ご自身の脳内で「多分こうだろう」と変換して頂きながら読む事になると神のお告げが出ている作品です。 菩薩の如く広いお心でお読みくださいませ。 作者はモトサヤハピエン至上主義者です。 何がなんでもモトサヤハピエンに持って行く作風となります。 あ、合わないなと思われた方は回れ右をお勧めいたします。 ※性別に関わるセンシティブな内容があります。地雷の方は全力で回れ右をお願い申し上げます。 小説家になろうさんでも投稿します。

良くある事でしょう。

r_1373
恋愛
テンプレートの様に良くある悪役令嬢に生まれ変っていた。 若い頃に死んだ記憶があれば早々に次の道を探したのか流行りのざまぁをしたのかもしれない。 けれど酸いも甘いも苦いも経験して産まれ変わっていた私に出来る事は・・。

恋心を封印したら、なぜか幼馴染みがヤンデレになりました?

夕立悠理
恋愛
 ずっと、幼馴染みのマカリのことが好きだったヴィオラ。  けれど、マカリはちっとも振り向いてくれない。  このまま勝手に好きで居続けるのも迷惑だろうと、ヴィオラは育った町をでる。  なんとか、王都での仕事も見つけ、新しい生活は順風満帆──かと思いきや。  なんと、王都だけは死んでもいかないといっていたマカリが、ヴィオラを追ってきて……。

【完結】サポートキャラって勝手に決めないで!

里音
恋愛
私、リリアナ・モントン。伯爵令嬢やってます。で、私はサポートキャラ?らしい。 幼馴染で自称親友でヒロインのアデリーナ・トリカエッティ伯爵令嬢がいうには… この世界はアデリーナの前世での乙女ゲームとやらの世界と同じで、その世界ではアデリーナはヒロイン。彼女の親友の私リリアナはサポートキャラ。そして悪役令嬢にはこの国の第二王子のサリントン王子の婚約者のマリエッタ・マキナイル侯爵令嬢。 攻略対象は第二王子のサリントン・エンペスト、側近候補のマイケル・ラライバス伯爵家三男、親友のジュード・マキナイル侯爵家嫡男、護衛のカイル・パラサリス伯爵家次男。 ハーレムエンドを目指すと言う自称ヒロインに振り回されるリリアナの日常。 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 多人数の視点があり、くどく感じるかもしれません。 文字数もばらつきが多いです。

不機嫌な侯爵様に、その献身は届かない

翠月 瑠々奈
恋愛
サルコベリア侯爵夫人は、夫の言動に違和感を覚え始める。 始めは夜会での振る舞いからだった。 それがさらに明らかになっていく。 機嫌が悪ければ、それを周りに隠さず察して動いてもらおうとし、愚痴を言ったら同調してもらおうとするのは、まるで子どものよう。 おまけに自分より格下だと思えば強気に出る。 そんな夫から、とある仕事を押し付けられたところ──?

身代わりーダイヤモンドのように

Rj
恋愛
恋人のライアンには想い人がいる。その想い人に似ているから私を恋人にした。身代わりは本物にはなれない。 恋人のミッシェルが身代わりではいられないと自分のもとを去っていった。彼女の心に好きという言葉がとどかない。 お互い好きあっていたが破れた恋の話。 一話完結でしたが二話を加え全三話になりました。(6/24変更)

処理中です...