【完結】サポートキャラって勝手に決めないで!

里音

文字の大きさ
1 / 16

1 私はサポートキャラらしい

しおりを挟む
はじめまして。私はリリアナ・モントン。モントン伯爵家の次女、16歳。この世界でのサポートキャラらしい。
らしいというのは、隣の領地の自称ヒロインのアデリーナ・トリカエッティ伯爵令嬢がそう断言しているのだ。

この世界は転生者だというアデリーナの前世での乙女ゲームとやらの世界で、登場人物は可憐で可愛いヒロインのアデリーナ・トリカエッティ伯爵令嬢。
地味で目立たない真面目でヒロインの親友のサポートキャラのリリアナ・モントン伯爵令嬢。
攻略対象者はヒロインと恋をする人なんだって。でもそれは複数人いるっていうのがよくわからない。恋人は1人じゃないの?
まずメイン?はキラキラの第二王子のサリントン・エンペスト。婚約者持ち。
婚約者がいる時点で恋人なんておかしいよね?私の常識がおかしいのかしら?
脳筋の護衛のカイル・パラサリス伯爵家次男。
脳筋って何?って聞いたら体力・筋肉だけが取り柄の筋肉バカって事らしい。なんでも脳みそも筋肉でできているって意味らしい。
側近候補の堅物キャラのマイケル・ラライバス伯爵家次男。
サリントン殿下の親友でヤンデレ腹黒キャラのジェイド・マキナイル侯爵家嫡男。
ヤンデレって知らない言葉だ。なんでも精神を病んでいるって事らしい。好きって想いが大きすぎて相手に受け入れてもらえないと最終的に監禁すると言う。何それ怖い。でもまだ発症はしてないとか。うーんアデリーナの言う事はいまいち理解できない。
そして攻略対象者とヒロインの恋を邪魔するためにヒロインをいじめる性格の悪い悪役令嬢。見た目は凛としたキツめの妖艶な美人、マリエッタ・マキナイル侯爵令嬢。
噂でしか知らないけれど、私は人格者って聞いてる。


「普通の乙女ゲームのヒロインは男爵令嬢あたりの庶子で身分差や平民として育ってきたから攻略対象者は感覚の違いで惹かれていくんだけど、このゲームは違ってたのよね。ヒロインは普通に伯爵令嬢なのよ。そのかわりとっても可愛らしい容姿なの。うふふ。」とアデリーナは言っていた。
確かにアデリーナは可愛らしい容姿で幼い頃からモテていた。


話は学園で攻略対象者達と仲良くなるヒロインに仲の良かった彼らを取られると嫉妬から悪役令嬢がヒロインをイジメる。
そして攻略対象者からの好感度が上がれば、悪役令嬢は婚約破棄とざまぁ?と呼ばれる断罪をされてしまい、ヒロインは好感度の高い攻略対象と結ばれるという。
攻略対象者の彼らは悪役令嬢マリエッタ婚約者サリントン殿下や幼馴染のカイル、マイケル、そしてジェイドだ。
なので全てのルートにおいてマリエッタが邪魔をするらしい。

でも、アデリーナが目指しているのはハーレムエンドだそう。推し?はサリントン殿下なので王子ルートも捨てがたいらしい。とりあえずハーレムエンドを目指して全員の好感度を上げるけれど、無理なら王子ルートに入るわ。と言われた。
全ての攻略対象の好感度を同じ様にあげると所謂ハーレムを形成できる。
イケメン達に囲まれてチヤホヤされたいと言うアデリーナに、「その為にサポートキャラあなたが重要なのよ。」と鼻息荒く詰め寄られた。

私にはアデリーナの話が全く理解できません。
サポートキャラやめたいのですが、無理ですか?

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

幼馴染の生徒会長にポンコツ扱いされてフラれたので生徒会活動を手伝うのをやめたら全てがうまくいかなくなり幼馴染も病んだ

猫カレーฅ^•ω•^ฅ
恋愛
ずっと付き合っていると思っていた、幼馴染にある日別れを告げられた。 そこで気づいた主人公の幼馴染への依存ぶり。 たった一つボタンを掛け違えてしまったために、 最終的に学校を巻き込む大事件に発展していく。 主人公は幼馴染を取り戻すことが出来るのか!?

大きくなったら結婚しようと誓った幼馴染が幸せな家庭を築いていた

黒うさぎ
恋愛
「おおきくなったら、ぼくとけっこんしよう!」 幼い頃にした彼との約束。私は彼に相応しい強く、優しい女性になるために己を鍛え磨きぬいた。そして十六年たったある日。私は約束を果たそうと彼の家を訪れた。だが家の中から姿を現したのは、幼女とその母親らしき女性、そして優しく微笑む彼だった。 小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。

(完結)婚約者の勇者に忘れられた王女様――行方不明になった勇者は妻と子供を伴い戻って来た

青空一夏
恋愛
私はジョージア王国の王女でレイラ・ジョージア。護衛騎士のアルフィーは私の憧れの男性だった。彼はローガンナ男爵家の三男で到底私とは結婚できる身分ではない。 それでも私は彼にお嫁さんにしてほしいと告白し勇者になってくれるようにお願いした。勇者は望めば王女とも婚姻できるからだ。 彼は私の為に勇者になり私と婚約。その後、魔物討伐に向かった。 ところが彼は行方不明となりおよそ2年後やっと戻って来た。しかし、彼の横には子供を抱いた見知らぬ女性が立っており・・・・・・ ハッピーエンドではない悲恋になるかもしれません。もやもやエンドの追記あり。ちょっとしたざまぁになっています。

【完結】大好きな彼が妹と結婚する……と思ったら?

江崎美彩
恋愛
誰にでも愛される可愛い妹としっかり者の姉である私。 大好きな従兄弟と人気のカフェに並んでいたら、いつも通り気ままに振る舞う妹の後ろ姿を見ながら彼が「結婚したいと思ってる」って呟いて…… さっくり読める短編です。 異世界もののつもりで書いてますが、あまり異世界感はありません。

執着王子の唯一最愛~私を蹴落とそうとするヒロインは王子の異常性を知らない~

犬の下僕
恋愛
公爵令嬢であり第1王子の婚約者でもあるヒロインのジャンヌは学園主催の夜会で突如、婚約者の弟である第二王子に糾弾される。「兄上との婚約を破棄してもらおう」と言われたジャンヌはどうするのか…

治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました

山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。 生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。

婚約者の心が読めるようになりました

oro
恋愛
ある日、婚約者との義務的なティータイムに赴いた第1王子は異変に気づく。 目の前にいる婚約者の声とは別に、彼女の心の声?が聞こえるのだ。

冷たかった夫が別人のように豹変した

京佳
恋愛
常に無表情で表情を崩さない事で有名な公爵子息ジョゼフと政略結婚で結ばれた妻ケイティ。義務的に初夜を終わらせたジョゼフはその後ケイティに触れる事は無くなった。自分に無関心なジョゼフとの結婚生活に寂しさと不満を感じながらも簡単に離縁出来ないしがらみにケイティは全てを諦めていた。そんなある時、公爵家の裏庭に弱った雄猫が迷い込みケイティはその猫を保護して飼うことにした。 ざまぁ。ゆるゆる設定

処理中です...