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65話 性獣マチルダ
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俺は走る、今は一刻の猶予もない。
「頑張れラミア!」
意識を失っているラミアを必死に励ましながら目的の場所へ向かう。
『気配察知』にはまだ反応がない、場所を間違えたか不安になる。
滝まで戻り上流に向かって進んでいるのはあの場所へ向かう為。
この川では無かったのか?心配になってきた。
この川で間違いないと思う気持ちとは裏腹に俺の方向音痴では無理かも知れない。
疲れたのでラミアを下ろして川の水を飲む。
「目印がいるな」
そう、目印がない為不安になるのだ、ならば目印を作ろうと決意する。が、今決意しても仕方ない。只の現実逃避だ。
ラミアを抱き抱え歩きだしながら俺は思った「これは、やっちゃったな」やってしまったのだ。ここは何処だ?
周りの景色を見ても何も思い出せない。見た記憶も曖昧になってきた。
どうする?どうしたら良い?自問自答したが答えは出ない。
此処に放置するか?其れは出来ない。
以前のラミアなら種族は問わず男なら喜ぶレベルだ、それが全裸の状態で気を失って倒れていたら神に祈るだろう。
「神様ありがとう」と
奇跡の出会いに感謝する事間違いなし。
だが今のラミアは美の欠片もない、寧ろ止めを刺されかねない。
折角助けた命なら有効に使わなければ。友好の道具として。
くっそう、ここ何処だよ!とブツブツ罵りながら歩く。
「あ、あれは?」
眼下の木々の間から小屋の屋根が見えた気がした。『気配察知』に集中しながら小屋が見えた方向を目指す。
「あった?」
見つけた、間違ってなかったと安堵する、『気配察知』にも反応があり此処で間違いない。
小屋の中に2つ外に1つの反応がある。
俺はラミアを草むらに隠し小屋に近寄り目当ての人物を見つけた。
「ゴブオ!」
声を出しながらゴブオに近寄る。
「こ、これは主様!」
ゴブオは俺の前で膝を折り頭を下げ目には涙を浮かべていた。
「暫くぶりだなゴブオ」
俺はゴブオを立たせて話をする。
「王国の発展は進んでいるのか?」
見た感じ何も進んでいないように見えるが一応聞いた。
「申し訳ありません……」
ゴブオはまた頭を下げようとするのを止めさせた。
「ゴブオお前は王になる男だ、王が簡単に頭を下げるな!泣くな!」
そもそも何の根拠もなく王国を興せと無理難題を押し付けた俺が悪い。
しかも王国と言ったのも只の“ノリ”だ。面白そうだとかそんな感じで言っただけ。
「それより、メシは食ってるのか?」
ゴブオは目の下に隈を作り頬が痩せこけていた。
突如小屋から怒声が飛ぶ。
「早く立ちなさい!違うわよ、立ってどうするの!ナニを起たせろと言ったの!」
女性の怒鳴り声が響く。
男の方からか細い声が聞こえる。
「王妃様……もう一滴も……」
「はあ?何言ってるの、まだ始まったばかりじゃない!」
「でも……もう……お許し下さい」
「仕方ないわね、私の舌技で起たせてあげるわ」
「あ!あぁぁぁぁ」
「ほら!まだ出来るでしょう?」
「もう……腰がぁぁぁ」
「上になるから受け止めなさい」
ギシギシギシギシ
男の方からか声にならない声が辺りにこだまする。
「あぁぁぁぁ……あぁぁぁぁ……」
声が途切れ静かになった。
そこへ、小屋から新たにゴブリンがヨロヨロと蹌踉めきながらゴブオの前に倒れ込む。
「王様……お許し下さい。私では王妃様を満足させる……事は出来ませぬ」
「ゴブ太?」
以前の助けたもう1匹のゴブリンだ。名前があった方が呼びやすいから。
「あ、ああ」
ゴブ太はああと言いながら涙を流して俺のズボンを摑む。
「主様ぁぁぁ」
声を出して泣き始めた。
2匹のゴブリンは俺の前でワアワアと声を出して泣き始める、シュールな図だ。
見ればゴブ太も痩せこけている。メシはどうしているのか。
俺はマジックバックからオークの死体を1匹取り出して泣き崩れている2匹の前に置く。
「先ずは食え!」
「俺はマチルダに挨拶をしてくる、その間に腹を満たしておけ」
俺は小屋に向かい扉の前で服を脱ぎ全裸になる。
小屋の中からは何かを咀嚼している音がする。クチャクチャと。
「ガチャ」
扉を開けて中に入ろうとした時に怒鳴り声が飛ぶ。
「ゴブオ!早く交代して来なさい!いいこと?私の許可無く出す事は許しません」
俺は小屋に入り「よっ!久しぶり」彼奴ら疲れてるから俺が代わりに頑張るよと声を掛けようとしたが。
「お前はマチ……ルダか?」
ベットに居たのは俺の知っている女性ではなく変わり果てた姿をしていた。
まるでオークだ。
白豚が其処にいた。
「頑張れラミア!」
意識を失っているラミアを必死に励ましながら目的の場所へ向かう。
『気配察知』にはまだ反応がない、場所を間違えたか不安になる。
滝まで戻り上流に向かって進んでいるのはあの場所へ向かう為。
この川では無かったのか?心配になってきた。
この川で間違いないと思う気持ちとは裏腹に俺の方向音痴では無理かも知れない。
疲れたのでラミアを下ろして川の水を飲む。
「目印がいるな」
そう、目印がない為不安になるのだ、ならば目印を作ろうと決意する。が、今決意しても仕方ない。只の現実逃避だ。
ラミアを抱き抱え歩きだしながら俺は思った「これは、やっちゃったな」やってしまったのだ。ここは何処だ?
周りの景色を見ても何も思い出せない。見た記憶も曖昧になってきた。
どうする?どうしたら良い?自問自答したが答えは出ない。
此処に放置するか?其れは出来ない。
以前のラミアなら種族は問わず男なら喜ぶレベルだ、それが全裸の状態で気を失って倒れていたら神に祈るだろう。
「神様ありがとう」と
奇跡の出会いに感謝する事間違いなし。
だが今のラミアは美の欠片もない、寧ろ止めを刺されかねない。
折角助けた命なら有効に使わなければ。友好の道具として。
くっそう、ここ何処だよ!とブツブツ罵りながら歩く。
「あ、あれは?」
眼下の木々の間から小屋の屋根が見えた気がした。『気配察知』に集中しながら小屋が見えた方向を目指す。
「あった?」
見つけた、間違ってなかったと安堵する、『気配察知』にも反応があり此処で間違いない。
小屋の中に2つ外に1つの反応がある。
俺はラミアを草むらに隠し小屋に近寄り目当ての人物を見つけた。
「ゴブオ!」
声を出しながらゴブオに近寄る。
「こ、これは主様!」
ゴブオは俺の前で膝を折り頭を下げ目には涙を浮かべていた。
「暫くぶりだなゴブオ」
俺はゴブオを立たせて話をする。
「王国の発展は進んでいるのか?」
見た感じ何も進んでいないように見えるが一応聞いた。
「申し訳ありません……」
ゴブオはまた頭を下げようとするのを止めさせた。
「ゴブオお前は王になる男だ、王が簡単に頭を下げるな!泣くな!」
そもそも何の根拠もなく王国を興せと無理難題を押し付けた俺が悪い。
しかも王国と言ったのも只の“ノリ”だ。面白そうだとかそんな感じで言っただけ。
「それより、メシは食ってるのか?」
ゴブオは目の下に隈を作り頬が痩せこけていた。
突如小屋から怒声が飛ぶ。
「早く立ちなさい!違うわよ、立ってどうするの!ナニを起たせろと言ったの!」
女性の怒鳴り声が響く。
男の方からか細い声が聞こえる。
「王妃様……もう一滴も……」
「はあ?何言ってるの、まだ始まったばかりじゃない!」
「でも……もう……お許し下さい」
「仕方ないわね、私の舌技で起たせてあげるわ」
「あ!あぁぁぁぁ」
「ほら!まだ出来るでしょう?」
「もう……腰がぁぁぁ」
「上になるから受け止めなさい」
ギシギシギシギシ
男の方からか声にならない声が辺りにこだまする。
「あぁぁぁぁ……あぁぁぁぁ……」
声が途切れ静かになった。
そこへ、小屋から新たにゴブリンがヨロヨロと蹌踉めきながらゴブオの前に倒れ込む。
「王様……お許し下さい。私では王妃様を満足させる……事は出来ませぬ」
「ゴブ太?」
以前の助けたもう1匹のゴブリンだ。名前があった方が呼びやすいから。
「あ、ああ」
ゴブ太はああと言いながら涙を流して俺のズボンを摑む。
「主様ぁぁぁ」
声を出して泣き始めた。
2匹のゴブリンは俺の前でワアワアと声を出して泣き始める、シュールな図だ。
見ればゴブ太も痩せこけている。メシはどうしているのか。
俺はマジックバックからオークの死体を1匹取り出して泣き崩れている2匹の前に置く。
「先ずは食え!」
「俺はマチルダに挨拶をしてくる、その間に腹を満たしておけ」
俺は小屋に向かい扉の前で服を脱ぎ全裸になる。
小屋の中からは何かを咀嚼している音がする。クチャクチャと。
「ガチャ」
扉を開けて中に入ろうとした時に怒鳴り声が飛ぶ。
「ゴブオ!早く交代して来なさい!いいこと?私の許可無く出す事は許しません」
俺は小屋に入り「よっ!久しぶり」彼奴ら疲れてるから俺が代わりに頑張るよと声を掛けようとしたが。
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まるでオークだ。
白豚が其処にいた。
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