30 / 47
1年生編:夏休み編
第30話 アイドルからの呼び出し
しおりを挟む
夏休みの昼は、どうしてこんなにも時間がゆっくり流れるのだろう。
晴は自分の部屋のベッドに仰向けになり、天井をぼんやりと見つめていた。
白く塗られた天井には、特に意味のある模様などない。それなのに、視線を向けているだけで時間が溶けていくような感覚があった。
カーテン越しに差し込む陽射しは、夏特有の強さを持ちながらも、布を通して柔らかく拡散されている。エアコンの風が一定のリズムで肌を撫で、首元や腕にひんやりとした感触を残していった。
胸の上にはスマホを置いたまま、画面も見ずにただ指先で縁をなぞる。
通知が来るわけでもないのに、無意識にそこに手を伸ばしてしまうのは、何かを待っているからなのかもしれなかった。
(昨日のことが、まだ頭から離れないな……)
自然と、意識が昨夜へと引き戻される。
夜の帰り道。
街灯の下、オレンジ色の光に照らされながら、美羽と並んで歩いた時間。
人通りの少ない道で、靴音だけがやけに大きく響いていたこと。
会話の合間に生まれた、気まずくも心地いい沈黙。
「また二人で出かけよう」
そう言われた瞬間、一拍遅れて、はっきりと頷いた自分の声。
自分でも驚くほど、迷いのない返事だった。
思い出すたびに、胸の奥がじんわりと熱を帯びる。
それは高鳴る鼓動というほど強いものではないけれど、確かに残り続ける温度だった。
「はぁ……」
意味もなく息を吐く。
特に理由があるわけでもない。ただ、この緩慢な昼の空気に、自分の気持ちが追いついていない気がした。
そのときだった。
胸元で、スマホが小さく震える。
静かな部屋の中では、その振動がやけに大きく感じられた。
画面が光り、表示された名前に、晴は一瞬目を瞬かせる。
――黒瀬 紗耶
「……え?」
思わず声が漏れる。
反射的に体を起こし、ベッドの上で半身を起こしたまま、慌てて通話ボタンを押した。
「もしもし?」
『あ、晴くん?今、大丈夫?』
聞こえてきた声は、いつもより少し小さく、どこか遠慮がちだった。
普段の、明るくてはっきりした口調とは違う。
「うん、大丈夫だけど。どうした?」
『急でごめんね……その、ちょっと話したいことがあって』
一瞬の沈黙。
言葉を探しているような間に、晴は気づく。
紗耶の声に、いつもとは違う緊張が混じっていることに。
『もし時間あるなら、駅前のカフェで会えないかな?』
「今から?」
『うん……無理なら全然大丈夫だから』
そう言いながらも、その声が「来てほしい」と言っているように聞こえた。
晴はベッドから立ち上がり、窓の外を見る。
太陽はまだ高く、空は遠くまで澄んでいる。
今日という一日は、まだ十分すぎるほど余白を残していた。
「大丈夫。今から行くよ」
電話の向こうで、ほっと息を吐く気配が伝わってくる。
『ありがとう。じゃあ、先に行って待ってるね』
電話が切れ、部屋に再び静けさが戻る。
エアコンの音だけが、さっきと変わらないリズムで流れていた。
晴はTシャツを着替えながら、小さく首を傾げる。
(紗耶から、わざわざ呼び出すなんて……珍しいな)
頭の中に浮かぶのは、ステージの上で堂々と歌う姿。
いつも周囲を引っ張る彼女が、こんなふうに人を頼ることは、あまりない。
胸の奥に、わずかな予感が芽生えていた。
駅前のカフェは、平日の昼間ということもあって比較的落ち着いていた。
ランチタイムを少し過ぎた時間帯で、店内には穏やかな空気が漂っている。
ガラス張りの店内には柔らかな日差しが入り、テーブルの上に並ぶアイスコーヒーのグラスが、光を反射して涼しげに輝いていた。
晴が店に入ると、奥の席でキャップを深く被った紗耶が、小さく手を振った。
周囲に溶け込むようにしているが、やはり目を引く存在感がある。
「お待たせ」
「ううん、私も今来たところ」
サングラスを外した紗耶の表情は、ほんの少しだけ硬い。
笑顔ではあるが、どこか力が入っているのが分かった。
晴は向かいの席に座り、自然と背筋を伸ばす。
この空気は、雑談のために呼ばれたものではない。
「何かあった?」
注文を済ませ、店員が離れたあと、晴が切り出す。
すると紗耶は、ストローを指で軽く回しながら視線を落とした。
「……実はね」
言葉を選ぶように、一拍置く。
グラスの中で氷が小さく音を立てた。
「私のマネジャーさんが、しばらく休職することになって」
「え……」
思わず声が漏れる。
紗耶の活動において、マネジャーの存在がどれほど大きいかは、晴も知っていた。
「体調を崩しちゃって。無理させすぎたみたいで……」
責めるでもなく、淡々とした口調。
それでも、その奥には不安と戸惑いが滲んでいた。
「ライブ、もうすぐだよな?」
「うん。明後日から三日間」
その言葉を聞いた瞬間、状況が一気に現実味を帯びる。
「代わりの人は?」
「今、事務所も調整してるけど……間に合わなくて」
一瞬、紗耶は顔を上げ、晴を見た。
その視線は真剣で、そして少しだけ怯えている。
「……それでね」
深く息を吸い、意を決したように言った。
「晴くんに、お願いがあるの」
晴は黙って頷く。
逃げ道を探すより、まずは聞くべきだと思った。
「臨時でいいから、マネジャーの代わりをしてほしいの」
言い切ったあと、紗耶はすぐに続ける。
「もちろん、全部任せるとかじゃないし!事務所の人もサポートはするし……ただ、そばにいてくれる人が欲しくて」
その言葉は、頼みごとというより、正直な気持ちだった。
晴は少しだけ考える。
「……分かった!俺でいいなら、やるよ」
紗耶の目が、ぱっと見開かれる。
「ほんと?」
「うん。できることしかできないけど」
その瞬間、紗耶の表情がふっと緩んだ。
肩の力が抜けたように、小さく息を吐く。
「ありがとう……本当に」
カフェの窓から差し込む光が、彼女の金髪をやわらかく照らしている。
その笑顔は、ステージの上で見せるものとは違う、素の安心したものだった。
「じゃあ、詳しい予定、確認しよっか」
紗耶はスケジュール表を取り出し、晴の方へ寄せる。
二人の距離が少しだけ近づき、コーヒーの香りが静かに漂った。
こうして、晴の夏休みは――
ただの「何もない時間」から、確かな意味を持つものへと変わり始めていた。
静かに、けれど確実に。
晴は自分の部屋のベッドに仰向けになり、天井をぼんやりと見つめていた。
白く塗られた天井には、特に意味のある模様などない。それなのに、視線を向けているだけで時間が溶けていくような感覚があった。
カーテン越しに差し込む陽射しは、夏特有の強さを持ちながらも、布を通して柔らかく拡散されている。エアコンの風が一定のリズムで肌を撫で、首元や腕にひんやりとした感触を残していった。
胸の上にはスマホを置いたまま、画面も見ずにただ指先で縁をなぞる。
通知が来るわけでもないのに、無意識にそこに手を伸ばしてしまうのは、何かを待っているからなのかもしれなかった。
(昨日のことが、まだ頭から離れないな……)
自然と、意識が昨夜へと引き戻される。
夜の帰り道。
街灯の下、オレンジ色の光に照らされながら、美羽と並んで歩いた時間。
人通りの少ない道で、靴音だけがやけに大きく響いていたこと。
会話の合間に生まれた、気まずくも心地いい沈黙。
「また二人で出かけよう」
そう言われた瞬間、一拍遅れて、はっきりと頷いた自分の声。
自分でも驚くほど、迷いのない返事だった。
思い出すたびに、胸の奥がじんわりと熱を帯びる。
それは高鳴る鼓動というほど強いものではないけれど、確かに残り続ける温度だった。
「はぁ……」
意味もなく息を吐く。
特に理由があるわけでもない。ただ、この緩慢な昼の空気に、自分の気持ちが追いついていない気がした。
そのときだった。
胸元で、スマホが小さく震える。
静かな部屋の中では、その振動がやけに大きく感じられた。
画面が光り、表示された名前に、晴は一瞬目を瞬かせる。
――黒瀬 紗耶
「……え?」
思わず声が漏れる。
反射的に体を起こし、ベッドの上で半身を起こしたまま、慌てて通話ボタンを押した。
「もしもし?」
『あ、晴くん?今、大丈夫?』
聞こえてきた声は、いつもより少し小さく、どこか遠慮がちだった。
普段の、明るくてはっきりした口調とは違う。
「うん、大丈夫だけど。どうした?」
『急でごめんね……その、ちょっと話したいことがあって』
一瞬の沈黙。
言葉を探しているような間に、晴は気づく。
紗耶の声に、いつもとは違う緊張が混じっていることに。
『もし時間あるなら、駅前のカフェで会えないかな?』
「今から?」
『うん……無理なら全然大丈夫だから』
そう言いながらも、その声が「来てほしい」と言っているように聞こえた。
晴はベッドから立ち上がり、窓の外を見る。
太陽はまだ高く、空は遠くまで澄んでいる。
今日という一日は、まだ十分すぎるほど余白を残していた。
「大丈夫。今から行くよ」
電話の向こうで、ほっと息を吐く気配が伝わってくる。
『ありがとう。じゃあ、先に行って待ってるね』
電話が切れ、部屋に再び静けさが戻る。
エアコンの音だけが、さっきと変わらないリズムで流れていた。
晴はTシャツを着替えながら、小さく首を傾げる。
(紗耶から、わざわざ呼び出すなんて……珍しいな)
頭の中に浮かぶのは、ステージの上で堂々と歌う姿。
いつも周囲を引っ張る彼女が、こんなふうに人を頼ることは、あまりない。
胸の奥に、わずかな予感が芽生えていた。
駅前のカフェは、平日の昼間ということもあって比較的落ち着いていた。
ランチタイムを少し過ぎた時間帯で、店内には穏やかな空気が漂っている。
ガラス張りの店内には柔らかな日差しが入り、テーブルの上に並ぶアイスコーヒーのグラスが、光を反射して涼しげに輝いていた。
晴が店に入ると、奥の席でキャップを深く被った紗耶が、小さく手を振った。
周囲に溶け込むようにしているが、やはり目を引く存在感がある。
「お待たせ」
「ううん、私も今来たところ」
サングラスを外した紗耶の表情は、ほんの少しだけ硬い。
笑顔ではあるが、どこか力が入っているのが分かった。
晴は向かいの席に座り、自然と背筋を伸ばす。
この空気は、雑談のために呼ばれたものではない。
「何かあった?」
注文を済ませ、店員が離れたあと、晴が切り出す。
すると紗耶は、ストローを指で軽く回しながら視線を落とした。
「……実はね」
言葉を選ぶように、一拍置く。
グラスの中で氷が小さく音を立てた。
「私のマネジャーさんが、しばらく休職することになって」
「え……」
思わず声が漏れる。
紗耶の活動において、マネジャーの存在がどれほど大きいかは、晴も知っていた。
「体調を崩しちゃって。無理させすぎたみたいで……」
責めるでもなく、淡々とした口調。
それでも、その奥には不安と戸惑いが滲んでいた。
「ライブ、もうすぐだよな?」
「うん。明後日から三日間」
その言葉を聞いた瞬間、状況が一気に現実味を帯びる。
「代わりの人は?」
「今、事務所も調整してるけど……間に合わなくて」
一瞬、紗耶は顔を上げ、晴を見た。
その視線は真剣で、そして少しだけ怯えている。
「……それでね」
深く息を吸い、意を決したように言った。
「晴くんに、お願いがあるの」
晴は黙って頷く。
逃げ道を探すより、まずは聞くべきだと思った。
「臨時でいいから、マネジャーの代わりをしてほしいの」
言い切ったあと、紗耶はすぐに続ける。
「もちろん、全部任せるとかじゃないし!事務所の人もサポートはするし……ただ、そばにいてくれる人が欲しくて」
その言葉は、頼みごとというより、正直な気持ちだった。
晴は少しだけ考える。
「……分かった!俺でいいなら、やるよ」
紗耶の目が、ぱっと見開かれる。
「ほんと?」
「うん。できることしかできないけど」
その瞬間、紗耶の表情がふっと緩んだ。
肩の力が抜けたように、小さく息を吐く。
「ありがとう……本当に」
カフェの窓から差し込む光が、彼女の金髪をやわらかく照らしている。
その笑顔は、ステージの上で見せるものとは違う、素の安心したものだった。
「じゃあ、詳しい予定、確認しよっか」
紗耶はスケジュール表を取り出し、晴の方へ寄せる。
二人の距離が少しだけ近づき、コーヒーの香りが静かに漂った。
こうして、晴の夏休みは――
ただの「何もない時間」から、確かな意味を持つものへと変わり始めていた。
静かに、けれど確実に。
0
あなたにおすすめの小説
【朗報】俺をこっぴどく振った幼馴染がレンカノしてたので2時間15,000円でレンタルしてみました
田中又雄
恋愛
俺には幼稚園の頃からの幼馴染がいた。
しかし、高校進学にあたり、別々の高校に行くことになったため、中学卒業のタイミングで思い切って告白してみた。
だが、返ってきたのは…「はぁ!?誰があんたみたいなのと付き合うのよ!」という酷い言葉だった。
それからは家は近所だったが、それからは一度も話をすることもなく、高校を卒業して、俺たちは同じ大学に行くことになった。
そんなある日、とある噂を聞いた。
どうやら、あいつがレンタル彼女なるものを始めたとか…。
気持ち悪いと思いながらも俺は予約を入れるのであった。
そうして、デート当日。
待ち合わせ場所に着くと、後ろから彼女がやってきた。
「あ、ごめんね!待たせちゃっ…た…よ…ね」と、どんどんと顔が青ざめる。
「…待ってないよ。マイハニー」
「なっ…!?なんであんたが…!ばっかじゃないの!?」
「あんた…?何を言っているんだい?彼女が彼氏にあんたとか言わないよね?」
「頭おかしいんじゃないの…」
そうして、ドン引きする幼馴染と俺は初デートをするのだった。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
家から出ない女優の幼馴染を連れ出したら、いつの間にか伝説になっていた件。
Memu(メム)
恋愛
学校に行かない引きこもりの国民的女優――水宮小鞠。
女の子に間違われる地味男子――白雲凪。
俺に与えられた役目はひとつ。
彼女を、学校へ連れて行くこと。
騒動になれば退学。
体育祭までに通わせられなくても退学。
成功率ほぼゼロの無理ゲーだ。
距離は近い。
でも、心は遠い。
甘えてくるくせに、本音は隠す幼馴染。
それでも――
俺は彼女の手を引く。
退学リミット付き登校ミッションから始まる、
国民的スター幼馴染とのドタバタ青春ラブコメ、ここに開幕。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる
九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。
※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。
SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜
沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」
中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。
それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。
だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。
• 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。
• 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。
• 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。
• オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。
恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。
教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。
「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」
鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。
恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる