婚約破棄されたストレスで女装した僕が聖女の力に目覚めた。

ねお

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大聖堂に住むことになった

「レイス様はこちらのお部屋をお使いください。少し小さくて申し訳ないのですが」

 大司祭様に通された部屋は、十分な広さの部屋だった。
 たしかに、僕が元々住んでいた伯爵家の自室よりは少し小さいが、それでも十分すぎる広さだ。
 あ、ちなみに大司祭様が口にした「レイス」というのは僕の偽名だ。スレイ⇒レイスね。

「いえ、こんな立派なお部屋に住まわせていただき、ありがとうございます」

 僕がお礼を言うと、大司祭様は笑顔で頷いた。

「ご満足いただけたなら幸いです。お部屋は綺麗に掃除されておりますので、ごゆっくりお寛ぎください。後ほど、レイス様のお世話をする者や護衛をする者を連れて参ります」

 え!お世話をする人や護衛の人!?そ、それは困るかも・・・僕が男だってバレちゃいそうだからね!

「大司祭様。私は平民ですので、そこまでのご厚意は過剰です」

「いえ、レイス様のお気持ちは承知しておりますが、聖女を手厚く保護するのは教会の務めなのです。どうか、我らのためと思って、お引き受けいただきたい」

 うーん、困ったなぁ。それなら、せめて護衛の人だけにしてもらおう。

「わかりました。それでしたら、護衛の方だけでお願いいたします。お世話をしていただく方まで付けていただくのは、抵抗がありますので」

 僕は大司祭様の顔を真剣に見つめた。大司祭様!ご理解ください!

「・・・わかりました。レイス様がそこまでおっしゃるのなら、そのように致しましょう。では、あなた様の護衛をするものだけを選定して後ほどご紹介させていただきます」

 そう言って、大司祭様は部屋を後にした。


「ふう」

 僕は部屋にある小テーブルに腰掛けた。

 なんだか大変なことになっちゃったな。
 今日の出来事を振り返ってみると、フランから婚約破棄されて、ブロウ伯爵家から勘当されて女装したまま家を追い出されて、聖女の力が突然発動してお婆さんの命を救って、今は大聖堂も聖女として迎え入れられて・・・。

 うーん、本当にとんでもない1日だな。
 考えたらなんだか頭が痛くなってきたよ。

 ああ、なんだか眠くなってきた。少しだけ昼寝しようかな。
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