恋愛至上主義の異世界でJKがハッピーエンド!イケメンに婚約破棄されたのに溺愛!・・・一方、現代では悪役令嬢がすれ違い学園生活を送るのだった。

ねお

文字の大きさ
1 / 1

恋愛至上主義の異世界でJKがハッピーエンド!イケメンに婚約破棄されたのに溺愛!・・・一方、現代では悪役令嬢がすれ違い学園生活を送るのだった。

・・・知らない天井だ。

天井っていうか、なにこれ?天蓋?

気づいたら、私はすごく豪華なベッドに寝ていた。


「もしかして、私の願い・・・届いた?・・・痛っ!」


その時、私は激しい頭痛に襲われた。



私は山田ハナコ。

学校でイジメられてるJK。

高校に入学してまだ3か月なんだけど、気が弱くて周りに誰も知り合いがいない状況だったから、誰とも仲良くなれなかった。

気が付いたら、クラスでイジメの標的に・・・。

もうヤダ。こんな生活、耐えられないよ・・・。

だから私は引きこもった。

たしか、引きこもって2週間だったはずだ。

もうあまりにも病んでたから、ベッドでこう願ったんだ。

「異世界に転移させてください!悪役令嬢でもいいです!」って。



私は頭痛から解放された。

そして、全てを知った。

どうやら私は、本当に異世界に転移してしまったみたい。

でも、普通の転移じゃない。入れ替わりだ。


私が入れ替わったのは「エリザベス・レイジョー」という名の伯爵令嬢だ。

私と同じ、15歳。

どうやら、エリザベスの方は現代の私と入れ替わってるみたい。

でも、精神の入れ替わりじゃない。

身体毎入れ替わってるの。


鏡を見てみたんだけど、その姿は黒目黒髪の山田ハナコのままだった。
私の頭の中に流れ込んできたエリザベスの記憶では、エリザベスは緑目金髪縦ロールのお嬢様。
しかもすっごく美人なの!女の私が羨むくらい・・・。


で、身体毎入れ替わってるんだけど、どうやら立場はレイジョー家の娘と認識されてるみたいなの。
私はこの世界では「ハナコ・レイジョー」という伯爵令嬢。
メイドさんからハナコお嬢様って呼ばれた時にはびっくりしちゃった!
その後も、食事の時にレイジョー伯爵さんや伯爵夫人さんからも娘っていう扱いをされたから間違いないはず。

とりあえず、私はこの世界で生きて行かなきゃいけないんだ・・・!
そう思ったのね。

だけど、一つ問題があったの。

エリザベスがね、この国の王子様と婚約してたのよ。
名前はジョアン様。
エリザベスの記憶だとすっごいイケメンなの!

でもね、どうやらエリザベスが2週間前に、ジョアン様に婚約破棄されちゃったみたいなのね。
美男美女でお似合いだと思うんだけど、ジョアン様はエリザベスの高飛車な態度が気に食わなかったみたい。
どうもエリザベスは、貴族の子達が通ってる学園で我儘に振舞ってたらしいの。
それで我慢の限界がきちゃったみたいね。

当然、王子と伯爵令嬢の婚約破棄で大騒ぎ!

さすがのエリザベスも凹んじゃったみたい。
たぶんそれで、何かの拍子で私達が入れ替わっちゃったのかもね。

で、このままだと、伯爵家も色々立場がマズイみたいなの。
だから、私がジョアン様に謝りに行くことにしたのね。
私がこの世界で生きていくためには、必要なことだもん。

怖いけど、私、頑張る・・・!











・・・見知らぬ天井ね。あら?天蓋がないわ?
ずいぶん簡単なベッドだこと。

・・・はっ!


「もしかして、わたくしの願い・・・届いたのかしら?・・・痛っ!」


その時、わたくしは激しい頭痛に襲われましたの。



庶民の皆様、ごきげんよう。
わたくしはエリザベス・レイジョー。
伯爵令嬢ですのよ。おーほっほっほ!

・・・でもねわたくし、お慕いしていたジョアン様から婚約破棄を言い渡されてしまいましたの。
わたくしは伯爵令嬢という高貴な身分ですから、それに相応しい振舞いをしていただけですのに・・・。
それが、ジョアン様のお気に召さなかったみたいなの・・・。

もうね、ショックですのよショック!
あまりのショックにわたくしは枕を濡らしたわ。
枕、ビショビショになりましたのよ。毎日。
メイドに毎日枕を替えてもらいましたわ。

それでね、わたくし、こう望んでしまったの。


「もうわたくし、生きてゆけないわ・・・どこか遠くに行ってしまいたい」 と。


そしたらこうなったのよ。もうびっくりしてしまいましたわ。
先ほど激しい頭痛に襲われてしまったのだけれど、それで色々とわかりましたの。

どうやら、わたくしはこの世界の「山田ハナコ」という少女と入れ替わってしまったようなのですわ!
身体毎ね。
そして、どうやらわたくしは、この山田家の娘「山田エリザベス」としてハナコさんのお父様やお母さまに認識されているようなの。
もう、驚きよね。びっくら仰天してしまいましたわ。

でもね、わたくし、自分で言うのもなんだけど、かなり前向きな性格なのよ。
この世界で生きていく、そう決めたのですから。
そして、わたくし、とーーーっても負けず嫌いなの。

だからハナコさんが学校でイジメられていると知って、これはなんとかしなければ!そう思いましたのよ。
わたくしをイジめるなんてどれほど身の程知らずなのか、思い知らせてやりますわよ!

おーーほっほっほ! おーーーほっほっほ! おーーっ・・げほげほ!











「ハナコ・・・僕は君を、僕のものにしたい・・・」

わ、私、山田ハナ・・・いや、ハナコ・レイジョーは今、この国の王子であるジョアン様から情熱的な目を向けられている。

トゥンク

こ、こんなイケメンに情熱的な目を向けられちゃうなんて・・・どうしよう!


・・・私がお父様を通じて、ジョアン様に面会させてもらい、誠心誠意謝罪の言葉を口にした結果。

「ハナコ・・・君はそんなにもいじらしかったのかい?」
「まるで、私は幻を見ているかのようだよ・・・まるで今までとは、別人に感じるよ」
「ああ、ハナコ・・・君と婚約破棄をしてしまった、愚かな僕を許してほしい」

最初は険しかったジョアン様の表情と口調が徐々に変わっていった。
そして最後は、こんな調子で愛の告白までされてしまったの。

私、今顔真っ赤にしちゃってる。
心臓もバクバクいっちゃってるし。
は、恥ずかしいよぉ・・・。

「ああ、ハナコ。どうか僕に・・・返事を聞かせてはくれないか?」

「は・・・はい・・・♡」











「おーーほっほっほ。このお茶菓子はとっても美味しゅうございますわね!シホ様、褒めて差し上げますわよ!」

「エリザベスありがとー♪美味しゅうございますとかウケルwww」
「山田さんがこんなに面白い人だったなんて知らなかったよ!おーーほっほっほってw」
「エリったらこの前、2年のあの怖い先輩に啖呵切ってて超かっこよかった!高笑いがこんなに似合う人、他にいないよ!」

「あらいやだ、あなた見てらしたの?ちょっと軽いご挨拶をしただけですのよ!おーーーーほっほっほ!」


ざわざわ・・・がやがや・・・

わたくしはエリザベス・レイ・・・いえ、山田エリザベス。
今わたくしはクラスメート達に囲まれて楽しくおしゃべりしていますの。


あの日、わたくしは朝目が覚めてからそのまま学校に登校したんですのよ。
言ったでしょ?わたくし、負けず嫌いだって。
そんなわたくしが、クラスの庶民達にイジメられている現状なんて、許せるはずがないでしょう?
・・・まあ、今のわたくしの立場も庶民ですけどね。
それはそれ!これはこれよ!

登校したわたくしを見て、クラスメート達は驚いていたわ。
そして、ハナコさんをイジメていたクラスメート達がわたくしに近寄ってきたんですのよ。

「あ、山田さんおひさー♪ねぇねぇ、ごめんなんだけどー私今お小遣い少なくて―5千円貸してくんない?」
「あーあたしもー♪山田さんお小遣い持ってても使い道ないでしょ?あたしらが有効活用してあげるから一人5千円ずつお願いね♪」

「あなたたちに支払うお金など、1円たりともありませんわよ」

わたくしの言葉でその場の空気が変わりました。
たかってきた蠅どもが喚きだしましたのよ。

「あ!?オメーなめてんのかよ!いいから金だせよ!ブス!」
「ざけた口きいてんじゃねーぞ!てめー殺すぞ!」

それに対して、わたくしも少しばかり本気をお見せしたのよ。

「ブス・・・?殺す・・・・?」

トーンを下げて、わたくしはお二人のお顔の至近距離まで近づきましたの。

「あなた方は、言ってはならない言葉を言いましたわ」
「ブス?厠にたかる蠅風情が身の程を知りなさいな」
「殺す?あなたがわたくしを?御冗談を。そういう言葉を口にしていいのは覚悟がある者だけですのよ。わたくしと本気でやり合う覚悟がおありだと、受け取ってよろしいのかしら?」

わたくし、とびっきりの笑顔でお二人に言って差し上げましたの。
そうしたらお二人とも、びくびく震えて泣き出しちゃったんですのよ。
わたくし、笑ってしまいましたわ。
おーーほっほっほっほ!

・・・伊達に伯爵令嬢として、社交界や王宮の貴族社会を生きてきた訳じゃありませんのよ。
こんな小娘ども、それに比べたら屁みたいなものですわ。
あらやだ!わたくし屁だなんて口にしちゃって・・・
おーーほっほっほっほ!おーーーーほっほっほっほ!


その日を境に、わたくしを取り巻く環境は大きく変わりました。
わたくしに嫌がらせをしてくるような方もいなくなりましたし、他の方に嫌がらせをする方も、わたくしは徹底的にお灸をすえて差し上げたのよ。
その結果が今の状態ですのよ。
・・・なんだかちょっと笑いものにされているような気がしないでもないですが、きっと気のせいですわよね。
おーーーーほっほっほ!


・・・しかし、貴族学園でも同じように振舞っていたはずでしたのに、他の性悪貴族の令嬢達のせいで、ジョアン様に勘違いされてしまったのが残念ですわね。
ま!こうなったらジョアン様よりももっと、もーっといい男を掴まえてわたくしのものにしてみせますわよ!

なんたってわたくしは・・・山田エリザベスなんですからね!

おーーーーーーーーほっほっほっほっほ!





こうして異世界転移で入れ替わった二人は、それぞれの人生を歩み始めたのでした。
おしまい。
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!

花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」 婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。 追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。 しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。 夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。 けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。 「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」 フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。 しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!? 「離縁する気か?  許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」 凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。 孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス! ※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。 【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】

王子好きすぎ拗らせ転生悪役令嬢は、王子の溺愛に気づかない

エヌ
恋愛
私の前世の記憶によると、どうやら私は悪役令嬢ポジションにいるらしい 最後はもしかしたら全財産を失ってどこかに飛ばされるかもしれない。 でも大好きな王子には、幸せになってほしいと思う。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

「そうだ、結婚しよう!」悪役令嬢は断罪を回避した。

ミズメ
恋愛
ブラック企業で過労死(?)して目覚めると、そこはかつて熱中した乙女ゲームの世界だった。 しかも、自分は断罪エンドまっしぐらの悪役令嬢ロズニーヌ。そしてゲームもややこしい。 こんな謎運命、回避するしかない! 「そうだ、結婚しよう」 断罪回避のために動き出す悪役令嬢ロズニーヌと兄の友人である幼なじみの筋肉騎士のあれやこれや

冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?

由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。 皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。 ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。 「誰が、お前を愛していないと言った」 守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。 これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。