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奴隷との出会い
001夏休みにベランダで奴隷を拾った
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夏休み、一人暮らしの俺の部屋に天使がいる。
彼女は現代の日本においてリアルに存在する『奴隷』だった。
奴隷を夏休みに入った初日にアパートのベランダで拾ったのだった。
それは夏休みになった日。
隣の家に借金取りが来ていた。
隣の家は夫婦で住んでいるみたいだったが、いつも借金取りがひっきりなしに来ていた。
この日もうるさかったので、俺はベランダに避難していた。
お隣のベランダがゴソゴソとうるさかったので、恐る恐る覗いてみたら真っ白の『貞子』がいた。
しかも、小汚い貞子。
髪は真っ白、いや、灰色か?
顔は見えないが『人』だとは認識できたので、俺は非常用の壁を取り外してベランダに招き寄せた。
そこからなんやかんやで1か月。
今日髪を切ってやった。
そして、顔が見えるようになって分かった。
『奴隷』は超絶美少女で『天使』だった。
あ、冒頭の説明はもっと必要なんですが、食事にしていいですか?
お腹すいたので。
「シロ、昼ご飯にしようか」
「はい」
あ、『シロ』っていうのはこの天使の名前。
名前がないので、髪の色から『シロ』とした、仮の名前だ。
この1か月口も聞いてくれなかったが、ここ数日やっと少し話すようになってきたところだ。
身長から判断すると中学生か小学生くらいか・・・
150cmないな。
拾ったときは、手足はガリガリで骨の形が分かるほどだった。
ここ1か月で少しだけ肉がついてきた。
正直、最初は男か女かも分からなかった。
そして、汚くて、臭かった。
即風呂に入れて女の子だと分かった次第だ。
ただ、本当に自分で立てるのかも分からないくらい細かった彼女に邪な気持ちは一切感じなかった。
彼女を洗っていて気づいたことには、彼女の手足には火傷の跡のような赤く色が変わった部分がある。
これは虐待の跡ではないだろうかと思った。
なんか、小さな生き物を死なせてはいけないという『庇護欲のような何か』だけで面倒を見始めた。
結局、あのあとお隣は全く帰ってこない。
夜逃げってやつか?
「今日は、昨日の残りのシチューなんだけど・・・」
「・・・」
シロは床に体育座りで座ったままだ。
「今日は、椅子に座って食べてみない?」
(・・・ふるふる)
首を振って否定された。
シロはどんな生活を強いられていたのか、椅子に座らない。
なんでも床に置かないと食べない。
食べられない。
正直、モラル的な意味で抵抗はあったが、まずは食べさせることを優先した。
「今日はパンもあるから、スープに浸して食べよう。そしたら、手で食べても変じゃないよ」
「・・・」
皿に市販のロールパンを2個乗せ、シチューの皿とともに彼女の前に置いた。
彼女はいつも丸まって食事を食べる。
正座をした状態でお辞儀をしたような姿勢。
消化にいいとはとても思えないけれど、いつもこうしていたのかもしれない。
シロはご飯を食べ終わった後に手を合わせる。
「かみさま、ごちそうさまでした。ありがとうございました」
最初はなんて言っているのか分からなかったけれど、かみさまに感謝しているらしい。
良い子だった。
彼女は現代の日本においてリアルに存在する『奴隷』だった。
奴隷を夏休みに入った初日にアパートのベランダで拾ったのだった。
それは夏休みになった日。
隣の家に借金取りが来ていた。
隣の家は夫婦で住んでいるみたいだったが、いつも借金取りがひっきりなしに来ていた。
この日もうるさかったので、俺はベランダに避難していた。
お隣のベランダがゴソゴソとうるさかったので、恐る恐る覗いてみたら真っ白の『貞子』がいた。
しかも、小汚い貞子。
髪は真っ白、いや、灰色か?
顔は見えないが『人』だとは認識できたので、俺は非常用の壁を取り外してベランダに招き寄せた。
そこからなんやかんやで1か月。
今日髪を切ってやった。
そして、顔が見えるようになって分かった。
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あ、冒頭の説明はもっと必要なんですが、食事にしていいですか?
お腹すいたので。
「シロ、昼ご飯にしようか」
「はい」
あ、『シロ』っていうのはこの天使の名前。
名前がないので、髪の色から『シロ』とした、仮の名前だ。
この1か月口も聞いてくれなかったが、ここ数日やっと少し話すようになってきたところだ。
身長から判断すると中学生か小学生くらいか・・・
150cmないな。
拾ったときは、手足はガリガリで骨の形が分かるほどだった。
ここ1か月で少しだけ肉がついてきた。
正直、最初は男か女かも分からなかった。
そして、汚くて、臭かった。
即風呂に入れて女の子だと分かった次第だ。
ただ、本当に自分で立てるのかも分からないくらい細かった彼女に邪な気持ちは一切感じなかった。
彼女を洗っていて気づいたことには、彼女の手足には火傷の跡のような赤く色が変わった部分がある。
これは虐待の跡ではないだろうかと思った。
なんか、小さな生き物を死なせてはいけないという『庇護欲のような何か』だけで面倒を見始めた。
結局、あのあとお隣は全く帰ってこない。
夜逃げってやつか?
「今日は、昨日の残りのシチューなんだけど・・・」
「・・・」
シロは床に体育座りで座ったままだ。
「今日は、椅子に座って食べてみない?」
(・・・ふるふる)
首を振って否定された。
シロはどんな生活を強いられていたのか、椅子に座らない。
なんでも床に置かないと食べない。
食べられない。
正直、モラル的な意味で抵抗はあったが、まずは食べさせることを優先した。
「今日はパンもあるから、スープに浸して食べよう。そしたら、手で食べても変じゃないよ」
「・・・」
皿に市販のロールパンを2個乗せ、シチューの皿とともに彼女の前に置いた。
彼女はいつも丸まって食事を食べる。
正座をした状態でお辞儀をしたような姿勢。
消化にいいとはとても思えないけれど、いつもこうしていたのかもしれない。
シロはご飯を食べ終わった後に手を合わせる。
「かみさま、ごちそうさまでした。ありがとうございました」
最初はなんて言っているのか分からなかったけれど、かみさまに感謝しているらしい。
良い子だった。
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