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奴隷との新しい生活
024_奴隷と神様の夜の生活
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最近、シロが少しおかしい気がする。
俺がトイレから戻ると、ベッドの上で枕を抱きしめて寝転がって、くねくねしていることがある。
何だか少し赤い顔をしているので、調子が悪いのかと聞いても、イマイチ要領を得ない。
飲み物を飲もうとキッチンに移動するときなどに、すかさず着いてくるようになった。
イメージ的にはカルガモの親子。
ちょっとインプリンティングみたい。
好かれているのは感じるので悪い気はしないが、ずっと着いてくるとなると、少し落ち着かない。
頭を撫でてやっても、手をつないでも、別に改善はされなかった。
テレビを見ていると、後ろから抱き着いてくることもある。
俺の脇から手を回して顔をぺったり背中につけてくる。
(すーはーすーはーすーはーすーはー)いっているので、『俺って臭いのか!?』とちょっと気になり始めてきた。
今日は、洗濯を手伝うと言い始めた。
とても喜ばしいことだが、これまで洗濯にあまり興味がなかったので、急に興味を持ち始めたのは何故だか分からない。
シロは、洗濯物を洗濯機に入れる時1枚1枚においを嗅ぐ。
すこぶる恥ずかしいので、ぜひやめていただきたい。
数日こんなことがあって、俺は気づいた。
『匂い』だ。
シロは俺のにおいを嗅いでいる。
多分、臭いので、静かに抗議しているのではないだろうか。
そして、家主の俺にはそれが言えないので、分かりやすいように行動している、と。
そして、その日の夜に事件は起きた。
23時ごろ部屋の電気を消して寝ようとしていた時のことだ。
ベッドに入ろうとしたら、シロが枕と布団を脇に抱えて横に立っていた。
「どうした、シロ?」
「かみさま・・・一緒に寝ていいですか?」
シロの顔は少し寂しそうな、悲しそうな顔をしていた。
先日の寝られない夜がふとよぎったが、寒いのもあるだろうし、季節柄人肌が恋しいこともあるだろう。
邪な気持ちではなく、ね。
「狭いぞ?それでもいいか?」
ベッドの空いたスペースをポンポンと叩きながら答えた。
「くっついて寝るので・・・狭くてもいいです・・・」
シロがちっこい声で言ってた。
俺は難聴系主人公ではないので、しっかり聞こえたぞ。
それにしても、思いっきりくっついて寝る気なんだな。
軽く後悔し始めていた。
いや、嬉しいよ?
嬉しいけど、さ。
俺の枕は比較的大きい。
間違えて大きめのやつを注文してしまったのだ。
通販の弱点と言える。
枕の下側に腕を置くと、シロを腕枕的に寝かせても腕がしびれない。
通販最高!
1つのベッドで2人寝る場合は、何とかしてくっつかないと、空間が出来て冷たい空気が入ってくる。
これがすごく寒い。
対処策としては、できるだけくっついて、布団を着たら隙間を作らないことだけだ。
『腕枕作戦』でシロは俺のすぐ横に来れる。
これで布団をかければ完璧。
できるだけ早く寝てしまえば、俺の勝ち(?)だ。
シロはいつも横を向いて寝る。
今日も俺の方を向いて、横を向いて寝ている。
胸とか脇とかの辺りにシロの顔が来るから気になり始めた。
俺、臭くないか!?
シロが、俺とベッドの隙間に手をねじ込み始めた。
そして、両手で抱きしめてきた。
俺の胸のあたりに顔をうずめている状態。
頭も完全に布団の中に入ってしまっている。
最強あたたかフォーム(?)だ。
シロが静かになったので、布団を少しだけめくって、シロの後頭部に話しかけてみた。
「シロ、俺、臭くないか?風呂ではいつも以上に身体を洗う様にしているんだけど・・・」
シロがゆっくりを顔を上にあげ、こちらを向いた。
「ダメ・・・かみさまは、今まで通りでいい。2~3日お風呂に入らなくてもいい」
それだけ言うと、また、顔を俺の脇にくっつけ、(すーはーすーはー)している。
こ、これは・・・単なる『臭いフェチ』だ・・・
すげえ悩んだのに、ちょっと落ち込んだのに、ここには『においフェチ』が1人いるだけだ。
「シロ、あんまりにおいを嗅ぐな。恥ずかしいから・・・」
シロが、再び布団から顔を出し答えた。
「なんで?かみさまのにおいすごく好き。心が『わわわ』ってなる!」
「『わわわ』がどんな感情か分かんないけど、そして、好きって言われると嬉しいけど、やっぱり恥ずかしいよ・・・」
「かみさまは、耳の後ろのところと、脇の辺りのにおいがすごくいいの。シロ大好き」
それは大丈夫なのか!?
そんな露骨に、においを嗅ぐ美少女がこれまでいただろうか!?
言って安心したのか、布団にどんどん潜り込んで俺の色んなところのにおいを嗅ぎ始めた。
もう、これダメだろ。
男女が逆だったら完全にアウト。
裁判なしで死刑だよ。
「かみさまと一緒に寝ると、かみさまのにおいに包まれて寝られるから幸せ・・・。もっと早くこうすればよかった・・・」
仰向けに寝ている俺の胸元辺りからひょっこり顔を出すシロ。
満面の笑顔だ。
寝る気ないだろ、これ。
「シロのどきどきをかみさまに伝えたいけど・・・どうしたら伝わるのか、分かんないの」
最高潮に伝わってるから・・・
シロが、再び俺の横にころんと寝転がる。
俺の手を両手でとって、シロの胸に当てる。
「お、おい、シロ・・・」
あまりの行動に焦る俺。
きっと顔が硬直しているだろう。
「シロのどきどき聞こえますか?」
俺の心臓がうるさすぎて、シロの心臓の音どころじゃない。
俺の手をシロの胸に当てたまま、シロが俺の胸に耳を当てた。
バレるバレる。
俺の心臓が心拍数のコースレコードを更新中なのが!
「かみさまの心臓の音と、シロの心臓の音が一緒になったら・・・シロとかみさまは一緒になれるんだよ?」
シロが俺の胸に耳を当てている。
俺の手はシロの胸に当てられたまま。
う、動かせない。
なんかちょっと、やわらかいし・・・
ロマンティックな感じの中、大変申し訳ないのだけれど、俺のナニはもう、ガッチンガッチンだった。
その上、シロが足を絡めてくる。
どんな状況だよ。
シロの髪の毛を撫でてみる。
「ん・・・」
かわいい声がこぼれた。
猫が撫でられているときのような、細められた目は、俺の理想が具現化したようで・・・まさに天使。
狭いベッドで、ふたり身体を寄せ合っている状況は、まさに天国。
そして、髪を撫でられ続けたシロはそのまま幸せそうに眠ってしまった。
俺もいつの間にか眠っていたが、寝たというよりは、気絶だったに違いない。
そして、朝起きた時、俺のパジャマはシロのよだれでじゅぶじゅぶになっていた。
これはこれで『ご褒美』かもしれない・・・
俺がトイレから戻ると、ベッドの上で枕を抱きしめて寝転がって、くねくねしていることがある。
何だか少し赤い顔をしているので、調子が悪いのかと聞いても、イマイチ要領を得ない。
飲み物を飲もうとキッチンに移動するときなどに、すかさず着いてくるようになった。
イメージ的にはカルガモの親子。
ちょっとインプリンティングみたい。
好かれているのは感じるので悪い気はしないが、ずっと着いてくるとなると、少し落ち着かない。
頭を撫でてやっても、手をつないでも、別に改善はされなかった。
テレビを見ていると、後ろから抱き着いてくることもある。
俺の脇から手を回して顔をぺったり背中につけてくる。
(すーはーすーはーすーはーすーはー)いっているので、『俺って臭いのか!?』とちょっと気になり始めてきた。
今日は、洗濯を手伝うと言い始めた。
とても喜ばしいことだが、これまで洗濯にあまり興味がなかったので、急に興味を持ち始めたのは何故だか分からない。
シロは、洗濯物を洗濯機に入れる時1枚1枚においを嗅ぐ。
すこぶる恥ずかしいので、ぜひやめていただきたい。
数日こんなことがあって、俺は気づいた。
『匂い』だ。
シロは俺のにおいを嗅いでいる。
多分、臭いので、静かに抗議しているのではないだろうか。
そして、家主の俺にはそれが言えないので、分かりやすいように行動している、と。
そして、その日の夜に事件は起きた。
23時ごろ部屋の電気を消して寝ようとしていた時のことだ。
ベッドに入ろうとしたら、シロが枕と布団を脇に抱えて横に立っていた。
「どうした、シロ?」
「かみさま・・・一緒に寝ていいですか?」
シロの顔は少し寂しそうな、悲しそうな顔をしていた。
先日の寝られない夜がふとよぎったが、寒いのもあるだろうし、季節柄人肌が恋しいこともあるだろう。
邪な気持ちではなく、ね。
「狭いぞ?それでもいいか?」
ベッドの空いたスペースをポンポンと叩きながら答えた。
「くっついて寝るので・・・狭くてもいいです・・・」
シロがちっこい声で言ってた。
俺は難聴系主人公ではないので、しっかり聞こえたぞ。
それにしても、思いっきりくっついて寝る気なんだな。
軽く後悔し始めていた。
いや、嬉しいよ?
嬉しいけど、さ。
俺の枕は比較的大きい。
間違えて大きめのやつを注文してしまったのだ。
通販の弱点と言える。
枕の下側に腕を置くと、シロを腕枕的に寝かせても腕がしびれない。
通販最高!
1つのベッドで2人寝る場合は、何とかしてくっつかないと、空間が出来て冷たい空気が入ってくる。
これがすごく寒い。
対処策としては、できるだけくっついて、布団を着たら隙間を作らないことだけだ。
『腕枕作戦』でシロは俺のすぐ横に来れる。
これで布団をかければ完璧。
できるだけ早く寝てしまえば、俺の勝ち(?)だ。
シロはいつも横を向いて寝る。
今日も俺の方を向いて、横を向いて寝ている。
胸とか脇とかの辺りにシロの顔が来るから気になり始めた。
俺、臭くないか!?
シロが、俺とベッドの隙間に手をねじ込み始めた。
そして、両手で抱きしめてきた。
俺の胸のあたりに顔をうずめている状態。
頭も完全に布団の中に入ってしまっている。
最強あたたかフォーム(?)だ。
シロが静かになったので、布団を少しだけめくって、シロの後頭部に話しかけてみた。
「シロ、俺、臭くないか?風呂ではいつも以上に身体を洗う様にしているんだけど・・・」
シロがゆっくりを顔を上にあげ、こちらを向いた。
「ダメ・・・かみさまは、今まで通りでいい。2~3日お風呂に入らなくてもいい」
それだけ言うと、また、顔を俺の脇にくっつけ、(すーはーすーはー)している。
こ、これは・・・単なる『臭いフェチ』だ・・・
すげえ悩んだのに、ちょっと落ち込んだのに、ここには『においフェチ』が1人いるだけだ。
「シロ、あんまりにおいを嗅ぐな。恥ずかしいから・・・」
シロが、再び布団から顔を出し答えた。
「なんで?かみさまのにおいすごく好き。心が『わわわ』ってなる!」
「『わわわ』がどんな感情か分かんないけど、そして、好きって言われると嬉しいけど、やっぱり恥ずかしいよ・・・」
「かみさまは、耳の後ろのところと、脇の辺りのにおいがすごくいいの。シロ大好き」
それは大丈夫なのか!?
そんな露骨に、においを嗅ぐ美少女がこれまでいただろうか!?
言って安心したのか、布団にどんどん潜り込んで俺の色んなところのにおいを嗅ぎ始めた。
もう、これダメだろ。
男女が逆だったら完全にアウト。
裁判なしで死刑だよ。
「かみさまと一緒に寝ると、かみさまのにおいに包まれて寝られるから幸せ・・・。もっと早くこうすればよかった・・・」
仰向けに寝ている俺の胸元辺りからひょっこり顔を出すシロ。
満面の笑顔だ。
寝る気ないだろ、これ。
「シロのどきどきをかみさまに伝えたいけど・・・どうしたら伝わるのか、分かんないの」
最高潮に伝わってるから・・・
シロが、再び俺の横にころんと寝転がる。
俺の手を両手でとって、シロの胸に当てる。
「お、おい、シロ・・・」
あまりの行動に焦る俺。
きっと顔が硬直しているだろう。
「シロのどきどき聞こえますか?」
俺の心臓がうるさすぎて、シロの心臓の音どころじゃない。
俺の手をシロの胸に当てたまま、シロが俺の胸に耳を当てた。
バレるバレる。
俺の心臓が心拍数のコースレコードを更新中なのが!
「かみさまの心臓の音と、シロの心臓の音が一緒になったら・・・シロとかみさまは一緒になれるんだよ?」
シロが俺の胸に耳を当てている。
俺の手はシロの胸に当てられたまま。
う、動かせない。
なんかちょっと、やわらかいし・・・
ロマンティックな感じの中、大変申し訳ないのだけれど、俺のナニはもう、ガッチンガッチンだった。
その上、シロが足を絡めてくる。
どんな状況だよ。
シロの髪の毛を撫でてみる。
「ん・・・」
かわいい声がこぼれた。
猫が撫でられているときのような、細められた目は、俺の理想が具現化したようで・・・まさに天使。
狭いベッドで、ふたり身体を寄せ合っている状況は、まさに天国。
そして、髪を撫でられ続けたシロはそのまま幸せそうに眠ってしまった。
俺もいつの間にか眠っていたが、寝たというよりは、気絶だったに違いない。
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