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第6章。3銀河攻防戦 Vol-6-1。

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❤️天翔るリアの女王第2部Vol-6-1❤️
第6章。3銀河攻防戦 Vol-6-1。
 AG4.3紀元631年4月25日。~AG4.3紀元631年4月28日。

(登場人物)
❣️ミロナ・ラハム・リア。
 神聖リア帝国神聖女王。マルチ能力者。
 能力者(思念波。念動力、瞬間移動。原子変換能力。ヒュプノ能力。次元転換能力。物資復元能力(リストラリバイブラ能力)。)

❣️ミロル・ラハム・リア。
 ミロナ・ラハム・リアの双子の妹。
 ラレン銀河連合帝国女王。

❣️フランソファ・ラハム・リア。
 クォークトロニクス学者。高エネルギー学者。高次元学者。天才マルチ物理学者。ミロナ・ラハム・リア神聖女王の従妹。副摂政。

❣️ホナミ・ラハム・リア。
 科学技術部局生体脳・ライフトロン研究部主幹。

❣️ラム・ラハム・リア。
 特殊工作部隊元帥。AG4.3紀元631年2月20日就任。

❣️ラブリナ・ラハム・リア。
 リア帝国艦隊統合司令長官。大元帥。ミロナ・ラハム・リア神聖女王の従妹。副摂政。

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第6章。3銀河攻防戦 Vol-6-1。
 ナルレ・ダルン・デロル第2公女と通信不能となり、ヨダ・ダルン・デロル帝国軍総督は心配していた。総督は、ブル・ダルン・デロル統合大元帥を呼び出し、ナルレ第2皇女とコンタクトが出来ないが、戦況はどうなっているのか問い質す。
「総督閣下、サー❗️私の元には何も情報は届いていません。早急に調査します」と、答える。
「頼むぞブル、皇帝陛下も気にしておるでな」と、話し掛ける。
「サー❗️総督閣下」
 命令を受けたダバガ・ダルン・デロル総統轄大元帥は、情報収集を始めて数時間後。ナルレ第2皇女等船団が、全員捕虜になったと判明する。其の事実を総督に報告した。
 総督から叱られ、ナルレ第2皇女を救出する様言明を受ける。
 ダバガ統轄大元帥は、ラルグ・ダルン・デロル副総統轄大元帥にナルレ第2皇女救出を命令する。
 妹のナルレが捕虜になったと知ったマナラ・ダルン・デロル第1皇女は、傘下の遊撃旅団50個船団を率いて独自出撃する意思を固める。そして、AG4.3紀元631年4月25日。マナラ第1皇女は妹救出に出撃して行く。
 ラルグ・ダルン・デロル副総統轄大元帥が統轄司令長官として、100個船団を率いて3銀河方面に出撃して行く。

 探知ネットワークセンターは、巨大船団が3銀河方面に出撃した事を確認する。其の情報は探知ネットワークセンター並びに、最新鋭完全自立型6次元メンタル標識塔ミル7MDネットワークからクリスタルレーネに届けられる。
 ミリアン銀河帝国ミルル・ラハム・リアン女王の元にも情報が届いた。ミルル女王は、自分の分身で有るミラン摂政とコンタクトを取る。
「ダリル銀河連合帝国が、全力で我々の制圧をする為に巨大船団を発進させた様です❗️新偽装出撃拠点で有るミロダリアン超銀河団東部ダリル銀河団ミリアン銀河ナデルナ星系第3惑星ルナを起動させ、ダリル銀河連合帝国軍を撃破せよ❗️」と、命令する。
「承知しました❗️ラムレナ・ラハム・リアン副摂政兼ミリアン銀河軍総帥に命令します」と、答える。
 コンタクトを切ってダリル銀河団ミリアン銀河ナデルナ星系第3惑星ルナの副摂政兼ミリアン銀河軍総帥ラムレナ・ラハム・リアンと、コンタクトを取る。
 スクリーンに、ラムレナ・ラハム・リアン副摂政が映し出される。「情報は届いています❗️いよいよ決戦の時ですね。既に準備は出来ています。ミラロ・ラハム・リアン統合大元帥を統合司令長官として200個船団を出撃させます❗️」と、話し掛ける。
「恐らく、新偽装出撃拠点は探知され攻撃の対象になるでしょう。其の準備も出来ているでしょうね」と、ミラン・ラハム・リアン摂政。
「勿論です❗️脱出の準備も整い、罠は完了しています❗️」と、答えるラムレナ・ラハム・リアン副摂政。
 AG4.3紀元631年4月26日。ミリアン銀河ナデルナ星系第3惑星ルナから、ミラロ・ラハム・リアン統合大元帥を統合司令長官として、200個船団を出撃して行く。其の3時間後。ラムレナ・ラハム・リアン副摂政は、全ての施設と共にナデルナ星系から離脱してクリスタルレーネに向かって行く。星系内には完全ロボットの防衛システムだけが残った。

 惑星ルナから出撃した事を知ったホイヘン銀河バレン星系第4惑星バラン常駐のレノマ・ラハム・リアン総督は、浮揚戦闘起動リングヘル500台をナデルナ星系に、2000台をミラロ・ラハム・リアン統合大元帥の元に送り出した。

 ラルグ・ダルン・デロル副総統轄大元帥傘下の100個船団が3銀河近辺に次々とドロップダウンして来る。マナラ・ダルン・デロル第1皇女傘下の遊撃旅団50個船団は、全く別の宙域にドロップダウンしていた。
 是等の動きは、超越知性生体脳レーネは把握していた。此の状態で戦争になれば甚大な被害が出ると判断し、ミロナに報告する。
「様子を見て介入しよう❗️」と、答えるミロナ。
「では、暫く傍観するのですね」と、クリスタルレーネ防衛艦隊統合司令長官のへラル・レム・ヴァル。
「此の隙にダリル銀河連合帝国を一気に制圧しましょう❗️」と、強きのロレイン・ラハム・リア神聖リア帝国副摂政。旅団船団の統合司令長官でも有る。
「誘惑に駆られるが、犠牲者を出すのは忍びがたい。可能ならドゴル・ダルン・デロル7世皇帝並びに側近等を拘束出来れば此の戦争は終結するのだか❗️」と、ミロナ。
「現状では無理ですね。ダリル銀河連合帝国は強大な国家です❗️神聖リア帝国が全力を挙げれば簡単に制圧可能でしょうが」と、ラブリナが説明する。
「新しい情報が入りました。レノマ・ラハム・リアン総督が、浮揚戦闘起動リングヘル500台をナデルナ星系に、2000台をミラロ・ラハム・リアン統合大元帥の元に送り出しました。其の結果、戦力バランスが崩れミリアン銀河帝国軍が圧勝する可能性があります」と、報告する超越知性生体脳レーネ。
 ミルル・ラハム・リアン女王のイメージ像がスクリーンに現れる。「犠牲は最小限に押さえる様命令して有りますので、心配する必要は有りません❗️」と、話し掛ける。
「私からも指示を出して有ります❗️」と、ミラン・ラハム・リアン摂政。
「暫し傍観を続けましょう❗️ダリル銀河団ミリアン銀河ナデルナ星系第3惑星ルナから、ラムレナ・ラハム・リアン副摂政が全施設と共にクリスタルレーネに戻って来ますので」と、ミルル・ラハム・リアン女王。
「承知した。傍観を続けるが、即時介入の準備を整えておく」と、ミロナが独断で決定する。

 ダリル銀河連合帝国側の探知・通信ネットワークが、新偽装出撃拠点である、ミロダリアン超銀河団東部ダリル銀河団ミリアン銀河ナデルナ星系第3惑星ルナから巨大な船団が発進した事を探知し、ダリル銀河連合帝国船団長並びにロレン・ダルン・デロル第1皇女の元に届けられる。
 ロレン・ダルン・デロル第1皇女3銀河から30万光年離れた虚無空間に滞空して、探知活動をしている。ロレン第1皇女は、何処かの星系に捕らわれていると考えていたからである。
 奇跡的な偶然から、5万光年離れた虚無空間にいきなり超巨大な黄金色に輝く球体を探知する。映像を見て、まさか其の球体に妹のナルレ・ダルン・デロル第2公女が捕らわれているとは考えもしなかった。
 超越知性生体脳レーネは、ロレン・ダルン・デロル第1皇女率いる船団を探知し其の映像を放映する。其の映像を見て姉ロレン・ダルン・デロル第1皇女傘下の遊撃旅団船団だと気が付いた。
「ミロナ、あの船団は姉ロレンの船団です❗️私を救出に来たのだと思うは」と、話し掛けるナルレ第1皇女。
「では、早急にコンタクトを取りなさい❗️」と、ミロルが話し掛ける。
「ナルレです❗️ロレンお姉様、応答願います」と、送信する。
 数秒後。スクリーンにロレン第1皇女の映像が映る。「ナルレ❗️今、何処からコンタクトをしてるの」信じられない顔付きで話し掛ける。
「お姉様が探知した黄金色の球体の中からよ❗️」と、答える。
「エッ❗️では其処に捕らわれているのね」と、ロレン。
「いいえ❗️自分の意思で此処にいるのです。詳細を話すと長くなりますのです、マザーシップ・クリスタルレーネの統合司令長官等と変わります❗️」映像視野が広がり、ミロナ等が映し出される。
 ミロナは優雅に儀礼して「始めてお目にかかります。私は神聖リア帝国神聖女王のミロナ・ラハム・リアです❗️」
「私は、ミロナの双子の女で、ミリアン銀河帝国女王のミロル・ラハム・リアです❗️」と、自己紹介する。
「私は神聖リア帝国軍統合司令長官兼副摂政のラブリナ・ラハム・リアです❗️」
「私は神聖リア帝国科学評議会副議長兼副摂政のフランソファ・ラハム・リアです❗️」と、次々と、自己紹介して行く。
 最高幹部全員の自己紹介が終わり、改めてミロナが話し始める。
「我々は帝国政治を打倒して、民主共和制の完全自治の共和国樹立を推進しています❗️かなり荒っぽい方法ですが、犠牲を最小限に抑えながら戦いを進めています。当然ながら、ロレン・ダルン・デロル第1皇女妃殿下に取っては、我々は単なる侵略者でしょうが 、信念を持って行動しています❗️」と、話し掛ける。
「丁寧な挨拶有難う御座います❗️私は、ダリル銀河連合帝国第1皇女のロレン・ダルン・デロルです❗️妹ナルレを救出する為に、独断で行動していました。ナルレが無事だったのを確認出来て安心しました。可能ならナルレを解放して頂きたい❗️」と、要請する。
「お姉様❗️私は此処に残ります。ミロナ等と別れるつもりは有りません。お姉様も一度クリスタルレーネに来てミロナ等と会談して欲しいです❗️」と、ナルレ第2皇女。
 暫し考えて「解りました。会談します❗️」と、決断する。
「決断感謝します❗️では、7MD転送トンネルを開きます」と、ミロナ。
 ロレン第1皇女傘下の船団が次々と転送トンネルを潜り抜けクリスタルレーネの内部に入る。ロレンはスクリーンを見て驚く。まるで、惑星の地上見たいで有る。
 空港管制からの指示で、何百台が同時に次々と着陸している。全船団が着陸して、亀鑑からロレン・ダルン・デロル第1皇女等側近が下船して来る。
 ナルレ第1皇女とミロナ等幹部一同が出迎える。送迎車両に乗り込んでクリスタルパレスに向かって発進する。
 クリスタルパレス第1会見室で対談が始まる。
 最初に、ナルレ第2公女が話し始める。「私は、自由意思で此処にいます❗️天空の女神直系の一族で有るミロナ等の行動理念と信念と誠実な人格を信頼して同行する事に決めたのよ❗️捕虜になったダナ総統轄大元帥やダルバ第1船団長も自由意思で此処に留まっています。専制君主の帝国政治に疑問を抱いているからです」と、思いを伝える。
「神聖リア帝国も同じ専制君主の帝国政治でしょう❗️」と、ロレン第1皇女。
 ミロナは微笑んで「確かに神聖リア帝国は専制君主の帝国政治で有る。只、事実は、神聖リア帝国は大きな器で、中身は完全に独立している帝国、連邦共和国等が何千も有る。其等を統轄して纏めているだけです❗️そうしないと、互いに主権争いが勃発するからです」と、説明する。
「しかし、神聖女王が命令すれば、全ての帝国並びに連邦共和国は命令に従うでしょう❗️」と、ロレン第1皇女。
「確かにロレン第1公女妃殿下の言う通りです❗️私が命令すれば従わない国家は一つも無いでしょう。そう言う意味では専制君主の独裁者ですね❗️」と、微笑んで答えるミロナ。
「ロレン第1公女妃殿下の言い分は解ります。だが、私は自由意思で従っているだけです❗️」と、ミロルが弁護する。
「我々は強制はしていません。通常は全て自由で、各帝国間、各連邦共和国間の移動並びに出入りは自由で、全体で一つの政治・経済圏を造り上げています❗️」と、フランソファが説明する。
「我々は考えた事がない理想的な政治形態ですね❗️では、軍事面ではどうなのでしょうか」と、ロレン第1皇女。
「軍事面に於いて最強なのは、アンドライダ種族の軍事力です。神聖リア帝国全体の防衛を司っています❗️彼等は一応、私の命令には従うでしょうが、全く命令系統が異なるので従う必要は有りませんね❗️」と、答えるミロナ。
「では、其のアンドライダ種族が反乱をお越し神聖リア帝国を制圧しようとすれば対応が出来ないのでは」
「確かに其の通りです。反乱が起これば押さえられないでしょうね❗️」と、ラブリナが答える。
「アンドライダ種族は、超古代から我々リア人を擁護してきた護り人。裏切る事は有りません❗️」と、答えるミロナ。
「何と素晴らしい種族なのでしょう❗️とても信じられません」率直に話す。
「他に聞きたい事は有りますか❗️」
「現在我々が戦っている相手は何者なのでしょうか❗️」
「ミリアン銀河帝国ミルル・ラハム・リアン女王の船団です❗️」と、答えるミロナ。
「どの様な人物なのでしょう。面談して見たい」
 いきなり、スクリーンイメージ像が現れる。「私がミルル・ラハム・リアンです❗️」と、語り掛ける。
「エッ❗️」と、驚くロレン第1皇女。
「ミルル・ラハム・リアン女王は超越知性生体脳で、ミリアン銀河帝国はロボット帝国なのです」と、答えるミロナ。
「我々はロボット帝国と戦っているのですね」
「ミラン・ラハム・リアン摂政等幹部は全て生体ドールで、生身の人間です」と、説明するミロナ。
 室内に「探知ネットワークセンターです❗️ロボット帝国本拠地星系で有る、ミロダリアン超銀河団東部ダリル銀河団ミリアン銀河ナデルナ星系第3惑星ルナが、ミリアン銀河連合帝国軍が進入し戦闘状態に突入しました❗️」との声が広がる。
「救援艦隊は送らないのですか❗️」
「我々は一切介入しません」と、ラブリナが言い切る。
「此の戦争を立案して実行させたのはミロナ神聖女王陛下では無いのですか❗️」と、問い掛ける。
「私は一切関わっていません。恐らく、遊撃旅団第1軍リエル・ラハム・アンドロイダ統轄大元帥でしょう❗️アンドライダ種族に関しては、私の権限外ですので」と、ミロナ。
「では、此の戦争を止める事は出来ないのですね❗️」
「法律上は」と、ミロナ。
「法律上以外外では」
「非常事態法が発令されれば、自動的に全権が与えられます❗️」と、通常の事を話す。
 切れ者で、聡明なロレン第1皇女は、ミロナの本心の一部を無抜いていた。「成る程。凡そ推測が出来ました❗️」と、ロレン第1皇女。
「国家緻密に関わる事項が含まれるので、答えられない事も有ります❗️」と、正直に答える。
「では、権限は無制限では無いのですか❗️」と、更に突っ込むロレン第1皇女。
「無制限の場合も有りますが、通常は提案或いは要請と言う形になりますね」と、ミロナ。正直な答えで有る。
「では、私からも質問します。専制君主の帝国政治に疑問は無いのですか❗️」と、ミロルが問い掛ける。
「其の様な環境で育ったので、其が当たり前だと考えて居ましたので」と、正直に答えるロレン第1皇女。
「人間は抑圧されると反動で、ミノマワリの環境を変えようとします。其の半藤が広がり反乱の芽がめばめ、何れ内乱になり、帝国内は戦乱になるでしょう。恐らく、過去に何度か内乱が起こったでしょうね❗️」と、ミロナも突っ込む。
「推測通りです」
「だからこそ、今帝政を見直して変えなければならないのです。ロレン第1皇女妃殿下が希望すれば全力で手助けします❗️」と、ミロルが言い切る。
「貴女方の主旨は理解しました❗️だか、判断は暫く保留にして下さい。妹やダナ総統轄大元帥等と話し合ってから決断しますので」と、ロレン第1皇女。

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