ドゥームレジスター

バルッ!!

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調和の力を完全に統合するための方法を探す旅を続ける中、大地たちは新たな脅威の存在を感じ取っていた。それは、黒い本が微かに放つ異常な脈動と、周囲の空気に漂う不穏な気配から感じ取れるものだった。

エリオットが調査を続ける中、ふと立ち止まり言った。
「何かがおかしい……本の力が不安定になっている。誰かがこれに干渉しているのかもしれない。」

「干渉?他にこの本の秘密を知る者がいるのか?」
ロイクが眉をひそめて問いかける。

「それだけじゃない。本の中に眠る原初の力に、別の存在がアクセスしようとしている。悪意を伴った何かが……。」
エリオットの言葉に一行は緊張を走らせた。


その時、空が急に暗くなり、不気味な風が吹き荒れた。大地たちが身構えると、黒い霧が渦を巻き、その中心に人影が現れた。その人物は漆黒の衣を纏い、長い白髪と鋭い赤い瞳が特徴的だった。その手には、大地の持つ黒い本によく似た古びた本を握っている。

「貴様らが、調和の力を巡る愚かな旅を続けている者たちか。」
その声は低く冷たい響きを持っていた。

「お前は誰だ!?」
フィーネが剣を構え、声を張り上げた。

その男は静かに笑いながら答えた。
「私の名はザレク。この世界に転生し、原初の力を正しく使う資格を得た者だ。」

「転生……?」
大地が眉をひそめる。

「そうだ。私もまた、この世界に『召喚』された者だ。だが、お前たちと違い、私は真にふさわしい力を持つ。この世界を支配し、調和を破壊し、新たな秩序を築く力をな。」


ザレクが握る本から黒い光が溢れ出し、その光が周囲の空間を歪ませ始めた。まるで黒い本が反応しているように、ザレクの本も調和の力と対立する波動を放っている。

「貴様の持つ本と私の本は対を成している。私の本は『闇の調和』を象徴し、世界を破壊し、新たな形を作り上げるための力を持つ。」

「そんなことはさせない!」
大地が剣を抜き、ザレクに向かって叫ぶ。

ザレクは冷笑を浮かべ、手を一振りするだけで黒い霧が一行を襲った。その霧は刃のように鋭く、一行を分断しようとする。

「貴様らでは、私を止めることなど不可能だ。この力を見よ!」

ザレクが手をかざすと、地面から黒い影が湧き上がり、それが次々と形を成し、巨大な獣へと変化していった。その獣たちは赤い目を光らせ、一行に向かって牙を剥いた。


「全員、陣形を組め!」
フィーネが指示を飛ばし、一行は獣たちに立ち向かう。

ロイクが盾を構えながら言った。
「こいつら、普通の敵じゃないぞ……!」

フィーネが剣で一体を斬りつけるが、その体はすぐに霧となって再生する。
「何だ、この再生力……!」

「ザレクが本から力を与えているんだ。彼を止めない限り、獣たちは無限に復活する!」
エリオットが叫ぶ。

「なら、俺が行く!」
大地が「時の輪廻」の力を発動し、ザレクに向かって突進する。


大地が剣を振り下ろす瞬間、ザレクが冷笑を浮かべながら言った。
「その力……愚かな。私の本の前では無力だ。」

ザレクが手をかざすと、大地の剣の動きが止まり、逆に跳ね返された。

「何だと……!?」
大地が驚きの声を上げる。

「私の本は、調和の力を無力化する。お前たちが何をしようと、私には届かない。」


ザレクが再び黒い霧を放ち、一行を圧倒すると、満足げに冷笑を浮かべた。
「今日はこれで終わりだ。だが、次に会うときは世界が崩壊の淵に立つ時だろう。」

そう言い残すと、ザレクは霧と共に消え去った。

「くそ……奴を止められなかった。」
大地が悔しげに拳を握る。

エリオットが冷静に言った。
「ザレクを倒すには、黒い本の力をさらに深く理解する必要がある。奴の力を無効化する方法を見つけるんだ。」

「私たちはまだ負けてない。奴を止めるために、進み続けるだけだ。」
フィーネが力強く言った。


ザレクという新たな転生者の脅威に直面した一行は、黒い本のさらなる秘密を解き明かすための旅を続ける決意を固めた。調和と闇の対立が激化する中、世界の未来はますます不確かなものになっていく――。

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