7 / 12
第一章 初恋
第七話 オープンキャンパス
しおりを挟む
夏休みに入り、まな香と琴美と一緒に夏期講習に行き始めた。母は研究のために、国内でフィールドワークをしていて、夜まで帰ってこないことが多かった。そのため、夏期講習が終わった後だったり休みだったりした日には、母の書斎を借りて、論文を読み進めた。私としては、この上ない充実だった。学校の図書室ではどうしても飲食が禁止だったり、周りの音が気になったりしてどうにも集中しづらかった。それに比べて、母の書斎は地下にあって周りの音は聞こえないし、すぐ隣の部屋に最低限の食料があるため何時間でも、勉強に費やせた。
7月の終わりごろに、オープンキャンパスの日程と夏期講習の休みが重なったため、冬也に連絡して待ち合わせの時間を決めた。地元の大学ではないので、朝早くに行くか前日から行くか話し合い、私の親戚が大学の最寄り駅から駅のところに住んでいたため、そこに一緒に泊まることにした。
オープンキャンパス前日、私と冬也は夕方の電車に乗って大学の最寄り駅まで行った。大学への道を下見して、軽く学校を見て回った。当日は人が多くて普段の学校の雰囲気はつかめないと思った。この大学は、私の母の母校でもあり、それも志望校として選んだ理由でもある。
一回りした後、駅に戻り親戚の家に向かった。母の妹夫婦の家で、昔から1人でもたまに泊まりに来ていた。叔母は、保育士で叔父は高校教師をしていた。冬也のためにもなるかと思って、ここに泊まることにした。案の定、教職のいいところや大変なところを聞いていた。趣味に関しても、思ったより共通点が多いらしく気が合っていた。
次の日、私たちは少し早めに出発し、電車に乗った。予想通り、ほかのオープンキャンパス参加者でかなり道が混んでいた。最初の、模擬講義からサークル紹介を見て、お昼を食べに学食に行った。少し遅くいったもののそれでもかなりの人で混雑していた。お昼ご飯を早めに食べ終わし、次に見学する場所を決めるため、中庭のベンチに座った。
「あのさ、1個聞いていい?勉強会の時はわかんないって言ってたけど今は違うよな?」
「細田君のことだよね?うん。今ははっきりしてる。細田君のことが好き」
「そっか告白しようとかって考えてんの?」
「うん。できれば今度の水族館の時にしようかと思ってるけど」
「そっか。いいと思う。じゃあ、協力してやんないとな」
「ありがとう」
「よし、じゃあ図書館行こう。過去問とかあるみたいだし」
私たちは、図書館で過去問を見たり、図書館においてある本を見て帰ることにした。帰りに駅で、まな香や家族にお土産を買って、7時ごろの電車に乗って帰った。家に着くと、母が先に帰宅していた。
「おう、お帰り。どうだったよ私の母校は」
「よかったよ。冬也も楽しかったって。隆弘さんとも気が合うみたいで連絡先交換してたよ」
「そっか。あんた暇な日ないの?今度実験するから手伝って。半日ぐらいかかるけど」
「いいよ。今度の日曜ならあいてるよ」
次の日曜日、母の実験を手伝ってやっぱり実験にかかわる仕事がしたいと思った。
後日、勉強会のメンバーで水族館に行く日が決まり、前日にまな香の家で服を決める相談をした。もう夏休みも終盤に差し掛かっていた。私は、まな香にオープンキャンパスのことと、母との実験のことを話した。まな香も、私の告白に協力すると言ってくれた。
私の、人生初の告白。一世一代の大勝負ぐらいの気持ちで臨んだ。
7月の終わりごろに、オープンキャンパスの日程と夏期講習の休みが重なったため、冬也に連絡して待ち合わせの時間を決めた。地元の大学ではないので、朝早くに行くか前日から行くか話し合い、私の親戚が大学の最寄り駅から駅のところに住んでいたため、そこに一緒に泊まることにした。
オープンキャンパス前日、私と冬也は夕方の電車に乗って大学の最寄り駅まで行った。大学への道を下見して、軽く学校を見て回った。当日は人が多くて普段の学校の雰囲気はつかめないと思った。この大学は、私の母の母校でもあり、それも志望校として選んだ理由でもある。
一回りした後、駅に戻り親戚の家に向かった。母の妹夫婦の家で、昔から1人でもたまに泊まりに来ていた。叔母は、保育士で叔父は高校教師をしていた。冬也のためにもなるかと思って、ここに泊まることにした。案の定、教職のいいところや大変なところを聞いていた。趣味に関しても、思ったより共通点が多いらしく気が合っていた。
次の日、私たちは少し早めに出発し、電車に乗った。予想通り、ほかのオープンキャンパス参加者でかなり道が混んでいた。最初の、模擬講義からサークル紹介を見て、お昼を食べに学食に行った。少し遅くいったもののそれでもかなりの人で混雑していた。お昼ご飯を早めに食べ終わし、次に見学する場所を決めるため、中庭のベンチに座った。
「あのさ、1個聞いていい?勉強会の時はわかんないって言ってたけど今は違うよな?」
「細田君のことだよね?うん。今ははっきりしてる。細田君のことが好き」
「そっか告白しようとかって考えてんの?」
「うん。できれば今度の水族館の時にしようかと思ってるけど」
「そっか。いいと思う。じゃあ、協力してやんないとな」
「ありがとう」
「よし、じゃあ図書館行こう。過去問とかあるみたいだし」
私たちは、図書館で過去問を見たり、図書館においてある本を見て帰ることにした。帰りに駅で、まな香や家族にお土産を買って、7時ごろの電車に乗って帰った。家に着くと、母が先に帰宅していた。
「おう、お帰り。どうだったよ私の母校は」
「よかったよ。冬也も楽しかったって。隆弘さんとも気が合うみたいで連絡先交換してたよ」
「そっか。あんた暇な日ないの?今度実験するから手伝って。半日ぐらいかかるけど」
「いいよ。今度の日曜ならあいてるよ」
次の日曜日、母の実験を手伝ってやっぱり実験にかかわる仕事がしたいと思った。
後日、勉強会のメンバーで水族館に行く日が決まり、前日にまな香の家で服を決める相談をした。もう夏休みも終盤に差し掛かっていた。私は、まな香にオープンキャンパスのことと、母との実験のことを話した。まな香も、私の告白に協力すると言ってくれた。
私の、人生初の告白。一世一代の大勝負ぐらいの気持ちで臨んだ。
0
あなたにおすすめの小説
俺の可愛い幼馴染
SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。
ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。
連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。
感想もご自由にどうぞ。
ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。
疎遠だった幼馴染が彼女と別れて私に会いに来るようになったのだけど
くじら
恋愛
図書館の定位置には、いつも黒縁メガネの女生徒がいる。
貴族同士の見栄の張り合いや出世争いから距離を置いて穏やかに過ごしていたのに、女生徒の幼馴染が絡んでくるようになって…。
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
彼はヒロインを選んだ——けれど最後に“愛した”のは私だった
みゅー
恋愛
前世の記憶を思い出した瞬間、悟った。
この世界では、彼は“ヒロイン”を選ぶ――わたくしではない。
けれど、運命になんて屈しない。
“選ばれなかった令嬢”として終わるくらいなら、強く生きてみせる。
……そう決めたのに。
彼が初めて追いかけてきた——「行かないでくれ!」
涙で結ばれる、運命を越えた恋の物語。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
カメリア――彷徨う夫の恋心
来住野つかさ
恋愛
ロジャーとイリーナは和やかとはいえない雰囲気の中で話をしていた。結婚して子供もいる二人だが、学生時代にロジャーが恋をした『彼女』をいつまでも忘れていないことが、夫婦に亀裂を生んでいるのだ。その『彼女』はカメリア(椿)がよく似合う娘で、多くの男性の初恋の人だったが、なせが卒業式の後から行方不明になっているのだ。ロジャーにとっては不毛な会話が続くと思われたその時、イリーナが言った。「『彼女』が初恋だった人がまた一人いなくなった」と――。
※この作品は他サイト様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる