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第32話 我が最強魔法
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心配だったが彼女はクラスに馴染んでいるようだ。
夜な夜な公園で野良猫という癒しを求めしゃがみ込む厨二病患者こと混沌と共に変質者と接触したのは一週間前の話。
今でもあの声は脳の裏にこびりついている。
「ツンデレに厨二病か。なかなかいい面子だな…」
「帰れ」
横に座り独り言を呟く平林に不快感を覚えとっさに口を開いた。
「西船橋はあの厨二ちゃんに萌えないのか…お前の性癖腐ってんだな…」
「性癖腐ってんのはテメェだろ」
久しぶりにアレをしてしまった。
そう。我が最強魔法の『忘れ物』である。
………知らない間に厨二感染してるんだけど…
「あぁ…もうめんどくせぇ…もう夜に出歩きたくないんだけどぉ…」
肩を落としながら廊下を歩く夜七時。
教室の前に立つと、中から聴こえる声に耳。
…混沌さんだ。
「………何やってんの?」
「ッ…何故貴様は我の行く先に毎回現れるのだッ‼︎」
しらねぇよ。
「…何やってたんだよ夜の教室で……」
「フッ、貴様には理解できない。我にはやらねばならぬ事があるのだ‼︎」
僕は全てを察した。
「つまり居残りだな」
夜の公園はもうトラウマだ。少し遠回りして帰ろう。
そんな思いで歩く小さな広場の街灯の下のベンチでカップルらしき人達が口論を繰り広げていた。
何を言っているのかは聴き取れなかったが、次の瞬間に女の方がとった行動が目を疑うものだった。
手に持ったハサミで男の唇を切り落としたのだ。
「………や、やばいものを見てしまった…」
「…………ぅぅ……ひぐっ…なにこの街ぃ……」
前回の様に僕の制服をしっかりと掴んで泣き噦る混沌さんがそこには居た。
「……大丈夫……?」
混沌は首を横に振って三十分程服を離してくれなかった。
夜な夜な公園で野良猫という癒しを求めしゃがみ込む厨二病患者こと混沌と共に変質者と接触したのは一週間前の話。
今でもあの声は脳の裏にこびりついている。
「ツンデレに厨二病か。なかなかいい面子だな…」
「帰れ」
横に座り独り言を呟く平林に不快感を覚えとっさに口を開いた。
「西船橋はあの厨二ちゃんに萌えないのか…お前の性癖腐ってんだな…」
「性癖腐ってんのはテメェだろ」
久しぶりにアレをしてしまった。
そう。我が最強魔法の『忘れ物』である。
………知らない間に厨二感染してるんだけど…
「あぁ…もうめんどくせぇ…もう夜に出歩きたくないんだけどぉ…」
肩を落としながら廊下を歩く夜七時。
教室の前に立つと、中から聴こえる声に耳。
…混沌さんだ。
「………何やってんの?」
「ッ…何故貴様は我の行く先に毎回現れるのだッ‼︎」
しらねぇよ。
「…何やってたんだよ夜の教室で……」
「フッ、貴様には理解できない。我にはやらねばならぬ事があるのだ‼︎」
僕は全てを察した。
「つまり居残りだな」
夜の公園はもうトラウマだ。少し遠回りして帰ろう。
そんな思いで歩く小さな広場の街灯の下のベンチでカップルらしき人達が口論を繰り広げていた。
何を言っているのかは聴き取れなかったが、次の瞬間に女の方がとった行動が目を疑うものだった。
手に持ったハサミで男の唇を切り落としたのだ。
「………や、やばいものを見てしまった…」
「…………ぅぅ……ひぐっ…なにこの街ぃ……」
前回の様に僕の制服をしっかりと掴んで泣き噦る混沌さんがそこには居た。
「……大丈夫……?」
混沌は首を横に振って三十分程服を離してくれなかった。
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