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目など塞げばそれでおしまい②
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出雲の勝気に吊り上がった眉が、僕をますます落ち込ませる。可愛い顔なのに。悲しくて、その眉尻を下へ向かってなでなでする。そしたら出雲も僕と同じ眉尻の下がった悲しそうな顔に変わっていった。
「水泡さん。俺、怒ってるんですよ? だからそんなに、怒る気の失せる顔と行動をなさらないでください」
「だって……君がまた、あの人と会うのはとても、とっても、嫌だ。こう思うことは、君の自由を……否定することになると、君はそう思う?」
俯いたまま、言葉を選びながら問いかける。出雲は僕の両方の頬に手のひらを当てて包み込み、そっと顔を上げさせた。
「いいえ……そこは話し合って、擦り合わせていく部分かと」
「じゃあ、やだ」
簡潔な僕の意見に出雲はううんと唸って苦笑いをした。
「できたらあと半年だけ我慢していただきたいです。調理師免許に必要な実務経験が継続勤続二年以上なのですよ。また一から、というのはちょっと……先生が嫌なら二年を過ぎたらすぐ辞めますから」
話し合いなどと言っておいて結局は我を通すつもりじゃないかと、頬に置かれた出雲の手を振り払って洗面所を後にしようとした。しかし後ろから出雲の手が伸びてきて、腹に手を回しぴったり背中にくっついてくる。
すっと踵をあげて背伸びする気配とともに、耳元に唇が寄せられた。
「せんせい」
それは甘く、ゆっくりと発音された。
「嫌だったら今すぐ連れて帰って、俺のこと縛りあげていいんですよ」
これは出雲のどこから香ってきたものだろう。
さっき髪の毛に鼻を埋めた時はしなかった。
嗅ぎなれた煙草の中に薔薇の香りが混じる。
振り返ってその頼りない姿を包み込むように抱きしめ、顔に鼻先を寄せる。瞼や頬ではない。首筋や耳の裏から香っている。
「本当に……なにもしてない?」
「してません。水泡さんのお嫁さんになるんですから、なにかしてたら浮気になってしまいます」
「でも……これは、君の香りじゃないんだよ」
匂いを上から塗りつぶすように首筋に顔を埋めて舌を這わす。ああ、金魚の朱色が目に入る。金魚に愛撫しているみたいだ。そんなところにも彼がいて、唇を逆側に移動させる。
「あ、みなわさん……」
声を震わせて、抱いた腰をゆっくり小さな円を描くように揺すっている。
「水泡さんに触られると、こんなちょっとしたことなのに身体がおかしくなっちゃいます……」
「そう? 反応……ないけど?」
右手の甲で、股の膨らみに触れる。そこに存在しているのはわかるものの、だらりと垂れ下がっている。
「そこは、だって……俺もうだめ、で……」
「女の子だって、固くなるのにね。本当に君は、だめだね」
「こえっ……やぁ……みなわさんの声、えっちです……」
少し身体を撫でながら囁いてるだけなのに、腕の中で出雲の身体がぞくぞくと震える。Tシャツの上から片方の尻を掴み開いて、人差し指を肉に埋もれた穴へ伸ばす。するとそこはすぐにヒクついて反応してきた。
「何回、ここに彼を……挿入したのかな」
「わかりません、いっぱい……」
「さっきの動画のきみ、やっぱり下品だったね? 彼にどんなことを教わったの? ここをいじってほしいとき、どんな風におねだりしてた?」
「や、だめです…………水泡さんには、言えません」
ゆるく首を横に振る出雲がどんな顔をしているのかと見てみれば、頬を染めて目を伏せ恥ずかしそうに見せながらも、目は潤み輝いて恍惚としていた。
こんなに気持ちよさそうでも機能してないのだなと、この子の下半身に目を向ければ……Tシャツの裾、股の間からからツーと粘りのある液体が垂れて宙ぶらりんになっている。期待にこんなに糸を引かせて、立たない癖にいやらしい。
この展開も結果的には出雲の望む通りなのだろう。
僕を困らせて、嫉妬させて、欲情させて、君を閉じ込めないという選択がどれだけ間違いなのか無理矢理にわからせようとする。なんて悪い子なのだろう。
あの男のところになんか行かせたくない。
あの店で色んな男に性の対象として君が見られるのだって我慢ならない。
胸が痛い。吐く息が深く長い。苦しいな。
これはまだまだ始まりで、これからずっとこんなに苦しいのだろうか。
意識を切り替えるために、出雲に聞かれないように静かに唾を飲みこむ。唾液が通過するだけなのに喉がつかえて痛い。
「彼には聞かせられるのに、僕には聞かせないの?」
「それは……」
きゅっと目を閉じて、濡れた睫毛をただ震わす出雲の入口を、優しく撫でる。撫でる指に反応して、ひくり、ひくりと窄むのが可愛い。
「おねだりしたら、とりあえず今日は……仕事、行っていいよ?」
「え……?」
「その間に、車をとってくる……迎えに行くよ。だから夜は……家に、帰ろう? 詳しい話は、それから」
「いいんですか? 本当に? 路彦さんがいるあの店に行ってもいいんですか?」
「うん」
自分が働きたいと言っていたくせに、きゅっと唇を結んで眉根を寄せる。しかし首を傾け、少しの間の後に出雲は頷いた。
「わがままを聞いてもらってありがとうございます。あの、もう一つわがままを言ってもいいですか?」
「なに?」
「おねだりしますから、ベッドでたくさん…………触ってください。時間ギリギリまで、たくさん。誰が見ても、俺が人のものだと……水泡さんのものだと分かるように」
「いいよ。おいで」
ぎゅっと抱きついてきた出雲の腰をぎゅっと掴んで、抱き上げる。軽いな。フワッと簡単に身体が持ち上がる。
ベッドまで十歩もない。すぐに到着して下ろそうと思ったが、落ちないようにしがみついてるのが愛しくて名残惜しい。
「水泡さん?」
「抱っこしたまま、部屋を三周くらい……しても、いい?」
「え?」
「君を、下ろしたくなくて……」
ずっと表情筋に力が入り、気難しい顔をしていた出雲の顔が、ふっと緩む。元々のたれ目のまま可愛らしく目尻を下げて、唇も綻んだ。
「何言ってるんですか、もう。それなら抱っこしたままベッドに座って、そのまま膝に乗せてください。そしたら下ろさなくていいでしょう?」
ベッドの端に腰かけ、言われた通りにする。
「ほんとだ」
「ふふ、それに触りやすいですよ。ほら……」
僕に股がったままベッドに膝をつき、腰を浮かして誘う。立っていた時より裾が上がり、性器の先端が少しはみ出してしまっている……とろりとした粘液が垂れているのが丸見えだ。
あんまりにも触って欲しそうだったので、ちょっとはみ出てる先っぽだけを指で摘む。ぬるぬるが伝ってすぐに僕の指先から指の股まで濡らした。
「あ、ちがうぅ……せんせい、そこじゃ……」
「呼び方、安定しないな」
「あ、みなわ、さん…………おちんちんじゃなくて、違うの……っ」
「うん? やっとおねだりが、聞けるかな?」
尖端からぷちゅぷちゅ音が漏れている。被った皮を剥いて露出したぷにぷにと柔らかい亀頭を、親指と人差し指で上下に擦りながら、頬まで汗の粒が光る顔を覗く。
出雲は恥ずかしさに顔を真っ赤にし、瞼を固く閉じながら、身を縮めるように顎を引いて声を上げた。
「あ、あぁっ……けつまん、こ…………で……メスイキ、させてください……っ! すぐイッちゃう、俺のやらしい、その…………ごめんなさい、もう、言えない……あの…………は、ぁ、あっ……ナカ、ぐちゃぐちゃにっ、掻き回してぇ……」
恥ずかしい単語は蚊の鳴くような声で発音し、あとはたどたどしい、戸惑いに溢れた言葉で繋ぎ合わせておねだりをする。
彼の前ではもっと恥ずかしげもなく口にしていたのだろうか。それはそれで悪くない。けれど僕の前の君のほうがもっと良い。僕の君はこんなに可愛い。
「ふ、メスイキか。君のここはふにゃふにゃで、クリトリスに完敗なんだけどな……女の子に失礼だよ」
「あぁ……ごめんなさい……」
「それにね? ここは排泄器官なんだよ? 女性器を語るのは、よしなよ……排泄する場所を掻き回されて何回もイク変態と、一緒にしちゃ……だめだよ」
「ごめんなさい……ごめんなさい……っ」
「ほら、訂正して? ここはなに?」
謝る出雲の中に、彼の体液に汚れた指を沈めていく。まだ一本なのにキツく締めてきて、腰を揺すって当てて欲しい場所に擦ろうとしてくる。浅ましい。
「俺のは、まん……こ、じゃなくて、おしりの穴です…………おしりの穴掻き回されて、いっぱい、気持ちよくなりたいっ…………せんせぇ、もっと、もっと……」
「ああ、でも」
「あッ」
「Gスポットも、ポルチオも……あるんだったね」
主張する前立腺を押し回すと、息を吸って声にならない叫びをあげて顎を反らす。シャン、とピアスが揺れる耳元に唇を寄せた。
「おっぱいも……女の子みたいに乳輪がふっくらしてて尖端も柔らかくて…………僕が、上手にイケるようにしたよね? 見せて?」
「は、ぃ……いますぐ、せんせいっ……」
両手でTシャツをたくしあげてしまえば、出雲の身体で隠れている部分は肩周りと二の腕だけだ。大事なところは全部見えてしまった、快感に弓なりに反った綺麗な体をじっくり見つめる。
胸を突き出す体勢はまるで乳首を舐めて欲しいと言っているかのようだ。しかし僕はそれをしない。
「自分で、触ってごらん。Tシャツあげたまま……そう、指を伸ばして」
Tシャツを押さえたまま、震える中指が尖った胸の先を撫でる。指の腹で優しく、爪の先で少し刺激的に。その度に入口がひくひくと収縮する。
「気持ちいい?」
目を閉じて快感に浸りながら、こくん、と恥ずかしそうに出雲は頷いた。
「君に……女の子でイクの、覚えさせたのは誰?」
「せんせい……」
「彼は僕みたいに、ポルチオ揺すってくれた?」
首を横に振る姿に、僕は気を良くした。
「そう……君、大好きなのにね。そしたらその奥も、してもらえなかったの?」
「ん、せんせぇ、だけです……せんせいのおちんちんじゃなきゃ、あッ……届かない、の…………おちんちん奥まで、来ない……」
「じゃあ君、全然満足できなかったんじゃないの……? どうだった? あとで動画も見させてもらうから、嘘は……だめだよ」
「あっ、あっ……せんせい、せんせい……っ」
指を増やして、ぐちぐちと中を擦り掻き回した。奥へいけば、ポルチオの入口、ぎゅっと狭くなっている腸壁のヒダが僕の指を締め上げる。もっと奥へと甘えてくるが、さすがに指では満足な刺激を与えてあげられない。出雲はもどかしそうに腰をぐりぐり押し付けて揺らし、自分でヒダに引っ掛けながら猫のように鳴く。
「きもちよかった……すごく、きもちよかったんです……たくさん、たくさん、イッちゃって……でも、もっと、もっとぉ、て…………あ、ん、それで、ほしがってるうちに、くるしく、なって…………それでも、おちんちんでまた、ぐるぐる……され、てッ……! あ、せんせぇ……これ、嫌ぁ……」
「うん?」
「むじゅむじゅ、しゅるのぉ…………それ、やぁ……おちんちんほしいぃ……」
「ははっ、彼とのセックスみたい?」
どうやっても指では届かない奥は諦め、出雲は自ら腰を浮かせて指を少し抜き、弾力のある可愛らしい前立腺を指の腹に押し付けてくる。腰を上下にカクカクと揺らし、強く、繰り返し擦り付け、どんどん口が開いただらしない顔になっていく。
「気持ちいいね? ここはなに? 前立腺?」
「ぜんりつ、せん…………あ、えと、Gすぽっ……ん、せんせぇ、ごめんなしゃい、やっぱりおれ、おなかの中ぁ……あ、あぁ、女のこ、なんです……めすいき、しちゃう、いく、いっちゃ、ぅ……っ」
「仕方ない子だな。僕が、君のお腹の中が女の子だって……教えてあげたんだよ? ちゃんと、覚えてる?」
「わかってる、あ、わかってます、ん、んん……っ! せんせいに、教えてもらったから……だから、いちばんおくにっ、すぐっ…………すぐ、せんせいの精液、ほしくなっちゃうんです……先生にっ、女の子のとこ、教えこまれたからぁ……」
胸を慰める手を下に滑らせ、下腹部をさする。ここにほしいと、湿度も温度も高い瞳で見つめてくる。相変わらず媚びるのがうまくて、イライラする。
感情に任せ、太ももを掴んで抱き上げ、ベッドに出雲の身体を乱暴に押し倒した。大きく股を開かせて、自分で腰を動かすのではできないほど強く、激しく前立腺を指の腹で擦ってくりゅくりゅと潰した。
「あえっ! う、う、しゅご、ぁ……! すごい、あ、すごぃぃぃっ、あぁぁ、あー、あーっ」
あんなにべたべたに甘えた声を出していたのに、甲高い、裏返った余裕のない声をひっきりなしにあげるのを見て口元がニヤける。
この子は僕をコントロールしたがるけれど、身体に触れれば僕のいいように潰れる。君が何を企んでいようが、僕の中でこんな間の抜けた顔をして、情けない声を出して、惨めったらしく求めて甘えるのだ。そんなところも可愛くてたまらない。
ビクンビクンと持ち上げた足のふくらはぎが跳ね、つま先がさっきからピンと張って、絶頂を繰り返してる。踵からつま先まで虹のようにアーチ状になっているのを見て、そんなに足って曲がるのかと足の裏をくすぐるようになぞる。
「出雲……入れないって、言ったよね? 相変わらず悪い子だね、そんなに僕を煽って。僕をいじめて。うん? 聞いてる? ねぇ?」
「あ、あ、ごめんなしゃ、も、あっ、イってるせんせ、イってるの、あぐ、あ、あ、いぐっ、いぐいぐ、も、やだ、やだやだ、アッ、んんんっ」
「だめだよ……許して、あげない」
指先を曲げて優しく押したり円を描いて撫で回し、男性器では再現できない動きで刺激を与える。出雲の視線が上を向いて危うく、頭ん中が真っ白になってるのがよーく分かった。
ねだられた通り中をとろとろに掻き回してイキ地獄を味合わせ、あ、あ、と反射的に声を上げてビクビクするしかできなくなった脱力しきった出雲から指を抜く。
鼻水ちょっと出ちゃってると、ティッシュを鼻に当てるがまだかむ元気はないようで、入口だけ拭いてあげた。
「ここに、入れたら……気持ちいいだろうな。とろとろだね」
抜いた指をゆっくりもう一度入れて、中を強く刺激することはせず、その柔らかさと腸の動きだけ確かめる。
「昨日みたいに……ここに精液入れて帰ってきたら、だめだよ? 本当に、許さないからね?」
「あぁ……せんせぇ……」
「じゃあ、君の精液、出そうか……」
性的興奮によって精液が溜まっているのに勃起がちゃんとできないせいで、射精できない。可哀想な出雲の睾丸と会陰をマッサージしてやる。
「あ、あ…………せんせぇ、先生に手マンされるとふわふわになっちゃいます……すっごいきもちいいの、なんでですかぁ……?」
「また君は、手マンなんて言い方して。まったく。なんできもちいい、か…………奉仕の精神、かな」
「ん、へん……あぁ……出る……? へんっ……」
下からただ押し出されるように、たらたらと精液が尿道口から流れ出した。出雲は最初、出るだけの感覚に首を傾げていたが、腹に垂れた出雲の精液を僕が舐め始めると、興奮したようで頬を赤くし目を丸くした。
「あ、あ……せんせぇ……はずかしい……」
「うそ。喜んでる」
「もう…………ね、先生。あ、違います、水泡さん……中に精液入れてきたら許さないって、どう許さないんですか?」
「教えない」
「いじわる……精液でドロドロにして先生のおうち帰りたくなっちゃいます」
「出雲」
腹に舌を這わせたまま上目遣いに睨みつけると、あ、と甘い声を漏らして出雲は自分の人差し指の関節に歯を当てた。
「興味をそそられただけです。浮気になっちゃいますから」
なんて事ないように言った出雲の腹の筋肉がピクリと動いて、中をきゅっと締めたのがわかった。欲しがってる。
どんな顔をしているのかと思えば、僕が出雲の腹を吸うのと合わせて自分の指を吸い、ふと目を細めて微笑んでいた。
「水泡さん。俺、怒ってるんですよ? だからそんなに、怒る気の失せる顔と行動をなさらないでください」
「だって……君がまた、あの人と会うのはとても、とっても、嫌だ。こう思うことは、君の自由を……否定することになると、君はそう思う?」
俯いたまま、言葉を選びながら問いかける。出雲は僕の両方の頬に手のひらを当てて包み込み、そっと顔を上げさせた。
「いいえ……そこは話し合って、擦り合わせていく部分かと」
「じゃあ、やだ」
簡潔な僕の意見に出雲はううんと唸って苦笑いをした。
「できたらあと半年だけ我慢していただきたいです。調理師免許に必要な実務経験が継続勤続二年以上なのですよ。また一から、というのはちょっと……先生が嫌なら二年を過ぎたらすぐ辞めますから」
話し合いなどと言っておいて結局は我を通すつもりじゃないかと、頬に置かれた出雲の手を振り払って洗面所を後にしようとした。しかし後ろから出雲の手が伸びてきて、腹に手を回しぴったり背中にくっついてくる。
すっと踵をあげて背伸びする気配とともに、耳元に唇が寄せられた。
「せんせい」
それは甘く、ゆっくりと発音された。
「嫌だったら今すぐ連れて帰って、俺のこと縛りあげていいんですよ」
これは出雲のどこから香ってきたものだろう。
さっき髪の毛に鼻を埋めた時はしなかった。
嗅ぎなれた煙草の中に薔薇の香りが混じる。
振り返ってその頼りない姿を包み込むように抱きしめ、顔に鼻先を寄せる。瞼や頬ではない。首筋や耳の裏から香っている。
「本当に……なにもしてない?」
「してません。水泡さんのお嫁さんになるんですから、なにかしてたら浮気になってしまいます」
「でも……これは、君の香りじゃないんだよ」
匂いを上から塗りつぶすように首筋に顔を埋めて舌を這わす。ああ、金魚の朱色が目に入る。金魚に愛撫しているみたいだ。そんなところにも彼がいて、唇を逆側に移動させる。
「あ、みなわさん……」
声を震わせて、抱いた腰をゆっくり小さな円を描くように揺すっている。
「水泡さんに触られると、こんなちょっとしたことなのに身体がおかしくなっちゃいます……」
「そう? 反応……ないけど?」
右手の甲で、股の膨らみに触れる。そこに存在しているのはわかるものの、だらりと垂れ下がっている。
「そこは、だって……俺もうだめ、で……」
「女の子だって、固くなるのにね。本当に君は、だめだね」
「こえっ……やぁ……みなわさんの声、えっちです……」
少し身体を撫でながら囁いてるだけなのに、腕の中で出雲の身体がぞくぞくと震える。Tシャツの上から片方の尻を掴み開いて、人差し指を肉に埋もれた穴へ伸ばす。するとそこはすぐにヒクついて反応してきた。
「何回、ここに彼を……挿入したのかな」
「わかりません、いっぱい……」
「さっきの動画のきみ、やっぱり下品だったね? 彼にどんなことを教わったの? ここをいじってほしいとき、どんな風におねだりしてた?」
「や、だめです…………水泡さんには、言えません」
ゆるく首を横に振る出雲がどんな顔をしているのかと見てみれば、頬を染めて目を伏せ恥ずかしそうに見せながらも、目は潤み輝いて恍惚としていた。
こんなに気持ちよさそうでも機能してないのだなと、この子の下半身に目を向ければ……Tシャツの裾、股の間からからツーと粘りのある液体が垂れて宙ぶらりんになっている。期待にこんなに糸を引かせて、立たない癖にいやらしい。
この展開も結果的には出雲の望む通りなのだろう。
僕を困らせて、嫉妬させて、欲情させて、君を閉じ込めないという選択がどれだけ間違いなのか無理矢理にわからせようとする。なんて悪い子なのだろう。
あの男のところになんか行かせたくない。
あの店で色んな男に性の対象として君が見られるのだって我慢ならない。
胸が痛い。吐く息が深く長い。苦しいな。
これはまだまだ始まりで、これからずっとこんなに苦しいのだろうか。
意識を切り替えるために、出雲に聞かれないように静かに唾を飲みこむ。唾液が通過するだけなのに喉がつかえて痛い。
「彼には聞かせられるのに、僕には聞かせないの?」
「それは……」
きゅっと目を閉じて、濡れた睫毛をただ震わす出雲の入口を、優しく撫でる。撫でる指に反応して、ひくり、ひくりと窄むのが可愛い。
「おねだりしたら、とりあえず今日は……仕事、行っていいよ?」
「え……?」
「その間に、車をとってくる……迎えに行くよ。だから夜は……家に、帰ろう? 詳しい話は、それから」
「いいんですか? 本当に? 路彦さんがいるあの店に行ってもいいんですか?」
「うん」
自分が働きたいと言っていたくせに、きゅっと唇を結んで眉根を寄せる。しかし首を傾け、少しの間の後に出雲は頷いた。
「わがままを聞いてもらってありがとうございます。あの、もう一つわがままを言ってもいいですか?」
「なに?」
「おねだりしますから、ベッドでたくさん…………触ってください。時間ギリギリまで、たくさん。誰が見ても、俺が人のものだと……水泡さんのものだと分かるように」
「いいよ。おいで」
ぎゅっと抱きついてきた出雲の腰をぎゅっと掴んで、抱き上げる。軽いな。フワッと簡単に身体が持ち上がる。
ベッドまで十歩もない。すぐに到着して下ろそうと思ったが、落ちないようにしがみついてるのが愛しくて名残惜しい。
「水泡さん?」
「抱っこしたまま、部屋を三周くらい……しても、いい?」
「え?」
「君を、下ろしたくなくて……」
ずっと表情筋に力が入り、気難しい顔をしていた出雲の顔が、ふっと緩む。元々のたれ目のまま可愛らしく目尻を下げて、唇も綻んだ。
「何言ってるんですか、もう。それなら抱っこしたままベッドに座って、そのまま膝に乗せてください。そしたら下ろさなくていいでしょう?」
ベッドの端に腰かけ、言われた通りにする。
「ほんとだ」
「ふふ、それに触りやすいですよ。ほら……」
僕に股がったままベッドに膝をつき、腰を浮かして誘う。立っていた時より裾が上がり、性器の先端が少しはみ出してしまっている……とろりとした粘液が垂れているのが丸見えだ。
あんまりにも触って欲しそうだったので、ちょっとはみ出てる先っぽだけを指で摘む。ぬるぬるが伝ってすぐに僕の指先から指の股まで濡らした。
「あ、ちがうぅ……せんせい、そこじゃ……」
「呼び方、安定しないな」
「あ、みなわ、さん…………おちんちんじゃなくて、違うの……っ」
「うん? やっとおねだりが、聞けるかな?」
尖端からぷちゅぷちゅ音が漏れている。被った皮を剥いて露出したぷにぷにと柔らかい亀頭を、親指と人差し指で上下に擦りながら、頬まで汗の粒が光る顔を覗く。
出雲は恥ずかしさに顔を真っ赤にし、瞼を固く閉じながら、身を縮めるように顎を引いて声を上げた。
「あ、あぁっ……けつまん、こ…………で……メスイキ、させてください……っ! すぐイッちゃう、俺のやらしい、その…………ごめんなさい、もう、言えない……あの…………は、ぁ、あっ……ナカ、ぐちゃぐちゃにっ、掻き回してぇ……」
恥ずかしい単語は蚊の鳴くような声で発音し、あとはたどたどしい、戸惑いに溢れた言葉で繋ぎ合わせておねだりをする。
彼の前ではもっと恥ずかしげもなく口にしていたのだろうか。それはそれで悪くない。けれど僕の前の君のほうがもっと良い。僕の君はこんなに可愛い。
「ふ、メスイキか。君のここはふにゃふにゃで、クリトリスに完敗なんだけどな……女の子に失礼だよ」
「あぁ……ごめんなさい……」
「それにね? ここは排泄器官なんだよ? 女性器を語るのは、よしなよ……排泄する場所を掻き回されて何回もイク変態と、一緒にしちゃ……だめだよ」
「ごめんなさい……ごめんなさい……っ」
「ほら、訂正して? ここはなに?」
謝る出雲の中に、彼の体液に汚れた指を沈めていく。まだ一本なのにキツく締めてきて、腰を揺すって当てて欲しい場所に擦ろうとしてくる。浅ましい。
「俺のは、まん……こ、じゃなくて、おしりの穴です…………おしりの穴掻き回されて、いっぱい、気持ちよくなりたいっ…………せんせぇ、もっと、もっと……」
「ああ、でも」
「あッ」
「Gスポットも、ポルチオも……あるんだったね」
主張する前立腺を押し回すと、息を吸って声にならない叫びをあげて顎を反らす。シャン、とピアスが揺れる耳元に唇を寄せた。
「おっぱいも……女の子みたいに乳輪がふっくらしてて尖端も柔らかくて…………僕が、上手にイケるようにしたよね? 見せて?」
「は、ぃ……いますぐ、せんせいっ……」
両手でTシャツをたくしあげてしまえば、出雲の身体で隠れている部分は肩周りと二の腕だけだ。大事なところは全部見えてしまった、快感に弓なりに反った綺麗な体をじっくり見つめる。
胸を突き出す体勢はまるで乳首を舐めて欲しいと言っているかのようだ。しかし僕はそれをしない。
「自分で、触ってごらん。Tシャツあげたまま……そう、指を伸ばして」
Tシャツを押さえたまま、震える中指が尖った胸の先を撫でる。指の腹で優しく、爪の先で少し刺激的に。その度に入口がひくひくと収縮する。
「気持ちいい?」
目を閉じて快感に浸りながら、こくん、と恥ずかしそうに出雲は頷いた。
「君に……女の子でイクの、覚えさせたのは誰?」
「せんせい……」
「彼は僕みたいに、ポルチオ揺すってくれた?」
首を横に振る姿に、僕は気を良くした。
「そう……君、大好きなのにね。そしたらその奥も、してもらえなかったの?」
「ん、せんせぇ、だけです……せんせいのおちんちんじゃなきゃ、あッ……届かない、の…………おちんちん奥まで、来ない……」
「じゃあ君、全然満足できなかったんじゃないの……? どうだった? あとで動画も見させてもらうから、嘘は……だめだよ」
「あっ、あっ……せんせい、せんせい……っ」
指を増やして、ぐちぐちと中を擦り掻き回した。奥へいけば、ポルチオの入口、ぎゅっと狭くなっている腸壁のヒダが僕の指を締め上げる。もっと奥へと甘えてくるが、さすがに指では満足な刺激を与えてあげられない。出雲はもどかしそうに腰をぐりぐり押し付けて揺らし、自分でヒダに引っ掛けながら猫のように鳴く。
「きもちよかった……すごく、きもちよかったんです……たくさん、たくさん、イッちゃって……でも、もっと、もっとぉ、て…………あ、ん、それで、ほしがってるうちに、くるしく、なって…………それでも、おちんちんでまた、ぐるぐる……され、てッ……! あ、せんせぇ……これ、嫌ぁ……」
「うん?」
「むじゅむじゅ、しゅるのぉ…………それ、やぁ……おちんちんほしいぃ……」
「ははっ、彼とのセックスみたい?」
どうやっても指では届かない奥は諦め、出雲は自ら腰を浮かせて指を少し抜き、弾力のある可愛らしい前立腺を指の腹に押し付けてくる。腰を上下にカクカクと揺らし、強く、繰り返し擦り付け、どんどん口が開いただらしない顔になっていく。
「気持ちいいね? ここはなに? 前立腺?」
「ぜんりつ、せん…………あ、えと、Gすぽっ……ん、せんせぇ、ごめんなしゃい、やっぱりおれ、おなかの中ぁ……あ、あぁ、女のこ、なんです……めすいき、しちゃう、いく、いっちゃ、ぅ……っ」
「仕方ない子だな。僕が、君のお腹の中が女の子だって……教えてあげたんだよ? ちゃんと、覚えてる?」
「わかってる、あ、わかってます、ん、んん……っ! せんせいに、教えてもらったから……だから、いちばんおくにっ、すぐっ…………すぐ、せんせいの精液、ほしくなっちゃうんです……先生にっ、女の子のとこ、教えこまれたからぁ……」
胸を慰める手を下に滑らせ、下腹部をさする。ここにほしいと、湿度も温度も高い瞳で見つめてくる。相変わらず媚びるのがうまくて、イライラする。
感情に任せ、太ももを掴んで抱き上げ、ベッドに出雲の身体を乱暴に押し倒した。大きく股を開かせて、自分で腰を動かすのではできないほど強く、激しく前立腺を指の腹で擦ってくりゅくりゅと潰した。
「あえっ! う、う、しゅご、ぁ……! すごい、あ、すごぃぃぃっ、あぁぁ、あー、あーっ」
あんなにべたべたに甘えた声を出していたのに、甲高い、裏返った余裕のない声をひっきりなしにあげるのを見て口元がニヤける。
この子は僕をコントロールしたがるけれど、身体に触れれば僕のいいように潰れる。君が何を企んでいようが、僕の中でこんな間の抜けた顔をして、情けない声を出して、惨めったらしく求めて甘えるのだ。そんなところも可愛くてたまらない。
ビクンビクンと持ち上げた足のふくらはぎが跳ね、つま先がさっきからピンと張って、絶頂を繰り返してる。踵からつま先まで虹のようにアーチ状になっているのを見て、そんなに足って曲がるのかと足の裏をくすぐるようになぞる。
「出雲……入れないって、言ったよね? 相変わらず悪い子だね、そんなに僕を煽って。僕をいじめて。うん? 聞いてる? ねぇ?」
「あ、あ、ごめんなしゃ、も、あっ、イってるせんせ、イってるの、あぐ、あ、あ、いぐっ、いぐいぐ、も、やだ、やだやだ、アッ、んんんっ」
「だめだよ……許して、あげない」
指先を曲げて優しく押したり円を描いて撫で回し、男性器では再現できない動きで刺激を与える。出雲の視線が上を向いて危うく、頭ん中が真っ白になってるのがよーく分かった。
ねだられた通り中をとろとろに掻き回してイキ地獄を味合わせ、あ、あ、と反射的に声を上げてビクビクするしかできなくなった脱力しきった出雲から指を抜く。
鼻水ちょっと出ちゃってると、ティッシュを鼻に当てるがまだかむ元気はないようで、入口だけ拭いてあげた。
「ここに、入れたら……気持ちいいだろうな。とろとろだね」
抜いた指をゆっくりもう一度入れて、中を強く刺激することはせず、その柔らかさと腸の動きだけ確かめる。
「昨日みたいに……ここに精液入れて帰ってきたら、だめだよ? 本当に、許さないからね?」
「あぁ……せんせぇ……」
「じゃあ、君の精液、出そうか……」
性的興奮によって精液が溜まっているのに勃起がちゃんとできないせいで、射精できない。可哀想な出雲の睾丸と会陰をマッサージしてやる。
「あ、あ…………せんせぇ、先生に手マンされるとふわふわになっちゃいます……すっごいきもちいいの、なんでですかぁ……?」
「また君は、手マンなんて言い方して。まったく。なんできもちいい、か…………奉仕の精神、かな」
「ん、へん……あぁ……出る……? へんっ……」
下からただ押し出されるように、たらたらと精液が尿道口から流れ出した。出雲は最初、出るだけの感覚に首を傾げていたが、腹に垂れた出雲の精液を僕が舐め始めると、興奮したようで頬を赤くし目を丸くした。
「あ、あ……せんせぇ……はずかしい……」
「うそ。喜んでる」
「もう…………ね、先生。あ、違います、水泡さん……中に精液入れてきたら許さないって、どう許さないんですか?」
「教えない」
「いじわる……精液でドロドロにして先生のおうち帰りたくなっちゃいます」
「出雲」
腹に舌を這わせたまま上目遣いに睨みつけると、あ、と甘い声を漏らして出雲は自分の人差し指の関節に歯を当てた。
「興味をそそられただけです。浮気になっちゃいますから」
なんて事ないように言った出雲の腹の筋肉がピクリと動いて、中をきゅっと締めたのがわかった。欲しがってる。
どんな顔をしているのかと思えば、僕が出雲の腹を吸うのと合わせて自分の指を吸い、ふと目を細めて微笑んでいた。
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