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第一章 人の好みは説明できない

036 僕の彼女は素直で可愛い ⑩

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 ベッドに若葉ちゃんを押し倒して、ゆっくり服を脱がせる。丁寧にラッピングが施された素敵なプレゼントをわくわくしながら開けるようで、僕はこの瞬間がとても好きだ。
 服は皺にならないように都度ハンガーに掛ける。そうしないとセックスに集中できない身体になってしまった。若葉ちゃんが大切にしているものを、雑に扱いたくない。

 若葉ちゃんの下着姿はいつもとても素敵だ。若葉ちゃん自身がすごく可愛いのはもちろんだけど、下着そのものも綺麗で。
 若葉ちゃんが選ぶ下着はどれも繊細なレースがたくさん使われていて美しい。生成や珊瑚色や藤色や空色等、服とは違って淡い色合いのものが多い。そんな気じゃなかっただろう初めての夜も、とても綺麗な純白の下着を身に着けていた。
 服と一緒で下着も彼女自身のためのものなんだ。僕はおこぼれをいただいているに過ぎない。とてもおいしいおこぼれを。

 そっとブラを外して枕元に置き、ゆっくりショーツを下ろすと、若葉ちゃんの愛液が既にたっぷりついていて。

「うわー、糸引いてる。若葉ちゃん、すっけべー」
「うるさいなあ!」

 若葉ちゃんは赤くなって猫パンチを繰り出してくるけど、別に本気で怒ってる訳じゃない。目が笑ってる。

「若葉ちゃんがすけべじゃないと困るよ。勝手にする訳にはいかないし」
「困る?」
「困る。僕は若葉ちゃんとすっごくしたいから、受け入れてもらえないと」
「爽やかな顔して、言ってること、性欲のカタマリで最低」

 若葉ちゃんはそう言いつつも、くすくす笑ってくれる。
 僕が軽口叩いても、格好よくなくても、笑って受け入れてくれる彼女が好きだ。

「今日は私も攻める」
「お?」

 若葉ちゃんはそろりと僕のパンツを下ろし、僕のものをゆっくり握ったり弛めたりする。

「勃たせるの上手」
「えへへ」

 若葉ちゃんは笑って、僕のものを口に含んでくれる。
 若葉ちゃんは最近自分から咥えてくれるようになった。「無理しなくていいよ」って言ったら、「無理してないよ。私がしたいからするの」って返してくれて、すごく嬉しかった。
 僕は若葉ちゃんの頭をゆっくりなでる。若葉ちゃんは上目使いで微笑んで応えてくれる。フェラをしてもらってる時は、肉体的な快感よりも精神的な充足が大きい。
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