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本編
◇ 第六夜
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扉がゆっくり三回叩かれた。サーシャがやってきたのだ。もう夜になってしまったのかとコンスタンツェは思う。時間の感覚があいまいになっている。
サーシャは入室すると、そのままコンスタンツェを抱き上げ寝台へそっと寝かせた。
「今日で最後です」
サーシャはそれだけ言ってコンスタンツェが纏っているものを全て脱がせると、彼女の右腕に丹念にくちづけた。手首から辿って、二の腕のやわらかさを楽しむかのように、たくさん。左腕も同様に手首から辿り、二の腕から首筋へと移行した。普段あまり触られてこなかった部分を攻められ、コンスタンツェは戸惑い、身体が熱くなるのを感じた。サーシャはコンスタンツェの喉にくちづけると言った。
「気持ちを隠さずに、正直になってくださいね」
コンスタンツェがどうすればいいかわからなくなっている間に、サーシャはくちづけを再開していて、腰から脇腹にかけて辿っていった。コンスタンツェが思わずびくんと身を震わせると、サーシャがくすくす笑う。
「そんなところ……くすぐったいです……」
「くすぐったいところは、やわらかで気持ちがいいところ、じゃないですか?」
サーシャは内腿にもキスを落とす。
「あっ!」
「快感に、素直に従えばいいんですよ」
「え……!」
コンスタンツェはサーシャが何をしたのか一瞬理解しかね、ただ声を上げてしまった。サーシャはコンスタンツェの下腹部に顔を埋めると、和毛を搔き分け、秘められた場所をそっと舐めたのだ。やわらかで気持ちがいいところ。
「だ、駄目です! そこは不浄の場所……!」
「不浄ではありません。アレクサンドル陛下の子種を受け止め、皇子を宿すための、神聖な場所です」
決して侵されてはならない神聖な場所を奴隷に舐められている。この状況にコンスタンツェは背徳感を抱き、余計蜜を溢れさせてしまった。そして、なんて淫蕩なのだろうかと羞恥心を覚えることで、却って快感が強まっていった。
「やぁぁ……あぁ……お願いです……許して……」
「コニー、気持ちよくなっていいのですよ。許されています」
サーシャはコンスタンツェの秘所と花芽を舐め続ける。春が近いとはいえ、夜はまだ冷える。サーシャの温かい舌とざらついた感触が本当に心地よい。そんな己の身体が憎くてコンスタンツェが身をよじると、じゅるっと音を立ててサーシャは蜜を啜った。食べられて、味わわれている。生贄。続けてサーシャがコンスタンツェの花芽を吸う。積み重なった快感がはじけるには充分な刺激だった。
「やああぁっ!」
コンスタンツェが嬌声を上げて達すると、サーシャはすぐ彼女の秘所に右手の指を挿れた。達したばかりのコンスタンツェを思いやり、サーシャはしばらく指を動かさずにいたが、びくりびくりという蠕動と締めつけが弱まると、ゆっくり動かし始めた。
「んっ……」
「広げておくと、後が楽ですから」
もうずいぶん広がってしまったと、コンスタンツェは恥ずかしく思う。サーシャは今日も指を三本挿れているけれど、最初はあまり動かせなかった。今はずいぶん滑らかに動いている。
「あ……」
「気持ちいいですよね、ここ」
ああ、私は浅ましくも中の快楽をもう知ってしまっている、とコンスタンツェは消え入りたくなった。サーシャは右手の指でコンスタンツェの中を攻めながら、左手で彼女の花芽を擦った。いつもとは違う不器用な刺激。中と外の両方を攻められて、コンスタンツェはあっけなくもう一度達した。
コンスタンツェが再び瞼を開けた時、サーシャは真剣な面持ちで言った。
「コニー。もし、この先をお望みなら、叶えて差し上げます」
「この先、とは……」
サーシャが何も言わないので、コンスタンツェが口を開いた。
「……それは、サーシャと私が交わるということですか」
「はい」
コンスタンツェはサーシャをじっと見た。漆黒の、本心が見えない瞳。最後まで脱ぐことのなかった夜着。コンスタンツェはほんの少しの間黙っていたが、きっぱりと言った。
「いいえ。私の純潔はアレクサンドル陛下に捧げるべきものです」
身体はもはや清らかな乙女とはいえないかもしれない。でも、せめて、心は貞淑なままでいたい。それがコンスタンツェに残された最後の砦だった。
サーシャはコンスタンツェの言葉に薄く笑みを浮かべ、神の祝福をとつぶやいてコンスタンツェの額にくちづけした。
サーシャは入室すると、そのままコンスタンツェを抱き上げ寝台へそっと寝かせた。
「今日で最後です」
サーシャはそれだけ言ってコンスタンツェが纏っているものを全て脱がせると、彼女の右腕に丹念にくちづけた。手首から辿って、二の腕のやわらかさを楽しむかのように、たくさん。左腕も同様に手首から辿り、二の腕から首筋へと移行した。普段あまり触られてこなかった部分を攻められ、コンスタンツェは戸惑い、身体が熱くなるのを感じた。サーシャはコンスタンツェの喉にくちづけると言った。
「気持ちを隠さずに、正直になってくださいね」
コンスタンツェがどうすればいいかわからなくなっている間に、サーシャはくちづけを再開していて、腰から脇腹にかけて辿っていった。コンスタンツェが思わずびくんと身を震わせると、サーシャがくすくす笑う。
「そんなところ……くすぐったいです……」
「くすぐったいところは、やわらかで気持ちがいいところ、じゃないですか?」
サーシャは内腿にもキスを落とす。
「あっ!」
「快感に、素直に従えばいいんですよ」
「え……!」
コンスタンツェはサーシャが何をしたのか一瞬理解しかね、ただ声を上げてしまった。サーシャはコンスタンツェの下腹部に顔を埋めると、和毛を搔き分け、秘められた場所をそっと舐めたのだ。やわらかで気持ちがいいところ。
「だ、駄目です! そこは不浄の場所……!」
「不浄ではありません。アレクサンドル陛下の子種を受け止め、皇子を宿すための、神聖な場所です」
決して侵されてはならない神聖な場所を奴隷に舐められている。この状況にコンスタンツェは背徳感を抱き、余計蜜を溢れさせてしまった。そして、なんて淫蕩なのだろうかと羞恥心を覚えることで、却って快感が強まっていった。
「やぁぁ……あぁ……お願いです……許して……」
「コニー、気持ちよくなっていいのですよ。許されています」
サーシャはコンスタンツェの秘所と花芽を舐め続ける。春が近いとはいえ、夜はまだ冷える。サーシャの温かい舌とざらついた感触が本当に心地よい。そんな己の身体が憎くてコンスタンツェが身をよじると、じゅるっと音を立ててサーシャは蜜を啜った。食べられて、味わわれている。生贄。続けてサーシャがコンスタンツェの花芽を吸う。積み重なった快感がはじけるには充分な刺激だった。
「やああぁっ!」
コンスタンツェが嬌声を上げて達すると、サーシャはすぐ彼女の秘所に右手の指を挿れた。達したばかりのコンスタンツェを思いやり、サーシャはしばらく指を動かさずにいたが、びくりびくりという蠕動と締めつけが弱まると、ゆっくり動かし始めた。
「んっ……」
「広げておくと、後が楽ですから」
もうずいぶん広がってしまったと、コンスタンツェは恥ずかしく思う。サーシャは今日も指を三本挿れているけれど、最初はあまり動かせなかった。今はずいぶん滑らかに動いている。
「あ……」
「気持ちいいですよね、ここ」
ああ、私は浅ましくも中の快楽をもう知ってしまっている、とコンスタンツェは消え入りたくなった。サーシャは右手の指でコンスタンツェの中を攻めながら、左手で彼女の花芽を擦った。いつもとは違う不器用な刺激。中と外の両方を攻められて、コンスタンツェはあっけなくもう一度達した。
コンスタンツェが再び瞼を開けた時、サーシャは真剣な面持ちで言った。
「コニー。もし、この先をお望みなら、叶えて差し上げます」
「この先、とは……」
サーシャが何も言わないので、コンスタンツェが口を開いた。
「……それは、サーシャと私が交わるということですか」
「はい」
コンスタンツェはサーシャをじっと見た。漆黒の、本心が見えない瞳。最後まで脱ぐことのなかった夜着。コンスタンツェはほんの少しの間黙っていたが、きっぱりと言った。
「いいえ。私の純潔はアレクサンドル陛下に捧げるべきものです」
身体はもはや清らかな乙女とはいえないかもしれない。でも、せめて、心は貞淑なままでいたい。それがコンスタンツェに残された最後の砦だった。
サーシャはコンスタンツェの言葉に薄く笑みを浮かべ、神の祝福をとつぶやいてコンスタンツェの額にくちづけした。
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