10 / 23
本編
10 夏の麻 ⑤
しおりを挟む
目が合った。美羽はその気になった時、瞳が潤んで、目尻に少し赤みが差す。ゆっくり瞼を閉じると、睫毛が淡い影を作る。繊細な陰影をもっと見たくて、近づかずにはおれなくなる。
艶やかな唇をそっと奪う。温かい。唇を舌でこじ開けて、咥内を味わうのが好きだ。
「やたら、キスするよね」
「うん。したいから」
「最初は全然だったのに」
今はめちゃくちゃしたい。もう一度唇を奪う。
挿れたくて仕方がなくなってきたので、右手で美羽の秘所を探ると、くちゅりと水音がした。
「美羽、濡れやすいよねえ」
「うるさいなあ」
すごく嬉しくなって、思わず笑う。最初は全然だったのに。
「俺、今日は対面がいい」
「わかった」
ゴムを渡されたので下着を脱いで即着ける。準備万端。俺のあまりにも無駄のない動きに、美羽がちょっとあきれた顔をしている気がするけど。
「ほら、おいでー」
「はいはい」
美羽はゴムを着けた俺の上にゆっくり乗り、ちょっとずつ収めてくれる。完全に受け入れてもらってから、背中と腰に手を廻して抱きしめた。
「へへっ」
「翼、対面、気に入ってる?」
「うん。美羽の顔じっくり見れるし、ぎゅって密着できるし」
「暑い……」
「クーラーきかせるからさ」
そう言われると思い、枕元に置いていたリモコンを取って、温度を下げる。
「無駄に準備のいい……」
「図南の翼」
「なにそれ」
「大事業を成し遂げようとする志のこと」
「えらく壮大な……」
大事業だよ、俺にとっては。
もう一度美羽にくちづけ、ゆっくり腰を使う。
「あっ……あ……!」
「美羽……気持ちよさそ」
「うん……きもちいい……」
一度イカせたら、美羽の回路がつながったみたいで、セックスが気持ちよさそうになった。すごく嬉しい。
「んっ……んっ……翼……」
美羽が俺の名を呼びながら抱きついてくれる。俺はもう一度そっとくちづけて、抱きしめ返す。
まだ経験がない頃、憧れていた、甘い、夢みたいな雰囲気。でもこれは夢じゃなくて、現実。
美羽の髪を左耳に掛ける。
耳が綺麗だと思ったんだ。
耳介を上からゆっくり辿るように唇で食み、耳たぶを舐める。
「んんっ……!」
「耳、弱いよね。美羽」
耳元で囁くと、秘所の潤いが増した。
ゆっくり動き続けるうちに、美羽の中がぴくぴく蠕動してきた。今日はずいぶん早い。
「美羽、もうイキそう?」
「ん……」
「このままと、正常位で突くの、どっちがいい?」
「……突いて」
美羽にゆっくり後ろ手をついてもらう。自然と脚が開き、結合部が丸見えで興奮する。体勢を変え、上から覆いかぶさった。
俺がカリでひっかくように浅いところを行き来すると、美羽は敏感に反応する。
「あっ……んっ……翼、そこ……」
「ここいいよね」
「……いい……けど、じらさないで」
「わかった」
今度は容赦なく最奥を突く。一緒にイキたい。
「あっ……あっ……翼……!」
美羽はぎゅっと締めつけて達した。俺も吐精する。脳みそが痺れたみたいに気持ちいい。
目が合って、どちらからともなくくちづけ、抱き合う。たまらなく満たされる。
大切な人としかしてはいけないんだよ。
俺もそう思う。そうじゃないセックスをたくさんしたから、尚更。
艶やかな唇をそっと奪う。温かい。唇を舌でこじ開けて、咥内を味わうのが好きだ。
「やたら、キスするよね」
「うん。したいから」
「最初は全然だったのに」
今はめちゃくちゃしたい。もう一度唇を奪う。
挿れたくて仕方がなくなってきたので、右手で美羽の秘所を探ると、くちゅりと水音がした。
「美羽、濡れやすいよねえ」
「うるさいなあ」
すごく嬉しくなって、思わず笑う。最初は全然だったのに。
「俺、今日は対面がいい」
「わかった」
ゴムを渡されたので下着を脱いで即着ける。準備万端。俺のあまりにも無駄のない動きに、美羽がちょっとあきれた顔をしている気がするけど。
「ほら、おいでー」
「はいはい」
美羽はゴムを着けた俺の上にゆっくり乗り、ちょっとずつ収めてくれる。完全に受け入れてもらってから、背中と腰に手を廻して抱きしめた。
「へへっ」
「翼、対面、気に入ってる?」
「うん。美羽の顔じっくり見れるし、ぎゅって密着できるし」
「暑い……」
「クーラーきかせるからさ」
そう言われると思い、枕元に置いていたリモコンを取って、温度を下げる。
「無駄に準備のいい……」
「図南の翼」
「なにそれ」
「大事業を成し遂げようとする志のこと」
「えらく壮大な……」
大事業だよ、俺にとっては。
もう一度美羽にくちづけ、ゆっくり腰を使う。
「あっ……あ……!」
「美羽……気持ちよさそ」
「うん……きもちいい……」
一度イカせたら、美羽の回路がつながったみたいで、セックスが気持ちよさそうになった。すごく嬉しい。
「んっ……んっ……翼……」
美羽が俺の名を呼びながら抱きついてくれる。俺はもう一度そっとくちづけて、抱きしめ返す。
まだ経験がない頃、憧れていた、甘い、夢みたいな雰囲気。でもこれは夢じゃなくて、現実。
美羽の髪を左耳に掛ける。
耳が綺麗だと思ったんだ。
耳介を上からゆっくり辿るように唇で食み、耳たぶを舐める。
「んんっ……!」
「耳、弱いよね。美羽」
耳元で囁くと、秘所の潤いが増した。
ゆっくり動き続けるうちに、美羽の中がぴくぴく蠕動してきた。今日はずいぶん早い。
「美羽、もうイキそう?」
「ん……」
「このままと、正常位で突くの、どっちがいい?」
「……突いて」
美羽にゆっくり後ろ手をついてもらう。自然と脚が開き、結合部が丸見えで興奮する。体勢を変え、上から覆いかぶさった。
俺がカリでひっかくように浅いところを行き来すると、美羽は敏感に反応する。
「あっ……んっ……翼、そこ……」
「ここいいよね」
「……いい……けど、じらさないで」
「わかった」
今度は容赦なく最奥を突く。一緒にイキたい。
「あっ……あっ……翼……!」
美羽はぎゅっと締めつけて達した。俺も吐精する。脳みそが痺れたみたいに気持ちいい。
目が合って、どちらからともなくくちづけ、抱き合う。たまらなく満たされる。
大切な人としかしてはいけないんだよ。
俺もそう思う。そうじゃないセックスをたくさんしたから、尚更。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
43
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる