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本編
13 秋の進行 ②
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流れが、それ以外の選択肢をなくしていく。
翼はもう一度キスをしながら、私の部屋着をゆっくり脱がしていく。ブラジャーの飾りのリボンを弄びながら、にこにこ笑って言う。
「この水色のやつ、俺も好き」
「そう?」
「うん。美羽に似合ってる」
たぶん、翼はわかりやすく女の子らしいタイプが好きなんだと思う。
テレビのバラエティ番組を見ている時に目で追っているタレントや、買い物をしている時に眺めていたショウウィンドウに飾られた若い女子向けの洋服も、可愛らしい感じだった。なにより、以前見せてもらったミユキさんがそうだったし。
翼から女の子らしい格好をねだられたことは一度もない。ないけれど、なんとなく気になっていた時に、下着の買い替え時期がきた。
洋服は組み合わせの難しいものは買いたくない。でも下着は別にこれという条件を決めている訳でもない。なんとなく、まあいいかと思って、レースが綺麗なオフホワイトの下着を購入した。
その下着を見た時の翼のテンションは、異常に高かったと思う。やたら可愛いと言われたし、似合うとも言われた。いつもより胸の形が綺麗に見える、とも。
するどい。その通りで、フィッティングしてもらったら、サイズが2カップも上がっていてびっくりしたのだ。
きちんとした下着を身に着けていると背筋が伸びる。気分の問題もあるし、物理的にもその方が楽だと気づいた。結果、スタイルを褒められることが増えたし、肩こりも減った。
ネットである程度目星をつけてから実店舗に行くと、体形に合ったものを買えるし、失敗しないから無駄がない。画像と実物はイメージが違うことも結構あるし。
色や装飾が綺麗な下着を纏うのは、なかなか楽しい。洋服は他の人から見えるから、いつもと違うものは抵抗が大きいけれど、下着は見えないし。
いくつか買っているうちに、こういう可愛くて綺麗なものを身に着けたかったんだという、隠れていた自分の思いにも気づいた。
全てを翼に合わせようなんて思わない。そんな面倒なことは無理だし。どちらでもいいことを、翼が喜びそうかどうかで判断してみただけだ。
それだけで、風が吹けば桶屋が儲かるじゃないけれど、ちょっとしたことが影響し合って展開して、なんだか妙にうまく廻っている。
そんなことを考えている間に、私は一糸纏わぬ姿にされていた。
そっと乳首を食まれる。翼に甘噛みされると、身体の奥がきゅんとして、潤って、迎え入れたくて仕方なくなる。
スイートポテトもおいしかったし、なんかしてあげたいな。
なんとなく、そんな気になったので、今度は私が翼の下着を脱がせ、ペニスを軽く握った。最初は半勃ちだったけど、優しく扱くうちにどんどん固くなっていく。完全に勃起したらすぐ、口に含む。
「あっ……」
思わず漏れた感じの、低い吐息交じりの声が妙に色っぽく、背中がぞくぞくした。
なるべく口の奥まで頬張るようにして、前後させる。
翼がすごく気持ちよさそうな顔をするので、受け止めたい気持ちになった。一度ペニスから口を離す。
「出していいよ」
「……いいの?」
「ん……」
なるべく唾液が絡むように、翼のものを舐め上げる。そうした方が気持ちよさそうだったから。じゅぶじゅぶという品のない音がするけど、むしろその下卑さが翼を興奮させるみたいだ。
ほどなく、うっという声とともに翼は咥内に吐精した。やっぱりニガシオ。でも、ゆっくり飲み干す。大量に出されたから、なかなか飲めない。
「飲んでくれる時の、美羽の顔、いいな」
「まずいよ」
「うん。ごめん。でもすごくいい。ありがと」
どんな顔をしているんだろう。
もう一度そっと頭をなでられる。翼から最初のように無茶な口淫を強いられることはもう全くない。毎回むしろ慈しまれているような気分になる。だから、フェラは嫌いじゃない。
翼はもう一度キスをしながら、私の部屋着をゆっくり脱がしていく。ブラジャーの飾りのリボンを弄びながら、にこにこ笑って言う。
「この水色のやつ、俺も好き」
「そう?」
「うん。美羽に似合ってる」
たぶん、翼はわかりやすく女の子らしいタイプが好きなんだと思う。
テレビのバラエティ番組を見ている時に目で追っているタレントや、買い物をしている時に眺めていたショウウィンドウに飾られた若い女子向けの洋服も、可愛らしい感じだった。なにより、以前見せてもらったミユキさんがそうだったし。
翼から女の子らしい格好をねだられたことは一度もない。ないけれど、なんとなく気になっていた時に、下着の買い替え時期がきた。
洋服は組み合わせの難しいものは買いたくない。でも下着は別にこれという条件を決めている訳でもない。なんとなく、まあいいかと思って、レースが綺麗なオフホワイトの下着を購入した。
その下着を見た時の翼のテンションは、異常に高かったと思う。やたら可愛いと言われたし、似合うとも言われた。いつもより胸の形が綺麗に見える、とも。
するどい。その通りで、フィッティングしてもらったら、サイズが2カップも上がっていてびっくりしたのだ。
きちんとした下着を身に着けていると背筋が伸びる。気分の問題もあるし、物理的にもその方が楽だと気づいた。結果、スタイルを褒められることが増えたし、肩こりも減った。
ネットである程度目星をつけてから実店舗に行くと、体形に合ったものを買えるし、失敗しないから無駄がない。画像と実物はイメージが違うことも結構あるし。
色や装飾が綺麗な下着を纏うのは、なかなか楽しい。洋服は他の人から見えるから、いつもと違うものは抵抗が大きいけれど、下着は見えないし。
いくつか買っているうちに、こういう可愛くて綺麗なものを身に着けたかったんだという、隠れていた自分の思いにも気づいた。
全てを翼に合わせようなんて思わない。そんな面倒なことは無理だし。どちらでもいいことを、翼が喜びそうかどうかで判断してみただけだ。
それだけで、風が吹けば桶屋が儲かるじゃないけれど、ちょっとしたことが影響し合って展開して、なんだか妙にうまく廻っている。
そんなことを考えている間に、私は一糸纏わぬ姿にされていた。
そっと乳首を食まれる。翼に甘噛みされると、身体の奥がきゅんとして、潤って、迎え入れたくて仕方なくなる。
スイートポテトもおいしかったし、なんかしてあげたいな。
なんとなく、そんな気になったので、今度は私が翼の下着を脱がせ、ペニスを軽く握った。最初は半勃ちだったけど、優しく扱くうちにどんどん固くなっていく。完全に勃起したらすぐ、口に含む。
「あっ……」
思わず漏れた感じの、低い吐息交じりの声が妙に色っぽく、背中がぞくぞくした。
なるべく口の奥まで頬張るようにして、前後させる。
翼がすごく気持ちよさそうな顔をするので、受け止めたい気持ちになった。一度ペニスから口を離す。
「出していいよ」
「……いいの?」
「ん……」
なるべく唾液が絡むように、翼のものを舐め上げる。そうした方が気持ちよさそうだったから。じゅぶじゅぶという品のない音がするけど、むしろその下卑さが翼を興奮させるみたいだ。
ほどなく、うっという声とともに翼は咥内に吐精した。やっぱりニガシオ。でも、ゆっくり飲み干す。大量に出されたから、なかなか飲めない。
「飲んでくれる時の、美羽の顔、いいな」
「まずいよ」
「うん。ごめん。でもすごくいい。ありがと」
どんな顔をしているんだろう。
もう一度そっと頭をなでられる。翼から最初のように無茶な口淫を強いられることはもう全くない。毎回むしろ慈しまれているような気分になる。だから、フェラは嫌いじゃない。
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