【R18】朝も昼も夕も夜も

テキイチ

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本編

18 冬の僥倖 ③

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 先走りまみれになった下着を脱ぎ、ゴムを着け、宣言通り美羽の中に身体を沈めた。イッたばかりだから、簡単にずぶずぶ挿れられる。

「んんっ! ……ちょ……っと、イッたばっかり……」
「しばらく動かないから」

 ゆるゆるに弛緩してるはずなのに、ひくんひくんと蠕動して、熱くて。イカせた達成感と一緒に美羽の身体を堪能する。

「ごめん。ちょっと寒かったんだろ。身体冷えてる」

 温めるように抱きしめると、膣がもう一度ひくんと動いた。

「イッちゃった美羽の中、気持ちいい」
「……もう……や……」
「セックスしたかった?」
「……う」
「結構頻繁にしてるつもりだったけど、我慢できなかった?」

 羞恥で赤くなっている美羽が可愛い。
 つながったまま、何度もくちづける。美羽と出会うまで、キスを自発的にしたことはほとんどなかったから、セックスよりもむしろどきどきする。キスは、温かくて、甘くて、可愛い。俺の中の憧れが詰まっている。

「我慢しなくて、いいよ」

 耳元で囁いて、薄い耳たぶをそっと唇で食む。
 瞼に、頬に、喉に、鎖骨に、胸元に。キスの雨を降らせるうちに、美羽の身体がもう一度反応しだした。俺のものをやわらかく扱くように、美羽の中が絡みついてくる。

「動いて、い?」
「ん……」

 小さく頷かれたので、おもむろに腰を使う。美羽の顔を見ながら、ゆっくりするのが好きだ。じっくり味わいたい。

「あ……んっ……はぁ……ん……」

 美羽の声音が吐息交じりになり、色っぽい。最近、美羽の反応は、ずいぶん女っぽい、艶めいたものに変わったと思う。

「気持ちい?」

 俺が訊ねると、美羽は小さくこくりと頷く。頬を染め、瞳を潤ませて。

「翼が動くと……気持ちよくて……身体、溶けちゃいそうで……たまんないの……」

 美羽の中がぎゅうぎゅう締めつけてくる。こっちがたまらない。

「すごく、したかったの……翼と……翼じゃなきゃ、やだ……」

 俺に甘えるように抱きついて、脚を腰に絡めてきて。動きにくいはずなのに、腰を使わずにおれない。

「あっ……あっ……イキたい……お願いイカせて……」
「ん……一緒がいい……」

 容赦なくガツガツ攻める。俺はもう、一緒にイクことしか考えられない。

「美羽……!」
「あぁ……んっ!」

 思わず射精したのは、最奥を突いた瞬間でも、一際ぎゅっと締めつけられた瞬間でもなかった。
 美羽の感じてる顔が、声が、すごく可愛くて、我慢できなかった。

「気持ちよかった……」

 どちらからともなく同じ言葉を発し、思わず笑ってしまう。
 美羽の半開きになった唇の端から唾液がこぼれた。舌で舐め取り、そのままゆっくりくちづける。美羽の唇は、なによりも甘い。
 ゆるく抱き合い、幸せな気持ちで眠りに就いた。



 翌朝、カーテンの隙間から光が入って目が覚めた。美羽を起こさないように、そっと、ベランダに出る。
 冬はつとめて。冬の夜明けの空が好きだ。暁光ぎょうこうが綺麗で。
 美羽と初めて関係を持った翌朝も同じように空を眺めたけれど、あまりにも美しすぎて、なんだか苦しかった。
 あの日の虚しい気分はもうどこにもない。

 美羽の寝顔を見るのが好きだ。以前よりも幸せそうに熟睡している。
 もう一度布団に入ると、美羽がゆっくり俺に抱きついてきた。寒かったのか、温めようとしてくれたのか。夢か、うつつか。
 そっと唇を奪う。美羽はやっぱり幸せそうに眠っていて、思わず口の端が上がってしまうのが自分でわかる。今度は俺の方から、美羽をそっと抱きしめた。

 腕の中に愛おしい存在がある、僥倖。
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